ハンター日記メゼポルタ   作:空杞憂

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第3話 赤毛の襲来者

見事に小型肉食竜ランポス5匹の初討伐を成功させたユーク、ランダガス、フリーア、ホークの4人はランポスの素材の剥ぎ取りを行っていた、剥ぎ取り用のショートナイフで丁寧にランポスの素材を剥ぎ取っていく。

戦闘で与えた攻撃ががランポスに傷として刻まれているため傷んだところは剥ぎ取れにくいかが弾丸や剣が当たっていないところは傷がなく剥ぎ取りやすい。

 

「よしこれで最後だ」

 

ユークは5匹全てのランポスの素材を剥ぎ取ってポーチにしまいこむ、ランポスの鱗、皮、爪が手に入ったまだ集まった数は少ないがこれからもっと集め続ければ防具や武器を作ることができる。

狩りで手に入れたモンスター素材は防具や武器の材料になる、集めた素材が強力なモンスターであればあるほど

頑丈な防具、破壊力のある武器を作ることができる。

今集めた素材も、もっと集まれば

ランポスシリーズと言う防具を作ることができる。

 

「こっちもオッケーよ」

 

「ハハッ俺様の手にかかればランポスごとき一撃だ!」

 

「…………」

 

他の3人もランポスの素材を剥ぎ取り終わりポーチにしまいこむ、と同時に倒したランポス達の亡骸はだんだんと色あせていく、倒したモンスターの体は腐敗が早くすぐに腐り始めてしまう、

だがすぐに土に帰るので狩場が汚れるこはない

 

「いやー俺様の一撃を見てたか?4人の中で一番のイチバンの!ダントツの!」

 

「はいはいわかったわ!すごいすご~い拍手 パチパチ」

フリーアが適当に受け流す

 

「なんだ?そう言う棒読みはやめろ!」

 

「はーいゴメンナサイ」(棒読み)

 

「きっ貴様!」

 

「二人とも怪我はなかった?」

とユークが問う

 

「おう!もちろんだぜユーク無傷だ」

 

「私も平気だよ~」

 

「そっかよかった」

 

「……」

 

「おいおい!ホークなんで黙ってんだ?」

 

「………」

 

「もしかしてどっか怪我した?」

 

「ぅううんうん、ちっちち違うよユーク、大丈夫さ…」

 

「そう、ならいいんだけど」

と言いつつもユークはホークを心配そうに見る、なんだか戦闘前と少し違うような…

 

だがそんなことを気にする間も無く

ランダガスが「次のエリア行こうぜ!」と言い先に行ってしまう、ユークもあとを追うように駆け出す

ランポスとの戦闘後に感じた気配も、巨大樹の揺れも収まっていた…

 

エリア2はエリア1と違い海岸から遠く内陸にあるため日差しがさらに入りにくい、そしてここにも発達した巨大樹が生息している、そんな巨大樹の森に一部そらが覗けるほどの空間が空いていてそこからは「潮島」の中心にある火山がかすかに見える

ランポスがいるかと思ったのだがどうやらこのエリアにはいないようだ

他の新人ハンター達もアイテム収集に専念している

 

早速自分たちもアイテム採取をしようとする、しかしまたしても巨大樹の一本がザザザっと大きく揺れ出す

 

そしてまた何かに見られているような感じをユークは感じ取るユークは薬草集めを中断し立ち上がる

ランダガスが「どうした?」と言うが無視する

 

「木の上に何かいるのか?」

そう思ったユークは揺れている巨大樹に近ずくと地面に落ちていた石ころを拾い木の上に投げてみる…

 

「ギャン」何かの鳴き声がし確かに何かに当たったような手応え、と同時に微かに木の上の葉っぱの影から赤い尻尾のようなものが見えた気がした…

一瞬の静寂 やはり気のせいだったのかと思った次の瞬間、ガタガタザザザっザザザっと先ほどよりも大きく今度は周辺の木が何本も大きく揺れ木の葉が落ちてくるそして……

 

「ゴァァアアアアグァアアアア」

 

凄まじい咆哮とともに、巨大樹の上から巨大の獣が姿を現した…

全身縄のごとく盛り上がった筋肉の周りを真っ赤な毛で覆われ、白の縞模様の毛並み、そんな筋肉質な体の上に真っ黒の肌のゴリラのような顔

そしてその顔についた二つの鋭い目がしっかりと表的であるユークを睨んでいる…

ユークを睨むそれは間違いなくモンスター

跳緋獣《ゴゴモア》だ。

 

