東方楽曲伝   作:ホッシー@VTuber

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第9章 あとがき

皆さん、こんにちは。hossiflanです。

東方楽曲伝第9章まで読んでいただきありとうございます。

皆さんもわかっている通り、第9章が最も長い章となりました。文字数的に言えば約35万字、普通のライトノベルで換算すると3.5冊分です。

第9章の始めの話である第314話を小説家になろう様に投稿したのが2015年11月14日ですので2年に渡って投稿してきたことになりますね。自分でも思います、長すぎだろう、と。

第9章の話の構造は特殊だったので他の章より長くなるとは思っていましたけどまさかここまで長くなるとは……。

最終章である第10章はここまで長くならないので安心してください。

では、そろそろ今回のお話の解説をしていきましょう。

ここから第9章までのネタバレがありますのでまだ読んでいない方がいるのでしたらブラウザバックしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・話の構造について

 

先ほどもお話ししましたが今回の章ではパート分けをして投稿しました。すでに読み終わった方ならどうしてそんな面倒なことをしたのかわかると思いますが、ぶっちゃけますと『響さん=なな』を隠すためです。他にも色々理由はあるのですがやはりそれが一番の理由ですね。

Aパートは過去の吸血鬼視点。Bパートは響視点1。Cパートはキョウ視点。

第345話でBパートが終了し、学校組視点のDパートが始まり、第383話にてAパートとCパートが合併してAパートとDパートが交互に投稿されるようになりました。

そのすぐ後の第386話でDパートが完結し、響さん視点2であるEパートが始まりました。なお、この時点で響さんの登場は約1年ぶりと、主人公どこいった状態が1年続いていたことに驚きました。

最後に第400話で全てのパートが繋がり、笠崎との最終戦へと突入した感じです。

改めて整理するととんでもなく遠回りした印象を受けますね。

最終章は普通の書き方になるのでご安心ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・伏線について

 

第9章ではいくらかの伏線を回収しましたね。特に第2章の伏線を回収できて一安心です。

響さんがグラウンドに現れた時のきょーちゃん人形は第2章第64話でクラスメイトがきょーちゃん人形を作っている際に響さんが手伝ったシーンにて布の下にパチュリーに習った魔法陣を糸で描いています。この魔法陣の効果は実はそこまで難しい物ではなく、きょーちゃん人形を持っている状態で響さんと話したいと願った時に響さんに繋がる、という電話のような効果でした。響さん自体は初めてユリちゃんが家に遊びに来た時点できょーちゃん人形を持っていることに気付いていた上、あの文化祭にはユリちゃんだけじゃなくきょーちゃん人形を持っている人が多かった(持っている人はだいたいファンクラブに入っている)ので可能性はそれなりにあると信じていました。

そして、ユリちゃんのきょーちゃん人形が響さんに繋がり、そこに割り込んで無理矢理グラウンドに空間を繋げた形になります。

本来であれば作中で描写すればよかったのですがどうしても入れる場所がなくてあとがきで解説することになってしまい、申し訳ありません。

他にも第14話の謎の会話、第158話の『着装―桔梗―』で空を飛んでいる響さんのうしろ姿、第208話の深い切り傷が一つだけあるボロボロのスキホについて回収できたかなと思います。特に響さんが貰ったボロボロのスキホの元々の持ち主が誰かわかりました。

後、第411話で出て来た響さんの高校時代のクラスメイトである西さんも伏線ですので第2章を読み返してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・吸血鬼について

 

第9章前半戦ヒロインの吸血鬼です。ずっと『魂同調』ができなかった彼女は悩みに悩み、最終的に響さんと吸血鬼の魂は波長が同じものだと気付きました。『魂同調』は魂の波長を一時的に同じものにして響さんに力を与える、というものです。しかし、響さんと吸血鬼の魂波長は同じなので『魂同調』できません。そこで魂波長を重ねる『魂共有』を思い付きます。

本来であれば同じ魂波長を重ねても『波長が同じ=同一人物』なので意味はありません。ですが、響さんと吸血鬼は同じ魂波長であるにも関わらず性格や能力が違う特異的な存在でした。そのため、『魂共有』すると響さんは吸血鬼の力を得て、吸血鬼は響さんの力を得ることができました。また、今後吸血鬼は翠炎と同様に自分のタイミングで外に出ることができます。翠炎の場合はガドラの炎が核となりましたが吸血鬼の場合、『響さんと同じ魂波長=響さん本人』ということに気付き、試しにやってみたらできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・桔梗について

 

お待たせしました、桔梗についてお話しましょう。

彼女は小さな人形で丁度人の肩に座れるほどの大きさです。彼女が初登場したのは第4章第144話にてキョウがアリスの指導を受けて人形を作ったことがきっかけでした。その際にキョウの能力が発動して桔梗が誕生しました。最初の頃はできる変形も少なく主に桔梗【翼】でアクロバティックな飛行をして敵を攪乱し、紅い鎌で攻撃する、というものでした。

ですが、それから【拳】、【盾】、【ワイヤー】、【バイク】、【薬草】など様々な変形が増え、組み合わせることで更に戦略の幅が広がり、最終的に『着装―桔梗―』となり全ての装備を同時に展開することが可能となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・キョウについて

 

キョウに関しては第1章から出ているのであまり語ることはありませんがここではキョウが跳んだ幻想郷の時間軸についてお話しようかと思います。

 

第1章:現代から60年以上前

 

