IS学園の教職員になりました   作:青野

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はい、とうとう過去編も四話突入?ですかね。

友人にさっさと本編入れやということで、
過去編も終わりに近づいてきました。

千冬の背中の傷?や、亡国との因縁もすぐに分かると思いますので、最後までお付き合いください。

これで終わりとは言っていない。


第10話 穢れなき戦意

 戦闘開始一時間二十四分後 

 

 嵐とともに始まった戦いは激しい戦闘を経て、確実に収束へと向かっていた。白兵戦により互いの消耗戦へとなった戦いは亡国が優位なまま進んでいた。

 

 互いに犠牲を払いながらも銃声と悲鳴が蓮花の耳に入っていた。彼は地面に倒れていた。激しい戦いの最中、背中から銃撃を浴びて意識を失ったのだ。

 SEが削りきれて銃弾が体を襲わなかったのは運が良かったと言える。

 

 それは千冬も同じであり、彼女もまた地面に倒れていた。片手にある雪平はその出力を失い、彼女の必殺の一撃も最早封じ込まれていた。

 その横に倒れているナターシャもブースターと脚部を破損して満足に戦える訳もなかった。

 

 それでも尚戦い続けているのはスコールとまりもであった。彼女らは互のSEを地味に削りながらも何度も爪と刀を交わせて戦っている。

 これだけ戦闘が長引いているのに未だ戦えているのも彼女らの元のスペックが良すぎるからであろう。

 

「はぁ・・・はぁ・・・蓮花、起きれるか?」

 

「千冬か・・・ダメだ。瑞鶴のエネルギーが完全になくなっているせいで、PICが反応しない。そっちは・・・ダメみたいだな」

 

「まぁな。根性だけでならいけるが、とても満足には動けない」

 

「そうか・・・っくそぉ」

 

(学園最強といっても、所詮はここいらが限界なのか・・・まだ、まだ戦っている人がいるのに・・・・)

 

 蓮花は自身の無力感と覆せない状況に苛立ちを感じながら視線を体に向ける。エネルギーがもうないので、蓮花はなんとかして瑞鶴から体を這わせながら出る。

 

「っ!」

 

 次の瞬間、ゴールデンのアイアンクローによってぶっ飛ばされるシーンが見えた。地面に瑞鶴の装甲を激しく打ち付けながら倒れる。

 

「大佐っ!」

 

「あら、蓮花。そんなとこにいたのね・・・」

 

 蓮花がそう大佐の身を案じて叫んだことによってスコールに居場所を悟られてしまった。スコールは両手のアイアンクローをギラつかせながら蓮花のほうへと歩いていく。

 

「蓮花、悪いけどあなたにはここで果ててもらうわ」

 

「っ!」

 

 蓮花は後ずさりしながら、落ちていたハンドガンを向けるがISの前に豆鉄砲は全く意味を成さない。

 

「あら、随分と可愛いことするじゃない。あなたとは同志でいたかったんだけどね」

 

「分からない。俺にはあんたらのやっていることは分からない。こんな・・・」

 

「・・・そうね。理解出来ないから、こうして私たちも強行するしかなかった。それは、蓮花。あなたがよく分かっていると思ったけど・・・まぁいいわ。そもそも、あなたはこちらにいてはいけない人間なのだから」

 

「一体どういう意味だ?」

 

「ふふ、それが分かるのは随分と先になりそうね」

 

「けど、もしもあんたの言うとおりその理由を俺がこの先知ったとしても、今ここで死ぬことになったとしても、それで人が死ぬのは・・・きっと間違っていると思う。少なくとも・・・正しいとは思わない」

 

「そうね。私もそれは十分承知だわ。自分がやっていることは世間から見てとても正しいとは言えない。けど・・・必要なことなのよ」

 

 スコールはアイアンクローをパージして近接ブレードを展開した。そして、それを振り上げる。

 

 蓮花にその最後の時がきた。

 

