人外になった者   作:rainバレルーk

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甘くてくどいのが書きたい・・・


吸血鬼と吸血姫・・・

 

 

 

インサイド

 

 

 

昼間にシェルスのアッパーとビンタを受けた俺は、そのまま気絶した・・・

まぁ、夕方ぐらいにブリュンヒルデに叩き、いや殴り起こされたけどな・・・

 

そんなこんなで一日目の臨海学校は終わり、今は楽しい夕食時!・・・なのだが・・・

 

 

「おいアキト、この緑の練り物はなんだ?」

 

「山葵ってヤツだ、日本のスパイスだな・・・てかなんでラウラは俺の胡座の上にいんだ?」

 

「む?別に良いではないか」

 

 

いや、[良いではないか]て言われてもな・・・

なんか周りの目が冷たいんだが・・・とくに両隣の二人が・・・

 

 

「あら?どうかされましたか?ロリトさん?」

 

「そうだよ、どうかしたの?ペドト?」

 

┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"

 

「いや・・・なんでもない・・・」

 

 

凄味が!金髪二人の凄味が凄い!今、飯時だよな?平和に飯を食べる時間だよなぁ?!あと、なんか向こうの四組の方からも殺気がビシビシ伝わるんだが!?

気のせい!?気のせいなのか?!気のせいだと誰か言って!!!

ツーか、[ロリト]と[ペドト]って何?ロリコンとペドフィリアかけてんのか!?俺は圭くんみたいにツッコミを処理できないぜ!

 

 

「どうしたアキト?食べないのか?ほらアーン」

 

「むぐっ・・・モグモグ」

 

 

あ、美味い・・・じゃなくて!何を冷静にアーンしてんだ?この娘は?!「美味いか?」じゃねぇよ!首をコテンと傾げるな!可愛いだろうが!萌えるだろうが!

 

あぁ、ドンドンとシャーロットの目がツンドラ級に冷たくなってる!セシリアに至っては何時かの、養豚場の豚を見る目だぁ~!誰か助けて!

 

俺は正面に偶々いたのほほんに目をやると・・・

 

 

「アキアキ食べないの~?じゃあ私が食べてあげる~」

 

 

空気を読まずに俺の刺身を取りやがった!

 

 

「なっ!?俺の刺身!のほほん、テメ!」

 

「ゴメンゴメン、アキアキ~、それならアキアキはセシリーやデュノっちに貰えば~?」

 

「「!」」

 

 

オイオイオイオイオイオイ、なんか二人が獲物を見つけたジャッカルのようになったぞ!

 

 

「な、ならアキトさん!ど、どうしてもと言うなら私のお刺身をあげますわよ?///」

 

 

いや、どうしてもでもないし・・・

 

 

「アキト、この山葵ってのをタップリつけたよ///」

 

 

シャーロットさーん?貴女は刺身に山葵をつけすぎでぇーす!限度をしりなさぁーい!

ちょっと、セシリア?!気づいたように刺身に山葵を塗りたくるな!

 

 

「「はい、アーン///」」

 

 

・・・・・・ヤレヤレ、覚悟を決めるか・・・

 

この数秒後、吸血鬼の断末魔の叫び声があがった・・・

何事かと駆けつけたダークスーツのブリュンヒルデにまた殴られた・・・踏んだり蹴ったりだぜ・・・

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ・・・(暁、気の毒に)」

 

「ふん、騒がしいヤツだ・・・ほら一夏、アーン///」

 

「お、おうありがとう箒///アーン」

 

 

 

あと、織斑に篠ノ之・・・イチャつくんじゃねぇ・・・

 

俺はシェルスとイチャつきたい・・・無性に・・・

まぁ、良いか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとでシェルスの部屋に行くからな・・・

 

 

 

―――

 

 

 

カラン カラン カラン・・・

 

殺意に囲まれた夕食も終わり、俺は旅館の離れにある露天風呂に向かって歩を進めていた・・・

 

 

「あぁ、顎が痛~・・・なんであの教師は加減しないんだよ・・・てか人間にしては力が強すぎだろ」

 

 

それに性格に難があるな、あれじゃあ言い寄って来るヤツも居るまい・・・ん?ありゃ・・・

 

 

