トロル物語   作:永遠の二番煎じ

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今回はザークの国民を避難に誘導する避難班の話です。


避難戦線

ジャンの軍によるザーク城下町への侵攻が始まる前の暗黒の森から魔物の町に向かって避難している避難班の物語である。

南関所を抜け縦列に難民は暗黒の森を入り、南のザーク国王が統治下に置いている竜王要塞を目指していた。

 

避難班長は常にキメラに森の上空から偵察させ、なるべく森の魔物に遭遇しないように避難経路を見極め、南に進んでいた。

キーメ「東西南北偵察したところ、西南に進むのがいいでしょう。」

避難班長「分かった。まあ以前魔王討伐遠征の時に強力なモンスターはほぼ倒したから大丈夫だろう。」

避難班長は国民が魔物に出くわさないように先頭を歩いていた。

 

避難班長「キーメ、あとどれくらいで森を抜けられそうだ?」

キーメ「あと半分くらいですかね。」

避難班長「半分か。まだ気は抜けないな。」

 

ホイミンも難民に合流し、避難していた。

ちょうど南関所あたりで野生のホークマンが襲ってきた。

難民「わあ!!魔物が攻撃してきたぞ!!」

ホークマンが難民に攻撃してきた時、ホイミンは代わりに攻撃を受けた。

ホイミンは反撃し、ホークマンを撃退した。

 

難民「ありがとう、ホイミスライム。君強いんだね。」

ホイミンは自分にべホイミしながら言った。

ホイミン「これでもレベル45だからね。野生のキメラなら倒せるよ。」

ホイミンは自分が強いことを自慢した。

 

避難班長が先頭を歩いていた時、野生のドラキーの群れに出くわした。

避難班長「魔物の大群だ!避難兵たちよ!国民を避難させろ。リリー、キーメは残れ。」

避難兵たちは国民を来た真逆の道に帰らせた。

 

リリーとは怪人系モンスターのリリパット族の魔物である。

リリーとキーメは魔王討伐遠征から人間側についた傭兵のモンスターであった。

 

リリーは次々と矢を放ち、ドラキーを撃ち落とした。

キーメも冷たい息でドラキーたちを一掃した。

避難班長「さすが、俺が雇っただけあるモンスターだな。」

避難班長はドラキーに向かってギラを唱えながら言った。

 

ドラキーたちは逃げたがアークデーモンが二体やってきた。

アーク「裏切りの魔物よ。許さんぞ。」

 

避難班長「リリー、キーメ逃げるぞ!」

強力な悪魔系モンスターに勝てないと思った避難班長たちは北に逃げた。

避難班長たちはかなり後退した。

避難班長「はあ・・・はあ・・なんでアークデーモンがいるんだ。」

避難班長は必死でアークデーモンを撒いたために息を切らしていた。

リリー「多分ザーク本隊が二回目に竜王要塞に行ったとき、この森に逃げ込んだんだろ。」

キーメはアークデーモンから逃げると同時に避難経路を探していた。

そしてキーメも合流した。

 

避難班長「どうだ?キーメ、他に道はあったか?」

キーメ「いえ、大量の野生の魔物たちがそこらじゅうにいました。」

避難班長「じゃあ、アークデーモン二体を倒して進むしかないな・・・」

避難班長はアークデーモンを討伐したことあったが、その時パーティを組んでいたために不安であった。

 

そこにホイミンが来た。

避難班長「どうした、ホイミン?」

避難班長とホイミンはザーク城の詰所での知り合いであった。

ホイミン「僕に出来ることがあればなんでも言ってね。」

避難班長は閃き、ホイミンに言った。

避難班長「俺たちをサポートしてくれないか?」

避難班長はパーティに回復補助がいれば体力的に勝てると予想した。

ホイミンは快諾し、仲間に加わった。

 

避難班長・リリー・キーメ・ホイミンのパーティで再びアークデーモンたちを討伐しに行った。

アーク「まさか、再び来るとはな。」

避難班長「ホイミンは俺とアークデーモンAをリリーとキーメはアークデーモンBを頼む!」

避難班長はそう言った後アークに悪魔斬りをした。

だがアークは槍で防御した。

 

避難班長「やっぱり俺だけの力じゃあ、だめか。」

アークは反撃し、槍で避難班長を振り飛ばした。

避難班長は木に強打して気を失った。

ホイミン「班長!!」

ホイミンは急いで班長に駆け寄った。

 

一方リリーはアークデーモンBに矢を乱れ撃ちした。

リリー「だめだ、俺の乱れ撃ちがびくともしない。」

キーメ「だったら呪文で動きを封じてやるぜ!ラリホーマ!」

キーメはラリホーマをアークデーモンBに向かって唱えたがマホカンタで跳ね返され、リリーとキーメは深い眠りについた。

 

アークはホイミンに言った。

アーク「さあ、ホイミスライム。あとはお前だけだ。どうする?まだこっちに戻れるぞ。」

ホイミンはアークデーモン二体相手に戦わなければなかった。

 

ホイミンは自分に言い聞かせた。

ホイミン「僕はもう悪いスライムじゃない!!女王が遊撃しているんだ!!!」

アーク「ホイミスライムの分際で俺たちに何が出来るんだ。」

アークデーモンたちは高く笑っていた。

そこにドラゴンキッズも数体やってきた。

 

ホイミンは杖を天に掲げた。

アーク「それは!!!」

 

そうホイミンは避難するときビアンカから別れの抱擁の後、伝説の杖『大変化の杖』をもらっていたのである。

ホイミン「僕はもう補助モンスターじゃない。そして良いスライムになる!!!」

天に掲げた杖は黄色い光を放った。

アークデーモンやドラゴンキッズはまぶしくて目を閉じた。

 

ホイミンはゴールデンスライムに変身した。

ホイミン「仲間たちは僕が守る!!!」

ホイミンはマダンテを唱えた。

 

アーク「みんな逃げろ!!滅びの呪文だ!!!」

だが時遅く、アークデーモン二体やドラゴンキッズはマダンテでほぼ消え去った。

 

避難班長は大きな音に目を覚ました。

避難班長「ん・・・ホイミンじゃない・・・なんだあの光ったキングスライムみたいなのは・・・」

ホイミンは元の姿に戻った。

ホイミンは力尽きそうになっていた。

 

避難班長「おおお!!」

黄色いキングスライムみたいなのがホイミスライムに戻って避難班長はホイミンだと気づいた。

避難班長「大丈夫か?今特やくそう使ってやるからな。」

ホイミン「はい、助かります。」

ホイミンはマダンテでMPを使い果たし、自分では回復できなかった。

 

その時避難班長に向かって虫の息のドラゴンキッズが最後の力を振り絞り、冷たい息を吐いた。

ホイミン「危ない!」

ホイミンは避難班長の身代わりになって力尽きた。

避難班長「ホイミン!!」

 

キーメとリリーが目を覚ました。

リリーが矢を放ち虫の息のドラゴンキッズにとどめをさした。

避難班長「ホイミン、お前は強く勇敢なスライムだったよ・・・」

キーメ「そうですね・・・ホイミンのおかげでこうして生きてますから。」

避難班長は気持ちを切り替えこう言った。

 

避難班長「ホイミンの死を無駄には出来ない、急いで森を抜け竜王要塞に到達しよう。」

それから数日後避難班とザークの国民はなんとか魔物の町にたどり着いた。

 




『大変化の杖』・・・ザーク王家の代々の秘宝である。一度使うとなくなる。
ビアンカがホイミンに秘宝の杖を渡したのは避難している国民を魔物から守ってほしいという願いからである。
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