(違う・・・なんだよそれ。正しくないと思っているのに、何故それを強行する。どうしてなんだ。正しくないのに必要なこと。これだけの犠牲を払いながらも尚前に進もうとする。一体、何がそんなにも・・・)

 

「蓮花ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 ゆっくりと振り下ろされた近接ブレードが蓮花の体を斬り裂くその前に千冬が蓮花を突き飛ばすような形で突っ込んできた。

 ブレードは暮桜を纏っている千冬の背中を斬った。ブレードは装甲を切断し、千冬のその背中を斬った。傷は深くはないが、とても浅いとも言い切れない。

 肩甲骨から斜めに広背筋に綺麗な傷が出来た。

 

「千冬!」

 

 蓮花は急いで処置をしようとするが、こんな大きな傷の処置の経験をしたこともなく、ましてやこの状況に若干のパニックになっている彼にとって何をしたらいいのか分からなかった。

 

「・・・とんだお邪魔虫が現れたようね。けど・・・これが答えだというのなら」

 

 スコールは千冬が蓮花を庇ったのを見てその二人の前から消え去った。

 

「え・・・なんで・・・」

 

 コツコツとスコールは次の扉の前にへと行く。もう片方のアイアンクローで扉を破壊すると、彼女は一人その向こうに消えようとした。

 

「蓮花・・・また会いましょう」

 

 それだけスコールは言って扉の向こうに消えていった。残った蓮花は何かできるわけもなく、ただその腕の中で血を流す千冬を抱きしめることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

 ウィンディのIS、レイテルパラッシュの肩にあるキャノンと左手のレールガンが破損して使い物にならなくなった。その時点で彼女はそれらを全てパージして残ったハイレーザーライフルを構える。

 

 周りには倒れているマギーと絵里が見える。絵里は口から血を吐いており、チェルミナートルの前腕部にあるモーターブレードは全て叩き折られていた。しかし、それは相手も同じようで、騎士のようなフォルムをもつランスロットも装甲が削られたり、パイロット自身にも疲労を感じているように見えた。

 

「熱烈とは・・・革命を気取るか。亡国・・・」

 

「・・・・・」

 

 何も喋らないランスロットは機体を左右に振りながら接近してくる。ウィンディは応戦とばかりレーザーを撃つも長期間の戦闘により正確に当てることは出来ずに、相手に翻弄されるばかりであったが、それは相手も同じらしく最後の決定打に欠ける攻撃だった。

 

 既に仲間のIS部隊は徐々にその数を減らしており、動いているのは数機程度だった。

 

「はぁぁぁっ!」

 

 ランスロットが飛び込んできたのと同時にレーザーライフルをやつの剣に突き入れる。ウィンディは同時にライフルを捨ててランスロットの首を掴んでそのまま地面に叩きつけた。

 そのまま強烈な拳を浴びせると、やっとランスロットのSEがなくなりその機能を停止させた。

 パイロットは意識はないのか、ピクリとも動かなかった。

 

「ふぅ・・・それにしても強かった。こんな相手がいたなんて・・・」

 

「ごめん、ウィンディに負担をかけさせて」

 

 そう言ったのは怪我をしながらも立ち上がろうとしているマギーであった。肩のショートレンジミサイルが破壊されており、それがブースターまで響いているので、マギーは上手く機体が動かせない。

 それでも、中距離からの援護にしては実に頼もしい正確な射撃だったので、ウィンディはマギーを咎めることはしなかった。

 

「それよりも、絵里を起こさないと。まだ息があるみたいだから」

 

「そうだな・・・と言いたいところだが、どうやらそうもさせてくれないらしい」

 

 ウィンディの視線の先には新たな亡国のIS部隊が展開していた。三機の亡国の専用機がそれぞれ武器を構えてウィンディたちの前にいる。

 

「マギー、お前は絵里を連れて後退しろ。ここはもうダメだ」

 

「何を言っているの。ウィンディだってそのボロボロの機体でこれ以上戦える訳ないじゃない」

 

「だが・・・」

 

