ハンター日記メゼポルタ   作:空杞憂

2 / 19
第2話 到達潮島探索

巨大な活火山の噴火を繰り返し少しずつその自然を広げていった島

ハンターズギルドが「潮島」と読んでいるその場所は日差しが暖かく海も穏やかでまさに南の島といったかんじだ。

火山が育むエネルギーと熱帯地域の気候が重なって、火山の麓には大きく発達した巨大樹の森が島の海岸近くまで広がり島全体を緑に染めている。

 

そしてその巨大な木々の間を縫うように緩やかな川がいくつも流れその川の近くには背の低いマングローブの林ができていて栄養価の高い薬草や食材、

がとることができる。

 

ハンターズギルドの調査で最近発見された割と新しい狩場で、まだ進入禁止のエリアも多くある、そのため通常ならそのような狩場には新種の凶暴な飛竜が出現する可能性があるのだがこの

狩場はそのような強力なモンスターは確認されていない。

 

その理由は火山エネルギーで発達した巨大樹はその大きさゆえに飛竜の着陸の妨げとなっているためである。

飛竜の多くは空中の飛行に長けているが巣を作ったり、餌を採ったりして住み着くとなると地上に降りなければならないのだがこの狩場では巨大樹が多く生え上空からは地面が見えないほど

緑で覆われている。

 

しかも巨大樹の枝の先は鋭く尖っていて着陸しようとすると飛竜の体に刺さり木々の間に突っかかってしまう、

そのため時折大型の飛竜がっかかり身動きが取れなくなる姿が目撃されているという。

 

そんなことがあってかこの狩場は比較的大型のモンスターの出現も少ないため新たに発見された調査途中の狩場なのに新人のハンターが狩りの訓練をするのに適した難易度の低い生態系があると言う非常に珍しい狩場だ。

 

「よし諸君よく来た、さあ船から降りた降りたさっさと並んでくれ」

ハインツ教官が新人ハンターの一団を呼び集める、新人のハンター達はとぼとぼと船から降りてくる。

「うっううう、気持ち悪い船酔いした…だっだっダメだははっはき吐き…そう…」

 

「ちょっとしっかりしなさいよホークまだ訓練前なのにボロボじゃないひどい顔色よ」

 

「仕方ないよ、船酔いは止めようと思って止めらるものじゃないも、はいこれ 元気ドリンコだよ少しは気分が良くなるはずだ…」

 

「あっあありがとうユーク、おお恩にきるよ…うっぷ、おえっぷ ゴクゴク」

 

 

「潮島」に移動するには馬車で海岸近くまで移動しその後は船に乗って海岸沿いを進むとことで到達できる。

だが船が着港できるのは島の海岸にポッカリ空いた洞窟の前にある緩やかな砂浜だけでそれ以外の場所は岩やマングローブの木々が邪魔で上陸できないのだ。

そして洞窟の前は唯一木々が生えない岩の多い海岸でこの狩場のどの空間よりも空が開けて太陽がよく見える

そのためそな開けた場所にベースキャンプも設置されている。

 

ベースキャンプはハンターが狩りをする為に書く狩場に作られた拠点で大概は依頼品を収める赤い納品ボックスとギルドが用意したクエスト支援用アイテムの入った

支給品ボックス、治療用の大型のベットなどが備え付けられている。

そしてもちろんこの「潮島」のベースキャンプにもそれらは揃っている。

 

「ほんとに続くダメなやつだなホーク、

本当にお前ハンターになれんのか?」

とランダガス

 

「ううっそそそれは…わっわからないけど…でででも、なっななななりたい気持ちは強いよ…うん」

元気ドリンコのおかげで顔色が少しずつ回復していくが相変わらずどもりは治らない…

 

「諸君、全員降りたかな?中には船酔いしている者もいるようだがそんなことでへばっていてはハンター修行は務まらんぞ、狩場には移動は幾度となく船をつかうからな!」

 

「さて諸君には訓練をしてもらうわけだが今回は手始めにこのフィールド「潮島」を自由に探索してもらう、薬草類の採取や鉱石の採掘まで基本的なアイテム入手方法を試し身につけてほしい!ランポス程度になら会うかもしれんから戦闘してもいいが怪我だけはするなよ!それと僅かだが支給品ボックスにアイテムを入れておいた各自自由に使ってくれ」

 

「それと何名か教官を狩場に配置してある、質問等あったらそいつらに聞くように、それでは訓練をはじめる各自探索開始!」

 

各チームは次々にベースキャンプエリアから出て狩猟エリアに向かっていく、

ユーク達も準備を整え巨大樹の森の中へ入っていった、初めての狩り場へと……

 

「潮島」は大きく分けると森林エリアと洞窟エリアの二つ通りがあり洞窟エリアは鉱石などの鉱山資源が多く手に入り森林エリアは薬草やキノコと言った植物資源が手に入る。

ユーク達は今森林エリアに来ていた

熱帯地域にある森で火山が近くにあるために日中はかなり暑いのだが巨大樹やマングローブがほとんど照りつける太陽の日差しを覆って日陰になっているので暑さをしのぐことができる。

