とある忍びの二度目の転生生活   作:龍神王聖人

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遅くなりました。前より早く書けたと思います。
では、どうぞ。あまり進んでませんが。


第七話

 2089年8月1日

 

 

 

 太陽が空の東側に陣取り夏の朝方にも関わらず地球寒冷化によって気温が夏の初夏程度の夏の朝。

 俺はクーラーを程よく効かせた室内で明後日に開催される予定の九校戦を観戦に行くために準備をしていた。

 九校戦観戦には俺と真由美の他に真由美の双子の妹達も同行するらしく、何故か真由美は少し残念そうに見えた。はて、どうしてだろう?

 そんな疑問を抱きながらも準備を進めて行く。

 

 

「さて、これでよし!後はどうしようか・・・」

 

少し早めの準備を終えて、これからどうするかしばらく思考する。

 

 すると、ちょうど十分ほど経ったタイミングで来客を知らせるチャイムが家中に響き渡った。

 

「はーい、どちら様ですか?」

 

普通の音量で呟きながら、玄関の覗き窓を覗くとそこには、艶のある黒髪に切れ目の黒い瞳を持つ女性、七瀬明日香の姿があった。

 俺は再び「はーい」と返事をあげると、玄関の扉を開けた。

 

「こんにちは。ユギじゃなかった明日香さん。」

 

「やあ、和也。少し良いかい?」 

 

明日香はアイスが入ったコンビニ袋を片手に軽くハニカン見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 俺は明日香を家に招き入れるとキッチンに向かい、冷やしてある麦茶を冷蔵庫から取り出すと棚から透明でギザギザの模様に緑と青の色をしたコップを取り出し、そのコップに麦茶を入れて、明日香が座るテーブルにそれを出した。

 

「これ、良かったら食べとくれ。近くで買ってきたやつだけど。」

 

明日香はそう言うと、アイスが入ったコンビニ袋を差し出す。

 俺は「ありがたくもらう」と言うとそれを受け取り、「折角だから一緒に食べようぜ」と言ったら、明日香は軽く頷き了承を示した。

 それを確認すると俺は袋から箱入りのバニラアイスのバーを二本取り出すと、一本を明日香に手渡した。

 

 

 しばらく、アイスを堪能していると、

 

「あのさ、ちょっと聞いても良いかい?」

 

唐突に口を開き話し掛けてきた。

 

「ん?なんだ?」

 

アイスを口の中で舐めながら、明日香の話に耳を傾けた。

 

「今まで聞きそびれていたんだけど、あんたって・・・どうやってあたしを(・・・・)見つけたの?」

 

明日香の突然なまでの真剣な口調に思わず手に持つアイスが口に移動する途中で止まる。

 

「ん?何で今更そんなこと聞くんだ?」

 

「ああ、どうしても気になって、今聞きたくてね。九校戦に集中する為にも余計な物は取り除いて置かないと。」

 

明日香はそう言いながら、アイスを口に運んでいた。

 

「は?何で今日?今日って九校戦に向けて出立する日じゃん。大丈夫なのか?」

 

「大丈夫。出立するの午後にズレたから。うちの学校の生徒が自身に家から呼び出し食らって、生徒会長が、「全員揃わないとダメ♪」って言って、ほぼ鶴の一声で午後にズレ込んだのと、今まで九校戦に備えての練習と経営しているカフェで忙しかったのと、後は・・・気紛れかな?」

 

「いや、軽いなおい、どんな生徒会長だよ。鶴の一声で予定を変更させるって・・・。ふむ、第一高校の生徒会長にはそんな権限があるとはな。」

 

「全員揃えて一致団結を図るらしいよ。あと、そんな権限はあの立派な生徒会長様にはないよ。」

 

と俺が考える素振りを見せながら言うと明日香はすかさず丁寧にツッコミを入れる。

因みに気のせいか最後の方のツッコミは生徒会長に対して皮肉がこもっていそうな様子だった。気のせいだった良いなー。

 

「なるほどな~。一致団結か・・・青春だねぇ~懐かしいのう~」

 