吸血鬼から記憶を貰った形で響さんはフランたちと出会っていたことを思い出します。この時点では夢で過去の記憶を見られる薬を飲んでいないのでやっと自分の過去の記憶がおかしいことに気付いたところです。

 

 

第2章:なし

 

 

第3章:現代から数十年後

 

目覚めたキョウは小町と出会い、鎌の使い方を習い、最後に紅い鎌を貰いました。なお、この時の小町は響さんから直接『過去の俺に鎌を教えて欲しい』とお願いされており、その時点で紅い鎌を小町に預けていました。

 

 

第4章:序章、響さんが人里で倒れている時。

 

序章で脱皮異変を解決し、力を使い過ぎた響さんが倒れている時に博麗神社で霊夢の代わりに留守番していたアリスと出会い、桔梗を作り出します。また、この時点でやっとキョウは自分が時代を越えていることに気付きます。

 

 

第5章:第1章の最後、第8章、第9章Aパート吸血鬼視点にて、怪鳥騒動

 

響さんはオレンジ色の怪鳥と戦い、その近くでキョウは青怪鳥と戦い、それとほぼ同じ時代にて香霖堂のお手伝いをしているキョウです。響さんとミスティアが出会った時に『どこかで見たことがある』と言ったのは香霖堂で手伝っていたキョウとミスティアが出会っていたからです。また、香霖堂で働いていたキョウはリーマともニアミスしていたりとこの時代はかなりおかしいことになっています。

 

 

第6章:なし

 

 

第7章:現代から数十年前、こいしが家出している時。

 

キョウの旅の中で最も過酷だったと言える時代です。特に咲さんの死はキョウだけでなく、響さんにも影響を与えていました。おそらく東方楽曲伝だけでなく私が書いている小説の中で重要人物が死んだ初めてのケースになると思います。書いている時、ちょっとだけ泣きそうになったのを今でも思い出します。しかも、第9章で咲さんとのラブコメを書いた後にあのシーンをもう一度書いたのでかなり辛かったです。ですが、彼女の死だけはどうしても話の展開的に避けられなかったので……。

 

 

第8章:香霖堂。第5章の解説参照。

 

 

第9章:外の博麗神社にて。霊夢、霊奈共に幼女の時。

 

キョウの旅で最後に辿り着いたのは外の博麗神社でした。笠崎に襲われ、霊夢が傷つけられたところを目の当たりにして吸血鬼化が一気に進み、暴走状態になってしまいます。

ですが、未来から来た響さんによって幻想郷に来る直前の記憶を消され、何者かによって外の世界に帰されました。第5章第153話で悟が語った昔話にて、いなくなった響さんを悟とその時に出会った霊奈が探し、神社で響さんを見つけました。その響さんこそ博麗神社で起きた事件に巻き込まれ、吸血鬼化が進み、翠炎によって思い出を燃やされてしまったキョウです。因みにキョウは伸びた髪を結んでいませんでしたので“何者”かが彼の髪を結った、ということになります。この点に関してはいつか語ることができたら、と思います。

 

 

このようにキョウは様々な時代に跳び、色々な経験を得ました。この経験があったからこそ響さんは生き残って来られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ななについて

 

彼女に関して語ることはあまりありませんがとりあえず彼女は響さんの……別人格、といいますか。響さんの別の可能性、と言えばいいでしょうか。詳しく説明するとネタバレになってしまうので言えなくて申し訳ありません。ですが、彼女と響さんは同一人物であり、同一人物ではない、といった関係です。ななは治癒術が得意なのに対し、響さんは回復魔法が使えないなど持っている能力は全く違います。逆にななは射撃スキルが全く皆無です。

等式に表すと響(吸血鬼)≠なな、と言う感じでしょうか。響と吸血鬼のスキルも違いますが魂波長は同じなので同一人物と見なします。

いつかななについても語ることができたら、と思います。

なお、ヒントと言いますか……私がニコニコ動画に投稿されている朗読動画シリーズの一つ『結月祭シリーズ』を見れば何かわかるかもしれません。とても長いですが是非暇な時にでも見ていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、長かった解説もこれで終わりにしましょう。第9章は色々詰め込んだので私自身、どこに何を書いたのか把握していません。きっと見落としているところもありますので何かわからない点がありましたら感想やメッセージで言っていただけたら説明できる範囲でするつもりです。ぜひお気軽に送って来てくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、恒例の次章予告です。

 

第9章で笠崎の陰謀を阻止した響さんたちでしたが突然高校時代のクラスメイトである西の訪問により、とうとう響さんを狙っていた組織の本当の目的を知ります。

そして、響さんは理不尽な現実に絶望し、情けない自分を呪い、行き場のない怒りで身を焦がし、やっと己の運命を知ることになります。

西のような懐かしいキャラから予想外の展開、今まで進展しなかった彼女の関係も一歩前進するかもしれません。東方楽曲伝に足りなかったラブコメ展開もあるかも?

さて、書いている私本人も何言っているのよくわかっていませんが今までの伏線もほとんど回収するつもりですのでお楽しみに。

 

 

それではサブタイトルの発表です。

 

 

 

 

 

 

サブタイトルは~silent echo song~

 

 

 

 

 

東方楽曲伝を書き始めて早6年弱。やっと最終章に辿り着くことができました。

これからも週1で更新しますので最後までお付き合いしていただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

では、そろそろあとがきをしめさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

お疲れ様でした!

東方楽曲伝最終章もよろしくお願いします!

 


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