 オータムは既に奥へ向けて先行しており、他の部隊が迎撃に回っているが自分たちも援護にいった方がいいだろう。だが、亡国の方は一段上手だったようで、第一波を全ての戦力だと勘違いしていた帝国軍の負けであった。

 

「・・・ジャミングがあるこの中じゃ、誰かが行って状況を伝えないと」

 

 マギーはそう言いながらレーザーライフルを構える。

 

「手負いの私じゃ逃げ切れない。時間稼ぎくらいは出来るわ。だから、ウィンディ。戻って蓮花たちと合流して」

 

「・・・お前はどうするんだ?」

 

 心配そうにウィンディがそう答えた。ブースターが故障している彼女はとても百パーセントの実力を発揮させることは出来ない。

 だが、マギーは勝機を感じていた。

 

 数だけを見るに到底勝てるものではない。相手も余裕があるのか、先程からマギーたちの方を見てニヤニヤしている。

 

「あんな油断している相手に負けはしないわ。それに、こんな狭い空間じゃ高機動砲撃戦は息が詰まるし、何よりも多人数戦は私の得意分野なんだけど?」

 

「ふっ、お前もよくやるよ。分かった。私が絵里を連れていく。必ず戻ってくるから、死ぬなよ」

 

「当たり前じゃない。こんな所で死ぬなんて、ありえないから。だから、あとはお願いするわ」

 

「・・・死ぬなよ」

 

 ウィンディとマギーはそう言葉を交わすとお互いに動き始めた。

 

 ウィンディを背中にしたマギーは両手のレーザーライフルとヒートマシンガンを構える。

 

「学生、今なら見逃してやってもいいんだが?」

 

「あら、随分と優しいのね。でも、そういうわけにはいかないみたい」

 

「おい、喋るだけ無駄だ。さっさと片付けて我々も向かうぞ」

 

「はっはー、何言ってんだよ。この俺たちに勝てる訳ないっての」

 

 そう言って最後のセリフを言った白いISが両手の銃を乱射しながらマギーに接近してきたが、マギーは左右に機体を振りながら最小限の動きで銃弾を避けて静かにレーザーライフルを構えてそのトリガーを引く。

 次の瞬間、レーザーは白いISの肩に直撃してその装甲を破壊した。

 

「っぐ!てめぇ!」

 

 間髪入れずにマギーはヒートマシンガンを白いISに命中させながら右旋回をするも、それに援護しようと紫のISが斧を構えて飛んできた。

 

 が、それを読んでいたマギーはサイドターンで上段から強烈な一撃を避けてそのまま紫のISの背中にヒートマシンガンを浴びせる。

 

「熱量が大きすぎて冷却装置の意味がない!」

 

 ヒートマシンガンは命中させた相手の熱量を増加させる効果があるので、今命中させた部位はブースター付近なので紫のISの動きが止まる。

 

「どけっ!」

 

 紫のISを押しどけるように白のISがマギーの前に飛び出してきた。

 

「クソがっ!なめんじゃねぇよ!!」

 

「っ!」

 

 白いISはその右手の剣を振りかぶってマギーに向かって振り下ろしてきたが、それをヒートマシンガンで受け止めて、白いISの顔面をレーザーライフルで殴った。

 

「がぁぁっ!」

 

「甘い!」

 

 白いISが後方ぶっ飛ぶが、同時に今まで見ていた緑のISのミサイルがマギーを襲う。背中に一発受けたが、残りを全て迎撃してみせた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

(流石にこれ以上は難しいか)

 

 マギー自身も今までの戦闘によってそれなりに疲弊していた。彼女らはランスロットと比べると個々の戦闘力は大したことはないが、それでもこう数を合わせてくるとマギーにとっては難しい戦いであったが、それを得意とするマギーにとってはギリギリの戦いである。

 

「ほらほらっ!」

 

