―――統合しました―――
インサイド
「くっっあぁぁぁぁ~・・・話込んじまったぜぇ~」
コツコツコツ・・・
俺は学園長殿とビジネスの話を数時間した・・・あと、デュノア社のスパイであるシャルロットの処遇についても話をした・・・
まぁ、中々に話のわかる人だったから生徒としてのシャルロットの立場は守られるな・・・しっかし!
「クタクタだに~・・・」
あの糞ったれを始末したり、独房に入れられたり、学園長殿とビジネスの話をしたりと・・・今日は本当に疲れた・・・
「「王ヨ、大浴場ニ行カレテハドウデショウカ?」」
「おん?大浴場?」
「「ハイ、今日カラ男子ノ大浴場ガ開放サレタヨウデス」」
風呂かぁ~・・・ここ最近シャワーしか行ってなかったから、良いかもな・・・でも
「風呂に行く前に・・・朧や?」
「「何デショウカ?王ヨ?」」
「銀髪ちゃん・・・ラウラ・ボーデヴィッヒの所に見舞いに行こうぜ」
とりあえず、銀髪ちゃんの見舞いに行こうか・・・
ノーサイド
保健室にて・・・
P.m. 8:00を過ぎた頃・・・
ラウラ・ボーデヴィッヒは保健室のベッドで眠っていた・・・
カラリ コツ コツ コツ・・・
そんな静寂のなか保健室に入りこみ、ラウラに近づく影が1つ・・・
コツ コツ コツ・・・ピタリ
影はラウラのすぐそばまで近づくと、そっとラウラの頬を――
「誰だっ!?」シャッ
――触る前にラウラは持っていたナイフを影に突き立てようとしたが・・・
ガシッ
「おっと!?危ねぇなおい?」
「貴様は――暁アキト!」
「よぉ、銀髪ちゃん?元気?」
アキトはナイフの刀身を掴んだまま、シニカルに笑った・・・
「貴様は独房室にいると聞いていたのだが?」
「おん?誰から聞いたのよ?」
「教官からだ」
「あぁ、そうなのな・・・ところで銀髪ちゃん?」
「なんだ?暁アキト?」
「大丈夫か?」
「何がだ?」
「いや、体の方だよ?結構痛めつけちゃったからよぉ」
「そんな自覚があったのか?貴様に?」ギロリ
ラウラはアキトを睨み付けた・・・
「そんなに睨み付けんでくれよ?銀髪ちゃん・・・まぁ元気そうで何よりよん」パッ
「・・・」
アキトはナイフの刀身を離すと、保健室の扉の方を向いた・・・
「・・・待て暁アキト」
「おん?どったよ?銀髪ちゃん?」
ラウラはアキトを呼び止め・・・
「・・・どうして私を助けた?」
「はい?」
「私はお前に今まで敵意を持ち、嫌悪を持って接していた・・・それなのに何故私を助けた?」
何故、敵を助けたのかという疑問を投げ掛けた・・・
その疑問にアキトは・・・
「何故助けたか・・・ソコんとこだが・・・俺にもようわからん」
「・・・へ?」
アキトの呆気ない答えにラウラはポカーンとした・・・
「それだけか?・・・だったら俺は――」
「ま、待ってくれ!暁アキト!」
「今度は何だ?銀髪ちゃん?」
「せめて・・・せめて貴様に詫びを入れさせてくれ!」
「詫びだぁ?んなもんいらねぇよ」
「そんな事を言うな!命の恩人に恩を返せないなど、ドイツ軍人の名折れ!」
「軍人の名折れて・・・」
「どんな事でも構わないから!」
「ほう・・・「どんな事でも」ねぇ・・・」クルリ
コツコツコツ・・・
アキトはラウラの言葉に反応したのか・・・ラウラに近づくと、その目の前に腰をかけると・・・
ポンッ
「ふぇ?///」
ラウラの頭に手を置いた・・・
「おぉ!やっぱり撫で心地パないな」ナデリコナデリコ
「な、何をしている!?///」
アキトはラウラの頭をいとおしいそうに撫でた・・・
「「どんな事でも構わない」って言ったろ?だから撫でてるんだよ」ナデリコ
「そ、そうなのか///・・・てっきり――」
「てっきり、銀髪ちゃんを慰み者にするってか?悪いが生憎とそういう趣味はない」ナデリコ
「そうか・・・貴様は変わっているな・・・///」
「よく言われるよ」ナデリコ
アキトはラウラの頭を撫で続けた・・・
「なぁ、暁アキト・・・」
「何だよ?銀髪ちゃん?」ナデリコ
「お前は戦闘中に私の事を「歪んだドッペルゲンガー」と言っていたな・・・」
「何だ?覚えているのか?あの戦闘を?」ピタリ
「断片的だがな・・・」
