IS学園の教職員になりました   作:青野

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はいということで、夏休み満喫していたらいつの間にかかなりサボっていました。すいません。
べ、別に海に行ったとか、友達とBBQしたとか、進撃の映画観に行ったとか全然関係ありませんからね。

蓮花「いいからさっさと本編始めろ」ガチャ

・・・・・・。

はい。



第14話 更識

 

 次の日の土曜、アリーナでISの特訓を横目で見つつ、整備室のドアをノックした。そこには入学式から変わらずの少女が一人、カタカタとパソコンを打っている姿が目に入る。

 

「えっと、`浅乃先生?なんでしょうか?」

 

「ああ、少し。更識に用があってな。単刀直入に聞く、SOS財団に来ないか?」

 

 俺のその言葉にピクッと肩を動かすが、落ち着いた口調で言った。

 

「それは、倉持研究から移転しろということですか?」

 

「ああ、そうだ。こちらとしては既に準備は出来ている。校内で勧誘まがいのことをしたくはないんだが、このままだとお前のISは一生飛ばないぞ?」

 

「!!な、なんでそんなことが言えるんですか!」

 

 自分にはISを作る技術があると、彼女は言いたいのかもしれない。だが、事実作れない。少なくとも俺の目にはそう映る。楯無も一人で作ったと言っていたが、実際には部品を調達してくれたり、意見を交換出来る優秀なスタッフやチームがいたからである。

 ISなんてものを一人で作れるのは束ぐらいだろう。

 

「在学中にISに乗りたくないか?」

 

「・・・・・・・」

 

 彼女も分かっていることなのだろう。このままでは無理だと。無理なことをやっても無理なのにやろうというのだ。きっとどこかで破産する。

 

「分かりました。けど、条件があります。私を、パイロットを引っこ抜いたとしても多分この子は倉持のものだから、移転してもこの子は無理。だから、必ずこの子と一緒がいい・・・」

 

 少し揺らぎつつも、ちゃんと決心した瞳がそこに映った。

 

「分かった・・・・あとは任せろ。あとはまぁ・・・俺の願望なんだがな」

 

「・・・?」

 

「姉とちゃんと話してこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぷー、なんで私が呼び出されなくちゃいけないんですかー」

 

 などと頬を膨らませながら土曜日の午後、職員室の俺のデスクの横で椅子に座っている女子生徒がいる。

 

 更識楯無である。

 

「ったく、油断も隙もあったもんじゃねーぞ。職員の部屋に盗聴器とはいい度胸してるじゃねーか」

 

 そう言いながら袋に入った壊れた盗聴器を見せる。

 

「あははは、えっとなんのことでしょう」

 

「分かってるからここにいるんじゃないのか?まぁ、そんなのはどうでもいい。お前の妹の更識簪を正式にSOS財団が倉持から引っこ抜くことにした」

 

「あ・・そうなんですか。けど、倉持が簪ちゃんだけならまだしも、打鉄弐式を簡単には渡してくれないかと思うんですが」

 

 それは簪自身も言っていた。

 倉持研究は健在する帝国軍IS部隊の主力機である打鉄の原案を作った企業で、ある意味IS企業の上位に位置する。更に男性二番目の機体を作っているとなれば権力的な意味では他企業を圧倒する。

 ISの数は力だ。だからこそ、倉持も完成していないが、手元に置いておきたい気持ちがあるのだろう。

 

「そんなこと分かっているよ。それで、今から会社に戻るんだ。話し合いは明日だ。取り合えず、姉のお前には話しておこうかと思ってな」

 

「理由を聞いてもいいですか?」

 

「・・・お前、妹と仲悪いだろう。本来、教師がこんなことする必要もないし、権利もない。だが、今後のお前らの態度に影響するようであれば、俺はなんでもするね。今の時間、簪は教室で勉強中だ。行って来い」

 

「・・・先生・・・」

 

「保護したい気持ちは分かるが、何事もやり過ぎはよくない。さっさと行って来い。俺は今から会社に行って来る」

 

 と言いながら鞄を手にかけると更識も立ち上がり、こちらを真っ直ぐに見つめる。

 

「やっぱり、先生は私の思っていた通りの先生ですね」

 

「勝手に期待するな。期待の後には必ず挫折が待っている」

 

「経験者は語る?」

 

「ああ、語る。勝手に思い込んでいたからこそ、後になって後悔するってこともあるからな」

 

 職員室を出て玄関へと向かう。どうやら更識は見送ってくれるらしく、俺の隣をそのままテクテクと歩いていた。

 相変わらずの女狐かと思っていたが、案外素直なところもあるのだと少し安心した。

 

「じゃぁ、行ってらっしゃい?」

 

「その言葉のかけ方はおかしいだろ」

 

「あら、『あなた』って付け加えた方が良かったですか?」

 

「それは将来の旦那に取っておくんだな」

 

 それだけ言うと掌をヒラヒラと振りながら玄関から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人残った楯無は小さく呟いた。

 

「浅乃先生か・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




急展開過ぎた感じがしてしまったんですが、これ以上どうにもならなかったんたでこれでいきます。
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