アキト「なんだそりゃ?」
手抜きではありません。戦闘描写が苦手なだけです!
ノーサイド
「オラアァァッ!」
何発もの弾丸が飛び交い、辺りは一杯の硝煙が立ち込めている
[[Laッ!]]ガキィンッ!
刃と刃が何度も何度も重なりあい、火花が散る
「ハァァァっ!」ザクッ
[[ぎぃLaッ!?]]
そして、その刃に弾丸に傷をつけられる福音は悲鳴をあげながら、血のようなオイルを体から垂れ流す
二次移行したとはいえ、福音・・・いや、リップヴァーンのSEゲージは度重なる連戦の末に赤くなっていった
「コイツ、動きが鈍くなって来たんじゃない?」
「もう少しですわ!」
弱っていくリップヴァーンを前に、彼女達の攻撃の手は強くなっていく
[[(・・・あぁ・・・)]]
リップヴァーンはそんな彼女達の顔を見て、声に出せない声を呟く
「さっさとくたばれ!屑鉄風情が!」ザンッ
[[(・・・なんて酷い顔をしているんだろう。これじゃあまるで・・・)]]
「俺が皆を守るんだぁッ!」
[[([化物]と変わらないじゃない)]]
ザシュゥゥウ!
一夏と箒の連携攻撃に彼女は防御姿勢をとる事なく斬られ、ボロ雑巾のように海面に倒れる
「なんだコイツ?急に手応えがなくなったぞ?」
「そろそろコイツも観念するか・・・一夏!」
「わかってるさ!コレで・・・」
そう言って一夏は箒の単一能力[絢爛舞踏]からエネルギーを受けとり、左腕の多機能武装[雪羅]にエネルギーを溜めた。すると雪羅の爪は蒼白く輝きを放った。一夏の単一能力[零落白夜]だ
「止めだぁぁぁッ!」
一夏は[二重瞬時加速]でリップヴァーンとの距離をつめていった
[[・・・La・・・]]
リップヴァーンは自分を殺しにかかってくる一夏をただ呆然と見ていた
[[(・・・あぁ・・・私、ここで死ぬんだ・・・ごめんね大隊長・・・私、行けないや・・・でも最期に[彼]に会えてよかった・・・)]]
諦め、謝罪、痛み、様々な思いが、今までの記憶が彼女の頭を駆け巡った。その[2度目]の走馬灯を見ていた時、ある人物の顔が浮かんだ
[[・・・ナタル・・・]]
2度目の生を受け、心の拠り所としていた者の事を思い出した
ある兎の身勝手な思惑で体を乗っ取られ暴走し、暴れ回った時にリップヴァーンは彼女をに危険が及ばない、責任が回らないようにように仮死状態にしていた
[[(私が目の前の子に殺されれば、ナタルは無事に回収されるだろうか?・・・大丈夫かな?大丈夫かな?)]]
「テヤァァァっ!」
[[・・・ナタル・・・ごめんね・・・]]
その声が最期とばかりにリップヴァーンは一夏の刃に大人しくかかる・・・はずだった
「空裂眼刺驚ッ!!」ガギュン!
「うわぁっ!?」バチィッ
「「「「っ!?」」」」
[[・・・La・・・?]]
零落白夜が彼女に当たる、その直前!真っ赤な光の線が雪羅に直撃し、それを弾いた!
「な、なんだ!?一体何が起こったんだ?!!」
全員は光が来た方向を見ると、その先にいた人物に驚嘆し、歓喜の声をあげた
「あ、アレはッ!」
「い、生きてた!生きていたんだ!」
「「「「[アキト]!!」さん!」」」
その目線の先にいたのは、血だらけで満身創痍、だがそれでも飢えた獣のように一夏に向かって高速で飛ぶ吸血鬼・アキトの姿がそこにはいた
「WRYYYYYYYYYYY !!! 」
だが、この時簪だけが気づいていた。アキトの異変に。それはアキト自身に[血を吸われた]からこそわかる、彼の、[吸血鬼]という[化物]の危険性を・・・
「WRYYYYYYYYYYY !」バァーン
アキトは咆哮を轟響かせながら、高速で近づいていく
「暁!」
一夏も一夏でアキトの異変に気づかずに自ら近づいて行く。近くの簪が何を言ってるのかも無視して。そして、そのまま朗らかな顔に――
「URYYY!」
「ぐべらぁっ!?」グガァッン!
「「「「な、ナニィイィッ!?」」」」
アキトの拳がメリ込んだ!
周りは突然の事に驚愕する他なかった!
