IS学園の教職員になりました   作:青野

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えー、前回の更新日より結構空いちゃいまして、すみませんでした。

個人的にゴーレムの話はまぁまぁ書きにくい話だったので、びっくりするぐらい短くなってしまいました。
ごめんなさい。
次は直ぐに投稿出来るようにするので、許してください!


第18話 襲撃者

 

 

 

「おーおー、やってるやってる」

 

 今現在アリーナではクラス代表対抗戦が行われており、織斑一夏と凰鈴音の二名が試合をしている。

 

 凰鈴音の機体は甲龍。中近距離の戦闘用に作られており、メインはあの手に握られている双天牙月。だが、厄介なのは距離を取ったときの背中の龍砲であろうか。砲弾だけでなく砲身すら見えないという。

 勝負は一分ぐらいで終わるかと思ったが、俺の予想を超えて一夏は龍砲をあれやこれやと避け続けるのだ。

 そして、上手く凰鈴音の死角に入ろうと上手く飛び回っているではないか。

 

「おいおい、千冬。どんなトリッキーな技教えたんだ?」

 

 そう問うと千冬は珈琲を一口飲んで笑った。

 

「まぁな。あいつは一直線で単純でバカだから、それに見合った戦闘方法というのもあってな」

 

 その一言でおおよそは理解した。千冬は恐らく一夏に瞬時加速を教えたのだろう。短時間で完成度の高い瞬時加速を会得するのは難しいが、千冬という最高の教師がいるというのなら一夏でも完成度の低い瞬時加速ならなんとか出来るだろう。

 だから、一夏は頑張って凰の死角を取ろうと飛び回っているのだろう。

 

「ほぉ・・・」

 

 徐々に凰の動きが雑になっていく。本当ならば初心者相手に代表候補が取ってしまう態度ではないのだが、凰の一夏へ対する気持ちが全面に押し出されてとても代表候補がする戦いには見えない。

 

 そして、好機とばかりに一夏の姿勢が傾いた。と、次の瞬間画面に表示された『警告』という二文字が見えるのと同時に高出力エネルギーがアリーナの天井を破壊した。

 

「なっ!」

 

 一瞬目を疑ってしまう。

 それもそうだろう。世界中からISについて勉強しに来ている若者が集う学園に正面から突撃してくるバカがいるわけがない。

 だが、実際に起こっているわけなので、即座に頭を切り替えて状況を確認する。

 

 アリーナ上空の穴から一機のISがアリーナに降り立つ。爆炎を背後に黒色の全身装甲のISである。

 

「せ、先生!わたくしにISの使用許可をください!」

 

 と、後ろで見ていたオルコットが急にそんなことを言い始めた。千冬は少し呆れたようにため息を吐いて俺に任せると言わんばかりに口を開かなかった。

 

「いいよ」

 

「いいのですか!?」

 

「いや、なんで驚くんだよ。なぁ、千冬。いいよな?」

 

「お前が一緒に動くなら別に構わない。まぁ、こんな状況なのにうちの生徒会長殿は自分が動くまでもないと思っているのだからな」

 

「はは、確かにな。まぁ、別にいいけど。よし、オルコット俺に続け」

 

「は、はい・・・あれ?」

 

 かっこよく出撃しようと思ったらオルコットが急に疑問の言葉を発した。どうしたと聞いてみるとオルコットは焦ったように。

 

「箒さんがいません!」

 

 その言葉を聞いて一瞬全身の血が低いた。何が起こるかわからない状況で誰かがいなくなる。こんなにも心揺さぶられる状況はないだろう。だが、篠ノ之の性格を考えれば恐らく一夏の下へと行ったのだろうと理解出来る。

 

「オルコット、お前は敵に気づかれないように外に出てアリーナの穴から侵入して待機。隙を見て一夏たちの援護をしろ。俺が許可する」

 

「了解しました」

 

 オルコットに指示を出して直ぐに篠ノ之を探すために廊下を走る。すると、少しみ流れたポニーテールが何故かロックが解除されている扉の向こうに消えた。そこは、一夏が待機していたAピットであった。

 

 そこからならカタパルトから外へ出れることを理解した俺は即座に篠ノ之を追うようにピットへ通じる通路を走った。

 中に入ると、

 

「男ならそのくらい勝てなくてどうする!」

 

 と、カタパルトの発射口で叫ぶ篠ノ之の声がした。

 

 アホか!そんなとこいたら殺してくださいと言っているようなものだ。

 

 瞬時にISを展開して正面にいる篠ノ之に向かって一気に飛ぶ。それに遅れて敵のISが高出力レーザーを放ったタイミングでギリギリ篠ノ之を抱きながら空中へとそのまま

躍り出た。

 

「一夏ァ!やれ!」

 

 俺の声に反応するように一夏が大きく頷いた。

 

 そこからは意外とアッサリと終了した。単一能力によって敵ISの腕を切り落とし、大きな隙が出たところでオルコットがISの胸部を撃ち抜く。

 それでも立ち上がって一夏にレーザーを放ったのは焦ったが、白式は第三世代。案外丈夫に出来ており、一夏のトドメによって謎の敵ISとの襲撃は終了した。

 

 このISの目的がなんなのか、その日職員たちで会議があったが話はつかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「ほぉ、無人機か」

 

「ああ、中に人は乗っていなかった」

 

 深夜、千冬と俺は学園の地下にて敵ISの残骸をもう一度解析していた。

 分かったことはこのISが無人であるということと、コアが無登録コアだということだった。

 

「・・・厄災か。これはもう博士で決まりだろ?千冬」

 

「あのバカが何をしようとしているのかは私にも分からん。だが・・・奴が生徒に手を出すようであれば、全力で相手をしよう。勿論、蓮花もだぞ?」

 

 今までブラックボックスであったコアが新たに存在していたこと。それを考慮して考えるならばこの無人ISを作った奴は化物。

 まぁ、つまり篠ノ之束博士が今回の件の犯人だということである。正直に言って敵に回したくない相手であるが、同時にどこにいてもしんどい相手でもある。 

 だが、これ以上敵対行為が目立つというのであれば、俺だけではどうしても手が足りない。

 千冬もいるが、千冬は既にISから降りている。今期は今までになく、専用機持ちが多いが、それでも戦力が限られている以上は来てくれるはずの増援が速くしてほしいものだ。

 

「・・・俺と千冬と兎か。混沌だな。まっ、もう直ぐしたらロシアとイギリスからの護衛が到着する。それと、フランスとドイツからの転校生もな」

 

「ああ、そうだな。これからはもっと忙しくなるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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