さて・・・上手く甘く書けたかな?
ノーサイド
朝陽が顔を出したAm.6:48・・・
旅館の一室で目覚まし時計が鳴っていた
ピピピ・・・ピピピ・・・ピピピ・・・
「おん・・・?・・・うる、せぇ・・・」メキョ
布団から出た手が枕元にあった小さな時計を握り潰した
「あ・・・ヤバ。壊しちった・・・」
「ん・・・んン・・・んミュ・・・」ゴソ
「ふぅん・・・良い子良い子・・・」ナデリコ
「ん・・・///」
吸血鬼は隣で眠る吸血姫の頭をいとおしく撫で、布団から出ると裸の上にIS学園の制服を羽織った
『おはようございます。王よ』
「KUA・・・おはようさん、『朧』」
『王よ。首から垂れていますぞ』
「おん?」
朧に言われ、吸血鬼が首を触るとそこには小さな『穴』が二つあいていた
「あ~、『シェルス』のヤツ・・・思いっきり『噛みやがって』」
『王もかなり、奥方さまに『深い跡』をつけていますが?』
「・・・うるせぇよ朧。カットバンか何かないか?跡を隠すのに使うから」
『ハイハイ・・・仰せのままに』
「む、なんか引っ掛かるな・・・ま、いっか」
『アキト』は朧からキズテープを貰い、ベッタリと『目立つ』ように『噛み傷』を覆った
「これならシェルスも文句は無いだろ・・・」
『朝食は7時からです。それまでごゆるりと・・・』
「あぁ」
アキトは朧からの報告を受けとるとシェルスの隣に座り、また頭を撫でた。すると・・・
「・・・もう、行くの?」
撫でられていたシェルスが眼を開け、アキトの腕を掴んだ
「なんだ起きてたのか?」
「目覚まし時計を壊された辺りでね」
「結構最初じゃん・・・ヤレヤレ」
アキトはシェルスの隣に胡座をかいた
「それで・・・もう行くの?」
「なにぶん臨海学校最終日だからな・・・朝飯食べたらバスに乗ってさよならだ」
「そう・・・」ゴソリ
「おん?」
シェルスは寂しそうな顔をすると立ち上がり、体をアキトに預けた
「・・・どうしたよシェルス?」
「・・・少しこうさせて・・・名残惜しいから」
「心配するな。夏には帰るから・・・」
「そう・・・・・・ねぇ?」
「なんだよ?」
「・・・言わせる気?///」
「言わせる気」ニコリ
「イジワル///」
「知ってるだろ?」
「知ってる・・・だから・・・ね?///」
「ヤレヤレ・・・」
アキトは羽織っていた制服を放り投げ、首に貼ったテープをベリリッと剥がし、首の刺傷からタラリとたれる血の雫を薬指でとるとそれをシェルスの唇に塗った
「「ん・・・///」」
塗り終えるとアキトはシェルスと唇を重ねた。最初は唇を重ねるだけだったが・・・
「・・・カチュ・・・///」
「んむッ!?///」
シェルスはアキトの肩に手をまわし、口内に長い舌を入れた
―カチュ・・・クチュ・・・ピチャ///―
互いの舌を絡ませ、歯肉を愛撫した。そのうち二人は唇を離すとツ――と銀の糸が垂れていた
「フフ♪アキト、顔が真っ赤よ?///」
「そう言うシェルスこそ///」
コツンとアキトはシェルスの額に額を重ねると頭を屈めていき、口をシェルスの昨夜つけた首の刺傷にもっていき・・・
―――ガブリッ!―――
・・・と深く、深く、深く牙を刺した
「あぁaAaa~~~!///」
「チュル・・・チュル・・・コクン」
アキトはゆっくり、ゆっくりと血を啜った。シェルスは身をよがらせ、力いっぱいアキトを抱き締め、その背中をガリッガリッと引っ掻いた
引っ掻かれた背中からは血が出るが、吸血鬼の再生能力で傷が塞がる
「プチュ・・・コクン・・・ハァァ・・・///」
満足したアキトは首から口を離し、ペロリと首を舐め、唇に軽くキスをした
「~~!///AKITO!Wie!Ich mag es und wie es und liebe es~~~♥♥♥///」
シェルスは蕩けた顔をしながら母国語で語りかける。それをアキトは不敵な笑みを浮かべ囁いた
