Fate/EXTRA D³   作:ケツアゴ

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さて、四回戦はどうしよう やっパ、奴らかな? タグ増やさなきゃ


ルーキーランキングで13位 応援有り難う御座います


第六話

 カツンカツンとブーツとヒールが床を踏みしめる音が響く。エリザとライダーは互いに相手から視線を外さぬまま円を描く様に動きつつ攻撃のタイミングを見計らう。白野は邪魔にならぬ様に距離を開けて戦いを見守っていた。

 

「何やってんだっ! さっさとやっちまえよ、ライダー!」

 

 そんな中、慎二は辛抱できなかったのか腕を振り上げながらライダーに声を掛ける。その声を聞いたライダーの視線が僅かに後ろに行き、エリザが先手必勝とばかりに飛び掛る。弧を描くように高く飛び上がったエリザが大きく振り上げた槍を振り下ろそうとした時、白野に目にはライダーが僅かに笑う姿が映っていた。

 

「罠だっ!」

 

「ありゃりゃ、気付いたのかい。でも、もう遅いよっ!」

 

 白野が叫んだ時、ライダーはエリザに狙いを付け拳銃の引き金に指を掛けていた。そのままエリザが反応する暇もなく矢継ぎ早に放たれる弾丸は彼女の手足を撃ち抜いていく。アリーナの床に血が飛び散り、その量からして縦英霊でも僅かでも痛みで動きが鈍るだろう。

 

「そ~れっ!」

 

 だが、エリザはまるで痛みを知らないかの様に(・・・・・・・・・・・)全く体制を崩さず、傷口から血を流しながらライダー目掛けて槍を力任せに叩き付けた。

 

「チィっ! 中々厄介だねぇ、これはギャラ上げて貰わないと割に合わないよ」

 

『狂化』、それがエリザの本当のクラスであるバーサーカーのクラス別スキルだ。理性を犠牲に能力を上げるスキルだが、エリザはスキルのランクが低いので理性も残っているが恩恵は低い。ただ、より痛みを知らない戦い方になるのだ。

 

「ほらほら、さっきまでの威勢はどうしたのかしら? オ・バ・サ・ン。もう終わりなら気持ちいい鮮血シャワーを浴びさせてちょうだいな」

 

 咄嗟に拳銃を交差させて槍を防ぎ衝撃に合わせて膝を曲げて勢いを殺したライダーだがジリジリと押されてい。このままでは腕の痺れと不自然な姿勢によって防ぎ続ける事が出来ずに限界を迎えるだろう。エリザもそれが分かっているのか、舌舐りをしながら甚振るかの様に徐々に込める力を上げていく。この状況からライダーが無事に脱出するのは不可能(・・・)だろう。

 

「あらあら、もう直ぐ限界かしら? なら、このまま楽に……」

 

 

 ライダーが固有スキル・『星の開拓者』さえ持っていなければ、の話だが……。

 

「おらぁっ!!」

 

「きゃっ!?」

 

 エリザが止めを刺そうと力を込めた瞬間、ライダーが不利な体勢からバネを活かして無理やりエリザの槍を跳ね除けた。大きく体を後ろに反らさせられたエリザの腹にライダーの蹴りが叩き込まれ、蹴り飛ばすと同時にライダーは後ろに飛んで距離をとった。

 

「まだまだだねぇ、お嬢ちゃん。こちとらアンタとは潜ってきた修羅場の数が違うんだよっ!」

 

 

『星の開拓者』、それは人類史においてターニングポイントとなった英雄に与えられる特殊スキルで、不可能が不可能なまま可能になるという馬鹿げた効果を持っている。簡単に説明すると踏ん張りどころで力が加算されるといった事らしい。

 

「……やるじゃない。でも、勝負は此処からよ」

 

「い~や、勝負は此処までさ」

 

 蹴りを食らった時に切ったのか口元から流れた血を手で拭うエルザ。その目はまだ闘志が衰えておらず直ぐに槍を構える。それに対しライダーはニヒルな笑みを浮かべ、背後に巨大な砲門を出現させた。

 

「打ち方よ~し!」

 

 合図と共にライダーは側転で砲門の前から移動する。それと同時にアリーナに轟音が鳴り響いた。

 