アキトは撫でるのを止めて、ラウラの話を聞き始めた・・・
「確かにお前の言う通り、私は教官のドッペルゲンガーだったのかもな・・・」
「・・・そうか」
「教官の強さを求めて求めて求め続けた・・・」
「・・・」
「しかし求め続けた結果、私は力に溺れ、飲み込まれた・・・まったく良いざまだ・・・」
「・・・それでもさぁ」
「ん?」
「それでもお前は気付けたんだろ?自分が何者なのかを?ならそれで良いじゃんか」
「っ!・・・」
ラウラはアキトを目を丸くして見つめた・・・
「おん?どったよ?そんな驚いた顔して?」
「・・・くく・・・クハハハハハハハ♪」
ラウラは突然、笑い始めた・・・嬉し涙を流しながら・・・
「おいおいおいおいおい?大丈夫かよ?銀髪ちゃん?」
「ハハハ♪いや、済まん済まん・・・こんなに笑ったのは初めてだな」
「お、おう?そうなのか?・・・おめでとう?」
アキトには何がなんだかわからず、頭を傾げていた・・・
「暁アキト・・・ありがとう、貴様のおかげで私は自分が何者なのかを見つけられたよ」
「は、はぁ・・・どういたしまして?」
「改めて自己紹介をさせて貰う・・・私の名前は「ラウラ・ボーデヴィッヒ」だ、よろしく」
「ふぅん、何だかよくわからんが・・・改めてよろしくな銀髪ちゃん」
「違うぞ、暁アキト」ガシッ グイッ
「おん!?」
ラウラはアキト顔を強引に掴んで向けると・・・
「私はラウラ・ボーデヴィッヒだ!決して「銀髪ちゃん」なんて名前ではない!」
アキトに向けたその目は何処か誇らしげであった・・・
「・・・ニョホホホ♪」
「な、何が可笑しい?」
「アンタの左目って綺麗な金色をしてたんだな」
「なに?・・・あっ!///」バッ
ラウラはアキトにそう言われると急いで布団を被った・・・
「ど、どうしたよ?」
「み、見るな!見ないでくれ!まさか眼帯を付けるのを忘れていたとは・・・不覚!///」
ラウラは「ヴォーダン・オージェ」と呼ばれる金色の目を眼帯で隠していたのだが、アキトの突然の来訪により、眼帯をしていなかったのであった・・・
「?・・・!、どうしたよ~?ラウラちゃ~ん?俺にもうちょっと見せてよ~」ニヤニヤ
「こ、断る!この目はそんな他人においそれと見せられないんだ!///」
アキトはニヤニヤとしながら、被った布団をツンツンと突っついた・・・
「そっか~・・・残念だな~・・・綺麗な目をしているのにな~・・・」
「・・・そ、そうなのか?」チラリッ
「隙あり!」バッ
「あっ!?しまった!」
ラウラがチラリッと顔を覗けた瞬間にアキトは布団を引き剥がした・・・
「や、やめろ!見るな~!///」バッ
ラウラは腕で顔を覆った・・・
「そんな頑なになるなよ?アンタの目は美しいんだから・・・」
「でも!でもだな!///」
「ほら?俺に良く見せておくれよ?」パシッ
「あ・・・///」
アキトはラウラの腕を優しく掴み、顔を見た・・・
「~~~!///」
「やっぱり綺麗な目をしているな~・・・」
「も、もう十分だろう!///」
「ダ~メ♪」
アキトは意地の悪そうに笑いながら、ラウラの顔をまじまじと見た・・・
「うぅ・・・///」
「ニョホホホ♪そう泣きそうな顔をするなよ?撫でてやるからよ」ナデリコ
「うぅ・・・///」
そのままアキトは、ラウラが真っ赤になるまで、撫でまくった・・・
―――――――
インサイド
コツコツコツ・・・
銀髪ちゃん、改めラウラの撫で心地を堪能した俺は大浴場に向かっていった・・・しかし・・・
「撫ですぎたかね~?見事なトロ顔にしちまって来たけど・・・まぁいいよね♪」テヘペロ
『王ヨ、似合ッテマセヌ』
「・・・朧酷くない?お前ってたまに辛辣~!まぁ、それより朧?ロレさんやシェルスにデータ送ってくれたかい?」
『エェ、送リマシタヨ』
そうか~良かった~、これで大体の仕事内容は行き届いたし・・・これで安心――
『デスガ』
『ですが」・・・何だよ?」
『シェルス様カラノ苦情ガ・・・』
「あぁ・・・さいですか・・・」
出たよ・・・シェルスの「ダメでしょ!」が・・・
別に良いじゃんかよ・・・「終わり避ければ全て良し」でさぁ~?
