とある忍びの二度目の転生生活   作:龍神王聖人

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いろいろ変かもしれませんが気にしないでください。


第三話

 あの日をきっかけに七草は学校がある日は毎日何かしらのちょっかいを出してくるようになった。恐らくあの発言の影響で俺を見返そうとしているのだと思うが、ほとんどが失敗に終わっている。

 

「なあ、七草。」

 

下校途中、俺は不意を着こうと後ろに迫っていた七草に話かける。

 

「へ?ーーー何?」

 

不意をついていたはずが、不意に聞かれて変な声を挙げるがなんとか持ち直す。

 俺はそれを気にせず振り向かず話を続ける。

 

「お前、何で何時も俺にしか構わないの?

わざわざ、俺に構ってないで友達と遊べよ。」

 

俺がそういうと今まで明るかった七草がガラリと雰囲気を変え暗いものになったことから、この発言も前回に続いて失言だったと気づいた。しかも、前に比べてシリアスさが半端じゃない。

 

「・・だち、・・・の」

 

「え?」

 

聞き取りずらかったので、振り返って聞き返すと、

 

「友達、いないの。」

 

暗い表情をした七草が目線を逸らしながら、答えた。

 

「は?何で?何時も二、三人程、話してんじゃん。アイツ等は友達じゃないの?それに他の奴らだってーーー」

 

しかし、七草は俺の話しを遮るように首を横に振った。

 

「・・・実はね、私の実家って十師族の魔法師の直系の『七草』なんだ。だから、クラスで浮いていて、一般の非魔法師の子は親に言われているのか私を避けるような話し方なの。それによく話しかけてくる子たちは魔法師の家系で、仲良くできるかなーって思ってたんだけど、それは私だけで、その子たちは裏で私の陰口を言っていたのを偶然聞いて、信じられなくなっちゃって。」

 

「だから、しょっちゅう構ってくるわけか。そういや、最近そいつらと話しているのを見てないな。てっきり喧嘩冷戦中かと思ったが、そういう訳だったのか。」

 

七草から言葉を引き継ぐように結論をだすと、七草は「・・・うん」と辛気臭く頷いていた。

 

 七草がボッチになった理由を簡潔纏めると、一般児童(非魔法師)には魔法師ということで仲間外れにされ、同じ魔法師派の児童には十師族生まれによる優秀才能に対する劣等感と妬みから、陰口を叩かれ、それを聞いてしまったが故に距離を取った結果、ボッチになったということである。

 目を閉じ簡潔に結論を纏めると俺は行動に移す。やることは一つしかない。

 

「いつまでそんな顔してんだ。」

 

「え?」

 

俺は自然に七草の頭に手を添える。

七草は突然のことに呆気に取られている様子だ。

そんな七草をよそに俺は言葉を紡ぐ。

 

「お前にその顔は似合わない。

七草真由美という少女は常によく笑い、よく拗ね、そして楽しげに微笑む。時に小悪魔のような一面を見せるが人懐っこかったりと様々な一面を見せてくれる。」

 

目を丸め、突然始まった紡ぎに只呆然と聞く七草。俺は一旦手を退けると一瞬だけ笑って見せてやる。そして俺は目を閉じながら、言葉を再び紡ぎ始める。

 

「しかし、その少女だって悲しく、寂しく思う時はある。苦しむこともあるだろう。涙だって流すだろう。迷う時たってある。しかし、それを自身の内側に隠す必要はない。なにせ、今は子供だし、そして何より目の前には友人がいるのだから。友人に心の内を隠す必要はない。」

 

「じ、じゃあ私たち、」

 

「ああ、そうだ。例えお前が助けを求めていたならば、助けに向かうし、例え誰にも相手にされなくなっても俺はお前から離れることはなくそばに居続ける。友人とはそういうものだと思う。

笑う時には大いに笑え、泣き出したい時は大いに泣け、困った時には手を差し伸べ、楽しむ時は共にその時間の共有し笑いあう。それが友達というものだ。

 俺たちはすでに友達だ。それでもお前は俺を友達じゃないと言うのか?」

 

俺の問いに七草は静かに首を横に振った。

すると、七草から静かにではあるが嗚咽が聞こえて来た。

 

「お前、泣いてるのか?」

 

再び俺の問いに七草は首を横に振ると、顔を上げて涙を流しながら微笑んでいた。

 

「泣いて笑うとか、きよーだなー。」

 

「泣いでないもん!っ、ないもん!うぅ」

 

俺のからかいに必死に泣きながら否定する。

 

「泣きながら言っても説得力がないぞ。」

 

「だから、ないてなんて、「でも、」・・・でも?」

 

否定しようとした、七草の言葉を遮るように呟く。七草は思わず聞き返す。

俺は、なんだか微笑ましくなり、七草に近づくとその頭に手を添えてそのまま引き寄せ互いのおでこを当てた。

 

「お前は笑っている方が可愛くて似合ってるぜ。」

 

とおでこを当てながら言ってやる。ちょっとした悪戯心である。

 の筈なのだが、何故か、七草は顔を真っ赤にしていた。

 

「・・・卑怯者(ボソッ」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「あ、ううん。何でもない。」

 

そう言って慌てて否定する七草の顔は真っ赤に染めあがっていた。

 

「・・・変な奴だな~」

 

俺はそう呟くと、手を頭の後ろに組んで、坂を下りていく。

逢魔が時と呼ばれるその時間帯の夕暮れを鑑賞しながら七草と共に帰路についた。

 

 

 

 

 

 ちなみにだが、

 このやり方を前世で同郷のユギトにしたら、うちは出身の嫁に殺されかけた。

 

 そういや、ユギトの奴にやったら、顔が夕焼けのせいか赤かったな。

 

 

 

兎にも角にも、こうして七草は俺と友達になった。

 




もしかしたら明日も投稿するかもしれません。
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