「我が名は大老殿ハンターズギルドマスター、大長老である!」
要塞の全体に響き渡る声がこだまする、ギルドマスター大長老、伝説のハンターの一人でありドンドルマにいるハンター達をまとめ上げる長でもある、かつて統率や管理ができていなかったハンター達を組織としてまとめあげた第一人者でもある。
6メートルという巨大な体を持つ彼は人間ではなく竜人族と言われる種族で身長は人間より高い種族ではあるが彼のような巨体の持ち主は1000年に一度しか生まれないとされている、まさに逸材である…
「お前達ハンターは、何の為にいる?
民を守り平和と安息をもたらすためだであろう!ここで勝たねばハンター達の恥さらしだ!じゃがお前達はそんな恥さらしではなかろう?」
その場にいたハンター達は皆大長老の言葉に自問自答する…
「自分たちは勇気を持って武器を取る民を守る戦士である」と「臆病ものではない」とその場にいるハンター達の顔色が変わった、皆不安な表情はどこかへ消え代わりに皆 戦おうと言う強い意志が湧き出てくる。
「俺たは臆病者ではありません!ハンターです気高き狩り人です!」
誰かがそう叫んだ、他のもの達も似たような言葉を叫ぶ
大長老はそれに頷き、杖をハンター達に向け叫んだ
「それでこそハンターじゃ、そしてハンターである者は皆我が息子、娘、同然じゃ、そしてその子供達の活躍を見守るのは親の務めというもの、皆の活躍を我はここで見届けようぞ!その力と勇気と武器を頼りに勝利を導け我が子供たちよ!」
要塞全体に爆音のような狩り人達の歓声と心の叫びが響き渡る、下がる一方だった士気は大長老の登場によって最大限に高まったのであった。
「第二装甲団はクシャルダオラを引き続き攻撃!第三装甲団はテオ・テスカトルに火力を集中しろ!第一装甲団は要塞への被害を食い止めつつ双方の古龍へ攻撃の手を緩めるな!遊撃隊は側面と後方から順次攻撃せよ!」
テオ・テスカトルは地上に降り立つと第三装甲団ど激突し戦闘が繰り広げられる、ユークもテオ・テスカトルに火力を集中させる、反動が体に伝わると共に6発のレベル2通常弾が一発の弾丸となって放たれる、その時ホークが荷台を引くアイルー達に連れられて撤退していくのが見えた、恐らく救護テントに運ばれていくのだろう。
古龍は強い、そんな古龍二体を相手に苦戦を強いられてきた…だが人間とは慣れるものだ、この短時間の間にうまく連携力を高めていく…
地上での戦闘でダメージを蓄積されるとテオ・テスカトルは空へ飛び立ち要塞への攻撃に切り替えようと高度を上げるだがそこを狙って大砲とバリスタが降り注がれ再び地上へと追いやる、
着陸までの時間を弓矢隊の対空攻撃で援護、そのご装甲団が攻撃をつけつつ
側面や背後などから遊撃隊が横腹や尻尾に攻撃、狙撃部隊は誤射に注意しながら背中や羽など剣士の狙えない場所を的確に打ち抜いていく。
「ゴァアアアアアア!」
テオ・テスカトルは今度は数メートル程の高さに飛び上がると高度を保ちながら口を大きく開く、喉の奥には炎が光っている…
「炎ブレス注意!各位散開!」
第三装甲団のリーダーの指示で全員隊形を崩しバラバラに離れる、ひとまとまりだった隊形をバラバラにしたことでテオ・テスカトルも炎の的を絞りきれずめちゃくちやに火炎放射をする、だなそんな攻撃では命中しない…
クシャルダオラも又第二装甲団に攻撃をほとんど防ぎ切られハンターを倒せずにいる…
「第三装甲団、陣形再編成、ランサーは防御姿勢!」第三装甲団に向かい降りてくるテオ・テスカトルに再び鋭く鍛えられた何本ものランスが襲いかかる、テオ・テスカトルも又鋭い爪で盾を破ろうとするがガキィィンと反響音が響くだけで陣形を崩せない、ハンター優勢になりつつあり士気は上がる一方だがテオ・テスカトルの苛立ちも又上がっていく…
「ググッゴォルアアア!」二本の足で立ち上がり王の怒りの如き咆哮と共に飛び上がると、テオ・テスカトルは空中高くを旋回し始める。
グルグルと要塞上空を飛び回るがその目は常に一点を見据えていた…
「奴を殺せば人間共の士気など簡単に崩せる!」そう心の中で念じるテオ・テスカトルの目に移るのは1人の巨大な竜人族の男だ。
テオ・テスカトルは旋回で勢いをつけると大長老に向けて全速力で突っ込んでいく、風を追い越す程の速度まで加速し大長老一点だけをみて怒りの突進を衝突させる!
