はたしてザーク王がジャックに頼んだ願いとは・・・
森を下って行くと川が見えてきた。
ジャック「川が見えてきたな。」
ホイミン「本当だ!でも僕は渡れるけどジャックさん渡れないね・・・」
川はジャックの腰あたりの低さの水位だったが水の流れが速く、ジャックみたいな大きい魔物でも流されかねなかった。
ジャック「悪いなついてきてくれるか、ホイミン。俺は橋を渡って本領に入るよ。」
ジャックは橋を見つけるために川沿いを歩いた。
ホイミンも同じくジャックの後をついていった。
すると関所が見えてきた。
警備兵「お前はトロルか?」
警備兵は冷静に話しかけてきた。
ジャック「ああ、だが襲いに来たわけじゃない。」
ジャックは関所の通行証を見せた。
警備兵「残念だが、それを見せられてもトロル通せないな。」
ジャックはさらにリュックからザーク国王夫妻の写真を見せたが通行の許可が下りなかった。
その時1匹のドラキーマが関所に来た。
ラキーマ「宅配したいんですが、通してもらえます?」
警備兵「ああ、いつもの宅配便だな。」
するとラキーマはジャックに気づいた。
ラキーマ「あれ、ジャックさん?」
ジャック「ん?お前はラキーマか!」
警備兵「お前ら、知り合いか?」
ラキーマはキーマ宿屋のキーマの息子の兄のほうである。
ラキーマは警備兵にジャックのことを話した。
警備兵「つまり、お前はいいトロルなんだな。」
ジャック「それは俺が判断することじゃないからなんとも言えないな。」
警備兵「まあ、いいだろう・・・いきなり襲っても来なかったしな。」
警備兵はしぶしぶジャックを通した。
橋を渡り、ラキーマと改めて話した。
ジャック「ありがとう、ラキーマ。お前の一族には助けられてばかりだぜ。」
ラキーマ「いえ、この命あの時助けてもらえなかったらなかったですから。」
ジャック「ところで、何をどこに届けに行くんだ?」
ラキーマは刃の盾を風呂敷から取り出した。
ラキーマ「これをザーク城下町に配達しに行くんです。」
ジャック「奇遇だな!!俺もザーク国に用があるんだ。一緒に行くか?」
ラキーマ「え!いいんですか?」
ジャック「ホイミン、君はどうだね?」
ホイミン「いいよ。仲間が増えれば心強いし。」
こうして一体と二匹はザーク国に向け旅の続きが始まった。
ラキーマは宅配のルートは魔物の町から暗黒の森を避け、遠回りしてこの関所に東の海を通り来たらしい。
川を勝手に渡るのは浮遊系でも禁止であるため、ラキーマはちゃんと関所を通って配達している。
ジャックたちは砂漠を北に進み、ザーク城下町に到達することが目的であった。
ジャック「この砂漠を越えればついにザーク王国に到達だな。」
ラキーマ「ここら辺から王国までは俺が詳しいですから、とりあえず今日は休みましょう。」
関所近くの教会でジャックたちは休んだ。
そして砂漠を歩き始めた。
ラキーマは北東に進んだり西北西に進んだりしていた。
ジャック「魔物とのエンカウントを避けるためか?」
ラキーマ「はい、俺はいつもザーク国に行くときはこの方法ですね。」
するといきなりマドハンドが砂から出て来てラキーマに攻撃した。
ラキーマ「うッ!!」
ジャックはすかさず背中に背負っていた棍棒でマドハンドを叩き倒した。
ラキーマ「たまにこういう不意打ちもあるんで気をつけてください。」
ホイミン「ラキーマ、大丈夫?」
ホイミンはラキーマにホイミを唱えた。
ラキーマ「ありがとう、ホイミン。」
ジャック「よし、ここからは俺も用心するぜ。」
ジャックたちは再び砂漠を北に歩き始めた。
ラキーマ「どうして、ホイミン君はジャックと旅を?」
ホイミン「元々はギガンテスとパーティを組んでたけどはぐれちゃって、結局暗黒の森でも見つからなかったけどね。」
ホイミンはさびしそうに話した。
ラキーマ「そうか・・・」
ホイミン「だからジャックに恩があるから旅をともにしているんだ。」
ジャック「ギガンテスはギーガのことだ。」
ラキーマ「ギーガか、あいつはジャックと同じで魔物思いのやつだからな。」
話していると今度はフレイムとおおさそりが現れた。
ジャックは攻撃に備えた。
フレイムはこの砂漠にトロルがいることに驚いた。
フレイン「うぉ!!トロルか、本物か!!」
ジャック「ああ、トロルは初めてか?」
ジャックは威嚇して棍棒をなめまわしながら言った。
フレイン「ギガンテスの次はトロルか。竜王難民だな。」
フレインは深刻な顔で言った。
ジャック「ギガンテスを見たのか?」
ジャックは必死に聞いた。
サッソー「ああ、ギガンテスならザーク国のさらに北に行ったぞ。」
ジャック「そうか。」
フレイムとおおさそりはそう言ってジャックたちから去った。
ラキーマ「やっぱりいにしえの悪魔系がいると襲って来ないな。」
ラキーマはさらに安心していた。
再び北に旅をしていると町が見えてきた。
ラキーマ「あれがザーク城下町ですよ。」
ジャック「はあ、やっと着いたな。」
ジャックは5日かけてたどり着いた。
ザーク町に入るとジャックのイメージでは人間しかいないイメージであったが、意外にも人間と魔物が共存した世界であった。
ホイミン「結構僕みたいなスライム系もいますね。」
ラキーマ「俺はここでお別れだな。ジャック・ホイミンありがとう。」
ラキーマはジャックの元を去って住宅街に消えて行った。
ホイミン「ラキーマさん、いっちゃいましたね・・」
ジャック「そうだな、なんか寂しいな・・」
ホイミンは気持ちを切り替えて話し出した。
ホイミン「にしても、ギーガさんも立ち寄ったんですかね。」
ジャック「どうだろうか、あいつは野原で人間を襲うつもりだったからな。」
ジャックたちはザーク城に向かった。
ホイミン「ジャックさん、見てください。あそこでおばけきのこがやくそう売ってますよ。あっちではミニデーモンが調理用具を、ザーク王はもうここで人間と魔物の共存を実現させてますね!!」
ホイミンはあちこち見ながら嬉しく興奮し感激していた。
ジャックはザーク城に着いた。
ジャック「すまんが、ホイミン。町でも見物していてくれ。」
ホイミン「分かった。じゃあ僕は町を拝見してくるよ。」
門番兵「魔物か。通行所を見せろ。」
ジャックは南関所のサイン付きの通行所を見せた。
門番兵「よし、入城許可を下そう。」
ジャックはザーク城の中に入って行った。