こんな描写でいいのかな……
そもそも駆逐艦って魚雷以外も出来るんですかね
分かる人がいたら教えてください
鎮守府沖合。第一艦隊出撃。
その道中で五十鈴は不知火から例の件を聞いていた。
「………提督って何者なの?」
第一声がこれである。
しかしそれは確かにかなり重要なことで、
「そうだよね……普通の人間が深海棲艦を倒すなんて無理な話だし……」
「しかも提督がやったことって"石投げ"だよ」
「それも本当になんの変鉄もない石ですよね……その辺で拾ったただの小石」
「駆逐艦より低燃費………」
再び縦線が入る五月雨。やはりよっぽど響いたらしい。
「だー! なにしみったれた顔してんだい五月雨!」
「そうよ!! いつまでも引きずってちゃ駄目でしょ!」
対して同じ場面を直に見ていた涼風と暁は大分立ち直ったようだ。
「まあ……そうなんだけどね……」
五月雨は就任した提督が初めて任される初期艦によく選ばれる艦娘の一人だ。
ちなみに同じような立場の艦娘には、
吹雪型一番艦、吹雪
吹雪型五番艦、叢雲
綾波型九番艦、漣
暁型四番艦、電
がいる。
五月雨はこの中でも少し性能が上なので、僅かながらにもプライドというものがあるのだろう。
「うう………」
いや、五月雨の性格上プライドはあまり無いかもしれない。
しかし逆に新たに配属される提督を自分なりに一生懸命に支えようと決心していた。そんな気持ちが無駄に思えてしまったというのが一番の原因かもしれない。
「参ったね……五月雨は一度抱え込むとなかなか復活できないんだよなぁ……」
「大丈夫ですかね……」
「あなた達、お喋りは後。来るわよ!」
と五十鈴が激を飛ばす。
直後、海中から次々と深海棲艦が飛び出してきた。
今まで十六夜が遭遇した魚雷のようなタイプに加え、口の中に女性の身体があるものもあった。
「敵の数は五、駆逐ハ級とニ級が二機ずつ、軽巡ホ級が一機です」
不知火が冷静に敵の数を告げる。
「数ではこっちが勝ってるわね。どうするの五月雨? 旗艦は貴方よ」
基本的な作戦をたてるのは提督だが実際の現場では艦隊のリーダーである旗艦が指揮を執ることも多い。
今回、旗艦は五月雨だ。
「は、はい! えっと……それぞれハ級とニ級を一機ずつ相手にしてください! 五十鈴さんは私とホ級を!」
『了解!』
同じ駆逐艦でも艦娘と深海棲艦では実力に違いがある。
「よっと! そんな攻撃当たんないよ!!」
ハ級の撃つ砲撃を涼風が身軽な動きでかわす。
更に砲撃を次々回避していく。
そのうちにハ級は涼風の姿を見失った。
辺りを見渡すハ級だが、
「こっちさ!!」
涼風は頭上にいた。
そして上空から艤装の魚雷を雨のように落とす。
次々と魚雷が命中し、ハ級は爆発して轟沈した。
別のハ級の相手をするのは暁。
とはいえまだ幼い彼女の初出撃、初戦闘。
「う、うう……このぉ!!」
魚雷を放つ暁だがハ級はそれを掻い潜り、体当たりを仕掛けてくる。
「きゃっ!!」
直撃を食らう暁だがなんとか踏ん張った。
「私だって……負けないんだからぁ~~!!」
魚雷を一斉発射。逃げる隙間の無いほどに放たれた雷撃は見事命中。ハ級を撃沈させた。
ニ級を相手にするのは綾波と不知火。
「逃がしませんよ」
綾波は冷静にニ級の砲撃の軌道を読んで回避し、接近。
焦る(様に見える)ニ級だが綾波は難なく肉薄。
「これで終わりです」
魚雷を至近距離で発射。
回避などできる訳もなく、ニ級を沈めた。
嘗て主力艦隊を相手に一隻で突撃、無双を演じた彼女にとってはこの程度、雑作もないことだった。
不知火はニ級の周りを回るようにして砲撃をかわす。
別に目を回そうとしているわけではない。
そもそも機械化している深海棲艦にそんな感覚があるわけがない。
「……………」
と、突然不知火が動きを止める。
それを見てニ級が大口を開けて砲撃しようとする。
が、
ズドン!!
