やっと出た星四が晩成過ぎてきつい 竜殺し(笑)ジー君とエミヤン
あとバーサーカーのごり押しが楽 平均レベルが推奨レベルの倍だからだけどwww
白装束アサシンのクエスト大変でした まさか黒○○Oだとは
凛とラニの戦いはほぼ互角だった。対魔力を持つアーチャーと最弱のサーヴァントと呼ばれる魔術師の英霊キャスターとの戦いでは勝負は端から見えてそうなものだが、凛のキャスターの使う術は魔術ではなく呪術、対魔力では防げないものだ。
そして勝負の流れを傾かせたのはマスターの差。基本的な実力はほぼ互角の二人だが、まだ未熟なラニに対し長年レジスタンスとして戦い続けた凛では経験が違う。要所要所に宝石魔術での援護が入りアーチャーの動きを阻害する。これによってキャスターの術が適格に入り、反対にアーチャーなのに主武器の剣は直撃しない。直撃すれば一気に勝負が傾くのだろうが凛がそれを許さなかった。
戦いも終盤に入り、耐久値の差からアーチャーだけでなくキャスターも限界が近い。そして披露から僅かにつんのめった時、アーチャーの放った強烈な矢がキャスターを瀕死へと追いやる。これで勝負を確信したラニだったが、これこそが凛達の作戦だった。
『常世咲き裂く大殺界』、追い詰められた状態でしか使えないキャスターの強力な攻撃スキルだ。猛毒の結界がアーチャーの体力を大幅に削り、キャスターの最終奥義が炸裂した。
「まずは金的! 次も金的! 喰らいやがれ、これが止めの金的だぁっ!!」
男なら聞いただけで青ざめかねない台詞の攻撃にアーチャーは追い詰められる。
「ふふふ、アーチャーさん、貴方って少なくても三人以上に手を出してそうな顔してますよね。気高い騎士や学校のマドンナに友人の妹に其の従者。……後はお隣の女教師?」
「最後のは否定させて貰うっ!」
「……最後のはって事はぁ、他は否定しないんですねぇ」
「キャスター私も宝石魔術で相手の股間を吹き飛ばすから、其の後にもう一発よ」
「……アーチャー、後で令呪で自らの手で潰していただきます」
「何処をだねっ!? ……いや、それよりも真面目に戦おうではないか、マスター」
この場の女性全てを敵に回したアーチャーは何とか話を戻し侮蔑の篭った視線を無くそうと足掻く。だが股間を押さえながら足がプルプルと生まれたての子馬のように震えて蹲っており、非常に情けなかった。
そしてこのままでは負けると判断したラニは師の言い付けを守る為、心臓の貯めていたエネルギーを開放して全てを吹き飛ばそうとした……。
「心中なんて冗談じゃないわっ! キャスター、イチかバチか宝石魔術の一点集中で心臓を吹き飛ばすから援護お願いっ!」
「アーチャー、私の邪魔を全力で防ぎなさい! ……そして貴方も出来れば爆ぜてくれたら嬉しいです」
「……最後のは令呪が使われてないからスルーさせて貰おう」
「……助けたいんでしょ?」
そして場面は視聴覚室に映る画面を見ていた白野はそれを見て焦る。エリザはその姿をジッと見つめた後、ふっと溜息を吐いた。肩を竦め仕方なさそうに首を横に振るエリザはどこか複雑そうだった。
「……何で分かったの?」
「はぁ……。ハクノはお人好しだから大体予想つくわ。……他の女を助けようなんて気に入らないけど、私はハクノのそういう所を……と、兎に角っ! 令呪を使えばこの画面を通ってあの場所に行けるわ」
「……分かった。エリザ、頼めるかな?」
「……仕方ないけど頼みを聞いてあげる。それで、どっちを助けるの? 多分出来て片方……って訊くまでも無いわね。どっちもでしょ?」
「ああっ! 令呪を持って命じる! 決戦場までの道を切り開いてくれ、エリザッ!」
「任せときなさいっ!」
白野の手の甲から令呪が一角消え、視界が光に包まれた。
「……驚いたな、まさかあの様な行動に出るとはね」
ここは校舎でもアリーナでもないとある場所。其処に墓標のように置かれた石の上でトワイスは白野の姿を眺めながら呟く。言葉ろは裏腹に声色にはそれ程驚いた様子はなく落ち着いた様子だ。
「……だが、少々不安もある。また無理をする事になるが……頼めるかい?」
トワイスの後ろには強烈な存在感を放つ人影があった……。
「我が骨子は……」
「ぶっちゃけ、私の主戦力……」
アーチャーは弓兵のサーヴァントなのに弓を構えキャスター達に向ける。キャスターも鏡を盾のように構えながら魔力を練り出した。そしてアーチャーの弓から矢が放たれようとした其の瞬間、白野達が決戦場に転移する。凜やラニ、そしてキャスターが驚く中、アナウンスが流れる。
『イレギュラーが発生しました。三十秒後に異物を強制退出します』
「……成る程。そういう事か」
