逆廻提督は問題児!!   作:ファルコン・Σ

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前回はやはりやり過ぎた感が……感想の大半が『艦娘涙目』でした(笑)

まあそれは後書きで話すとして、どうぞ




問題児と艦娘の関係

十六夜の初戦闘から三十分後。

 

「綾波型一番艦の"綾波"です。よろしくお願いしますね」

 

「陽炎型二番艦、"不知火"です。御指導御鞭撻、よろしくです」

 

暁の時と同じように十六夜は建造を行った。

ドッグは幾つかあるらしく、せっかくなので二つ使用したところ、上記の艦娘が来たということだ。

 

「おう。よく来たな」

 

「はい。それで………此方は一体なんでしょうか」

 

不知火が言う"此方"とは執務室の壁際で落ち込んでいる五月雨、涼風、暁の事である。

 

「あーなんか……ついさっきプライドへし折っちまったからな……」

 

苦笑いで頭をかく十六夜である。

 

「えっと………具体的に何をしたんです?」

 

「石を投げて深海棲艦ぶっ潰した」

 

「「…………はい?」」

 

数分後。

 

先程の砲撃(投石)をちょうど録画していた映像があるのでそれを綾波と不知火に見せたところ。

 

「こ、これは……提督は人間ですか?」

 

全ての人間が綾波と同じことを考えただろう。

 

「何を言うか。俺は生粋の人間様だぞ」

 

「え、ええ~…」

 

「もう提督だけでいいんじゃないですか……?」

 

ポツリと五月雨が落ち込んだ状態で声を出す。

そんな五月雨を優しく撫でる涼風と暁。

 

「………ご意見宜しいでしょうか」

 

「ん? 不知火っつったか。どうした?」

 

「私が見たところ。提督の投石の威力は重巡洋艦の主砲レベルです。加えて提督の場合、黙視できる範囲の深海棲艦までしか攻撃を与えられないことになります。提督は流石に沖合いまでは出れませんよね?」

 

「ああ。艦娘みたいに海面を歩くなんてできないな」

 

「はい。ならば少なからず皆さんがそこまで劣等感を感じる必要は無いのでは?」

 

と、不知火の弁である。

 

「そうですよ。皆さんには皆さんの、提督には提督の長所があるんですから」

 

と、綾波も励ます。

 

「そ、そうですね! 確かに提督にばかり任せてばかりではいけませんよね!!」

 

「そうだね!! 私達も頑張らないとだ!!」

 

「うん!! 暁の力を見せてやるんだから!!」

 

と、なんとか復活した三人。

流石最強駆逐艦の一角に値する綾波である。

もし綾波がどこぞの巨大人形兵器の操縦者のような性格だとしたら追い討ちと化していただろう。

 

「悪いな二人とも。着任していきなりこんなことをさせて」

 

「気にしないでください。提督の頼みですし」

 

「………頼まれましたかね」

 

不知火の冷静なツッコミである。

まあそれは置いておいて、

 

「それで提督。これからどうしますか?」

 

「そうだな……さっき倒したばっかだし……なにすっかな」

 

腕を組んで思案に更ける十六夜。

と、不意に何かを思い付いたらしい。

 

「そうだ。買い物行こう」

 

はっ? と一同。

 

「確か執務室ってのは俺の自由にしていいんだよな?」

 

「はい。そうですね」

 

「だったら丁度いい。このままじゃ味気無いしな。それに蛟劉から貰ったのはあくまで生活に必要な最低限だ。少しは個性を出したっていいだろ」

 

「それは分かったけど、なんで私達も一緒に行くの?」

 

と暁の素朴な疑問。十六夜もそれにシンプルに返す。

 

「まあ単純な話、さっきまで凹ませちまった詫びってことだ。あと綾波と不知火は交流を深めるって感じで」

 

実にシンプルである。

 

「そういうことなら……しかしここを留守にして大丈夫かな?」

 

「先程撃退したばかりなら深海棲艦が来る可能性は低いわ。今なら大丈夫だと思う」

 