「誰かと思えば、ホークさんじゃあないか」

 

「あら、こんばんわ暁くん」

 

 

後ろ髪をといた、浴衣姿のリザ・ホークアイさんが向かいの道から歩いて来た・・・

 

 

「ホークさんも露天風呂かい?」

 

「いえ、私はお風呂からあがったばかりよ?とっても良い湯かげんだったわよ」

 

「まぁ、ここの温泉は美肌効果があるって言うからね・・・そういやぁ、大佐は?あの人の事だ混浴にでも入ってるんじゃないのか?」

 

「え、大佐なら・・・・・・」

 

「おん?ホークさん?」

 

「あぁ、大佐なら少尉達と温泉街に行ってるわ」

 

「ふぅ~ん・・・」

 

 

なんか怪しいな・・・顔の筋肉が少しひきつった・・・

何か、隠している・・・?

大体、小隊の慰安旅行にシェルスがついて行ってる事がおかしい・・・

 

 

「ねぇ、ホークさん?」

 

「何?暁くん?」

 

「気になってたんだが・・・なんで、シェルスが小隊の慰安旅行に付き合ってんだい?」

 

「っ、それは私が頼んだのよ、彼女なら良い場所を知ってそうだったから」

 

「ほぅ・・・」

 

「暁くん、そろそろ良いかしら?湯冷めしてしまうわ」

 

「おっと、それは失礼!貴女に風邪をひかせては大佐に焼かれてしまう」

 

「あら上手ね、それじゃあ・・・」

 

 

ホークさんはそう言って、俺の横を通り過ぎて行った・・・

その通り過ぎて行く時の表情を俺は見逃さなかった・・・

 

その表情は俺がよく知る、軍人[リザ・ホークアイ]の顔だった・・・

 

 

「ヤレヤレ、ここで何をやってる・・・ロイ・マスタング?」

 

 

取り合えずはシェルスに事情を聞くか・・・

 

 

「ま、その前に風呂だ」

 

 

そんな感じで、俺は露天風呂に向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーサイド

 

 

 

部屋の食事を終えたシェルス・ヴィクトリアはパソコンを開き、ある人物とテレビ電話をしていた・・・

 

 

「見える?[ノア]?」

 

「「あぁ待ってなぁ~、お!見えた見えた!見えとるし、聞こえとるでぇ」」

 

 

画面に映ったのは、ヴァレンティーノファミリーの頭脳、[ノア]であった・・・

 

 

「「シェルス姉、そっちの調子はどうや?なんか発見はあったんかいな?」」

 

「どーもこーもないわよ!」

 

「「ど、どうしたんや?シェルス姉?」」

 

「拠点先の旅館にアキトが来るのよ?!」

 

 

シェルスは画面に向かって声をあげた・・・

 

 

「「あぁ、それは知らんかったなー、すまんへんすまんへん」」

 

「ニヤニヤしながら話すな、隠す事ぐらいしなさい」

 

「「え~、だってその方が面白いやんか」」

 

「アンタねぇ~・・・ハァ・・・」

 

 

シェルスは顔を手で隠して、溜め息を一つついた・・・

 

 

「「そんで?[収穫]の方はどうなんや?」」

 

「ハァ、さっぱりよ・・・最後に目撃されたのがここの近くで、3日も探してるけど・・・そっちはどう?」

 

「「アカン、こっちも探してるけどサッパリやで」」

 

「そう・・・」

 

「「でも」」

 

「でも?」

 

「「太平洋沖でアメリカ軍が演習をやってるみたいやで?」」

 

「演習?」

 

「「アメリカとイスラエルの共同開発ISの演習やて」」

 

「そう・・・(ISか・・・)」

 

「「話は変わるんやけど、シェルス姉?」」

 

「なに?ノア」

 

「「その様子だと、アキトとなんかあったんやな?」」

 

「なっ!?///」

 

 

ノアの問いかけにシェルスは顔を赤らめた・・・

 

 

「「あ~!真っ赤な茹で蛸やでシェルス姉!今度はどうやってたらされたんや?」」

 

「ノア~!///」

 

 

画面のノアはニヤニヤとニタニタと笑い、一方のシェルスは画面を睨んでいると・・・

 

 

「教えてやろうかノア?」

 