「うっ…」その姿にユークは怯みを隠せない

 

牙獣種と言いう種族に分類される《ゴゴモア》は発達した腕とその運動力を生かして木の上で生活している、普段は恩恵な性格だが繁殖期や温暖期には子育てをする、その期間はとっても警戒心が強くなる、そんな状態の《ゴゴモア》に石ころを投げてしまったユークの行動はまさに火に油だ…

 

「おい!あれって!」

 

「大型モンスターだぞ!」

 

エリア2に集まっていた他の班のハンター達が声を上げる

皆驚きを隠せず動揺する、このエリアにはいま3班計12人のハンターがいる

だがそれだけ数がいても皆新人すぐに戦闘に移れるものは少ない…

 

そんな中随伴していた片手剣装備の女教官が勇敢にも一人で斬りかかる、だが怒りを隠せない《ゴゴモア》はその発達した腕をブウンと空を欠く音を鳴らしながら突き出し女教官に右の拳を

命中させ吹っ飛ばす

 

だが一撃でやられるほど教官の装備は柔では無い、しかし当たりどころが悪かったらしくフラフラとして動きが鈍っている、おそらく強力なパンチのせいで混乱状態に陥ったのだろう…

 

唯一このエリアでベテランハンターである教官が一時戦闘不能になったせいで12人の新人ハンターのほとんどはパニックになる

 

「早く逃げるぞ!」

 

「でも教官が倒れてるぞ!」

 

「そんなのいいいから逃げろ!」

 

口々に皆叫びエリア2を逃げ出していく

 

「ユーク!私たちも早く逃げましょう!ユーク!」

 

ユークはその状況にほうぜんとするが

我に返って首を左右に二回降ると、

背に背負っていたボウガンを下ろし

二つ折りになっている銃身を組み立てる

 

「ななっなにやってんの?ユークはっはっ早くににに逃げようよ!」

とホーク

 

だがユークは逃げる気などなかった、

石を投げてしまった自分に責任を感じてか、それとも新人ながらもハンターとしてのプライドがそうさせたのか

とにかくそのどちらかがユークに一つの答えを出させた…

 

「僕は戦う!」

 

「でででも、敵わないよ!むむ無茶だよ!」

 

「そうよ!きっと教官が倒してくれるわ!逃げるべきよ」

 

「その教官はいま混乱中で動けない、他の教官を呼ぶにしても逃げるにしてもまずは誰かが奴を食い止めないと時間を稼がないと…」

レベル2通常弾を装填し戦闘の準備を進める。

 

「俺は一緒に戦うぜ、ユーク!」

ランダガスは答える

 

「そんなこと言ったってランポスじゃないよ!さっきの戦闘とはレベルが違う、教官が一撃で混乱させられたの見たでしょ!私たちじゃ倒すのは無理よ!」

 

「別に討伐しようってんじゃない、他のチームが逃げるのと他の教官が来るまでの時間稼ぎだろ?そうだろユーク?」

 

「ああ、その通りさでも僕一人じゃ無理だできれば3人とも手伝って欲しい!」

 

「わかったは、チームだものね私も一緒に戦ってあげる」

 

「ぼっぼぼ僕も戦うよ、ユーク君と一緒に!」

 

「ありがとう、フリーア、ホーク、ありがとうランダガス、さあ戦闘準備だ!」

 

「おうよ!またきつい一撃くらわしてやるぜ!」

 

「私も負けないわよ」

 

「さっきのお見た通り奴の拳は強力だ、できるだけガードを優先して隙があれば攻撃!無理しないで慎重に行こう!」

 

再びの掛け声と共に戦闘が開始される

まずはランポス戦の時よようにランダガス、フリーアが正面から攻撃を仕掛ける、対する《ゴゴモア》は木の枝に左右の片方の腕で器用に掴まりながら

もう片方の腕を常にブンブンと勢いよく振り回す。

 

「おら!たたき落としてやるよ!」

ランダガスの大剣が半円を描くように軌道を描き振り上げ切りが炸裂する、

巨大な刃が獣の皮膚を裂き空に赤い血が舞う、 《ゴゴモア》の体に確かに傷を与える。

 

