ジャックは目を開けると最後に倒されたことを思い出していた。
そうジャックは死後の世界にいると思っていたのだ。
ジャック「ここは地獄なのか・・・」
ジャックは真っ暗な何もない闇の中に居た。
しかし、暗闇に目が慣れてきたジャックは自分が牢屋に入っていることが分かった。
ギーガ「よお、魔物の町の丘以来だな。」
ジャック「ギーガ、お前ここで何してるんだ?」
ギーガは牢屋の外でジャンの人間の兵士たちを連れていた。
ギーガ「お前は一度力尽きたが俺が命令して魔導師がザオリクを唱えお前は生き返ったんだ。」
ジャック「お前もザーク領にいたのか。」
ジャックは消衰していた。
ギーガ「ああ、戦っているお前の姿が強力な悪魔系モンスターのトロル族だと改めて感心したよ。」
ジャック「だから俺を生き返らせたのか。」
ギーガ「喜べ、魔王は生きているぞ。今やジャンの国王となったのだ!!」
ジャック「それはベリから聞いた。完全に力を取り戻したのか?」
ギーガ「ああ、俺が魔王様に会わしてやる。」
人間の兵士たちは牢屋の扉を開けた。
ギーガ「ついてこい、親友ジャック。」
ギーガは階段を昇って行った。
ジャックもついて行くとどうやらさっきの牢屋は地下だったようだ。
そしてこの中は城内のようだ。
ギーガの後をついていき城の最上層に着いた。
王座には石になったビアンカが飾られていた。
ジャック「ビアンカ女王か・・・」
すると対称したもう一つの王座のジャンの国王が口を開いた。
アルフ「100年ぶりくらいかな、トロルのジャックよ。」
ジャック「人間?でも声は魔王様!」
アルフ「そうだ、今は人間に化けこの国の偽りの王となった。」
ジャック「は!!!それはそれはなによりでございます!!!」
ジャックは魔王様が完全に力を取り戻したことに祝福した。
アルフ「ここまでこれたのもギーガの働きのおかげだ。」
ギーガはひざまずき、忠誠のポーズを取っていた。
アルフ「だが、不安要素が残っているのだ・・・」
アルフは暗いトーンで言った。
ベリ「あの憎き勇者ザークのことですね。」
ベリはいつの間にかジャックの後ろにいた。
ベリ「さあ、ジャック、お前に俺は暗黒の森で質問をいや、選択を迫ったな。」
ジャック「ああ、俺はもうあの前から決意している、真の魔王に仕えると!!!」
アルフ「ジャックよ、お前ならザークに信頼されているらしいな、早速頼むぞ。」
ジャックは孤独に南の竜王魔城に行かされた。
その二日前竜王魔城では対ジャン王国戦略会議を行っていた。
ザーク「キメラやドラキーマの空中班の偵察によれば、ザーク城下町は壊滅か・・・」
兵長「なぜ、ジャン王国は占領せず、全て焼き払ったのでしょう?」
ザーク「そうだな、人間同士の戦争だと制圧したら占領が普通なのだが・・・」
ザーク王は遊撃班及び近衛班・ビアンカのことを悲しんでる余裕はなかった。
避難班長「まあ、とにかくザーク本領に駐屯しなかったという事はここまでは攻めてこないでしょう。」
ザーク「そうだな。今は国民に休息を与えてやらねば。」
ザーク王は魔物の町をうまく統治し、人間との安定した共存を実現さしていたのである。
ザーク「とにかく私もザーク本領の様子を見ておこう。」
兵長「国王が行くなら私もお供しましょう。」
ザーク「避難班長よ、君もこれからは兵長代理としてここを守ってくれ。」
避難班長「私がですか?」
ザーク「ああ、俺と兵長はザーク本領の様子を見てくる。」
ザーク王と兵長はザーク城にルーラした。
ザーク王と兵長は何もない場所に飛んできた。
ザーク「やはり・・・城は破壊されたか・・・」
ザーク王は20年住み慣れた城と町を失い悲しんでいた。
兵長は北からこっちに向かってくるトロルを見た。
兵長「国王!トロルが一体やってきますぞ。」
ザーク「トロルが一体だけ?」
ザークは不審に思った。だがそのトロルはもしかしたらとも思った。
兵長が剣を抜こうとしていた。
ザーク「待て!確かめたい。」
兵長「確かめたい?」
ジャック「おーい、ザーク王と兵長じゃないか。」
ジャックは軽いノリで話しかけてきた。
ザーク「本当に!ジャックなのか?」
ザークは信じられなかった。
ジャック「ああ、女王は守りきれなかったがな・・・」
ザーク「そうか、お前だけか遊撃班で生き残ったのは。魔城でゆっくり話を聞こう。」
ザーク・兵長・ジャックは竜王魔城にルーラした。
そして魔城最上層でジャックは全て話した。
兵長「では・・・魔王はまだ完全には滅びていないのか。」
兵長は一気に疲れた顔をした。
ザーク「ビアンカが石にされているのか。」
ザークは少しほっとしていた。
なぜならまだビアンカをもとに戻す方法を知っているからである。
兵長「だが、なぜ悪魔系のトロル族がそんなことを俺たちに言うんだ。」
兵長は少しジャックを疑った。
ジャック「ああ、そうだな、疑われても仕方ない。だが、現ザーク国王はどこか違う。俺は1000年生きてきたが魔王が滅ぼされるたびにこの町は荒廃し混とんとしていた。しかも、次の魔王が権力を誇示するまでザーク王家代々の人間はこの秩序のない町をほったらかしていた。そしてまたこの町に来て魔物のリーダーを倒す。俺の一族もその繰り返しで多くの血を流してきた。1000年その繰り返しだった。だが今のザーク王は一か月でこの町を統治しに来た。そんなのは1000年生きて俺は初めて経験した。だから俺は信じているんだ。悪魔神バロムでなく現ザーク国王がこの世界に平定をもたらしてくれると・・・」
ジャックは兵長に対し、熱弁していた。
ザーク「まさか、魔王の手下の強力なトロルに俺がそこまで期待されているとはな。」
ザークは笑いながら言った。
兵長「確かにそうだな。だがジャンの国王アルフが魔王だという確証がない・・・」
ジャック「乗り込めばいいのさ、ジャン城にそして完全に魔王を倒す。」
ザーク「だが、俺はもう一度魔王に勝てるのか・・・」
ザークは再び魔王を倒すことに苦悩していた。