当方小五ロリ   作:真暇 日間

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 正邪の狂気表現のせいで遅れました。ギリギリにやるもんじゃないですねこれ。


EXステージ シーン3 「私と楽しく遊びましょう?」 フランドール・スカーレット ○

 

 威力ダケナラ最高峰。速度ハソコソコダガ、視界ヲ埋メ尽クスヨウナアノ巨大サ。マトモニヤッテイタラアンナノハ相手ニシteイラレナイ。ズット同ジ事シカシャベリャシナイ馬鹿烏ニアンナ火力ヲ持タseルトカ、イッタイ飼イ主ハ何ヲ考エテンダ?

 

「さとりお姉さまの考えてることがわかるのはさとりお姉さまだけだよ」

「ッ!?」

「あははっ♪ びっくりしてるびっくりしてる」

 

 ケラケラト笑イナガラ、空中ニ胡坐ヲカクヨウニシテ浮イテイル妙ナ奴ガ私ニ話シカケテキタ。

 赤ヲ基調トシタ服ニ、長クハナイケド短スギッテコトモナイ金髪。背中カラハ七色ノ宝石ガbuラ下ガッタ枯レ枝ミタイナ物ガ生エテイルソイツハ、何ノ気配モサセズニソコニイタ。

 私ミタイナカ弱イ妖怪ハ、何時ダッテ強イ妖怪ガ近付イテキテ理不尽ナコトヲ言ワレタリスルカワカラナイト言ウコトモアッテ気配ニハ敏感ナヤツガ多イ。タマニ鈍イ奴モイルガ、ソウイウ奴ハアットイウ間ニ殺サレタリ、食ベラレテシマッタリシタ。

 自分デ言ウノモアレカモシレナイガ、私ノ察知能力ハカナリ凄マジイト言ウコトヲ自負シテイル。アル程度ノ距離ニマデ近ヅカレreバ、相手ガ妖気ヲ持タナイ虫トカソウイウノデモナイ限リハスグニ察知デキル。

 ソノハズナンダガ、サッキハ何デカ全ク何カヲ感ジ取ルコトハデキテイナカッタ。

 

「……いツからそkoにイた?」

「いつから……私は私がここにいた時からここにいるわ。具体的には、あなたがお空を振り切るほんの少し前くらいから」

「馬鹿na。私が見タ時、お前はいなカったぞ」

「当り前だよ。だって私が『貴方が私に気付いたという事実』そのものを破壊したんだもん。気付いていても気付いていなくても、私がそこにいたということはわからなかったはずだもの」

 

 ……事実ノ破壊? ツマリコイツハ、世界ソノモノヲ破壊スル能力ガアルッテコトカ? ソレトモソレハハッタリデ、実際ニハ私ノ意識ヲ操ッテ気付カナイヨウニシタダケカモシレナイシ、アルイハソモソモカナリ前カラソコniイルッテノガ嘘デ本当ハツイサッキココニ来タダケカモシレナイ。

 ダガ、結局ノトコロ私ガヤルコトハ決マッテル。今マデトヤルコトハ変ワラナイシ、誰ガ相手デモ同ジヨウナ行動ヲtoルダロウ。

 

 ツマリ、逃ゲル。大シテ強クモナイ私ガ、アンナ化物ミタイナ妖力ヲ持ッテイル奴ニ勝テルワケガナイ。私ハ見切リヲツケruコトノ早サト、ソノ見切リノ正確サニツイテハ自慢デkiルカラナ!無理ハシナイゼ!無茶ハスルケド!