 

「えーとこれが薬草でこっちの青みがかったのが毒消し草、この小麦色のが太陽草でこっちが…」

ユークはアイテム図鑑を見ながら手に入れた薬草類がどの薬草類なのかしらべる、ハンターは日々の狩りで必要な治療アイテムや罠などは自ら作っている。

 

多くアイテムとアイテムを合わせて作るその技術は「調合」と言われている

だがその前にどれがどんな効果のある薬草あるいは鉱石又は骨なのかなどがわかっていらないとそもそも話にならない。

 

しかし新人はアイテムの見分けが付きにくく採取しても何なのかわからないいこともありそのサポートとしてアイテム図鑑があるのだ。

 

「ったく面倒くせーな、早く武器を振るいたいっていうのになんで草取りなんか…」ランダガスは面倒くさそうにテキトーに薬草をブチブチ引っこ抜く

 

「そんなことも言ってられないよ、僕たち新人ハンターは持っているアイテムが少ないんだからまずはこうやって地道に集めないと…」

 

「しかしよ~どーせ回復役とか解毒薬なんてアイテムショップで売ってるだろ!狩場まで来ていちいち調合までしなくてもよくね?」

 

ランダガスのいう通り狩りに必要なアイテムは自分で作るだけでなく街や村のハンターショップや雑貨屋などで買うことができる、しかし自力で素材を集めて調合するのとちがいショップでは

ゼニー(この世界の金の単位)が必要になってくる、全てをショップで揃えようとするとそれでこそ大変な額のゼニーが必要になってしまう…

 

「たしかにそうかもしれないけど手持ちのゼニーは少ないし今の内に調合を練習したほうが大型のモンスターと戦う時に焦らずできるだろうし、今だって回復役があったほうが便利だと…」

 

「でもでも、私たちって支給品ボックスにあった応急薬を5個ずつ持ってきたしそんなにひつようになるかしら?これ貰えるんでしょ?」

 

「いや支給品は基本的にクエストが終わって帰る時には回収されるから自分の物にはならないよ」

 

「え~~っそうなの?」

 

ハンターの受ける依頼クエストを達成するのを助けるためにハンターズギルドは各狩場に設置された支給品ボックスに支給品と言われる支援アイテムが入れてある、治療用の応急薬やガンナー用の弾時には爆弾まで支給される。

クエスト中それらのアイテムは自由に利用消費していいのだがクエストが終了すると残った支給品はギルドに返さなくてはいけないのだ。

 

「そうだよ、それに回復アイテムを支給品に頼っていたら長期戦の狩りでは枯渇して大変だからね、今はまだそんな長期の狩りにはいけないけど今から備えておかないとね」

 

「ふーん、そうかじゃあユーク、俺の分のアイテム調合よろしく!」

 

「ダメだよランダガス、自分で練習しないと!」

 

「じゃホーク頼んだ!」

 

「なななっなんで僕が…ぼっぼくは

自分のぶ、分だけで背一杯だよ…」

 

「お前初めてのあった時罠とかアイテム

を使いまくって狩りを進めるって言ってなかったか?てことはお前はこれからたくさん調合するはめになるんだからその練習も兼ねて俺の分の回復アイテムを作れ!」

 

「そそそそんな~」

 

「やれやれランダガスはサボり上手だな…」と心の中で思うユークであった。

 

そんな4人の様子を隠れ見る者がいた「クグルゥゥ」と低い声をあげ鋭い目で4人のハンターに睨みを利かし鋭い牙をガチガチと鳴らす

森に現れた多数の侵入者に苛立ちを隠せず人間に恨みの表情を浮かべている

 

「ううっ難しい、まままたしっぱいしししちゃったよ…」

 

「焦りすぎだっつーの、もっと落ち着いてやれ!俺のアイテムになるんだから欠陥品なんか作んなよ、」

 

「そう言われても…」

 

ザザザッ

 

「僕だってはははっはじめてで…」

 

ザザザガリガリ…

 

「どどどどうしったって失敗…」

 

「グァーファーファー」

草むらの中から突如現れた襲来者が雄叫びを上げる、そいつらは全身青い鱗に覆われ鳥のくちばしのような黄色い口に鋭く尖った牙と爪をもつ小型の肉食竜

ギラリと光る黄色い目でしっかりと獲物の人間を捉える…

 

「ランポスだ!」

同じエリアにいた誰かが声を上げる

ユークはすかさず声の下方向を見るとそこには5匹のランポスの群れがこちらに向かってきているのが見えた

 

「どどどどうしよう?」

 

「いちいちどもるなホーク、お前はピグレットか?」

 

「そんなこと言ってる場合じゃ無いわところでピグレットって何?」

 

「3人とも来るよ!戦闘態勢」

 

 

ユークの掛け声でランダガス、フリーアはすかさず抜刀する

 