 

 

 

「やったかっ!」

 

「それはフラグってんだよ、シンジ」

 

 着弾と共に朦々と煙が舞い上がり慎二達の視界を奪う。慎二が勝ったと思って気を抜く中、ライダーは油断なく前を見据える。彼女が拳銃を構え引き金に指を掛けるた時、エリザが煙の中から低い姿勢で飛び出して来た。槍を真っ直ぐ構えており、迷いなくライダーの心臓目掛けて槍を突き出し、それに対しライダーは僅かに体をずらして槍を避け、銃口を額に向けて引き金を引いた。

 

 

「……ちっ! 運営に救われたね」

 

 ライダーの弾丸がエリザの額を打ち抜くかに見えたその瞬間、見えない壁が二人の間に出現して弾丸を防ぐ。決戦場以外での戦いを禁止するムーンセルによる妨害が入ったのだ。ライダーは惜しそうに舌打ちをすると銃口から立ち上る硝煙を吹き消すと踵を返して歩いて行った。

 

 

「おい、岸波! どうせ決戦の時も今日みたいに僕が勝つんだ。さっさと降参したらどうだい? お前なんかじゃライダーの無敵戦艦を使うまでもないね。行くぞ、ライダー」

 

 勝ち誇った様な笑みを浮かべた慎二はライダーと共に去っていく。その姿をただ黙って見ているしか出来なかった白野の心に去来するのは無力感。自分の命を救ってくれた少女に対しロクに役に立てなかった事が、ただ悔しかった……。

 

 

「エリザ、ごめん……」

 

 もっと自分がマスター(魔術師)として立派だったら、そう思い拳を握り締める白野に対し、服についた埃を叩き落としていたエリザが向けてきたのは怒りでも呆れでもなく、笑みだった。

 

「何言ってるのよ、ハクノ。アンタはちゃんとやってくれたわ。ほら、ちゃんと治ってる」

 

 エリザは見せ付けるようにライダーに何発も撃ち抜かれた手を見せる。吹き出た血で汚れてはいたが、其処には傷一つ無かった。白野が四苦八苦しながらも何とか会得した回復効果を持つ初歩的なコードキャスト(魔術)によるものだ。

 

「……まっ、記憶がないにしては良くやった方よ。実際、回復がなきゃあの砲撃を避けきれなかったし? 次はもっと頑張りなさい」

 

「……ああ! 次は勝とうっ!」

 

 褒める時に顔を見られたくないのか白野を置いてアリーナの奥へと進んでいくエリザ。掛けられた言葉に一瞬固まった白野だが、直ぐに晴れやかな顔をして追いつこうと駆け出していった。

 

(……中々の成長ね。また毛並みが一段と良くなって……)

 

 一見するとクールを装っているエリザだが、内心では白野の成長に舌舐めずりをしそうな喜びっぷりだ。彼女が犬ならば尻尾が大いに振られていただろうが生憎彼女の尻尾は(ドラゴン)。それに彼女のミニスカートでは尻尾を激しく動かせばパンツが見えてしまうだろう。っというより、戦闘中に激しく動く度に見えていた程エリザのスカートは短い。

 

「うきゃんっ!?」

 

 今の様にライダーが落としていった薬莢を踏んで転べば丸見えになってしまう程に……。

 

「大丈夫か、エリザ! ……あっ」

 

「……見たわね?」

 

 転んだエリザを心配して駆け寄る白野だが、スカートにの中が丸見えな事に気付き思わず赤面して顔を逸らす。そして、その姿を見たエリザは今見られた事だけでなく、昨日の事も含む戦闘中に何度も見られている事に気付いてしまった。湯気が出そうなほど赤く熱くなるエリザの顔。

 

「え、え~と、事故だから許して欲しい」

 

「問答無用ーー!!」

 

 直ぐ様激しく振るわれる尻尾の鞭。手加減など殆どされていないので割と痛かった。

 

 

 

 

 

 なお、この時もスカートが翻ったのに気付いたのはトリガーを回収した後、白野を追い出したマイルームでシャワーを浴びている途中であった……。

 




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ぐだお、ネタが無くなったが今週から主人公とか弄ってネタ稼ぎするのかな? 早くしたいよ、GO
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