ニ級の背後から魚雷が炸裂した。
相手を撹乱することで迫る魚雷を気づかせないようにしたのだ。
「終わりです」
中破したニ級に容赦なく砲撃する。
見事に撃沈させるのだった。
残ったのは軽巡ホ級のみ。
五月雨に向けて上部にある艤装から発砲する。
しかしそれを五十鈴が庇った。
「この!!」
同じように発砲する五十鈴。
いくつかが相殺し、残りがそれぞれに被弾する。
「くっ……」
「五十鈴さん!」
「大丈夫よ。それより私があいつの気を引くから至近距離で魚雷をお見舞いしなさい!」
彼女の指示を受け、五月雨は海上を走る。
無論ホ級はそれを狙うが五十鈴からの砲撃がそれを許さない。
「いけっ!!」
ズババババ!! と情け無用の連続発射がホ級の機体をぐらつかせる。
ダメージこそ受けたが中破まではしなかった敵艦は攻撃目的を五十鈴に変えた。
しかし、それは間違いだった。
すぐ近くまで迫っていた驚異から目を逸らしたのは。
「当たって!!」
五月雨の魚雷が発射される。
ホ級が気づいた時にはすでに遅い。
魚雷の直撃を受けたホ級はなんの抵抗も出来ずに沈んでいった。
「……や、やりました! 完全勝利です!!」
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「お疲れ様だな。お前らの活躍。ちゃんと見てたぞ」
帰艦した彼女達に十六夜は笑いかけながらそう労った。
「それで司令官。実は新しい艦娘も発見したわ!」
「何? そうなのか?」
艦娘は建造で生まれる他に海で生まれてポツンと漂っている場合もある。
そういった艦娘は発見した者が自分の鎮守府に迎えていい決まりなのだ。
ちなみに建造では生まれず、自然誕生でないと出会えない艦娘もいるとか。
「で、どんな奴だ?」
「ほら。おいで」
そういって暁が連れてきたのは彼女と似た服装で銀髪が異なる艦娘。
「暁型二番艦。"響"だよ」
「響か。確か不死鳥って呼ばれてたんだな。………つーか二番艦ってことは暁の妹か」
「うん」
「………どっちかというと響の方が姉らしいな」
「んなっ!」
ニヤニヤと言う十六夜に当然ながら暁は、
「何よ! 暁の方がお姉さんなんだからね!!」
「ヤハハ。言ってろ小娘」
十六夜に飛びかかろうとする暁を綾波と不知火が抑える。
「ま、とりあえず皆休んでくれ。暁、お姉さんなら響の世話もしてやれよ」
「ま、任せてよ! 行くわよ響!」
「あ、うん分かった」
そしてぞろぞろと退室していく艦娘達。
………五月雨を除いて、
「ん? どうした五月雨? お前も休んでいいぞ」
「……あの、提督……五月雨の活躍…どうでしたか?」
人一倍頑張り屋の五月雨。そんな彼女は十六夜の役に立ててるかが気がかりだった。
そんな彼女の気持ちを察した十六夜は、ポンと五月雨の綺麗な青髪に手を置き、
「ああ、よく頑張ったな」
そう言うと優しく撫でた。
「!! あ、ありがとうございます……! えへへ」
照れくさそうに五月雨ははにかむ。
そんな彼女を十六夜は優しく笑いながら撫でていたのだった。
さて……五月雨ちゃんマジ可愛い(確信)
だってあの十六夜がこんな対応するんですよ!?
そして人気の雷電姉妹より先に姉達を出すスタイル
次回からは艦娘の数も増えてます お楽しみに
では指摘、感想をお待ちしています