蛟劉さんの艦隊初登場!!
………とある作者さんの影響受けてるなあ……と思います
「提督! 手紙が来とるよ」
「おう。持ってきてくれてありがとな」
「ふふ。もっと頼ってくれてええよ?」
雷のようなことを言う浦風だがこの二人はどちらも"ダメ提督製造機"なので違和感はない。
守ってあげたい五月雨と甲斐甲斐しい浦風。羨ましすぎる。
「どれどれ……?」
無関係な勧誘チラシや宣伝はゴミ箱に捨て、必要な手紙や便箋だけを読む。
「ん?」
「あれ? これ横浜鎮守府からの手紙ですね」
「だな」
封は確かに横浜鎮守府のスタンプで押されていた。
さっそく十六夜は中身を見る。
「どんな内容じゃった?」
「…………向こうの艦隊と演習しないかって誘いだ」
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一週間後、駿河鎮守府に蛟劉と彼の艦隊がやってきた。
「直に会うのは久し振りやな。元気そうで何よりや」
「あんたの胡散臭い笑顔も変わってねえな」
「ははは。言うやないか」
握手を交わす二人の提督。
「悪いなわざわざ、此方のレベルアップに付き合ってもらって」
「構へん構へん。困ったときはお互い様、提督は助け合いや。にしても……」
蛟劉は駿河鎮守府を眺めながら感心したように呟く。
「こんな短期間でよくここまで発展したなあ。やっぱり僕の目に狂いはなかったんやな」
「ヤハハ。先輩提督にそう言われるってのは嬉しい限りだな」
「その態度も相変わらずやね。ほら君達も挨拶しいや」
蛟劉は背後に控える自分の艦隊にそう言って前に出す。
と、彼女達は順番に十六夜に挨拶をする。
「改めて、伊勢型戦艦の一番艦『伊勢』だよ。よろしく」
「同じく伊勢型の二番艦の『日向』だ。蛟劉提督の秘書艦を勤めている」
「軽空母『龍驤』や! 今日はよろしゅうな」
「重巡洋艦、妙高型の『妙高』です。どうぞよろしく」
「軽巡洋艦、『木曾』だ」
「潜水艦の『伊8』です。ハチと呼んで下さい」
「おう。今日は宜しくな。だが少し待て」
十六夜はスタスタと駿河側の艦娘と挨拶をしている蛟劉に近づく。
「おい
「ちょ!? 今"変態"と書いて蛟劉と呼ばんかった!?」
「事実だろ。なんだよあのハチって艦娘。スク水とか色々アウトだろうが」
そう。十六夜が初めて見た潜水艦娘。眼鏡にスクール水着というかなり際どいというかなんというかな格好なのである。
「いやまあ気持ちは分かるで。けど潜水艦娘ってあれがニュートラルなんや。彼女ら基本普段着がスク水やで」
「マジか………」
「僕もそないなったや。まあうちにいるもう一人は更に過激やけど。異名が泳ぐ18禁やし」
「マジか!?」
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さて、一通り交流が済んだところで、駿河鎮守府側の編制を決めることになった。
「さて……目的はレベルアップ。蛟劉の奴が『大船乗った気持ちでぶつかってこい』って言ってたしな」
「じゃあどうするんですか?」
「とりあえず、旗艦は扶桑だ。なんか燃えてるし」
確かに一見いつも通りな扶桑だが若干目がギラギラしている。
「伊勢と日向には負けたくないの!」
「よしよし。後駆逐艦相手に浦風。頼むぜ」
「よっしゃ! うちに任しときぃ!!」
「後は蒼龍と飛龍、古鷹、五十鈴。任せたぜ」
『了解!!』
折角向こうが良いと言っているのだ。
ならばしっかりお言葉に甘えるとしよう。
そんな意気込みで、いざ演習開始!!
