誤字脱字、あったら報告をお願いします。
あと、理論は曖昧というタグを追加しました。
夏の日差しが修行場の森の間から差し込み、森の間にそよ風が縫うように吹き抜ける。
自宅近くのこの森は数キロ先まで木々が生い茂り、近くには綺麗な川が流れている。その川の上流にはそれなり大きな滝が流れていてーーーといっても、数キロ先なのでほぼ秘境レベルである。修行場には持ってこいの場所である。
俺は風を切るように走る。前傾姿勢で走りながら、両手にクナイを数本ずつ持ち構える。
そして、走りながら懐から複数のクナイを指と指の間に挟んで構える。銃刀法?ナニソレ、オイシイノ?て言うか、魔法を発動することができるCADがある時点で銃刀法も何もないだろうな。
走りながらもある一点ですべてのクナイをバラバラの方角に投げると、各クナイがぶつかり合いながら、各的の真ん中に漏れもなく突き刺さった。
ーーーパチパチパチパチパチ
森の中にひとりでに弾むような拍手が第三者である少女によって響き渡る。
その少女は興奮した様子で此方に走り寄ると少女の瞳は興奮と興味に溢れていた。
「すごーい!!ねぇねぇ!!どうやったの!?。あんなに綺麗な連鎖を起こしながら、全ての的をあてるなんて、神業よ神業。」
夏にあった水玉模様のワンピースを着た少女ーーー七草真由美は各的をせわしなく見ながら目を輝かせていた。
「そんなことねーよ。この程度の投擲術なら俺の隣にいる人も簡単にできるぞ?」
親指で隣を指差すと隣にいた青年ーーー椰子木 篤人(やしき あつと)が口を開く
「いや、できるにはできるが、日々の鍛錬があってこその芸当であって、そう易々とできる芸当ではないと思うぞ?」
「ふーんそうなんだー。ねぇねぇ、私にもできるかな?」
「さぁね。こういった技術は才能によって習得難易度が変わるからな~。お前の場合、日頃の仕草から観察眼に優れていて、先読みもそれなりの才能がある。そして何より、一緒に祭り行った時に分かったがお前には射的の才能が一際高い。ただ・・・」
俺は、近くにある切り株に腰を下ろして、そこに置いてあったクナイを手に握る。
「ただ?」
「ただ、問題は投擲術だ。」
「投擲術?命中率は問題ないんでしょ?なんで問題なの?」
「投擲術に必要な要素は命中率の他に投げるテクニックと、真っ直ぐ投げる技術も要求される。真由美にそれがあるかないかで才能が左右される。ノーコンじゃ、的に当たりもしないしね。」
「ふーん、そう単純なモノじゃないのね~。」
篤人は、肩をすくめながらそう締めくくると真由美は納得した様子で何やら考えている様子である。
さて、何故俺達がこの修行場来ているのかと言うと、修行(遊び)に来ていた家の母方の従兄弟で魔法科高校に通う篤人と共に修行場に向かっている最中に、将来の小悪魔こと七草真由美に話し掛け(捕まえ)られて、なんやかんや理由を付けて向かう修行場への同行をせがんで来たためである。
断っても良かったのだが、勝手に付いて来るし、修行場の場所も真由美には知れ渡っているため、無意味と判断したでである。
そして、修行場に着くと、篤人は魔法を使いながらウォーミングアップを始め、俺はストレッチをした後、投擲術の練習を始め、真由美にまたしても投擲術の説明(実戦付き)をせがまれてやっていたわけだ。
真由美が考え事をしている傍ら、俺は椰子木篤人に目を向けた。
椰子木篤人は転生者である。
NARUTOの世界で名のある自身の忍びの一族を自身の弟をのこして皆殺しにし、里を抜け『暁』と名乗る組織に入り、やがて、復讐を誓った弟に討たれた。そして、穢土転生の術によってこっちから?(一歳から二歳ぐらいの時、数ヶ月間、息はしていたが眠ったままだったらしい。(篤人の両親談))向こうの世界ーーーNARUTOの世界に呼び戻され、再会した弟にBLとも取れるブラコン発言を置き土産として置いて行き、今や此方の世界では俺の従兄弟のたち位置にいる、青年の名は
うちはイタチ
その人である。
イタチは現在、魔法大学付属第二高校に所属していて、学年は三年生である。
現在、第二高校は四年前から定例化した九校戦で去年まで二連覇を果たしていて、今年は三連覇が掛かっている。
イタチがこの修行場に来ている理由に従兄弟との修行(交流)の他に今年、三連覇が掛かる九校戦に向けての調整を兼ねて来ている節がある。
まあ、そんな動機でも断る理由も、毛嫌いする理由も無いため、ーーーというより、修行相手に持ってこいなので、大歓迎なわけだが。
俺が従兄弟に魔法師がいたことを知ったのは、第二高校が九校戦初優勝を果たした時である。テレビで従兄弟の篤人が九校戦で新人戦の優勝トロフィーを掲げている姿を見たためである。しかし、意外と近くに魔法師が居たものである。