俺がNARUTOの世界に逝く前の世界の青春を古ぼけた記憶を思い出しながら呟くと、明日香は溜め息を付き、肩をすくめ首を横に振る。所謂ヤレヤレである。

 

「何、ジジ臭いこと言ってんのさ。あんた、まだ小学生じゃないか。青春はこれからだよ。」

 

そのヤレヤレと溜め息のコンポをしながらそんなことを言ってきた。

 

「ジジ臭いとはなんだ!!ジジ臭いとは!!魂年齢が年食ってるから、言い返せねぇけどテメーだってババくさiーーーーーーーーー」

 

「何か言ったかい?ギロリ」

 

俺がババくさいと言おうとすると遮るように、言葉と共に切れ目の瞳を猫眼の眼力に変化させて睨みを効かせる明日香。

 やることは当然、

 

「すんませんでしたっーーーって言うと思ったか、ヴァカめ!!」

 

謝りながら土下座をする、・・・のではなく、相手を煽ることである。

 

「なっ!あんたは、どこぞのウザイ聖剣か!? 」 

 

「うわっ、名家の令嬢が見せる顔じゃねえし。ってか、知ってんのかよ!!今の時代に照らし合わせても約90年経ってんぞそのアニメ。」

 

案の定、明日香が二尾のオーラを纏始めながら、俺に突っ込みを入れ、俺はというと明日香の名家のお嬢様らしからぬ表情にドン引きながらいろいろ突っ込みを入れた。ってか、前の世界との性格がガラリと変わっているな。どうしたんだろう?

 ま、それは置いとく。

 明日香は年上の余裕か、はたまたこういった下りに付き合う暇が無いのかは知らないが「くだらないからだよ」・・・さいですか。とにかく、オーラを纏のを止め、本題に戻るために一つ咳払いをすると再び真剣モードで話しを仕切り直しを図る。

 

 

「あんたって、初めて私と出会った時、私をどうやって見つけた?」

 

わっ、こいつ今までの会話を無かったことにする気だ。

 しかし、改めてその質問を聞いても、もはや今更のような内容だが、明日香にも考えがあっての問いなのだろう。

 

「何で今更かって?・・・ハァ。あんた、察しなさいよ。」

 

しかし、そんな俺の思考上の疑問を読み取ったように嘆息しながら呟く。

 

「刺っす?」

 

「字が違う!字が!察せっていうのは、推測して理解しろってことさ。」

 

「・・・ああ、そういうことか。」

 

俺がそう言うと明日香は疲れたような表情になりながらも片手で頭を抑えるように支えながら嘆息した。

 

「はあ、あんたねぇ、わざとかい?あたしを遊んで楽んでいるのかい?」

 

と拗ねたような表情でこちらを睨んでくる明日香。

俺はどこ吹く風のように見た目では受け流し、内心では師補十八家の令嬢だけあって容姿端麗から出てきたその表情にドギマギしていたりする。

 

「さて、明日香は何故自分を俺が遠い距離から見つけられたかを知りたいんだよな?」

 

俺がそう明日香に問い掛けるとその表情のまま静かに頷く。

 そのどこか子供っぽい昔から、拗ねる時の表情に思わず苦笑を漏らしてしまう。そんなことをしながらも続きを説明するために口を開いた。

 

「それは、俺が普通の感知ではなく、最近修得した仙人モードでチャクラをたどっていたら『又旅』のチャクラをかんじたから、とりあえず、その場所に向かうと」

 

「あたしと遭遇したわけか・・・」

 

明日香が途中から繋げて締めると俺は「ああ」と答えた。

 

「・・・なる程ね・・・。ありがとう、疑問が一つ解決したよ。」

 

と明日香は瞬間的に眼を閉じると再び眼を開けて礼を言った。

 明日香としても疑問が一つ消えたことは九校戦を控えた手前、良かったと言えるだろう。しかし、逆に九校戦前にそんなことを確かめる為にここに来たとは考えづらいし、七瀬明日香ーーー二位ユギトにそんな繊細な神経は似合わないし持ち合わせてもいないだろう。

 