まぁ、それは置いといて・・・
「大浴場って、ここで良いのか?」
『エェ、王ヨ、ドウゾゴユックリ・・・』
今日の疲れと汚れを洗いながしませうか~・・・
カララァ~・・・
だが・・・俺はこの時気付かなかった・・・まさか、あんな事になるなんて・・・
「あ・・・あれは・・・」
ノーサイド
大浴場にて・・・
カララァ~・・・カポン・・・
「うへぇ~・・・広ぇねぇ~」
アキトは大浴場の広さに驚きながら、湯を体にかけ、湯船に浸かった・・・
ザパァ~・・・
「ぐへぇ~~~!気持ち良いぃぃぃぃ~・・・」ザパァ
湯船に体を沈め、顔に湯を浴びせながらグッタリと体を伸ばした・・・
「こんなに気持ち良いと・・・アレだな、酒が欲しいな~・・・熱燗、じゃなくてぬる燗を徳利から杯にいれてキュッと一杯・・・」
『王ヨ』
「何だよ?朧?あるのか?ぬる燗?」
左腕の待機状態の朧がアキトに話し掛けてきた・・・
『イエ、ヌル燗ハアリマセンガ、ウィスキーナラアリマスヨ?』
「何故にウィスキー?・・・まぁ良いか」ザパ
アキトは朧からウィスキーとコップを受け取ると空の桶に入れて浮かべた・・・
コクコク・・・
「かあぁぁ~!美味いだに~!血液が喜んでるぜ~!///」
アキトがウィスキーで微酔い気分でいると・・・
カララァ~・・・
「おん?///」
「こ、こんばんわ・・・///」
体にバスタオルを巻いたシャルロットが入ってきた・・・
「・・・何をしとるか?///」ジー
「そ、そんなマジマジと見ないでよ・・・アキトのエッチ・・・///」
「おいおいおいおいおい?勝手に風呂に入ってきて見るなって、それは無いだろう?キシャシャシャ♪///」
「ア、アキト?」
「良いから来いよ///」
「う、うん・・・///」トテトテトテ・・・チャプン・・・
シャルロットはアキトに近づき、湯船に入ったのだが・・・
「ナァナァナァナァナァ?シャルロットさんや?///」
「何?アキ――きゃっ!?」グイッ
「ニハハハ♪///」
アキトはシャルロットの体を引き寄せ、その体を抱き締めた・・・
「ニハハハ♪柔らけぇ~な~、シャルロットさんや///」
ギュウ
「アキアキアキアキト!?///」カァァァ
アキトはシャルロットの体を優しく後ろから抱き締めた・・・
「と言うかシャルロットさんや?どうしてお前さんが男子風呂にいるんだに?」
「そ、それは・・・///」
シャルロットの顔は一層にほんのりと赤くなった・・・
「アキトに・・・お礼を言うため・・・///」
「ほぅ?お礼とな?///」
「うん・・・僕は確かに今まで悲劇のヒロインを演じてたのかもしれない・・・」
「・・・」
「その事を・・・私を助けてくれて・・・ありがとうアキト///」
「俺は助けてないぜ?」
「え?」クルッ
シャルロットはアキトの顔覗くように振り向いた・・・
「俺はお前の助かるキッカケを作ったに過ぎない・・・あとはシャルロット自身が勝手に助かっただけだぜ?」
「・・・そう・・・なのかな?」
「そうだよ・・・だらかお前さんは俺に礼を感じる必要はないんだよ・・・」
「うん・・・それでも・・・ありがとう・・・アキト///」
シャルロットは顔をうつ向かせた・・・
チャプン・・・カポン・・・
「まぁ・・・そんな事は置いといてさ、シャルロットさんや?」チャプ
「何、ヒアッ!?///」
アキトはシャルロットの上半身を愛撫し始めた・・・
「お前さんは覚悟の上で・・・だよなぁ?」
「か、覚悟って、ヒウッ!?///」
ムニムニ
「けけ♪柔らかいねぇ♪」
「やめ、やめて・・・アキト・・・///」
「・・・本当に?」
「え・・・?」
シャルロットの耳で甘く囁いた・・・
「本当に止めてあげようか?フロイライン?」ペロリ
「ひぃっん!?///」ゾクゾク
アキトはシャルロットの首もとを一舐めし、追い詰めていく・・・
「食われに来たんだろ?サァサァサァサァサァ・・・正直になれよ・・・シャルロット・デュノア?」スルリ
「あぅ・・・うぅ・・・///」
艶やかな肌に鋭く変形した指が沿わされ――
「キュゥゥゥ~~~・・・」コテン
シャルロットは目を回して、気を失った・・・
「あら?あらあらあらあらあらぁ?やり過ぎちゃったかなぁ?やり過ぎちゃったねぇ・・・ヤバイ・・・本当にやり過ぎちゃった!」ガビーン
アキトはシャルロットを抱き締めたまま、オロオロしだした・・・
『落チ着キクダサレ、王ヨ』ピコン
「どうしようか?朧ちゃん?」
『トリアエズ、シャルロット様ノオ着替エハ、私ガヤリマスノデ・・・王ハ、シャルロット様ヲ湯船カラ出シテクダサイ』
「あぁ、わかった」ザプン
それからアキトはシャルロットを湯船から出し、それを朧がどうにかして、シャルロットを部屋まで連れて行った・・・
「まさか、こんな事になるとは・・・」
因みに一夏を起こさずにシャルロットをベットに戻す事は難しかったと、アキトは後に語る・・・
こうして、また激動の1日は過ぎて行くのであった・・・
←続く
やっちまったぜ・・・これは熱のせいなんだ!
そうなんだ!