トロル物語   作:永遠の二番煎じ

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ラキーマと城下町で別れ、ホイミンは町を拝見していた。
そしてジャックはついにザーク王の願いを叶えに来た。


ザーク城

ジャックはザーク城最上層に昇って行った。

ジャックはすれ違う城の人間の近衛兵にガン見された。

トロルがよっぽど珍しい魔物であったのだろう。

一応城の中にもがいこつ剣士やさまようよろい、キラーマシンもいた。

 

最上層の王の間に着いた。

ビアンカ「あなたは?」

ビアンカは不思議な目で見ていた。

ジャックもビアンカの魅力に引きつけられその瞳に吸い込まれそうになった。

 

ビアンカは普通とはかけ離れた何か分からない魅力を持っていた。

現ザーク王もそこに惹かれたのだろう。

 

ジャック「お、俺はジャックだ。ザーク王と兵長の代わりにビアンカ女王を守りに来た。」

ジャックは緊張しながら震え声で言った。

ビアンカ「ならば、その姿ではこの町で生活するのに不便だわ。」

 

ビアンカは変化の呪文をジャックに向かって唱えた。

するとジャックは二枚目のハンサムな男になった。

ビアンカ「これがあなたが人間になった時の姿よ。」

ビアンカはジャックに手鏡を渡した。

 

ジャックは手鏡を見た。

ジャック「・・・これが人間になった時の姿か、この1000年二回人間になったが鏡で見るのは初めてだ。」

 

ビアンカ「なかなか男前だよ。」

ビアンカは笑いながら言った。

 

ジャック「あ、ありがとう。」

ジャックは照れた。

 

ビアンカ「あなたをジャック兵長代理として任命するわ。」

ジャック「了解。女王。」

ビアンカ「ところであなた一人で竜王魔城からここに赴いたの?」

ジャック「いや、ホイミスライムとドラキーマと来ました。ドラキーマは途中で別れました。」

 

ビアンカ「私はいいから、お仲間さんを迎えにいってあげたら?」

ジャック「いいのか?」

ビアンカ「私には近衛兵がついてるから。」

ビアンカは微笑みながら言った。

 

ジャックはすぐにザーク城内の階段を急いで降りた。

ジャックはまだ人間になった低い目線に慣れていないため、何度も転びかけた。

転びかけるたびに、人間たちは大丈夫かと声をかけてきて人間の優しさが伝わった。

ジャック(これが人間同士のやりとりか、そんだけ団結力あれば魔物の時代が来ないのも分かるな。)

 

ジャックは城を出てホイミンを町中で探した。

ジャック「畜生、どこ行ったんだ?」

路地裏をちらっと見るとホイミンが横たわっていた。

ジャックはそれを見て急いで駆け寄った。

 

ジャックはホイミンを胸に抱えて言った。

ジャック「大丈夫か?ホイミン!!!」

ジャックはかなり心配した。

ホイミン「誰・・・ですか?・・・」

ジャック「俺だ!!ジャックだ。お前に魔法の聖水かけてやっただろ!!!」

ホイミン「ああ・・・人間に変化したんですね・・・人間のジャックさん・・かっこいいですよ・・・」

ホイミンは力尽きた。

 

ジャック「ホイミン!!!今生き返らせてやるからな!!」

ジャックはホイミンを胸に抱えたまま、近くの教会に行った。

 

ジャックは勢いよく教会に飛び込んだ。

ジャック「神父!!!ホイミンを助けてくれ!!」

神父「いくらザーク兵の頼みといえども魔物を生き返らすのは・・・」

ジャックは激怒した。

ジャック「なんだと!!お前神に仕える聖職者じゃないのか!!」

 

近衛兵長「興奮するな、同志よ。」

兵装をした男が冷静に言った。

近衛兵長「たかが魔物、また仲間にして育てればいいじゃないか。」

男は冷たい笑みで言った。

ジャック「なんだと?この野郎!!」

近衛兵長「それか、女王にザオリクを唱えてもらうかだな。」

 

ジャック「なるほど!」

ジャックは気持ちを切り替え、再びホイミンを抱えて城に戻った。

 

ジャック「女王!!お願いがあります!この魔物を生き返らせてください!!!」

ビアンカ「あなたの旅の仲間ね。私もあなたの気持ちわかりますよ。」

ビアンカはホイミンにザオリクを唱えた。

 

するとホイミンの意識が戻った。

ジャック「ホイミン!大丈夫か?」

ホイミン「ああ、僕戻って来たんだね。」

ジャック「よかったぜ。」

ジャックはホイミンを潰れるくらい抱きしめた。

ホイミン「痛い、痛い。」

 

ホイミンが生き返り、力尽きた事情を聞いた。

ホイミン「人間の盗賊に襲われたんだ。僕も盗賊しようとしてたからもう盗賊はしないよ。」

ホイミンはそう誓ったのであった。

 

ビアンカ「あなたは衛生兵になればいいわ。」

ホイミン「え!」

ビアンカ「ザーク兵たちのHP回復に貢献してくれれば待遇はよくすわよ。」

ホイミン「本当に?僕みたいな魔物が!」

ビアンカ「ええ、これであなたもザーク兵よ。」

 

ホイミンは城の詰所に配属された。

 

ビアンカはザークとの旅をざっくり話してくれた。

パーティは現ザーク王・ビアンカ・兵長(遠征兵長)・近衛兵長が世界中を旅していた。

先代のザーク王は悪魔神バロムを倒せる力をつけていたが、ザークの大臣に化けていた魔物が暗殺に成功したらしい。それを聞いた勇者ザークは王を急いで継承し、世界中から魔王討伐の兵を募り、圧倒的な数の軍隊で魔物の町の半分を焼き払い、竜神の剣(歴代勇者すべての魂がこもったつるぎ)でバロムを粉々に葬ったらしい。

 

ビアンカ「今までは思い出話だけどこれからは未来の話よ。」

ビアンカは真剣な顔でジャックに話し始めた。

 

ザーク王国は今は平和であるが、北の隣国ジャン王国がザーク国に攻め込む準備をしているらしい。

ザーク国の本隊は竜王魔城に駐屯しているため、手薄な本領は侵略の危機にひんしている。

 

ジャック「女王どうするのですか?」

ビアンカ「変なのよ。」

ジャック「へ?」

ジャックには何が変か分からなかった。

 

ビアンカ「ジャン国もやっと魔物と戦争が終わり今はゆっくりしたいはずなのに。また戦争を起こすなんて変よね?しかも人間同士で。」

ジャックは悪魔系モンスターであったためまったく人間の気持ちが分からなかった。

 

 

 

 

 




サブエピソード
ホイミンを生き返らし、ビアンカと話した後の夜であった。

ジャックは会議室で兵士たちと交流をした後
近衛兵長が会議室に来た。
ジャックは立って窓の外の城下町を見ていた。
近衛兵長も同じくして窓の外を見ながら言った。
近衛兵長「どうだ、ペットは助かったか?」
ジャック「ペットじゃない。仲間だ。」
ジャックは強く反論した。
近衛兵長「ビアンカに聞いたがお前トロルらしいな。」
ジャック「ああ、あの時はありがとう。」
近衛兵長「どの時だ?」
近衛兵長はクビをかしげた。

ジャック「あのままだと俺は怒りのままに神父をザキってたぜ。」
近衛兵長「はははは!!」
近衛兵長は腹抱え笑った。
近衛兵長「ザキるね。おもしろいよ。ジャック今後もよろしくな。」
近衛兵長は会議室を出て行き詰所に休みに行った。
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