「そいつは良かった。・・・まあ、俺としては何故又旅がお前に宿っているかがはっきり言って疑問だがな。」

 

だから、俺は今回の訪問の本命と思われる話題をそれとなく明日香に出してみた。

 それは当然の疑問だ。この魔法科高校の劣等生の世界に置いて、尾獣である又旅がいるのは異常だろう。しかも、それがユギトの転生者たる明日香であるならなおさらである。

 明日香こと、二位ユギトは幼くして二尾又旅の人柱力になりのちに里の者達にその実力を認められることになった手練れの人柱力だ。だが、例えユギトが二尾又旅を完璧にコントロールして見せた手練れの人柱力であっても、例え、一度は尾獣を抜かれ、再び人柱力にされても、肉体が変わってしまえば意味がなくなる。魂繋がりがあるかも知れないが、少なくとも、この世界に来るまで二尾と九尾(九尾が木の葉に出現して襲来した時、封印する際に波風ミナトに封印の協力をして(柱間レベルの木遁分身で木の葉の上忍に化けてた)九尾を五分の一に(ちなみに割合はナルトに五割ミナトに三割俺に二割である)封印した)をこの身に封印していたが、この世界に来てからはこの身には尾獣の痕跡はもちろん、封印の痕跡すら無かった。ちなみに写輪眼などの血経限界などは転生特典だと思うが、それでは写輪眼を開眼しているイタチこと椰子木篤人が説明出来なくなるので、そこら辺は考えるのを止めた。矛盾が多すぎる。篤人と俺は従兄弟関係だが、俺が転生者ではなくトリップ者ならば納得はいくが、ここまで来ると、ある仮説が生まれるが可能性は限り無く低い。

 そのため、明日香からの返答を待つ。考えるだけ無駄だとも言えるからだ。

 そうしていると、明日香は俺の真剣な眼差し(笑)に観念した様子で手を上げると口を開いた。

 

「ああ、分かった分かった、説明するからその目は止めておくれ。合わないから。」

 

「・・・早く説明求む。」

 

俺は真剣な眼差し(笑)を止めて説明を促した。

 すると明日香は姿勢を正して真剣な様子で説明を始める。

 

「まあ、あたしが又旅を宿しているのは、七瀬家が数十年前から保有する土地にあった封印の祠の封印を解除したからだよ。」

 

「封印の祠?」

 

その単語に俺は思わず疑問系に呟く。

 

「ああ、その封印の祠は七瀬家が数十年前位に血が途絶える前の古式魔法の家から最後の男性が七瀬家に婿に来たことによって必然的にその家を吸収した際に手に入れた土地は爺様曰わく、一万年以上前に建てられた物らしいよ。」

 

「一万年前だと!?」

 

俺は明日香の思わぬ発言に驚きの声を上げてしまった。

 明日香は「ああ」と査定すると、説明を続けた。

 

「その家は平安時代から続く古式魔法の家でね、その時には既に封印の祠はあったらしいよ。あと、ここからの説明はあたしが説明するより中にいる又旅に聞いた方が早いから、詳しい話は又旅から聞いとくれ。」

 

俺はその言葉に頷きで査定すると又旅に話し掛けた。

 すると、目の前の明日香は一瞬、意識を失うが、すぐに意識を取り戻して、此方を意識を失う前と違った猫の眼を思わせる瞳で明日香の姿をした者は此方を見据えていた。

 

『懐かしいオーラね。一万三千年以上前の感覚だからあまり確信は持てないけど。』

 

それは俺に取っても懐かしいオーラと声だった。

 

「久しいな。又旅」

 

俺は知らず知らず、無意識にそう呟いていた。

 

「なあ、又旅。この世界で初めて会話しているはずなのに、なんだか初めての感じがしないんだが、何故だ?」

 

そう、この世界に置いて『又旅』のチャクラを感じたのはついこの間だし、こうして直接会話をするのだってこの世界に置いては初めての筈なのだ。この違和感に気づいたのはユギトから輪廻転生?を果たした明日香と出会った時だ。当初、この違和感に俺はユギトの懐かしいオーラに気を取られて気づかなかった。あとに疑問に思ったには思ったが、ついつい後回しにしてしまった。