「な、何すんだよあかつ――」
「無駄ァ!」ガツン!
「ぐあぁっ!?」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!」
一夏の言葉も聞かずにアキトは一夏の首根っこを掴み、ボディにラッシュをいれる
「き、貴様ぁ!暁ィー!」
「止めなさいよ!アキト!」
殴られる一夏を見て、箒と鈴が黙っているわけがない。鈴は青竜刀で、箒は専用刀でアキトの後ろから斬りつけた・・・しかし
「KUAッ!」シャンッ
「「なッ!?」」クルン
「ドラァッ!!」グイ
「「「うわぁッ!?」きゃあぁっ!」」ドガシャアッン!
彼はワイヤーをISごと巻き上げ、そのまま一夏とぶつけた。衝突した一夏達は彼女、リップヴァーンとの距離を遠ざかるをえなかった
「あ、アキト・・・ど、どうして・・・!?」
「な、なぜだアキト!?」
「・・・」
シャルロットやラウラの声にアキトは唯、真っ赤な眼でギョロリと睨むばかりでなにも答えようとしなかった
そんな中でアキトにライフルを構えるセシリアの手は震えていた
「(アキトさん・・・私は・・・私は・・・)」
その構える先に何故か簪が立ち塞がった。セシリアは怪訝な顔で簪に通信をいれようとしたが、スコープから覗く簪の口は・・・
「彼を信じてあげて」
・・・と動いていた
彼女はその言葉を信じて構えていたライフルを下ろした
「・・・」
[[La・・・?]]
「暁なにやってんだ!危険だ!離れろ!」
「暁、貴様!離れんか!」
アキトは騒ぐ外野の事など気にもせず、戸惑うリップヴァーンの前に腕を広げた。
少しの間、二人の間には沈黙が続いたが・・・
[[・・・]]ガシャアン
「なッ!?」
「あ、あれは!?」
「そんなッ!?」
彼女、銀の福音のコックピットが一人でに開いた。そのコックピットにはパイロットスーツを着た[長髪の女性]が乗っていた。アキトはそんな周りの驚く声に動じずにその女性をコックピットから持ち上げ、福音との距離をおいた
「・・・朧」
[[ハッ!]]
アキトは静かに朧へと命じると、朧は生気のないパイロットスーツの彼女の体をスキャンした
[[スキャン完了。現在、福音パイロット[ナターシャ・ファイルス]は[仮死状態]になっています]]
「回復の見込みは?」
[[アリマス。長時間ノ仮死状態ニモ関ワラズ、臓器並ビニ脳ニダメージハアリマセン]]
「そうか・・・」
朧の報告を聞き、アキトはホッとした表情を浮かべた。それも束の間、その表情を掻き消すように無言で空中に佇むリップヴァーンにギョロリと睨みをきかせた
[[・・・La・・・]]
アキトに睨まれた福音は何処か安心したように嬉しそうに鳴いた・・・
「暁!これは一体どういう事だよ!?銀の福音が無人機じゃないって・・・お前、知ってたのかよ?!」
周囲が驚嘆で声を失った中・・・
一夏が一人、怒号にも似た叫びをあげた。だが、その声にアキトは答えようとせずに彼女を睨むばかりか、腰に引っ提げた大太刀をスラリと引き抜き、肩に背負うと指を彼女に突きつけた
「リップヴァーン・ウィンクル、[再び]・・・再び貴女の[
そうリップヴァーンに声をあげるアキトは嬉しそうに悲しそうな顔をしていた・・・
「ムム~~ン♪それはちょっと困りますねアーカード?」
「「「「「「ッ!?」」」」」」
殺気が張り詰めた空気の中で、なんとも場違いで暢気な声にその場にいた全員がそちらを向いた。そこには、海上にまるで[床の上にいるように立っている]人影がいたのだ
「ム~ン♪」
「・・・」
その人物の一人は[三日月のような異様な頭]にタキシードという珍妙な格好でケラケラと笑い、その隣にいる熱帯雨林用のコートに軍帽を深く被った[白髪赤眼]の人物は福音を無言で見ていた
「おいおいおいおいおい、冗談じゃねぇよ・・・!?」
アキトは三日月頭の人物を見た瞬間に一気に思考が冷えていった
「おい!何なんだよアンタら突然?!ここは危険だ!早く逃げるんだ!」
「待て一夏!なんか様子がおかしいぞ!」ガシッ
「おわッ!?掴むなよ箒――」
三日月の男達に一夏は声をかけ、不用意に近づこうとしたところを箒に止めらた・・・その時!
ズバシャァァァッッッン!