「ところで、篤人。」
「ん?、なんだ?」
俺が声を掛けると篤人は振り向きざまにそう返した
。
「今回の修行って、九校戦に備えた修行なんだろ?なんで、一般人の俺に声をかけた?」
そう俺が問いを投げかけると
「それは、お前に俺の魔法を見てもらうためだ。」
即答でこう返された。
「は?、だから、俺は一般人だぜ?俺に魔法を見せて何になるんだよ。」
本当、何考えてんだ?イタチのヤロー。
「それはお前には指導者、つまり、教える才能があるからだ。それに、お前は知識を蓄える為に魔法に興味を持っていたからな。俺の魔法についてもいろいろとアドバイスを貰えると思ったからだ。」
俺にアドバイスって、俺に何を求めている?確かにそういった才能があるということは前世でビーの尾獣である八つあんから言われたことがあるから自覚していたが、
「だからって、なんで俺に白羽の矢が立つ? 魔法なら魔法関係者にアドバイスを貰えばいいだろうに。それこそ、お前、一科生なんだから学校の教師に貰えば良いじゃないか。」
魔法学の勉強中の俺に聞くより、魔法関係者、それこそ魔法科生なんだから教師に指示を仰げば俺より良いアドバイスを貰えるだろうに。
「学校ではあくまで魔法師としての基本的なことや、魔法学(理論なども含む)魔法師社会、世界情勢、魔法に関する法律や魔法技能など、魔法に関しては基本的な事しか学べない。魔法技能の伸ばし方や他にもアドバイスは貰えるが結局のところ、」
「今の教師では力不足で魔法技能が伸びないと?」
と俺が結論を言うと、篤人は苦笑していた。
隣でやりとりを見ていた真由美も、「うわぁー、カズ君容赦ない~」と小声で呟きながら表情を引き吊らせていたので、「うるせぇ」と軽く真由美の頭に拳骨を噛ました。
それを見た篤人が再び苦笑いを浮かべる。真由美は頭をさすりながら、涙目で頬を膨らませて此方を睨んでいる。
こいつも随分と変わったものだ。
俺がそんなことを思っていると、篤人は苦笑を浮かべながら首を横に振った。
「いや、そういう訳ではない。今の環境は満足しているし、指導も的確だと思っている。しかし、こういったアドバイスは複数の相手からもらった方が良いのと、こういうことは和也が適任だと思ったからだ。」
「なるほどな~。」
「でも、勉強中のお前に具体的なアドバイスは求めないが、何か、気づいたら言ってくれ。何らかのヒントになるかもしれないからな。」
「お前も必死なんだな。」
「ああ、当たり前だ。何せ三連覇がかかっているんだ。選抜メンバーは必死だ。それに他の奴らが頑張っている以上、俺も先輩として、一人の選手として修練に励むのは当たり前だ。それに藤林先輩にも激励をもらった以上、託されたものは成就しなければな。」
フッと笑みを漏らし先を見据えている様子の篤人。
もし、イタチが忍びでなければきっとこんな表情をするのだろう。そして、前世の記憶ーーー忍びとしての記憶を持ちながらもこんな表情を浮かべるようになったのはおそらく、イタチこと篤人の弟妹や周りが影響して居るのだろう。前世とは比べものがない純粋な表情をしたイタチを見た気がした。
「なるほどな~。イタっじゃなかった、篤人は九校戦、何にでるんだ?」
「バトルボードとモノリスコードだ。」
俺の問いに再び即答して見せた篤人。
九校戦の競技は全部で六種目ある。
『スピード・シューティング』、『クラウド・ボール』、『アイス・ピラーズブレイク』、『バトルボード』『ミラージ・バット』『モノリスコード』
以上が今年の九校戦の競技種目である。
因みに、競技は毎年ルールや競技そのものが変更されるらしい。
「バトルボードと言えば、去年優勝した『四十九院 涼子(つくしいん りょうこ)』って知っているか?」
「ああ、知っている。去年、決勝で俺が敗れた相手で水の流れを操る魔法が得意な人だ。弟たちに励まされたのは良い思い出だ。・・・そいつがどうかしたのか?」
俺の問いに怪訝そうな表情でその問いに答える篤人。
「まあ、大したことじゃ無いんだが、そいつとまた当たって勝てるのかっていう話しだ。」
俺の言葉を聞くと、篤人はしばらく考えるために瞳を閉じる。しばらくして、ゆっくりと思考の海に潜っていた意識をゆっくり瞳をゆっくり開けることによって浮上させた。
「ルールにもよるが、勝てない相手ではないが、油断が出来ない相手だ。一瞬、気を抜くと足元を掬われてしまう。
去年も、終盤で追いつかれて、小競り合いをしている間のほんの一瞬、それも一呼吸気を抜いた隙にやられた。
一呼吸の油断も出来ない相手だから今年も万全の体勢で挑むことにしているんだ。」
こいつは驚いた。まさか、あのうちはイタチにここまで言わせるとは。
四十九院涼子。ただ者ではなさそうだ。もしや転生者か?