「撃ちます。斉射!!」
先ずは扶桑が主砲による砲撃。
伊勢と日向はそれをかわすが驚いていた。
「? どうしたの?」
「いや……なんというか扶桑。変わったな」
「そうだね。なんというか迷いが無くなった?」
「ふふ。提督のおかげさまね」
微笑む扶桑につられて伊勢達も笑う。
「じゃ、こっちも行くよ!!」
伊勢型の特徴として飛行甲板の存在があげられる。
これは空母のように艦載機を飛ばすことが出来るのだ。
「!! 扶桑さん!!」
それに気づいた飛龍が弓で艦載機を飛ばす。
何機かは撃墜出来たが残りが扶桑に攻撃をしかけた。
「きゃあっ!!」
「くっ……」
小破した扶桑を庇って蒼龍が艦載機を飛ばす。
しかしこれは龍驤の艦載機によって撃ち落とされた。
「嘘!?」
「こちとら錬度が違うんや!! 駆け出しの正規空母にも負けんで!!」
龍驤は蒼龍達とは違い、巻物と式神で艦載機を発艦させる。
その艦載機が蒼龍達を足止めする最中、
「行けっ!!」
「当てますよ!」
木曾と妙高が古鷹と五十鈴を攻撃する。
迎撃はしているもののやはり錬度の差があり、中々に攻撃が当たらない。というか此方にダメージが入っている。
「ま、まだやれる!!」
古鷹が撃った主砲。これが上手く妙高に直撃した。
「くっ!! やりますね……けど、手は休めませんよ!!」
「ッ!! きゃああ!!」
砲撃が直撃し、古鷹が中破まで追い込まれた。
「古鷹!? 大丈夫!?」
「お前の相手は俺だぞ!!」
木曾による雷撃。五十鈴も同時に砲撃を放つが手数は相手が多い。
「うぐっ……な、なんのこれしき……」
まだ戦える様子だが五十鈴は損傷が大きい。もう少しで大破となりそうだ。
「流石ね………浦風ちゃんは………」
「この……! 中々当たらんわ……!」
潜水艦対策として動員された浦風だがまだ未熟。
伊8の縦横無尽な海中移動に翻弄されていた。
「何処へ……! そこじゃ!!」
気配を察して魚雷を撃つ。
しかし、
「あれ!? 居ない!?」
「遅いですよ」
「!! 痛っ…!」
伊8の魚雷が炸裂。
なんとか小破に留まったがかなりのダメージを受けた。
「く……ちょっち失敗……」
「きゃっ!!」
と、此処で飛龍が中破から大破までに至った。
同時に飛龍は脱落となり、引き上げる。
「うう……蒼龍。後は任せたよ」
「私も厳しいけどね……」
相手は艦載機を使えるのが三人。此方は一人。
かなり劣勢である。
「………やはり強いですね。ですがせめて一矢報いてみせます」
中破した扶桑が艤装を抱え、砲撃。
「うっ!?」
この攻撃が日向に命中。中破させた。
「!! やりました!!」
「ああっ!!」
しかし、そこで木曾によって五十鈴が大破。
大破した艦娘が二人になった艦隊が敗北、というルールなので横浜側が勝利した。
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「お疲れさまだな。つかこっぴどくやられたな」
思わず苦笑いの十六夜である。
演習なので傷は問題ないが服はどうしようもない。
特に大破した飛龍や五十鈴はかなり露出が酷い。
「み、見ないでよ……恥ずかしいから」
「五十鈴の方が飛龍より酷いな。とりあえずこれ羽織っとけ」
そう言って十六夜は自分の上着を五十鈴に着せた。
何故かそうした後の方が余計に顔が赤くなった気がするが。
「お疲れさまやな十六夜君」
「ああ。にしても清々しく負けたな」
「なに言うとるんや。うちの日向に手傷負わせただけでも相当やで?」
蛟劉が扶桑を見ると軽く会釈する。
「まあ結構いい具合に成長してたし今回の件で錬度も上がったやろ」
「その件に関しては感謝しかねえな」
「せやけどももう少し鍛えといた方がええで? 付近ならまだしもその先にはより強い深海棲艦が居るで。十六夜君も強いけど艦娘達が居てこその鎮守府なんやから」
「………ヤハハ。アドバイスありがとな先輩」
「ほな。これからも頑張ってや」
「おう」
十六夜と蛟劉に合わせて艦娘達も挨拶を交わす。
そして彼らは横浜へ帰っていったのだった。
「おし。俺らも帰るぞ!!」
さてさてやっぱり蛟劉さんは熟練ですよ
書いてはいませんが木曾は改二ですし
十六夜はまだまだこれから
次回は……とあるキャラクターが登場します
後番外編とか外伝も少し考えてまして
色々お楽しみに