 

「あれ、逃げるの? ダメだよ逃げちゃ」

「……おい、なんdeイきなり私の目の前に出てきてるンだよ。時間でも止めたのか?」

「それができるのは咲夜だね。私には無理かな。

 私は、色々な物の存在を知った。様々な概念を知った。そして、私の能力は存在しているならば概念ですら破壊できるだけのポテンシャルはあることを知っていた。無かったのはそれを実行するエネルギーだけ」

 

 ソイツハ無邪気ソウニ笑イ───ソシテ瞬キノ直後、ソno笑ミヲ狂気ニ満チtaソレヘト変エタ。

 

 合一『私は炎の吸血鬼』

 

 スペルカードノ宣言ト共ニ真紅ノ瞳カラ炎ガ溢レ出si、ソイツノ全身ニ纏ワリ付ク。背中カラ生エテイタ宝石ガブラ下ガッタ枯レ枝ノヨウナ翼ハ根元カラ金色ト血ノヨウナ赤ノ混ジッタ炎ニ変ワリ、宝石ハソレゾレ色ヲ変エナイmaマ雫ヲ反転サセタヨウナ形ノ炎ニナッテイタ。

 熱量ダケナラ化ケ烏ノ方ガ多カッタ。速サダケナラアノ化猫ノ方ガ速カッタ。

 ダガ、コイツノコレハ─――アマリニ範囲ガ広スギル!

 

「───っ!いあ!」

 

 ゴボボボッ!ト激シク泡立ツヨウナ音ガ私ノ耳ニ届クト同時、本カラ大量ノ水ガ召喚サレ、アレヲ中心ニシテ一気ニ広ガロウトシタ炎ヲ塞キ止メタ。凄マジイ蒸気ガ辺リヲ覆イ、マルデ雲ノヨウニナル。

 一度ノ呪文デ召喚デキル水ノ量ハアル程度決マッテイル。ケレド、ナンデカソノ量ハ少シズツ増エテキテイル。使イ初meノ頃ダッタラ一回分ノ水ノ量デハコノ炎ハ防ゲナカッタダロウシ、防グニモ水ノ中ニ盾ヲ仕込ム必要ガアッタダロウ。

 シカシ今デハ防グダケナラ十分ニデキル。ソレドコロカ水ヲ操ッテノ加速ニマデ使ウコトガデキルヨuニナッタ。

 

「すごいすごいっ!それなら私ももっと強くやれるね!」

 

 ソウ言ッタノト、アノ怪物ノ翼ノ宝石ガ別レテアノ怪物ノ色違イニナッタノトハドチラガ早カッタダロウカ。八色ノ炎ノ塊───■■■■■(ザザッザッザッ)───炎ノ吸血鬼ガ、爆発的ニ炎ノ量ヲ、密度ヲ、熱量ヲ上geテ行ク。

 ソシテソノ結果、炎ノ吸血鬼ノ炎ハ私ノ水ヲ押シ返シタ。

 私ダッテ天邪鬼。日ノ本ノ術ノ基本ノ基本クライハ知ッテイル。

 木ハ土ニ打チ克チ、

 土ハ水ニ打チ克チ、

 水ハ火ニ打チ克チ、

 火ハ金ニ打チ克チ、

 金ハ木ニ打チ克ツ。

 同時ニ

 木ハ火ヲ生ジ、

 火ハ土ヲ生ジ、

 土ハ金ヲ生ジ、

 金ハ水ヲ生ジ、

 水ハ木ヲ生ズル。

 五行相克、ソシテ五行相生。コレヲ知ッテイタカラコソ、私ハソノ場ノ空気ヤ性質ナドヲ使ッテ逃ゲ回ルコトgaデキテイタノダ。

 

 ダカラコソ、現状ニ驚クコトシカデキナイ。

 確カニ、焼ケ石ニ水ト言ウ言葉ガアルyoウニ、アマリニ相手ガ大キスギテハ相性的ニ有利ナモノデアッテモ克シキレナイコトガアル。シカシ私ガ使ッテイタノハ湖ホドトハ言ワナイガ、妖怪ノ山ニaル滝壺ノ水クライノ量ハアッタ。ソノ量ノ水デモ克シキレナイ炎トハ、イッタイ何物ナノカ。

 

 ───考エルヨリモ先ニ口ガ動イタ。囮トシte水ノ中心ニ盾ヲ一ツ召喚シ、速度ヲ上ゲル呪文ヲ二度重ネル。水中カラ私ハ私自身ヲ射出シテ、再ビ水ヲ召喚。私ノ全周囲ヲ覆イ尽クシテイル炎ヲ無理矢理ニ突破スル。アットイウ間ニ蒸発スルクライニ水ノ温度ガ上ガリ、私ハ肌ニ僅カbaカリ火傷ヲ負ウガソンナコトヲ気ニシテイラレルホド余裕ハナイ。タダ全速力デ空ヲ駆ケ、炎ノ檻ヲ突破シテ行ク。

