当方小五ロリ   作:真暇 日間

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 連続投稿6/12です。


74 私はこうして不死者を嵌める

 

 バトーワンデッサイダデステニーヒャッハーペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッペシッヒャッハー ヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒ ヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒヒーッヒヒK.O. カテバイイ

 

「……おい」

「なんでしょう」

「なによ今の」

「このゲームは隙の少ない技を一発当てられさえすればそこから嵌められるゲームですからね。見ての通り、嵌めました」

「あーら、もこたんってばなっさけなーい(笑)」

「っだとゴルァ!」

「もこたんさん、女性がそのような言葉遣いをするものではありませんよ」

「ぐっ……だけど……」

「もこたんさん」

「……もこたんさん、って呼ぶの、やめてよ」

「もこたんさんがゲームで私に勝てたら考えます」

 

 バトートゥーデッサイダデステニー ペシッヒャッハーバカメ ペシッホクトセンジュサツコイツハドウダァホクトセンジュサツコノオレノカオヨリミニククヤケタダレロ ヘェッヘヘドウダクヤシイカ ハハハハハ FATAL K.O. マダマダヒヨッコダァ ウィーン ジャギィ (パーフェクト)

 

「……おい、勝たせる気ないでしょ」

「負けようと思ってゲームをする時なんてそうそうありませんよ。精々意地っ張りな子供に合法的にご褒美を上げる際に『私にゲームで勝ったら』と言う条件でも付けた時くらいです」

「……今は?」

「ぼっこぼこのべちゃぐちゃにしてやりますよ」

「私なんかあんたに恨まれるようなことしたかしら」

「してませんけどオカルトボールに憑かれていた自分の不幸を呪ってください。あるいはそんな厄介なものを幻想郷にばらまいて博麗大結界を無効化して幻想郷を破壊しようとしているお馬鹿さんを恨んでください」

「そんな奴がいるのか? そいつだって困るでしょうに」

「残念なことにその張本人は外の世界に生まれ育っているので結界が無くなっても何も困らないんですよね。むしろ結界を壊して行き来を楽にしようとか考えてるみたいですし」

「傍迷惑な奴ねぇ」

 

 そんなことを言いながらもちゃんとゲームに付き合ってくれるもこたんさん。そしてそんな私ともこたんさんに場所と時間と機材を貸してくれている輝夜さんには感謝しなければなりませんね。

 ……こうなっているのには訳がある。にとりさんとの話し合いとじゃんけん勝負が終わってからしばらくして、私のオトモダチ(肉人形)の元に向かっている途中で、オカルトボールの気配をさせているもこたんさんと出会ったのだ。

 そしてその場で挨拶をして、それからどうにかしてオカルトボールを譲ってもらえないかという話をした……のだけれど、もこたんさんは何故かそんなものは持っていないと話を聞いてくれない。仕方ないのでとりあえず内容は言わずに勝負だけ仕掛けて、それから勝負内容を決める際に永遠亭まで来て輝夜さんに家庭用ゲーム機とそのソフトを借りて、今こうしてもこたんさんを嵌め倒しているわけだ。

 

「しっかし、もこたんってば弱いわねぇ」

「もこたん言うな。仕方ないでしょ慣れてないんだから」

「さとりんは開始一分くらいで今のもこたんの十倍は上手だったわよ。……あ、ごっめーん、-に掛けるんだったらちゃんと掛ける側にも-つけないといけなかったわ」

「よしいい度胸だ輝夜てめえ表に―――」

「もこたんさん」

「い、今のは輝夜が―――」

「もこたんさん」

「……わかったわよ」

 

 私の言葉でもこたんさんは憮然とした表情のまま座りなおした。こうなっているのにも訳がある。もこたんさんは基本的に人がいい。要するに善人だ。しかしもこたんさんには色々と人には言えない隠し事も多い。例えば……『覇王炎熱紅龍破(はおうえんねつこうりゅうは)』だとか『滅魔形態(ザ・デストロイ)』だとか言うちょっとあれな感じの名前の数多くの必殺技のこと。自分の中で色々と変な設定をつけて必殺技っぽく仕立て上げた、今の自分からしてみれば大したことのない技の数々。所謂『若い頃の過ち』と言う奴だ。