 白のISが剣を振るう。マギーは避けようと後ろに下がるが、ISの残骸に足を取られてその場でバランスを崩した。

 同時にそれを狙ってか後ろから紫のISの斧が下からマギーを捉えた。

 

「しまった!」

 

 避けようと僅かに体をズラすが斧の強烈な一撃がマギーの左上腕を切断する。筋肉や神経、骨が断ち切られる感触がマギーの全身を襲ったかと思えば、同時に左の上腕からの感覚を一切感じなくなった。

 

「あ・・・・ああああっ!」

 

 マギーはその場に悲鳴を上げなら膝をつく。

 

(あ・・・ぐ、左がもう使えない・・・)

 

 緊急時の鎮痛剤を即座に投与したおかげで苦痛による混乱は避けられたが、マギーの立場が変わることはなかった。

 

 絶対絶命、崖っぷち。八方塞がりである。

 

(はぁ・・・はぁ・・・まだ・・・まだ終わっていない)

 

 マギーの機体はそれなりの戦闘をこなしているせいで各部機関からエラーメッセージが出ている。

 

「まだよ・・・まだ終わらないわ」

 

(そうだ・・・私は負けられない。負けられないのよ。蓮花にまだ、答えを聞いてないから。一緒に戦い抜くって、約束したから)

 

 マギーはレーザーライフルを構える。

 

(けど、びっくりするぐらい、今の私は高揚している。負けているのに、押されているのに・・・こんなにも気持ちがいい。そうだ・・・私は昔から戦い続けてきた。それは今だって変わらない)

 

「おっ、あいつまだやるみたいだぞ。やるねぇ・・・まぁ、容赦しないけどよ」

 

 白いISが剣をマギーの首元に添える。

 

「まだよ・・・まだ終わらないわ。ここが・・・この戦場が!私の魂の場所よ!」

 

 マギーは同時に立ち上がりならレーザーライフルで白のISを殴る。

 

「っ!なんだよこいつ!」

 

 白のISがバランスを崩したところに軽くジャンプして右キックを食らわす。後ろから紫のISと緑のISが飛んできた。

 

 紫のISの斧はタイミングをズラして一歩前に出る。斧はマギーの後ろへといき、マギーは紫のISの懐にいた。

 

「バカな・・こんな・・・がっ!」

 

 マギーはレーザーライフルをゼロ距離で射撃する。シールドを突き破り紫のISは動かくなった。

 

「っ!ナンバー3がやられた!何をやっている!」

 

 緑のISが持っている銃を乱射してくるが、マギーは落ち着いて後ろにジャンプした。

 

(くそっ!なんだあのISは。まぁ、いい。あの機体はブースターが破損している。着地を狙って蜂の巣にすればいい)

 

 緑のISが起き上がった白のISと目配せをして着地のタイミングを狙おうと再び銃を構えた瞬間だった。

 マギーは体を捻って起き上がった白のISにレーザーライフルの照準を合わせた。

 

「なっ!」

 

 チャージが可能なレーザーライフルはそのまま白のISの装甲を貫通する。マギーが着地したのはISの残骸で、更にそれをバネにして横に飛んでみせた。

 

「このぉぉぉ!」

 

 仲間を二人も屠られた最後に残った緑のISが銃を乱射してくる。マギーは左足に数発受けて片足立ちの状態までもっていかれた。

 

「くっ・・・・だけど!」

 

 肩に銃弾があたり、血と痛みを感じる。それでも、彼女は怖くなかった。この状況に確かに心踊らされていた。

 

「負けない!」

 

 真っ直ぐに構えたレーザーライフルの引き金を引き絞り、突進してきた緑のISに命中させてみせた。緑のISは地面に血を吐きながらその場に崩れ去る。

 

 同時にマギーもその場に膝をつく。

 

 疲労と痛みが彼女を襲うが、最終的に生きていたのは彼女なので勝ったも同然だ。

 

「やった・・・これで・・勝った。やっ・・・た・・・よ・・・・・・れん・・・・・・・・か」

 

