ハンター日記メゼポルタ   作:空杞憂

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第12話 異変

 

新人ハンターになって早2ヶ月が経とうとしていた、初めのうちはランポスしか倒せないような弱々しい新人ハンター達も狩りの回数を重ねる度にその家の技術を上げていき各チームの連携も完璧に近ずいていくそしてユーク達もまた幾度となく狩りに出かけその技術を高めていく…

 

「そっちに行くよ!ランダガス注意して!」

 

「了解!たたき落としてやるよ!」

セレス密林に大きな掛け声がし剣の刃とモンスターの甲殻がぶつ狩り合う

ズバァアアンという音が響きわたる、

ランダガスの装備するさらに強化されたバスターブレイドが風を切るような刃音を立てながらモンスターの翼を切り裂く、モンスターの深く広い傷を作り上げその翼からは激しく血がダラダラと垂れている。

 

大きなトサカに大きなクチバシ、そして全身を覆う甲殻と鱗は湖のような薄青い色をしている《イャンクック亜種》と言われる飛竜だ、イャンクックと同じなじ攻撃パターンや特性を持っているが体力、凶暴性、速度などが向上している。

 

「クゥァアアアア!」イャンクック亜種は翼を裂かれ痛みに苦しみながらもランダガスに向けて突進攻撃をお行う、

ガキィィンと言う衝突音がなる、だが決して直撃は受けていない刀身によるガードによって突進攻撃を避け切ったのだ!

ランダガスが少し後ろにズズズっと押されるがしっかりと体制を崩さずその場にとどまる、一方イャンクック亜種は突進攻撃後地面にもたれるので隙ができる

 

そこを見逃さずユークの砲撃の雨霰、連続する発砲音と共にバレルからパパパパッと炎が立ち鋭い弾丸の槍がイャンクック亜種の体を頭を羽を貫いていく…

だがイャンクック亜種もそつ長くは倒れていない、すぐに起き上がると今度は

「ガラガラッガラガラッグァアア」

と喉を鳴らして粘液と炎を混ぜる、

大きなクチバシの中でかすかに火の粉がゴボゴボと音を立てているのが見える

 

そして大きく首を持ち上げ振り下ろすと同時に大きく開いたクチバシから炎の球が噴きだされる、真っ赤な火球がユークへと落ちてくる、が…

 

ボボーンと言う炸裂音がなり火球はユークの数メートル手前で消滅する

そこには立てを堂々と立てを構えて火球を防ぐフリーアの姿があった、

 

「危なかった、ケガしてないユーク?」

 

「うん、大丈夫だよありがとうフリーア!」

 

その頃前線では鬼人化したホークが踊るように剣を振るっていた

「せぁああ!斬!斬!斬!」

左右の腕に剣を握り戦う双剣、その素早い動きでイャンクック亜種の体を切り裂く!

右から流した剣を真上に切り上げ左手の剣が右手の剣を追うように水平に切り出される、左右の剣が風のように切り出される攻撃はこれまでのホークの攻撃の中でも最高に達している、これまでの戦いによる経験が彼の剣技を磨き上げていったのだ。

 

だがイャンクックを超える攻撃速度をもつイャンクック亜種、直ぐにホークを迎撃するべくその場で体を回転させて振り払おうとする、ホークは反射的に後ろに回避するが間に合わず尻尾の先端が命中する

 

「うぁあああ!」ホークは尻尾に弾き飛ばされイャンクック亜種から3メートルほど後方に飛ばされる

 

「いやってくれるじゃねえか!鶏肉野郎!もう一度はたき落とすぜ!」

ホークの仇と言わんばかりにランダガスが再びイャンクック亜種に接近し抜刀と同時に為斬りを放つ!

巨大な刀身がイャンクック亜種の顔面へと近ずいていくが…フワッと空気を振動させイャンクック亜種は垂直に上昇し

予測していたかのようにかわされてしまう、だが攻撃をミスしたランダガスは大剣が勢いよく地面に突き刺さってしまう、必死に抜こうとするがイャンクック亜種が急降下してランダガスの体を二本の足で突き飛ばす!

 

衝撃で体制を崩しその場に倒れるランダガス、そこに向けてさらにイャンクックが振り下ろされるまさにその直前一発の弾丸が空気を振動させながら飛翔しイャンクック亜種のトサカに直前そして爆発する、ユークの放ったレベル2徹甲榴弾がイャンクック亜種に命中したのだ!

イャンクック亜種はグフォンと声を上げると、体をその場に倒れ込ませ首をヒクヒクさせる、徹甲榴弾は爆発の衝撃でモンスターに転倒やめまいを起こさせる追加効果がある、倒れこむイャンクック亜種に向けてランダガス、ホーク、フリーアの三人が全力で斬りかかる

 

ホークの舞うような攻撃が、ランダガスの為斬りが、フリーアの素早い斬撃が、イャンクック亜種の体を切る壊す貫く!そしてその攻撃の合間を縫うようにユークの砲撃の雨霰!

