Fate/EXTRA D³   作:ケツアゴ

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ロリン・フッド爆誕! 

自害せよランサー エリちゃん馬鹿可愛い (アサシン)先生、お願いします!

グランドオーダー 姉御と先生使いたい


ダンまち欲しいけどアニメで四巻までやってるしなぁ てか早っ!? ハイスクールddなんて二巻でワンクール なのに 11話でよんかんの途中とか


第二話

「くそっ! ケツの青い餓鬼じゃあるめぇし何やってんだ俺は……」

 

 緑衣のアーチャーは脳裏に浮かんで消えようとしないエリザの顔に苦悩する。別に今まで恋をした事がない訳でもなく特に好みという訳でもない。だが彼女のことを思い出すたびに鼓動が高鳴り心が騒めく。

 

「こりゃマジモンの恋って奴かい? ……勘弁してくれよ」

 

 彼は生前多くの役人や貴族を目にしてきた。当時に庶民など彼らからすれば家畜も同然で次の作物を作る為の種すら税として取り上げられ飢え死にした者も多く見てきたアーチャーはエリザの事を貴族の令嬢だと直感で分かっていた。

 

「ったく、ままならねぇなぁ」

 

 アーチャーは自嘲しながら目元に手を置くと何時もの作業に戻る。狩人は何時もの様に毒矢を番え獲物の隙を伺いながら気配を殺す。その瞳に獲物(白野)の姿を捉えながら……。

 

 

 

「さっきから誰かに見られている気がする?」

 

「そうなのよ。はぁ~。アイドルに追っ掛けは付き物だけど苦労するわ」

 

「大変だね。出来る事があれば何でもするよ。ほら、これでもマスター(マネージャー)だし」

 

「あ、ありがと」

 

(……殺してぇ)

 

 彼の視界の先で繰り広げられているのは青春真っ盛りの学生カップルの様な二人。エリザがやや純情さが強く白野はそれに合わせながらも自然にリードしている。女の扱いに手馴れている様子はないがエリザの扱いはてなれており、まるで幼馴染の様だ。アーチャーは今居る場所(教会前広場)に来た時から感じ始めた謎の悪寒とエリザを初めて見た時に感じた時以上の警告めいた胸の高鳴りに苦しみながら殺気を押し殺す。

 

「おや、我がライバルではないか!」

 

 だが其れも既に限界。なぜかエリザ同様に胸の高鳴りを感じる赤いドレスのセイバーが加わった事で緊張からか汗が噴き出し手が滑る。見当違いの方向に飛んだ矢は噴水の中に飛び込んだ。

 

(ヤベッ!)

 

「敵襲っ!? 奏者、余の後ろにっ!」

 

「下がってなさいハクノ! ……大丈夫、貴方は私が守ってあげる」

 

 二人は直ぐに臨戦態勢に入りマスターを庇う。だが屋が飛んできた方向には誰もおらず気配すらない。その場に緊張感が張り詰め暫く時間が過ぎた。

 

「……不意打ちが失敗したと悟って行ったか?」

 

「どうやらその様ね。どっちが狙いだったのかは分からないけど」

 

「そうだね。セイバー、君の次の対戦相手は?」

 

 白野は噴水に近づいて矢を拾い上げる。先端を見ると僅かに錆びており毒が塗られている様だ。それを横から受け取ったセイバーは不快そうに顔を顰めていた

 

「いや、まだ分からぬ。しかし武器からしてアーチャーか、あるいは気配遮断スキルを使用したアサシンか。どちらにしろ校舎でのマスター狙いとは。……これは互いに気をつけたほうが良いかも知れぬな」

 

「……そ、そのようね!」

 

 白野がセイバーに話し掛けた途端に不機嫌そうにしだしたエリザは話しかけられて途端に我に返る。前を見るとセイバーが楽しそうに笑っておりマスターの少女も暖かい視線を送っていた。

 

「大丈夫、余はライバルのマスターにまで手は出さん」

 

「ななななな、何言ってるのよっ! 誰がハクノに嫉妬なんて……あ」

 