との不知火の判断もあり、一行は買い物に出るのだった。

 

~~~~~~~~~~~~

 

自然と都会の調律が取れている駿河。

そのショッピングセンターに一行は来た。

その際十六夜が気づいたのは『艦娘が艦娘として気づかれていない』ということだ。

 

「(艤装が無いから確かに外見は普通の人間に見えるが……やっぱり艦娘ってのは生きてるんだな)」

 

生きてるからこそ笑ったり怒ったり落ち込んだり楽しんだりする。

艦娘との関わりをどうすべきか考えていた十六夜だがその点に関しては解決したかもしれない。

 

「(軽巡、重巡、空母、戦艦、潜水は、まだ会ったこと無いから分からねえが……駆逐艦に関していえば経験を生かせばなんとかなるな)」

 

以前、とある孤児院で過ごしていた頃を思い出す十六夜だった。

 

「さて……どうすっかな」

 

とまあそんな風に回想に耽ってばかりもいられないので何を買うかを考え直す。

 

「そうだな……蛟劉に貰った金がそれなりにあるし……」

 

とりあえず執務机に必要なランプや小さい棚、他にインクや定規、方眼紙など必要になりそうな物を購入。

五人がそれぞれ選んだり持ってきてくれるのでかなり楽である。

そんな彼女達に任せてばかりではない。十六夜はこの買い物を通じて彼女達の人間性を把握していた。

 

「(五月雨は従順。少しドジが目立つが働き物)」

 

「(涼風は活発。色々な場所にすぐに行ってくれる)」

 

「(暁は努力家だな。一人前になりたいって気持ちか)」

 

「(綾波は淑やか。だが他の皆へ気遣いができる)」

 

「(不知火は冷静。的確に最善の案を出してくれる)」

 

端から見たら幼い少女を引き連れ………妹達とのんびり買い物をしている兄のように見えるがしっかりと十六夜は提督としての働きを行っていた。

 

「(コイツらをどんな風に扱うか……活かすも殺すも俺次第ってか。ハッ、面白ぇ)」

 

「司令官! これ買ってもいい?」

 

「暁ちゃん我が儘はダメだよ……」

 

「五月雨は少し固いよ! もう少しリラックスしなって」

 

「皆さん。落ち着いてください、ね?」

 

「司令官。もう此処では全て購入しました。次行きましょう」

 

個性豊かな艦娘達と接しながら十六夜は考えを改めていた。

 

~~~~~~~~~~~~

 

さて、必要な物を一通り購入した十六夜は鎮守府に戻ってきていた。

 

「さて……そろそろ出撃するか?」

 

「あの……司令官? 流石に駆逐艦だけではどうかと……」

 

「駆逐艦なのに戦績が異常な綾波が言っても説得力がないって」

 

涼風の言う通り、駆逐艦綾波の強さは既に十六夜も知っている。

とはいえ確かに駆逐艦だけではどうかと思ったのか、

 

「なら軽巡を追加するか」

 

とのことで早速軽巡の制作に取りかかる十六夜だった。

 

「提督。軽巡を作ろうとしても駆逐艦が出てしまうこともよくありますからね?」

 

「そうなのか?」

 

「そこは妖精さんの気まぐれです」

 

「五月雨……今言われるとすげえ不安になるんだが。まあ最悪俺が出撃すれば」

 

「それはやめてください……」

 

よっぽど響いたらしい。

とまあそんな会話をしながら建造を始めるのだった。

 

そして一時間後。

 

「提督~! 新しい艦娘が来たわよ~!」

 

「お。サンキュー暁。軽巡か?」

 

「ほら。出てきなさい」

 

と、暁が引き連れてきたのはツインテールの少女。駆逐艦娘より少し歳上に見える。

 

 

「軽巡洋艦、長良型の二番艦の"五十鈴"です。全力で提督を勝利に導くわ」

 

 

『(提督なら自分で勝利をもぎ取れそうだけど)』

 

駆逐艦一同が内心でそんなことを考えているが十六夜は知る由もなく、

 

「五十鈴か。よろしくな。早速で悪いが出撃、頼めるか?」

 

「本当にいきなりね。いいわ。任せて頂戴」

 

軽く笑いながら五十鈴は早々と支度をする。

それを見ながら十六夜は全員に声をかける。

 

「さて……まあ出撃は初になるな。まあ戦闘自体は一回あったが………それでトラウマみたいなのを負った奴も数名いるが」

 

ビクッとなる五月雨、涼風、暁。

 

「………何があったの?」

 

「後で説明しますよ」

 

五十鈴の疑問に関しては不知火がそう答えた。

 

「まあ、なんだ。今度はお前らの力を見せてくれ。えーと……何て言うんだこういうとき」

 

「暁の水平線に勝利を刻め。ですよ」

 

「おう。サンキュー綾波。よし………なら改めて………」

 

 

「暁の水平線に勝利を刻んでこい!!」

 

 

『了解!!』

 




十六夜の調整
・投石の威力は重巡の主砲並み
・沖の深海棲艦は相手にできない
・軽巡以上には投石のダメージは薄い(直接殴ればそれなりに効く)

とりあえずこんな感じですかね。またキャラ設定を出したらその時にしっかり書きます

現在の編成
五月雨・五十鈴・涼風・暁・綾波・不知火
これ実際の艦これ的にはどうなんでしょう

初の軽巡は五十鈴でした
十二鈴のような扱いはしません。絶対に

次回はいよいよ初出撃。艦娘の実力披露!!
では。指摘等があったらよろしくです
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