ドォーンと言う衝撃音と共に要塞の壁が引きはがれ大きく崩れる、そして
大長老にテオ・テスカトルの牙がかかりそうになるがランスを装備した武装集団親衛隊がなんとかその攻撃を防ぎきる…だが
「ゴォルアアア!」怒りに満ちたテオ・テスカトルは何度も殴りかかり親衛隊のハンターを叩き落としていく…
だが数発の砲弾が命中しテオ・テスカトルは大長老の前から飛び立ち再び旋回を始める…
大長老は無傷だったが親衛隊はそのほとんどが壁の下に突き落とされ次の突進は防げそうにない…
それを見ていたユークは素早く狙撃通路を横切ってハシゴを登り要塞最上部に座る大長老の元へかけていく、自分に何が出来るのかわかない、もしかしたら何も出来ないかもしれない…
それでもここで大長老が倒されたらここにいるハンター達の士気は恐らく落ち込み統率は崩壊する…
「そんな事にはさせない!」
ユークはハシゴを登りきると又二つ目の狙撃通路を駆け抜ける、その途中ランダガスがユークの存在に気ずき声をかけてくる。
「おいユーク、どうしたんだ?」
ランダガスは大砲の弾を両手に持ちながら追いかけてきた
「大長老が危ないんだ、親衛隊がやられた、次のテオ・テスカトルの攻撃を防がないと…」
走りながら言うユークに追いつくためランダガスは大砲の弾をそこらへんに放り投げる
「俺も手伝うぜユーク!一緒に行ってやる!」
ユークとランダガスはハシゴを最後のハシゴを一気に駆け上がり、大長老の前に立つ、そこからはすでに旋回を終わらせ突進しようとしてくるテオ・テスカトルが見える
「ランダガス、僕が合図したら龍撃槍を起動してくれ!」
「龍撃槍!本気かよ!俺たちだけで使ったら怒られるんじゃ?」
「怒られるぐらいどうってことないだろ!いまここでやらなきゃ大長老が危ないんだ、もしここで倒れられたら皆んなの士気はもう上がらなくなる、そうなったら負けるしかない…街が壊されるくらいなら怒られるぐらいどうってことないだろ?」
そう言いながらもユークはアルバレスト改を組み立てテオ・テスカトルに標準を合わせる。
「わかった!どつすりゃ起動するんだ?」
「目の前にあるドラム缶みたいなスイッチを思いっきりぶっ叩いてくれ!」
「たたくって何で?」
「なんでも構わない、とにかく強く叩いてくれ!起動ミスだけは避けたい」
テオ・テスカトルは真っ直ぐに突っ込んでくる、ユークはスコープに目を合わせ狙撃に集中する、アルバレスト改ごときでは古龍を怯ませることは難しい…
「まだだ…まだだ」龍撃槍を当てるには直前でなくてはいけない…もし装置より手前で怯ませても龍撃槍は当てることができないのだ…
真っ赤なたてがみをなびかせてテオ・テスカトルの牙をむき出した顔が迫ってくる、あと20メートルあと18メートル
あと15…10…7…5…
「ファイア!」勇気を持ってトリガーを引く、アルバレスト改のマズルフラッシュと共に反動が腕に伝わり、弾丸が飛翔していく、その弾はテオ・テスカトルの顔にある小さな鋭い瞳の片方を破裂させた!
パァアアンと言う着弾音と共にテオ・テスカトルの目が貫かれる、どんな動物も目だけは弱い、そしてそれがなければ古龍はうまく飛べない…片目を失ったテオ・テスカトルはそのまま要塞の壁に激突する…
「グルル…」片目を失った痛みに暴れまる、そして左右にふらつきながらもテオ・テスカトルは激突した体を浮き上がらせると熱エネルギーを集束させ始める…あの体制は!
「ここでそれをやられるわけには行かない!」
強力な炎のエネルギーがテオ・テスカトルに集まっていく、このままではまたあの太陽の如き爆熱が起きる!
ユークは再びスコープを除き一点に狙いを定めてトリガーを引く!
だが飛翔した弾丸は狙った場所よりやや上に当たる…
くそう!焦りのせいか狙いが定まらない!手が震える!
「自分を信じよ少年、迷いは必要ない」大長老が静かにそういう
「!?」ユークは驚きつつもしっかりとその言葉を心で受け止める、自然と心臓の鼓動が収まり手の震えが止まる
ユークがトリガーを引くのとほぼ同時にテオ・テスカトルもエネルギーを溜め終わる、だが爆発より先にユークの槍の如き弾丸がテオ・テスカトルのもう一方の目を貫き破壊する!
「ゴォルアアア!?」エネルギーが溜まると同時に目を破壊されテオ・テスカトルは自分の体を爆発させながら地上へと落ちていく…
「今だ!ランダガス!」
「ガッテン了解!」と叫ぶと同時にランダガスは抜刀切りで起動スイッチを押す、スイッチが押し込まれ歯車がガタガタと回る音が聞こ蒸気がシュウシュウュと音を立て出す。
そしてその歯車と蒸気のエネルギーがテオ・テスカトルの真下にある巨大な槍を突き上げる!