 見事な自爆をしたエリザが恐る恐る後ろを振り開ければ白野は顎に手を置いて何やら考え事をしていたようで、エリザの顔を見るなり慌てて顔を向けてきた。

 

「あ、ごめん。少し考え事をしてて」

 

「聞いてないのね?」

 

「何を?」

 

「な、何でもないわっ! 取り敢えず此処は危ないからマイルームに行くわよ!」

 

 ぎこちない足取りで歩き出すエリザ。聞いていなかった事への安心感と不満という相反する気持ちを抱える彼女の背後ではセイバーのマスターが親指を立てていた。

 

「……グッジョブ」

 

「エリザは昔からああするのが一番だからね。……あれ? 昔から?」

 

 己の発言に首を傾げる白野。セイバー達も訳が分からないという顔をしている。なぜ出会ってから一週間しか経っていないにも関わらず”昔から”という言葉が出るのか、考え込む白野だがエリザの急かす声に慌てて走り出した。

 

 

 

 

「しっかし、短期間で己のパートナーの事をよく分かっておるな。まるで幼少時からの付き合いのようだ」

 

「でも、英霊って昔の人でしょ? だったら知り合う事なんて無理なんじゃ……」

 

「だな。まあ、それほど相性が良いという事だろう。……余ももっと奏者の事が知りたいぞ!」

 

「はいはい、早くアリーナに行こうか」

 

 どうやらこっちのコンビも既に仲良しのようだ。彼らの次の対戦相手は既にアリーナに入っており、青タイツのランサーが赤い槍を振るっていた。

 

 

 

 

 

「あ~、思春期のガキじゃあるまいしよ」

 

「まだまだ若いな、アーチャー。しかしお前のその様な姿を見ていると妻の事を思い出すな」

 

 エリザとセイバーのことが頭から離れない緑衣のアーチャーはマイルームで頭を抱えアリーナに向かう準備をしていたダンは僅かに口元を綻ばせる。彼の脳裏を過るのは彼がまだ若かった(見た目がマダオっぽかった)頃の結婚生活。亡き妻の事を思い出して余韻に浸っているダンだが、その耳に聞き捨てならない言葉が入ってきた。

 

 

 

 

「全く、あんな小娘二人の事が脳裏から離れねぇんだよ! さっきも観察している間胸が高鳴るしよ……」

 

「……二人だと? アーチャー流石に聞き捨てならんな。しかも付き纏って姿を覗き見るとは……」

 

「……へ? だ、旦那?」

 

 話の流れも悪く、生粋の軍人であるダンはアーチャーに有らぬ誤解をしてしまったようだ。明らかに怒っているダンに冷や汗を流すアーチャー。結局、誤解は説いたが今度は不意打ちをしようとした事で更に苦言を呈される事となった。

 

 

 

 

 

 

 所で”吊り橋効果”というものをご存知だろうか? 極度の緊張下において恐怖などによる胸の高鳴りを恋心と勘違いしてしまうというアレだ。そしてエリザ&セイバーによるテロ行為(コンサート)によって二人と白野以外の人物は校舎にいた者も含めて全滅し、流石にこれでは困るということでムーンセルによって記憶を消されて復活させられたのだが心に染み付いた恐怖心はぬぐい去れない。

 

 

 要するに二人の歌で死んだから二人に恐怖し、その胸の高鳴りを恋だと勘違いしているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あのね、ハクノ……」

 

 マイルームに戻った途端、手作り弁当を食べる白野の横に座ったエリザは落ち着かない様子で何やら言いたそうにモジモジしているが踏ん切りが付かないのか中々言わない。

 

「どうかした? 何か言いたい事があるの?」

 

「……うん」

 

 この時点で熟れたトマトの様に真っ赤になるエリザだったが、ついに意を決したかのように口を開いた。

 

 

「不意打ちされたら危ない……わわわ、私の入浴中にマイルームから出ないで良いわ、にょ!?」

 

 最後緊張からか舌を噛んでしまったエリザ。悶えるその姿を見た白野は頭を撫でたい衝動に襲われた。

 

 

 

 

 

(でも、恥ずかしがって転げ落ちるか叩いてきそうだから止めておこう)

 

「~ッ!? い、いひゃい(痛い)……」




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