 もこたんさんにはそういった物が中々に多い。それだけ暇を持て余していたんだろうとか、やることがなかったんだろうとか思うことは色々あるけれど……今の私からしてみればそういった黒歴史の数々に感謝の祈りを捧げてしまいたいほどに感謝している。そのお陰でこうして話し合いの場から交渉の場に移り、実際に勝負をすることができているのだから。

 ……脅迫? ええ、まあ、その通りですが何か問題でも? 覚妖怪と言うのは元々そういう存在ですし。

 

「輝夜さんも。あまりもこたんさんをからかわないであげてください。からかっていて面白いというのはわからないでもないですが、あまりやりすぎると嫌われてしまいますよ」

「もう嫌われてるから大丈夫よ」

「ああ、そうだな。こいつなんて大っ嫌いだ」

「……ふむ。まあ、別に構いはしませんが……あまり続くとここの兎たちや人里の皆さんに『もこたん』『ぐーや』と仲良さげに呼び合わせてイチャイチャしている二人の幻覚を見せて外堀を埋めてしまいますよ」

「「やめて」」

「でしたらもう少しお互いに我慢してください。八意思兼神の記憶の中身で知っていますよ? この間喧嘩をしていた時に誤って竹藪どころか永遠亭にまで被害が来て治療中の患者さんを巻き込んで大変なことになったそうじゃないですか。まったくもう……」

 

 ばっよえーん!ばっよえーん!ばっよえーん!

 

「説教しながら流れるような手付きで15連鎖とかしないでくれないかしら!? なんか降ってくるお邪魔の量が見たこともない量になってるんだけど!?」

「彗星彗星」

「土星月月星」

「そして隕石と大一小二」

「沢山ですねぇ」

 

 まあ、機械の思考も何とか読めるようになりましたし、それをちょっと操作するくらいできないことではない。ランダムなどやってられないし、諦めてくださいな。

 

「うわぁぁぁぁお邪魔が大量に降ってきたぁぁぁぁ!?」

「wwwwもこたんヨワスwwwwザコスwwww」

「じゃあお前がやってみろよぉぉぉ!!」

「wwwwwwもこたん敗北宣言でござるかwwwwww仕方ないもこたんでござるねぇwwwwww」

「さっきからめっちゃうぜえ!その喋り方やめろ!」

「敗北宣言は否定しませんでしたね、藤原妹紅。やはり貴女は敗北者。永劫の負け犬。負けもこたん。私の前に立つこと能わず」

「……これはこれでうぜぇ」

「wwwwwwもこたんはしかたないでござるなぁwwwwwwごwwwざwwwるwwwなwwwぁwwwwww」

「表出ろぉぉぉぉ!!」

 

 言うが早いか輝夜さんともこたんさんは喧嘩を始めた。しかし、輝夜さんに言葉に草を生やす方法を教えたのは早計だったかもしれませんね。そのお陰で私は労せずオカルトボールを得ることができますし、もこたんさんにはまあ頑張ってもらうと言うことで。

 ちなみに私がもこたんさんのことをもこたんさんと呼んでいる理由については輝夜さんに押し付けました。別に本当に輝夜さんはもこたんさんをもこたんさんと呼んでいる必要はないのです。ただ、誰かがそういう風に呼んでいるのを読心術によって知った、誰かは知らない……とでも言っておいて、それから輝夜さんに話を通す時にもこたんさんのことをもこたんさんと呼んでおけば勝手にもこたんさんが勘違いしてくれますからね。思考を操る時には細かいところまで手をつける必要はないんですよ。本人に任せておけばそういうところは勝手に埋めておいてくれますし、その方が自然な仕上がりになりますから。

 ……さて、それでは次、今度こそ私の『オトモダチ』に会いに行きましょうか。

 


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