「ヒャッホー初陣開始ー足手まといになるなよ!」

 

「何言ってんのよ!私の方がスローな大剣のあんたより早くしとめるわ!」

 

二人は抜刀と同時に一気にランポスの群れに突っ込んでいく

 

 

「敵までまだ30メートルはある、僕のボウガンの射程内だからいつでも援護できる!囲まれそうになったり無理だと思ったら僕の直線上からずれてくれればすぐに攻撃するよ!」

 

そう言いつつユークは背負っていた二つ折りになったヘビィボウガン アルバレストを組み立て狙撃姿勢になる、

ベルトポーチからレベル2通常弾のベルトリンク(何発もの弾丸が連なった物)をとりだしボウガンに装填して…

 

「ユーク!ぼっぼくは…どどどどうしたらいっいいかな?」

 

「僕も戦闘は初めてだし狙撃の腕も低い、もし撃ち漏らして接近されたらガンナーの僕じゃ対処できない、だから君は僕を護衛していてくれ!」

 

そんな短い会話の間に前衛に出たランダガスが渾身の水平切りを繰り出し

2匹のランポスに命中させる

刀身がランポスの体に触れると

「ゴスッ」と鈍い音がしてランポス2匹が吹っ飛ぶ、飛ばされた2匹はしばらく地面の上でもがくがすぐに二度と動かなくなった、

 

ユークも戦いに参加するべくアルバレストのスコープを除き標準を合わせる、

すでにランダガスによって二匹が倒されフリーアが応戦中の一匹も間もなく倒されるだろう、だが残りの手付かずの二匹が左右に分かれこちらに向かってまっすぐ進んでくるのが見えた

 

すかさず右側の一匹二に銃口を向けて

トリガーを引く、ズドンと言う発射音が響きボウガンのノズルから小さな炎が吹き上がり放たれた弾丸が凄まじい速度で目標に向かって飛翔していく…

 

ズチャンと音を立て命中した弾丸はかすかにランポスの右側の横腹あたりに命中するがカスリ傷ができた程度だ、

 

ユークはすかさず銃口を先ほどより少し左寄りにずらしトリガーを引く

二度目の発砲音とともに心地よい反動が腕に伝わり放たれた弾丸は今度こそ吸い込まれるようにランポスの胸の中心に突き刺さる

 

「グギャァァ」痛みを叫ぶようなランポスの鳴き声、だがまだ倒れはしないいくら小型とはいえ肉食竜だ

弾丸が一発クリンヒットしたところで死にはしない、しかし痛みのせいか一瞬動きが止まった…その一瞬を逃さず3発目の弾丸が

ランポスの胸元に再び突き刺さる

ランポスは「ギャァッ」と小さく鳴いて傷口から真っ赤な血を噴き出しながら後方に吹き飛ばされる。

 

ユークは飛ばされた一匹目の最後の鳴き声を聞くことなくすぐ左から回り込んでいたもう一匹のランポスに照準を合わせ引き金を引く、だがこちらも一発目の軌道はわずかにそれてカスリ傷をつくる、修正を加えてもう一発し見事に命中する…

 

しかしすでにかなり距離を詰められもう距離は十数メートルしかない、ヘビィボウガンにとっては狙撃できる距離のギリギリだ…一度に装填できる弾全てを撃ってしまったユークは次の弾丸のベルトリンクを装填する

ユークの横ではホークが突撃してくるランポスに攻撃を仕掛けなくてはと自分を言い聞かせている

 

ユークはそんなことも気にせず装填を済ませるとスコープも覗かず向かってくるランポスの方向に向けて引き金を引く

 

放たれたのは一発の弾丸ではなく無数の小な鉄の玉、それらはランポスに向かって飛翔しその幾つかがランポスの体に命中する、散弾と言われるボウガンの玉の一種だ、弾の射程は短いもののそのカバー範囲は通常弾よりも横に広い

 

サバサバッと音を立て無数の小さな鉄の玉がランポスの体に穴を開けランポスはグギャッと声をあげて倒れる

そして最後にクァ〜と声を上げ動かなくなった。

 

ユークは「フゥ」と一息つくとアルバレストを再び二つ折りに畳んで背負い直す。

 

一匹のランポスと格闘していたフリーアもランポスにとどめを刺しランポスを吹き飛ばす。

 

4人の初めての戦闘は見事に勝利を収めた、ユークはガッツポーズを取る

 

だがユークは何かを感じていた…さっき何か…ランポスではない何かが自分たちを見ていたような

 

それを裏付けるかのように微かに巨大樹の木の一本がザザザッと大きく揺れるのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おはようございます、こんにちわ、こんばんは、
初めてこのような場所にお話を投稿させていただいているので誤字脱字や読みにくいところなどあるかもしれませんが今後ともよろしくお願いします!
あと前回狩場の名前を「浅島」と書いていたのですが
正式には「潮島」です!すみませんm(_ _)m
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。