「っ!?アキト?!」

 

 

シェルス一人だけしかいないはずの部屋に、いるはずのないアキトの声が響いた・・・

 

 

「「なんや、アキトおるんかいな」」

 

「そんなはずないじゃない!扉は施錠してるし、センサーだって反応してないのよ!」

 

「「あ・・・」」

 

 

画面の中のノアは何かに気づいたのか、声を短くあげた・・・

 

 

「[あ]って、何よ?[あ]って!どこにアキトが――」

 

 

シェルスは次の言葉は紡がれる事はなかった・・・

なぜならば・・・

 

 

「スゥ~♪久しぶりのシェルスの良い香り・・・」

 

「んみゅぅ///」

 

 

シェルスの体を、後ろからギュッと抱き締めたアキトがいたからだ・・・

 

 

「「(あ、コーヒー欲しいわ)」」

 

ふと、ノアは思ったのであった・・・

 

 

「スゥ・・・ハァ・・・良い匂い」

 

「やぁ、やめ///」

 

 

現在の状況を説明しよう!

シェルスはノアとパソコンのテレビ電話で話している途中、乱入してきたアキトに抱き締められて、愛撫されているのである!

 

 

「「・・・そろそろええか?アキト?」」

 

「おん?」

 

 

痺れを切らしたのか、画面のノアがコーヒーを飲みながら聞いて来た・・・

 

 

「なんだよノア?俺は今忙しいのだが?」

 

「「シェルス姉を愛撫するのにか?」」

 

「まぁね♪」

 

「んぁん///」

 

 

アキトはシェルスの頭から足にかけてを愛撫した・・・

その愛撫にシェルスは抵抗しようとしたが、アキトに難無く組伏せられた・・・

 

 

「「ハァ・・・それでアキトはなんでシェルス姉の部屋におるんや?」」

 

 

こんな時でもノアは冷静であった・・・

 

 

「なんでって、お前ら・・・マスタング大佐達と何をしているんだ?」

 

「っ!?」

 

「「あちゃあ・・・そこをついてきたかいな」」

 

 

アキトの真をつく問いかけに、シェルスは驚愕をノアは諦めたような表情を浮かべた・・・

 

 

「で?俺に内緒でなに楽しい事してんだい?フロイライン達?俺に納得できるような説明してくれる?」

 

「ハァ、アキトにだけはバレたくなかったけれど・・・仕方がないわね」

 

「「あら、アキトに話ちゃうんかいな?シェルス姉?」」

 

「こうなったらアキトは最後までグズるわよ?」

 

「「・・・せやったな・・・ハァ、ヤレヤレってやつかいな?」」

 

「まったくよ」

 

「では説明してもらおうか?」

 

 

それからノアとシェルスはアキトに大方の説明をした・・・

 

何故、シェルスがマスタング組の慰安旅行に付き合ってるのかと言うと・・・

今から1週間前にある人物が中国で写真に撮られた・・・

その人物は通称[大尉]と呼ばれる白髪赤眼の男であった・・・

 

この男、四年前に騒動を起こした反IS過激団体、[レギオン]の最大戦力と呼ばれる者であった・・・

 

その大尉が、中国から日本に向かったという情報を得たマスタングは、慰安旅行という名目で日本に来ていたのだ・・・

 

その説明を聞いたアキトは・・・

 

 

「・・・う、うぅ・・・」

 

「え、アキト?」

 

「あぁぁんまぁぁぁりぃぃぃだぁぁぁっ!HeEEYYYYYYYY !」

 

「「ア、アキト!?」」

 

「俺をぉぉ、仲間外れにぃぃぃしてぇぇぇ、何を楽しい事してんだよぉぉぉっ!ウワァァァッーン!」

 

 

大泣きをした・・・

まるで小さな子供のように泣きじゃくった・・・

近くにいたシェルスとノアはオロオロと動揺していると・・・

 

 

「グスっ・・・ハァ、スッキリしたぜ」

 

「あらら?!」ガクッ

 

 

アキトはスッキリした顔になった・・・

 

 

「「そういやアキトは、感情が高まると大泣きするんやったな」」

 

「すっかり忘れてたわ・・・慣れないものね」

 

「そんなことより!なんで俺はそんな楽しい事に参加出来てないんだよ!」

 