巨大な柱のような5本の槍が見事にテオ・テスカトルの体を貫き体を押さえつけている…必死に体をくねらせるがそのたびに槍に塗られた龍撃用の龍殺しの実で作った毒が体の中に入り込んでいく…
「ゴォルアアア!?ゴォルアアア!?」
もがくテオ・テスカトルに追い打ちをかけるように砲弾の集中崩壊!!
たてがみは焼け焦げ、体は砕かれ、
貫かれた槍の傷からは龍殺しの実の毒が体を蝕んでいく…
激しい爆発と銃弾とバリスタの雨にさらされてテオ・テスカトルはその動きを止める…爆煙が体を包み込んでいる…
ハンター達は静かにその煙が晴れるのを待った…だがそこから現れたのは真っ赤に目を充血させ体をボロボロにされながらも龍撃槍の拘束を抜け出したテオ・テスカトルが飛んでいた。
「あれだけの集中攻撃でも死なないのか?」
テオ・テスカトルは羽ばたくたびに血がダラダラと垂れ、赤い体をさらに赤く染めていく…そんな体でも抵抗するかのように炎を口から吐き出しむちゃくちゃに暴れまわる…もう見えなくなった目をギョロギョロさせやがら体を要塞の壁にぶつけ、爪を振るい、炎を吐き出す。
その衝撃でユークは壁から落下しテオ・テスカトルの前に突き落とされる…
「うぁああああ」落下の勢いに絶叫し落ちていくユーク、そして地面に激突し足に痛みが走る、だがそんな事を気にしている場合ではない…
「ゴォルアアア!」怒り狂ったテオ・テスカトルが見えないはずの目でユークを睨む、ユークは目を閉じた、そしてむき出しの鋭い牙が距離を近ずけユークの首元へ…
「屈め!」
不意に声がしてユークはそれにしたがい屈みこむ、すると凄まじい爆発音が響き熱風が吹き荒れる…
何が起きたのだろう?
ユークはゆっくりと目を開けた…
そこには黄金色に輝く何かが立っていた…二本の足でしっかりと立ち、片手に持った体全体を隠すような巨大な盾を構えたその姿はまさに神のようにも見えた…
そこに立っていたのは1人のハンターだった、全身を見た子もない黄金色の防具を装備し銀色の髪をなびかせている…その防具はガルバダオラと言う希少な古龍の防具なのだがユークはそんな事は知らない…
「大丈夫かルーキー、危なかったな」
男はそう言いながら笑顔で盾を構えていた、笑っている?古龍を前にして?
「いや、お前達だけでよく頑張ってくれた、遠征が思いのほか長引いてな、急いだんだがな…おらよっと」
その男は片手の盾でテオ・テスカトルの体を後ろに追いやる、対するテオ・テスカトルは謎の連続爆発に飲み込まれている…なんだあの爆発は?
そんなユークの質問にその男が答える
「あの爆発は爆撃弾と言う、ボウガンの弾の一種だよ、強力すぎるのが難点だけどな!」
爆発は激しく波打つ津波のように波のある衝撃がドバンドバンと爆発音を響かせテオ・テスカトルの体を一方的に爆発していく…
もがき苦しむテオ・テスカトルだが長く激しい爆発でその体は次々に壊されていく…そして爆発が治るとテオ・テスカトルは完全に体を焼き焦がされフラフラと左右に揺れている…
ストンと音がしてユークの後ろに1人の女性が降り立った、真っ白なドレスの様な防具を着込み腕にはライトボウガンを構えている…
「あんた、無謀すぎるわね、新人ガンナーさん」
「おい、ティアラ見てないで打ってくれよ俺は槍を汚したくないんだ!」
黄金色の防具に身を包んだランス使いはキザにそう言う
「ああそう、まあいいわ」
そう言うとティアラと言われた白いドレス防具の女性が背中から鮮やかな白いライトボウガンらしき銃を抜くとトリガーを引く、途端に機銃掃射の如く素早い銃撃が打ち出されていく、バババババッという軽快な銃撃音と共に薬莢が山のように吐き出され、蜂の群れのように多くの弾丸がテオ・テスカトルの体を貫いていく…
そしてその攻撃の邪魔にならないように黄金装備の男も又ランスを振るう、だがその速度はいように早い、早すぎて剣先が見えない…
「そうそう申し遅れたが俺の名はエドワード、一応G級ハンター件レジェンドラスタだ!よろしくな!」
こんな状況の中でも、清々しく自己紹介をしてのる…
気がつけば空には何十もの飛行船が飛んでいる、そしてそこから次々に見たことない防具を纏ったハンター達が降下してくる、皆二つ名を持った凄腕ばかりだ…中には伝説と言われたハンターもいる…
特別任務で街を開けていたG級ハンター達がメゼポルタに帰還し増援に来たのだ!