 

『・・・あなたが違和感を覚えるのは当然だと思うわ。』

 

「・・・どういうことだ?」

  

又旅の物言いに疑問で返すと、『驚かないで聞いて欲しいのだけれど』と前置きして、この違和感についての説明を始めた。

 

『まず、この世界とあなた達が生きた世界はーーー』

 

又旅が不意に説明を止める。俺がどうかしたのかと声をかけようかと思ったが又旅が説明を止めた瞬間に玄関から気配があった為、言葉を飲み込んだ。

 やがて気配が駆け足で、この部屋に向かって部屋の障子が開け放たれた。

 

「ああ!!かず君が女の人と密会してるーーー!!」

 

が途中から七草真由美が乱入してきた。

 突然の襲撃?訪問?に明日香に乗り移った又旅は唖然とした様子だ。

 そんなイレギュラーな訪問(そうしとく)に俺は真由美へ近づき、頬を何故か膨らませている真由美にデコピンをくらわせた。

 

「いったーい!なにするの!?」

 

涙目でおでこを抑えて口を尖らせて上目遣い(になるように)で睨む真由美。

 真由美がだんだんと性格が小悪魔化してきてるなー、はっきり言って場違いなことを思っていたりする。

 

「真由美、まだ時間には早いだろ。それに、チャイムくらい鳴らせ。いくら親友の家だからって、勝手に上がって言い道理は無いぞ?あと、廊下を走るな。」

 

「ぶぅーーーっ」

 

俺のマシンガントークに真由美はふて腐れた様子だ。その様子に俺はやれやれと肩を竦めた。

 

「まあ、良いじゃないか。話はまた今度すれば良いさ。」

 

瞬間的に又旅から入れ替わった明日香が、微笑みながらそう嗜む(たしなむ)と玄関へ足を向ける俺も見送る為にその後を追う。

 

「じゃあね、和也に真由美さん。九校戦応援しといてくれよ。」

 

「ああ、応援に行くからな。じゃあな、明日香。」

 

「えっ?なんで私の名前知ってるの?」

 

素っ頓狂な声を上げる真由美。

 

「真由美、彼女は師補十八家の七瀬家の長女にして次期当主の七瀬明日香だ。七草家の長女である、お前を知らない筈が無いだろ。」

 

「ええー!?、知らなかった!」

 

淡々と説明する俺に驚きの声を上げる真由美。

どうやら本当に知らなかったらしい。

 

「まあ、知らないのも無理もないことさ。師族会議には当主または当主代理しか出席出来ないし、最近、七草家のパーティーには親しか出席していなかったからね。出席したのは真由美さんの七歳の誕生日パーティー以来だね。はははっ」

 

明日香はそう軽快に笑ってみせると、「じゃあね、もし、今度パーティーが有ったら招待してくれたら嬉しいよ。」と真由美に声をかけて、俺にも手を振ると「九校戦、楽しみにしてな。」と言い残して出て行った。

 

 

「・・・ねぇ」

 

明日香が出て行くと一緒に見送っていた真由美が声をかけてきた。

 

「なんだ?」

 

即座に俺はそう返し、真由美の方を見ると、真由美は頬を膨らませ口を尖らせていた。

 

「かず君って、明日香さんとどういう関係?」

 

それは何だか嫉妬が混ざったような?声音だった。ヤキモチか?

 

「古くからの(・・・・・)親友だ。彼女が忙しくて紹介できなかったがな。」

 

嘘は言っていない。彼女とは前世の幼い頃からの親友だし、最近、当主を引き継ぐ為にここ数年忙しいらしいしな。

 

「ふーん、そうだったんだ。」

 

にも関わらず、真由美は納得してなさそうな感じであった。

  

 

 

 




設定に関してはネタバレになるので控えさせてもらいます。・・・感づいた人は居るでしょうが。

 まあ、それはそうと、次はいよいよ、イタチやユギトが活躍する九校戦です。競技は思いつかなかったので、そのままになってます。

では、暖かい目で見てくれることを祈ります。
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