フリーアも負けじと《ゴゴモア》の足に向けて左右上下あらゆる方向から斬りかかる、片手の刃は大剣に比べれば小さい、だがその小ささゆえに細かく繊細な攻撃が可能だ、ズバン、ズバンと剣を振るう音と共に少しずつしかし確かにダメージを蓄積させていく

 

だが《ゴゴモア》もやられてばかりではない、動物は生き残るために学習するものだ、二人の剣技のパターンを少しずつ読むように左右に揺れて攻撃をかわす、そして隙あらば強力なパンチを繰り出す。

フリーアは盾をランダガスは刀身で攻撃を遮るように構えてガードをする

 

ユークは援護するべくボウガンのスコープを除き照準を合わせもっとも面積の広い《ゴゴモア》の体に向かって

レベル2通常弾を放つ、トリガーを引くたびに放たれる弾丸計6発がその巨体に向かい飛翔していく、しかし巧みに左右に揺れているために命中したのは3発だけ

 

やはり手強い、ランポス戦のように一方的な攻撃は許されず両者攻防がつづく、しかし体力の総量も攻撃力も、

そしてなによりこの「潮島」という

フィールドを利用して攻撃してくる

奴にとってはここは縄張り、家の庭よようなものだ、対するユーク達は狩場に出るのすら初めての素人だ

 

ズドン、ズドン、ユークのアルバレストがノズルから火を噴き更にもう6発のレベル2通常弾を撃ち放つ、しかし又しても命中したのは半分の3発だけ

やはり奴に攻撃を当て得やすくするには……

 

木から落下させるしかない!だがユークが行動を起こすより前に事は起きた

 

木の上から突如何かが飛躍しゴゴモアの腕に斬りかかった、不意に攻撃をしかも何連撃もの斬撃を食らったゴゴモアは地面へと突き落とされる

 

「一体何が?」と思ったがすぐに答は

わかった、鬼人化したホークが木の上から飛び降り空中切りを繰り出しゴゴモアを地上にたたき落としたのだ!

 

鬼人化は双剣を装備して使うことのできる技で、闘争本能を特化させることで恐怖心を無くし元々素早い双剣の攻撃速度をさらに上げて連続攻撃を繰り出す技だ

 

スドーンと凄まじい音を立てて土埃が巻い叩き落された《ゴゴモア》は

「グァゴゴア」と鳴きながらもがいている

 

「オラァァアアアア、ぶっ殺してやる!」

凄まじい大声を出して日本の剣を振るうのはホークだ、恐怖心を捨て去り

その場で回転しながら舞うように攻撃をする、攻撃が当たるたびに弧を描くように血が飛び散り《ゴゴモア》の体を削いでいく

 

「フフフフハハ、獣め!成敗してやるぜ!」

 

鬼人化は恐怖心を取り払う性質上それを行ったものに大きな影響をあたえる

時に性格が変わる者も少なくない

ホークよどもりがちで内気な性格は何処へやら真正面から激しく斬りかかるその姿はまさに鬼人の如くである…

 

ホークの姿に圧倒されつつも、ランダガス、フリーアの二人も位置を移動し落下で動けないでいるゴゴモアの側面から攻撃を与える、

 

ユークもアルバレストを構えて、弾丸を撃ち放つ、レベル2通常弾が連続して放たれる、その全てがゴゴモアの体に命中する、途中リロードを挟みながら撃ち放つこと計20発、

 

だがそこでゴゴモアは体制を立て直し起き上がると

 

「ゴァァアアアア」と凄まじい声を上げる、大型モンスター特有の攻撃

バインドボイスだ、その巨体の肺活量を生かして大声を上げ空間の空気を激しく波打足せるほどの衝撃を放つ

その衝撃はその場にいる者たちの耳をつんざくほどの大音響

 

ユーク達4人とも両手で耳を抑えるがあまりにも大きい音のあまり体が震え上がる、恐怖で体が動かない…

 

だがその中でもユークは確かに見た、

ゴゴモアが顔色を真っ赤に変えて鬼のような形相に変わっていく様を…

これもまた大型モンスター特有の

「怒り」状態だ

 

ゴゴモアは筋肉質な右手を振り上げ思いっきり力を貯める、筋肉に力が入りメキメキと収縮しているのがわかる、

そして名一杯力を貯めたところで動けずにいる剣士3人に向かって渾身の一撃一発!