「まあ、そういうことなら、出来る限り協力するよ。真由美はどうする?もし、用事があるなら名倉さんのところまで送るけど。」
俺は一キロ先の森で待機している真由美の護衛として来ている名倉さんが待機している。現在、名倉さんは護衛任務中であるが、修行場に置いては九校戦で有名になった篤人が居るためか、任務を一時的であるが、外れている。七草家とね関係はもう六年目を迎える。真由美の父、狸親父こと七草弘一『さえぐさ こういち』や護衛の名倉さんにも篤人を含めそれなりに信頼を得ているため、護衛が離れているのである。
俺の問いに真由美は首を横に振る。
「ううん、面白そうだからついてく。将来の九校戦の参考にしたいし。」
満面の笑みでそう言った。
「参考になるかな~。でも、わかった。迷子になるなよ~」
「むうう、迷子にならないもん。」
俺がそうからかうと真由美は頬を膨らませて軽く拗ねてみせる。
「はいはい、じゃあいくぞー」
こうして、森の奥にある滝をめざし歩き出した。
さて九校戦の話題が出てきたので、九校戦について説明しとこうと思う。
え?知っているって?いやいや、篤人が原作ブレイクしている時点でいろいろ変わってんの、・・・九校戦の歴史が。まあ、歴史って言っても四年目なので、どこまでブレイクされて変わったかというと微妙っちゃあ微妙であるが。
さて、話を戻して、九校戦の歴史はまだ浅く、定例化したのが三年前の2086年の夏である。
正式名『全国魔法科高校親善魔法競技大会』通称、『九校
戦』には毎年、全国から選りすぐりの魔法科高校生たちが集い、その若きプライドを賭けて栄光と挫折の物語を繰り広げる。
政府関係者、魔法関係者のみならず、一般企業や海外からも大勢の観客と研究者とスカウトを集める魔法科高校生たちの晴れ舞台だ。
魔法科高校は、関東(東京)に第一高校、近畿(兵庫)に第二高校、北陸(石川)に第三高校、東海(静岡)に高四高校、東北(宮城)に第五高校、山陰(島根)に第六高校、四国(高知)に第七高校、北海道に第八高校、九州(熊本)に第九高校、の九つあり、九校戦で結果を残すと国からの学校へそれなりの待遇を受けられたり、予算を増やしてもらえたりするため、学校側も学校挙げての大会である。また、生徒側も軍や魔法師関係者への数少ないアピールの場であるためそれぞれの学校の生徒たちもまた志気が上がる。
それから、九校戦は世間では有名な大会で、全国から毎年十万人を超える人が生徒たちの晴れ舞台を見に訪れ、全国放送のテレビ中継もされるため、全国からも注目を集める大会である。
九校戦に置いて歴代の優勝高校は本来、原作では2096年までに第一高校は七回、第二高校は一回、第三高校は二回、第九高校は一回であるのだが、現在、去年までの三年間は第三高校がいきなり原作ブレイクを果たし第一回大会を制覇し一回、第二高校が一昨年に後の『電子の魔女(エレクトロン・ソーサレス)』という二つ名がつく藤林響子とうちはイタチこと椰子木篤人の暗躍により優勝し、去年の2088年に原作では優勝する筈だった第三高校をモノリスコード本戦の決勝で破り僅差で優勝を果たし二連覇を達成した(この時は響子が裏方を勤め、篤人がモノリスコードに出場した)。
これにより、九校戦の歴史は原作とは異なり、第一高校が一回も優勝していないと言う結果になった。
その九校戦が今年ももうすぐ、その幕が上がる。
一応、独自設定の部分と予測部分がありますのでご容赦下さい。
オリキャラが名前だけ登場しました。
この人はこの物語にはちょくちょく出てきます。
後、展開がおかしいかもしれませんがしばらくは直せそうにありません。