 

ガックリと肩を落とす二人を余所にアキトはシェルスに迫る・・・

 

 

「ハァ、じゃあ聞くけど、アキトはこの話を聞いたらどうするつもりだったの?」

 

「レギオン関係の案件なら俺は積極的に参加するぜ!」

 

「学校をほっぽりだして?」

 

「もちろん!」

 

「そんな良い笑顔で答えないでよ・・・ハァ」

 

「「シェルス姉、溜め息ばっかりやな」」

 

「そうだぜシェルス、あんまり溜め息ばっかしてると疲れるぜ?」

 

「誰のせいだと思ってるのよ・・・ヤレヤレだわ」

 

 

アキトが、この案件を知らされてなかった理由は簡単である・・・

アキトは興味のある事にはのめり込み過ぎる・・・

そのため、アキトには案件が知らされていなかったのであった・・・

 

 

「それよりシェルスさんや?」

 

「なにアキト?」

 

「てい」

 

「きゃっ!?///」

 

 

納得した?アキトは突然、シェルスの腹を撫でた・・・

 

 

「ほほぉ・・・」

 

「何をするのよ!///」バチッ

 

「ゲボラっ!」

 

 

突然腹部を撫でられたシェルスはアキトの頬にビンタをかました・・・

 

 

「「突然どうしたんやアキト?シェルス姉のお腹を撫でて?」」

 

「痛たた、なぁノア?シェルスって怪我なんかしたか?」

 

「「怪我?シェルス姉怪我しとんかいな?!」」

 

「な、何を言っているのだアキト?!」

 

「軍人口調になってるぜシェルス?どこで怪我した?」

 

「そ、それは・・・」

 

 

アキトの紅い眼に見られて、シェルスは顔を反らした・・・

 

 

「ヤレヤレ・・・ノア?」

 

「「なんやアキト?」」

 

「こっから先は、ノアには刺激が強いから切るぜ」

 

「「え!?ちょっ、アキ――」」

 

ブチ

 

アキトはパソコンのテレビ電話のキーを切ると・・・

 

 

「よっと」ガシッ

 

「わっ!?///」ドタリ

 

 

シェルスの腕を掴み、押し倒した・・・

 

 

「ちょっ、ちょっと?!アキト!なにを!///」

 

 

シェルスは抵抗しようとして、またアキトの頬を殴ろうと腕に力をいれたが、アキトは掴んだ腕から掌を掴み直し、動けなくした・・・

 

シェルスに覆い被さったアキトの眼は先程よりも紅くなっていた・・・

そして、シェルスの耳元で甘く囁いた・・・

 

 

「さて・・・お仕置きの時間だよBaby?」

 

アキトはそう耳元で囁くと、吸血鬼の能力で背中から腕を1対増やした・・・

その増やした腕をシェルスの腹にもっていき、浴衣の帯をときはじめた・・・

 

 

「アキト!やめっ――///」

 

「・・・」

 

 

ジタバタとシェルスは抵抗するが、アキトは腕の力を弱めようとしない・・・

 

そうしていく内に帯をときおえ、浴衣を剥ぐとそこには・・・

 

 

「・・・オイオイオイオイオイオイ」

 

「・・・///」

 

 

胸から下腹部にかけてついた大きな抉り傷といくつもの銃創がシェルスの白い肌に痛々しくついていた・・・

 

 

「・・・シェルス・・・」

 

「そ、そんなマジマジと見ないでよ・・・恥ずかしい・・・///」

 

 

顔を赤らめ、そっぽを向くシェルスにアキトは一つ息を吐くと、シェルスを起こし、その前で腕組みをした・・・

 

 

「もう、乱暴なんだから・・・///」

 

「・・・どこでその傷を負った?」

 

「えと・・・前の仕事で・・・ちょっと」

 

「前の仕事・・・[デュノア社]をやった時にか?」

 

「う、うん・・・その時にガブリエラを庇った時に・・・ね?」

 

 

帯を直しながら、シェルスはオドオドとアキトに答える・・・

 

 

「ハァ~・・・シェルス、お前なぁ!いくら吸血鬼でも限度と言うものがなぁ!」

 

「わかってる!わかってるから!その話ならロレンツォさんから散々叱られたわよ!」

 