 マギーは膝立ちからその場に倒れる。

 床が冷たくひんやりして気持い。この暑い体を冷やしてくれているようで。

 

 視界には多くのエラーメッセージが出ているが、これ以上は動けそうになかった。

 

「あー・・・これが終わったら何しよっかな・・・取り敢えず、蓮花に告白の返事を聞いて・・・・・」

 

 自分が告白した場面が思い浮かばれる。

 

「それで・・・・も、もしオッケーだったらこの前約束したように、日曜日にデートに行こうかな?」

 

 マギーはそう口からこぼし始める。

 

「後輩のクラリッサに教えてもらったクレープ屋さんでもいいな・・・あっ、食べる歩きという手段もあるわね・・・悩むわ・・・」

 

 彼女は笑っていた。これから始まる新たな物語を自ら語るように。

 

「この前CMであった映画を見に行くのも・・・千冬や絵里たちに尾行されないようにしないと・・・ね・・・・」

 

 一人クスクス笑う。

 

「まっ、それも悪くない・・・よね」

 

 そして、マギーは言う。

 

「私は・・・蓮花の中にいたかな・・・蓮花は私のことどう思っているんだろ。優しくて、かっこよくて、時々意地悪で・・・けど、最後は必ず勝って・・・・・・私は・・・・・・・えーい、まぁそれはこれからも・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一緒か・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃぃぃ!止めてくれ!」

 

「醜い豚の命乞いを聞いている暇はないの。ごめんなさいね」

 

 スコールは無情にその引き金を引いた。政府の要人の額から赤い血が流れ、その命を絶命させる。

 その他にも多くの政府の要人たちの死体が通路に転がっており、ボディーガードも意味をなさなかった。

 

 まぁ、ISの前に生身で戦うのは無理がありすぎるだろう。

 

「はっ、ミンチにしてハンバーグにして食うか?」

 

「比喩よ。国語の勉強をしてからにしてちょうだい。さっ、そろそろ次の段階に・・・行かせてはくれないらしいわね」

 

 通路を歩きながらスコールとオータムは会話をし、緊急用の避難口から出た瞬間だった。あらかじめ迎えにくるはずだった別働隊が壊滅していたのだ。

 

 輸送機は爆発して炎上しており、その辺に部下たちは倒れていた。

 

 場所は街から離れた場所にある山の中だった。

 

「あなたは・・・なるほど、ここで暴れて出てこない方がおかしいと思ったわ。けど、あなた一人だけを出すということは」

 

 スコールとオータムの前に山吹色のISが一機だけ存在していた。

 

「日本政府から要請もあってな。キサマらをここから先に行かせる訳にはいかんとのことだ」

 

 凛として澄んだ声に美しい黒髪。山吹色のISのカラーリングと同じ色のISスーツ。

 

「タイプ00、帝国斯衛軍専用IS、武御雷・・・か。ここで帝国の最新鋭機が出てくるとは」

 

「なんだよ、スコール。あの機体を知っているのか?あまり私は知らないぞ」

 

「それも当然よね。あまり話題にはなっていないし、そもそもあの武御雷はそんじょそこらの企業が作れるはずがない機体だもの」

 

「そうなのか?」

 

「ええ、かなり高度なISでパイロットも並みの技術で動かされるほど甘いものではないわ。けど、極めることが出来れば例えストライクを数十機集めたところで勝てるかどうか」

 

「おいおい、そんな代物を・・・」

 

 目の前にいる武御雷は長刀を構えた。

 

「しかし、それにしてもあなたがくるなんてね・・・・・・・・・・」

 

 スコールはアインアンクローと剣を構える。その横でオータムもアインアンクローを構えた。疲弊したこの二人が彼女に勝てる確率はかなり低いと言える。

 

 それだけスコールが前にしている山吹色の武御雷のパイロットは凄腕ということなのだろう。

 

「篁・・・唯依!」

 

 

 

 

 

 

 

 




次回ぐらいで過去編も終了すると思いますので、次回もよろしくお願いします。


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