 七色ニ移リ変ワル炎ノ檻。一枚突破シテイク度ニ私ノ身体ヲ覆ウ水ハ体積ヲ減ラシテイキ、今デハ薄ク身体ヲ覆ウ程度シカ残ッテイナイ。

 

 daガ、炎ノ檻カラハ逃レルコトハデキタ。アトハアノ炎カラ逃ゲルダケ。

 最後ニモウ一度水ヲ召還シテ背後ニイルハズノ炎ニ叩キツケ、ソノ反動ヲ利用シテ一気ニ加速スル。アノ怪物ガ言ッタ通リニ事実ヲ破壊デキルトシテモ、ソンナコトヲスレバ間違イナク大量ノ力ヲ使ウハzu。打チ出ノ小槌ガ鬼ノ魔力ヲ使イ切ッテタダ派手ナダケノ小槌ニナッテシマッタヨウニ、アノ怪物ダッテ力ハ無尽蔵ナワケガナイ。絶対ニ息切レスルダロウ。

 本当ニソウダトイウ確証ハナイ。ケレド私ハソウ信ジテ、タダタダ飛ビ続ケテイタ。

 

 

 

 ■

 

 

 

「さとりお姉さま? ちゃんとできたよ!」

『たくさん遊んでもらったのね』

「うん!すっごく楽しかった!」

『そう。それはよかったわ。……怪我とか、気分が悪くなったりとかはない?』

「大丈夫!元気いっぱいだよ!」

『だったらいいのだけれど。……そうそう、これからあの天邪鬼を地霊殿まで呼ぶつもりだから、あまり遅くならないうちに戻っていらっしゃい?』

「わかった!もうちょっと遊んだらすぐ帰るね!」

『待ってるわね』

 

 ……さとりお姉さまとのお話が終わって、私は震える身体をぎゅっと抱きしめた。

 私の中にある狂気。破壊衝動の塊とも言えるそれは、さとりお姉さまの憑依させてくれたあの炎の吸血鬼によって全部焼き尽くされた。意思も何も残さずに、ありとあらゆるものを焼き尽くすあの炎。破壊衝動とか慈愛の心とかそういう物を一切合切全部纏めてただの灰にしてしまう。

 今の遊びの中で出てきたあれは、私の狂気の燃えカスがほんの少しだけ見えたもの。もう、私の中に狂気なんて存在しない。

 代わりに、私の中には空虚が表れていた。その空虚には、今も少しずつ何かが注がれていっている。

 いつかそう遠くないうちに、この空虚はきっときれいに埋まるだろう。それまで、私はきっとなんとなく寂しい思いをしてしまうと思うけれど……それを我慢したりするのもきっと成長のうちだよね。

 私はそう考えながら、ゆっくりとあの天邪鬼が飛んで行った方向―――地霊殿に進路を向けた。

 

 




 
 スペカ解説

 合一『私は炎の吸血鬼』

 一時的にフランドールと「炎の吸血鬼」(炎の精とも呼ばれる)が融合する。さとりの調整によって精神的な歪みなどを燃料にしているため、ストレスなどが溜まっている場合非常にすっきりする。今回は狂気のほぼ全てを燃やし尽くした形で、長年溜まり続けた狂気が無くなった場所は一時的に空虚となっている。しかし、しばらくすればそれまで以上に元気な姿を見せてくれるだろう。
 弾幕は、7色の炎の分身が表れて画面のほぼ全域を全く同時に焼き尽くす。焼かれない場所はあるにはあるが、見極めが非常に難しい。ほぼ運ゲーなので諦めてマントなりなんなりを使った方がいいレベル。EXではマント使えないけど。
 ただし、炎でできているため水を纏った攻撃は特攻。威力増大を三回唱えていれば簡単に攻略できたりもする。


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