「ほぅ、ロレさんから[叱られたと]?」

 

「あ・・・」

 

「ロレさんから叱られたなら・・・回復用の[血液パック]を渡されたよなぁ?」

 

「えと・・・その・・・」

 

 

シェルスは段々と顔色が悪くなり、アキトの目付きは鋭くなっていく・・・

 

 

「何時も言っているが、シェルス・ヴィクトリア!お前は[吸血鬼]だ!しかも太陽光とか銀などの[弱点を克服した]他とは違う特別な吸血鬼だ・・・しかしだな――」

 

「[血を飲まなければ、直せる傷も直らない!]・・・でしょ?」

 

「わかってるじゃないか!それなのに何故なんだ?!」

 

「そ、それは・・・///」

 

 

アキトはキツくシェルスを問いただすと、シェルスは目に一杯の涙をため・・・

 

 

「だって・・・だって!だって!血液パックの血液、[美味しくない]んだもん!///」

 

 

子供のように涙をポロポロと落とし、泣き始めた・・・

 

 

「[美味しくない]って・・・お前なぁ・・・」

 

「アキト!私は血を見るの大丈夫だけど、血を[飲む]のは苦手なのよ!///」

 

「[苦手]て・・・ヤレヤレ・・・」

 

 

泣くシェルスの頭と背中を優しく撫でていった・・・

 

 

「・・・なぁ、シェルス?良いかな?」

 

「グス、ヒグ・・・なにアキト?///」

 

 

頭と背中をさするアキトはシェルスに優しく声をかけた・・・

 

 

「俺はなシェルス・・・君の体に傷があると、俺は身を引き裂かれるように悲しい・・・だから――」

 

「・・・アキト?」

 

「・・・なんだいシェルス?」

 

 

優しくアキトに抱き締められるシェルスは、上目使いでアキトを見つめ・・・

 

 

「・・・頂戴・・・貴方の血を・・・貴方の逞しく猛々しい血を・・・///」

 

 

血を欲しがった・・・

その欲しがるシェルスの眼はアキトと同じように紅くなっていた・・・

 

サクリ

 

アキトは自らの牙で人指し指を切った・・・

切り傷からは薔薇のように真っ赤な血が流れ出た・・・

 

 

「ほら、飲めよ・・・」

 

「・・・ゴクリ///」

 

 

アキトは血が流れ出る指をシェルスの口元に差し出した・・・

差し出されたその指にシェルスは息を飲むと・・・

 

 

「カプッ///」

 

 

両手でアキトの手を掴み、指にしゃぶりついた・・・

 

 

「チュゥ、チュゥ・・・///」

 

「・・・旨いか?シェルス?」

 

 

シェルスはコクリと頷く・・・

 

シェルスがアキトの血を吸っていると、体についていた生々しい傷が信じられない速度でふさがり、回復していった・・・

 

 

「プハッ、美味しい・・・美味しいよアキト///」 

 

 

シェルスは指から口を離すと、蕩けた眼でアキトを見つめた・・・

 

 

「もっと・・・もっと頂戴?///」

 

 

息遣い荒く、アキトにおねだりをした・・・

すると、アキトは・・・

 

キュッ

 

「っ!あふぃほぉ(アキト)?///」

 

 

シェルスの口元からだらしなくチロリと出た舌を指でつまんだ・・・

 

 

「あぁ、シェルス・・・良いか・・・?///」

 

「あふぃほぉ(アキト)・・・ふぃふぃよ(いいよ)///」

 

サクリ

 

許可を得たアキトは、自らの牙で口の内側を傷付け、自分の唇をシェルスの唇に近づけていった・・・

 

 

「(こんな顔を見せられて、イキリ立たないヤツはいねぇ・・・!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唇と唇がもう数cm合わさる・・・その時・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アキト・・・何やってるの・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

←続く

 





温泉街にて・・・

ブレダ「大佐、中尉はどうしたんですか?」

マスタング「中尉なら英気を養ってる頃だろう」

ハボック「はぁ~、俺も温泉に入りたいっす」

マスタング「そう言うなハボック、[ヤツ]を見つけるためだ」

ハボック「うす、頑張るっす」


そう言って3人の男達は夜の街に消えていった・・・
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