痛めつけジワジワとイャンクック亜種の体力を少しずつ確実に減らしていく

だが…「クゥァアアアア!」

転倒から回復したイャンクック亜種は再び垂直に上昇し攻撃を網を抜けると

ユークがいる場所のさらに後ろ側に距離をとって着地する

 

ユークは突進攻撃が来るのかと思い回避のためにボウガンをしまうだがイャンクック亜種は突進攻撃ではなくくるりと向きを反転させるとユーク達に背を向けて足を引きずりながら歩く…

弱っているのだ…だがボウガンを背中に閉まってしまったユークは追撃を諦めペイントボールを投げつける、プシャンと破裂する音がしてピンク色の独特の匂いのする粉がイャンクック亜種の体に付着する、イャンクック亜種はバサバサッと傷ついた翼を力一杯羽ばたき上昇していきやがて見えなくなっていった…

 

「…逃げられたか…」

ユークは直ぐに地図を取り出すとペイントボールの匂いがする方向と照らし合わせる、このほうこうだとやっぱり…

 

「よし、やっぱりエリア6かな…」

エリア6、そこはドーム状の洞窟で中はひり飛竜種の住処になっている、足を引きずりながら移動してここに向かったということはおそらく体力を回復させるために眠りについているはずだ

 

「皆んな!ヤツはエリア6にいる、体力はもう限界なはずだ次の戦闘で倒し切ろう!」

 

ドーム状の洞窟の奥にワラがひかれた小さな巣の上にイャンクック亜種が首を曲げて寝ている…

 

「よし、モーニングコールだ、ランダガス、フリーア、お願い!」

 

「おう!」 「任せて!」

二人は両腕で大タル爆弾Gを抱えてイャンクック亜種に近ずいていく、グウウグウウと寝息を立ててねているイャンクック亜種の頭の下に設置し全速力で二人が戻ってくる

 

ユークは直ぐにスコープを除いてイャンクック亜種の足元に置かれた大タル爆弾Gに向けて銃弾を放つ、発砲音に次いで2つの爆弾が凄まじい爆発を起こしエリア全体に音を響かせる、巻き上がった巨大な黒い爆煙がイャンクック亜種の体全体を包み込む。

 

「グァアアアアアア!?」断末魔に似た咆哮をイャンクック亜種が叫ぶ、そしてエリアは静まり返る…やった!4人がそう思った…だが…

 

爆煙の中から大きな影が動いている

「グァアアアアアア」

爆発が腫れるとそこには全身から血を流したイャンクック亜種がゆっくりとこちらに歩いてきていた!

 

「!?」あの爆発を生き残った、事に驚きつつも直ぐに狙撃しようとスコープを除くがイャンクック亜種は3歩ほど歩くと小さな鳴き声と共に倒れそのまま動かなくなる…最後の力を振り絞り反撃しようとしたが叶わなかったのだろう…イャンクック亜種は倒された…

 

「よし!討伐成功!」

ユーク達4人はハイタッチを交わし勝利を喜んだ。

 

ユーク達は剥ぎ取りを終えるとベースキャンプまで戻り直ぐさま帰り支度を整えて竜車に乗り込んだ。今回は多くのイャンクック亜種の素材があるので輸送力の高い竜車で来たのだ、大きな車体を引くのは草食竜アプトノス

馬ほどは早くないが力は馬の数倍はある。

 

「さあいい子だ、どうどう!」

手綱を握るのはユーク、操作の仕方は馬車と変わらないのだ。

 

「今回の狩りで俺様の力は一段と強くなったぜ!なあホーク!」

 

「そっそうだね…たたた多分…」

 

「まったく、相変わらず自信過剰ね!ランダガスあんた他に求めるものないの?」

 

「ほかって何だよ?ハンターは力強さと攻撃力が全てだろ?」

 

「……これだから脳筋は…」

 

「なんだと!ユーク今の聴いたか?ひどくねえか?」

 

「ああ…そうだね」(棒読み)

 

「だよなっ?だよな?お前いいやつだな!」

 

「いや~今のは完全に無関心な返事だったわよ…」

 

「そっそうなのか?ユーク貴様!」

 

「ごめんごめんちょっとぼーっとしてて」

そんなたわいもない会話を繰り返しながらユーク達はメゼポルタへと戻っていく、明け方に狩りに出たのにすっかりお昼になってしまったお腹が減ったな早く昼食が食べたいと思いながらもユークは馬車を走らせた