「・・・へ?」
「きゃ!な、なに!?」
一夏が進もうとした先の海が爆裂四散した。
「ム~ン♪惜しいですねぇ~。もう少しで[破壊]できたのに・・・いやはや残念!」
「・・・」ガツン
「痛ッ!無言で叩かないでください[大尉]」
自らの攻撃が外れた事を三日月の男はニヤニヤと笑いながら、残念がっていた。そんな三日月の男を後ろにいた[大尉]と呼ばれた白髪の男が小突いた
「何者だ貴様ら!?」
「これはこれはこれは失礼いたしました。私は[L.X .E ]所属の[ホムンクルス]、[ムーンフェイス]と申します。そして、私の隣にいるのは[吸血鬼の大隊]所属、本名は私も存じ上げませんが[大尉]と申します。どうぞよしなに・・・」ペコリ
「・・・」ペコリ
レールガンを向けて、質問するラウラにムーンフェイスは丁寧に自己紹介し、お辞儀をした。大尉もそれに連なり、お辞儀をした
「[ホムンクルス]?[吸血鬼の大隊]?一体何を言っているのだ!?」
「貴様ら!何を訳のわからない事を!」
「それにしてもお久し振りですねぇ~?えぇ?アーカード?」
「・・・あぁ・・・」
ムーンフェイスは騒ぐ周りに気を止めず、ニコやかにアキトを[2つ名]で呼び、下卑た笑い声をあげた
「ククク・・・」
「・・・なんだよ、ムーンフェイス?気持ち悪ぃ」
「いえいえスミマセン。それにしても貴方の2つ名[アーカード]って・・・中二びょ――グサッ――おや?」
「なっ!?」
「な、ナイフが!」
ムーンフェイスが言葉を紡ぐ前に、彼の額に刃渡り45cmのナイフが突き刺さった。しかし、ムーンフェイスは何事も無かったようにナイフを額から抜いた
「痛いですねぇ~・・・折角の再会なのに・・・」
「悪いなムーンフェイス。俺は今、物凄く忙しいのだよ。目の前のレディを口説き落とさなくちゃならないし、抱えているフロイラインを連れて帰らなくちゃならない・・・Do you understand?」
「No I don't 」
「テメェ・・・!」
「えぇっい!何をベラベラと喋っている?!!」
「箒ッ!?」
「待ちなさいよ箒!」
「問答無――「うるさいですよ?――」がっ!?」
一夏や鈴の声に耳を傾けずに箒はムーンフェイスに斬りかかったのだが、ムーンフェイスは斬りかかる箒の顔を鷲掴みにし静止させた
「ぐぐッ!(な、なんだコイツは!?人間の力じゃない!)」
「はぁ・・・ヤレヤレ、最近の若者は[人の話を邪魔するな]と習っていないのですかネッ!」ドガッ
「ぐわっ!?」
「箒ッ!?お、お前――ッ!」
「「「「一夏ッ!」さん!」」」
ムーンフェイスは鷲掴みにした箒の腹に膝蹴りをいれた。その事に激昂した一夏は雪羅を振りかざし、ムーンフェイスに突撃していった
「大尉」
「・・・」コク
ムーンフェイスの言葉に大尉は頷くと、ムーンフェイスの前に立つと・・・
「・・・」ドガッ
「がっ!?」
一夏に回し蹴りをいれた。しかも無言で!
蹴りをいれられた一夏は何故か、その場に膝まづいた
「な、なんで・・・(う、動かない!なんでだよ!動け!動けよ!)」
「い、一夏・・・」
「フッ・・・やはり人間は脆弱だ。ねぇ?大尉?」
「・・・」コク
大尉に蹴られた一夏やムーンフェイスに何度も蹴りをいれられた箒は力なく、膝まづいた
「こ、この!」
「よくも一夏を!」
「一夏と箒を離せ!化け物め!」
「[化け物]?[化け物]ですって!?ムム~ン♪」
シャルロットの言葉にムーンフェイスはケラケラと笑い始め・・・
「な、何がおかしいんだよ!」
「いえいえお嬢さん、私が[化け物]なら、彼は化け物以上の[フリークス]ですよ。ねぇ?[吸血鬼アキト]」
アキトを指刺した
「え・・・?」
「・・・なに?」
「ど、どういう事ですか?アキトさん!」
周りがムーンフェイスの言葉に驚愕している一方で・・・
「(あぁ、ヤバい・・・血がヤバイ・・・腕に力が入らない・・・ナターシャさん支えるのツライわ)」
アキト自身が結構ヤバい状況に立たされていた・・・
←続く