 

ユークが「危ない!」と言うのとほぼ同時にゴゴモアの攻撃が命中する

 

ボオオンと凄まじい衝撃音と共に剣士3人とも横一文字になぎ倒される。

 

「うぁあああ!」

 

「キャーァァアアアア」

 

「!?」

 

三人とも叫び声をあげ地面に強く叩きつけられる、そしてホークはその衝撃で鬼人化が解けたらしく恐怖心が体に戻りブルブルと震え始めている…

 

ゴゴモアの攻撃はホープシリーズでは防ぎきれない、怒り状態の攻撃を直撃すればかなりの大ダメージだ

 

そしてゴゴモアは今度は左手に力を込め、倒れこむ3人に猛烈な一撃を再びのたたきこもと左手を振りあげる、

メキメキと筋肉に力が入ってくそして強力な一撃が再びの放たれる直前

突如ゴゴモアの左腕が爆発した…

 

「よし!命中だ!」

バインドボイスの恐怖から復活したユークが徹甲榴弾を放ったのだ、徹甲榴弾はボウガンの特殊な弾の一つで命中してしばらくすると爆発を起こしモンスターに大ダメージを与えることができる。

 

たった一撃当たっただがゴゴモアの左腕は弾丸が命中した箇所の皮膚が剥がれ落ち肉が裂けて血がダラダラと垂れている。

 

「ゴァァアアアア!?」

爆発によって左腕に傷を負いゴゴモアの攻撃はなんとかキャンセルさせた、困惑を隠せないゴゴモアだがすぐに正気を取り戻し爆発を起こした相手に視線を移す

 

「ゴァァアアアアゴァァアアアア」

ゴゴモアは剣士3人を無視して今度はユークに突進してくるユークはアルバレストを畳み突撃を回避しようとするがゴゴモアまでの距離はあっという間に詰められ回避は間に合わずゴゴモアの巨体の突撃を受け吹っ飛ばされる、

 

 

「グハッ!」

 

凄まじい衝撃だがわずかに防具が衝撃を和らげダメージを軽減してくれる、だがそれでもその衝撃による不快感は消えない…

 

すぐに立ち上がり体制を手直すがそこにゴゴモアが再びのパンチを繰り出すがこれはユークが緊急回避で避ける

 

しかしゴゴモアは反対の拳を振り上げそして再びパンチ、またギリギリでユークは緊急回避をする、

 

3度目のパンチを予想しユークは緊急回避をしようとするがゴゴモアはこんどは両手を前に突き出し両手首から白い糸のようなものを発射する

 

ゴゴモアから放たれた糸はユークの退路を断ち左右に回避できなくされる

 

「!?」状況に驚くユークそしてその意図がズルズルと短くなりゴゴモアの巨体が近ずいてくる、だが糸のせいで回避ができない

 

ズゴーンという衝突音、凄まじい激痛がユークを襲いユークのからだは宙へと舞う、そして地面に強く叩きつけられる

 

「グハッ」

だが痛みに浸る間もなくゴゴモアが近ずいてくる、すぐに起き上がろうとするが目の前にはすでに

 

二つの充血した真っ赤な目、ゴゴモアの怒りに震える顔が息がかかるほど近くにあった…

 

「ブォーンブォーン」激しいゴゴモアの呼吸がユークの顔に吹き付ける

ユークに覆いかぶさるようにゴゴモアが体を近ずける、その距離数十センチ

だがユークは諦めずにアルバレストを組み立てリロードしてあった銃弾をゴゴモアの顔に向けて放つ、ノズルからの炎と弾丸がゴゴモアの顔に命中しかすかに傷を負わせる

 

「こんなところで死ぬわけには…」

二発目の弾丸を打とうとトリガーに手をもう一発弾丸を放つ

 

だがゴゴモアは銃撃によるダメージを気にも求めず右手を高く振り上げた、

筋肉が収縮し力を貯め始める

 

もう避けられない!と覚悟したユークは目をつぶりゴゴモアの鉄拳が振り下ろされるのを待った、

 

死さえ覚悟したかもしれない、

 

そして

 

ドガァアアンと言う凄まじい衝撃音が「潮島」に響きわたった。

 

衝撃に驚いた鳥たちが驚きの鳴き声を上げながら何羽も空へと飛び立っていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




繰り出される強撃、響きる衝撃

ゴゴモアの攻撃を受け果たしてユークの運命は!

次回 第4話 激闘 跳緋獣ゴゴモア

6月3日朝10時更新 お楽しみに!
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