 

「腹減ったぜユーク、街はまだか?」

 

「そんなに死ぬほどは減ってないでしょがまんしなさいよ!」

 

「でででも腹が減っては戦は出来ぬだよ…」

 

「なによその言葉?」

 

「さささあ、なんかことわざかな?」

 

「コトワザ?」

 

「東方の国の格言ってやつだよ、お腹が減ってたらいろんな事が全力で出来ないって意味なんだってさ」

ユークが解説を入れるこの道を行けばあと数分でメゼポルタに着く

 

「この丘を越えればメゼポルタにつくよ、ほら!見えてきたよやっとご飯…が…たべれ…」ユークはそこで言葉を止めた、何かがおかしい…

 

「どうしたのユーク?」

 

「あの煙…メゼポルタの方角だ!」

そういってユークは前方を指差した

たしかに黒くうねうねとした長い黒煙がメゼポルタの方から空に向かって伸びている…しかも時折ドォーン、ドォーンと言う大砲の音まで聞こえている

 

「なんだよ、あれじゃまるで…」

 

「戦は出来ぬっていうか、戦はやってるな…メゼポルタで…」

 

「どう言うこと?一体なんなの?」

フリーアは訳がわからないといった表情を見せている。

「とにかくメゼポルタへ急ごう!」

 

ユークはメゼポルタまで竜車を全速力で進める、風を切って走る!

 

メゼポルタ広場に到達すると4人は飛ぶように広場に駆け込んだ。

メゼポルタ広場につくとそこはいつもと違う光景釜広がっていた、いつもは威勢良い声が飛び交う広場では今は緊迫した空気が流れてる、普段は一般の商人や街人の姿も多くあるのに今はそのほとんどがハンターしかもいず、しかも皆全身フル装備のハンターばかりだ

 

状況を確認するためクエストカウンターに向かうと、ユニスが対応してくれた、

「お帰りなさい…クック亜種倒せた?」ユニスは優しく聞いてくる

 

「えっうんこれイャンクック亜種の鱗だよ、しっかり討伐してっ……てそれよりこの広場の状況一体なんなの?」

 

「…そう、今は緊急事態…」

 

「いや緊急事態なのは何となくわかるけど…」

 

「…古龍…襲撃してきた…皆んな出撃する…」

 

「へえ、古龍かっ……て古龍!?あの伝説級の?」

 

「そうよ…伝説かどうかは知らないけど…ごめん…いそがし…今度また…」

ユニスはそう言うと次のハンターの対応に移る、そのハンターもどうやら古龍の作成に行くようだった

 

「あのすみませ?」

ユークはその男がクエストの受付手続きを終えるのを確認し話しかける

 

「それ古龍のクエストですよね?」

 

「ああ、そうだけど」

そう答えた男は全身をレウスシリーズで揃えた大剣使いだった、おそらくかなりの腕前のハンターなのだろう

 

「教えてくれませんか?いまの広場の状況について新人なんであんまりわからなくて」

 

「ああ、この街には古龍が攻めてきてるんだよ、この街はこう言うのは定期的に起こるんだ、その度にこうやって皆んなで協力して迎撃戦を行っているんだ」

 

「そうなんですか…ありがとうございす教えてくれて…

 

「じゃあな新人!」レウスシリーズの男はそう言うとすぐに走り去っていった…

 

早速現在の状況をフリーア達3人に伝えると3人とも驚いた顔をしていた、するとそこにハインツ教官が現れた

 

「お前達、来なさい緊急招集だ!」

ハインツ教官は少し不安そうな表情を浮かべている…

 

「緊急招集って何をするんですか?」

 

「現在この街に古龍が来ているのは知っているか?」

 

「はい…」4人は口を揃えて答える

 

「それなら話は早い、実は今回の迎撃戦には一軍のハンター達がいなくてな…」

 

「一軍?」

 

「ああ、凄腕やG級の資格を持つもの達の中でも特に腕の立つ者達だ、だが彼らは今とある任務で街を開けている、そのためいまこの広場にいる動けるハンター勢員で迎撃戦を援護する事となった、その為本来はハンターランク制限で参加できないが今は一刻を争う、

新人のハンター達も作戦に導入されることになった…」

 

「援護するためな作戦に導入ってそれってつまり…」

 

「直接の戦闘では無いと思うがお前達新人にも古龍迎撃戦に参加するということだ」

 

教官の衝撃的な発言にユーク達は息を飲んだ、古龍その名の通り太古の昔から存在する古き龍で風や雷、水、光など自然の力とされる現象を操ることのできる強力な存在…

 

そんな存在を倒す作戦に自分達が参加する…そんな突然の事態にユーク達は驚きを隠せなかった…

 

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