「今よっ!」
そしてアーチャーの意識が逸れた瞬間、一点に力を集中させた宝石魔術が光り輝く。ラニの胸を貫くとそのまま心臓を外に放り出す。だが、其の光は未だ収まらず今にも爆発しそうだ。おそらく白野の退出も間に合わないだろう。その場に倒れ込むラニを抱えて静かに寝かせたアーチャーはキャスターに目をやった。
「おい、一旦力を貸したまえ。このままだと其方のマスターも死ぬ事になるぞ」
「まっ、しゃーないですね。足引っ張らないで下さいね、紅茶さん」
二人は互いのマスターを庇うように心臓との間に入り、手を前に突き出す。
「ぶっちゃけ、私の主戦力です」
「
二人が障壁を創り出すのと心臓が臨界点に達するのはほぼ同時。未だ爆発していないにも関わらず途轍もないエネルギーが放たれ決戦場を埋め尽くす。衝撃で飛んできた小石で凜は気絶し、二人の障壁に罅が入り出し、体には裂傷が出来る。堪えきれずに体が震え膝が崩れそうになった。
「ちょ~っときついかなぁ?」
「根性を出せ。出さなきゃ後ろの者共が死ぬだけだ」
弱音を吐くキャスターを叱咤するアーチャーも限界が近く、このまま爆発すれば白野達も死ぬと思われた瞬間、強烈なエネルギーの矢が心臓を吹き飛ばし爆発しそうなエネルギーが消え去った。
「……むっ、そろそろか」
『時間が来ました。岸浪白野を強制退出します』
アーチャーが振り返れば光に包まれる白野とエリザ。凜は既に抱きかかえており、エリザは一瞬迷った後でラニを抱えると二人に向かって疾走する。
「早く掴まりなさいっ!」
「まっ、命あっての物種ですねぇ」
ラニを掴んだエリザは手を伸ばし、キャスターは直ぐに跳躍してエリザの方に掴まる。アーチャーも掴まろうとした其の瞬間、ダメージが出来たのか膝から崩れ落ちる。
「……此所までか」
「なぁに諦めてるのよ、そ~れ!」
足りない距離を補うように槍を振り抜いたエリザ。鋭い先端を突き刺さないように横に薙ぎ払われた槍は、アーチャーの股間を直撃した。
「ぐおっ!?」
インパクトの瞬間、エリザと白野は強制退出され掴まっていた四人も決戦場から弾き出される。其の光景に白野は同情し、転移が終わったアーチャーは股間を押さえて崩れ落ちた。
「おっふ……」
ラニの心臓のエネルギーの余波を受けた影響かダメージを負った白野達は保健室に運ばれる。その中でもアーチャーの容態は最も重いのだが桜からの扱いは悪く茣蓙の上に寝かされていた。何故その様なことになったのか、其れは保健室に運ばれた時まで遡る。
「ア、アーチャーさんっ!? 闘いがそんなに激しかったのですかっ!?」
「放っておいて良いわ。其奴、少なくても四股してたらしいわ。騎士と学園のアイドルに友人の妹に其の従者だとか……」
「……へぇ」
桜の瞳はハイライトを失い、声から感情が消え去る。アーチャーは彼女の髪が白くなり影で出来た服を纏う幻覚を見た。
そして時間は進み、治療を終えた凜とラニが目覚めると当然のように白野に注目が注がれる。だが凜が話を開こうとしたその時、エリザが仁王立ちで立ち塞がった。
「貴女達、一応言っておくわ。ハクノは確かに貴女達を助けたけど……ハ、ハクノの恋人の座は渡さないからねっ! ハクノは私が先に好きになったんだからっ!」
エリザは胸に手を当ててそう叫んだ所で我に返り、モジモジしながら上目遣いで白野を見上げた。
「……今のが私の本当の気持ち。別に受け入れてくれ無くて良いわ。私は私がアンタを好きならば其れで良いの」
少し寂しそうにそう言うエリザだがその肩に白野の手が置かれる。其の瞳は真っ直ぐエリザを見詰めていた。
「好きだ、エリザ」
「……え?」
最初はその言葉の意味が分からず呆然とするエリザだったが、直ぐに理解し慌てだし、顔を赤らめ、最後には泣き出した。
「……本当? 本当に私なんかで良いの?」
「其れは違うよ。エリザで良いんじゃない。エリザだから好きなんだ」
「ダーリ……いえ、名前で呼ばせて貰うわ。有り難うハクノ……大好き!」
そのまま満面の笑みで白野の胸に飛び込むエリザ。
「……桜、人数分のブラックコーヒーをお願い」
「はい。アーチャーさんの分以外お煎れるしますね」
先程から忘れ去られてラブコメを見せられている五人は胸焼けを起こしていた。
「……さて、此所にブラックコーヒーがあると良かったんだが」
「私も欲しかった。だが、叶わぬ願いだな」
そして、トワイスと其の後ろの人物も胸焼けを起こす。ただ、トワイスは別の理由から少々機嫌が悪そうだった……。
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