「もちろん俺もだ・・・『
そう囁くとまた唇に吸い付き、求めた
「~~~~~♥♥♥♥♥!!!///」
シェルスは求め、求められ、ゆっくりと嬉しそうに意識を手放した。アキトは蕩け顔のシェルスを布団に寝かし付け、また制服を羽織り部屋を後にした
その部屋を後にしたアキトの顔は『獰猛』で『冷酷』な『吸血鬼』の顔をしていた
「あ~、朝から実に気分が良い♪」
そう言いながら、アキトは食堂に向かった・・・
―――――――
インサイド
ズズズッ・・・
「かはぁ・・・美味っ・・・」
今、俺は朝飯が用意された旅館の広間でユックリと味噌汁を飲む。白だしがきいていて円やかなお味だ
「アキトさん?ご飯はどれくらいつぎましょうか?」
「アキト?はいお茶」
「アキト、この黄色いモノはなんだ?」
「セシリア、ご飯ありがとう。シャーロットもお茶ありがとな。ラウラ、それは沢庵つう漬物だ」
隣ではセシリアやシャーロット、ラウラがワチャワチャとしている。最初は広間で一人で飯を食ってたんだが・・・
「アハハハ♪もてもてだな『アキト』」
「ッチ・・・気安く呼ぶんじゃねぇ・・・」
「いいじゃんかアキト。なぁ、箒?」
「そうだな一夏」
俺の目の前でのほほんと飯を食ってるバk・・・『織斑』が大きな声で騒ぎやがって・・・
おかげでセシリアやシャーロットには泣かれるわ、ラウラの泣き顔には悶えるわで大変だった
あと篠ノ之、睨むんじゃねぇよ
「ヤレヤレ・・・」
俺は溜め息を吐きながら、漬物を口に放り込んだ
「あ・・・美味っ」
――――――――――――――――――――――――――
ノーサイド
朝食を終えた生徒達は帰り支度をし、旅館の玄関に集合して帰りの挨拶をした。挨拶を終えると生徒達はバスに乗っていった
アキトは寝るからと言って窓際の席に座り、グースカと鼾をたてていると・・・
「ここかしら?」
腰まで髪を伸ばした女性はがバスに乗ってきた
生徒達は騒然としたが女性は一夏の前に立ち止まり、話をしだした。彼女は福音のパイロット『ナターシャ・ファイルス』であった
ナターシャは一夏と一通り喋ると頬に感謝のキスをした。すると隣に座っていた箒が怒り、鈴が乗り込んで来て騒いだ。それをナターシャはニコやかに笑うとアキトの方へと歩みを進めた
コツコツコツ・・・コツン
「ちょっとよろしいかしら?」
「ん?なんだ貴様は?」
ナターシャの言葉を返したのはアキトではなく、何故か膝の上にのるラウラだった。そして、隣に座っていたセシリアやシャーロットまで怪訝な顔で見た
「貴女は?」
「私はラウラ・ボーデヴィッヒだ。そう言う貴様は?」
「これは失礼、私はナターシャ・ファイルス・・・『銀の福音』の操縦者よ。よろしくね」
「「「なにッ!?」」」
自己紹介に三人は驚愕した
「そ、その操縦者の方がアキトさんに何か御用でしょうか?」
「少し彼に『お礼』をしようと思って・・・でも」
「Zzzzzz... 」
「どうやら無理なようね・・・」
ナターシャは眠るアキトを見ると早々に引き返そうとした・・・その時!
「君は『ナターシャ・ファイルス』だね?」
「え?!」
突然目を開けたアキトは口をきいた。ナターシャは驚きつつも気を取り直し返した
「そう言う貴方は『暁アキト』」
「ケガが無いようで安心したよ。それで俺に何のようかな?」
「貴方にお礼を言おうと思って・・・ダメかしら?」
「まさか!貴女のような人に感謝されるなんて光栄だよms. ファイルス」
「あら、上手いのね?」
二人は見つめ合い、笑いあった。でも、隣にいる人物達はそれが面白くないようで・・・
「もうよろしいですのファイルスさん?」
「あら、どうして?」
「僕たち、もう学校に帰らないといけないから」
「つまり?」
「早くバスから出ろファイルス中尉」
隣に座っている三人が威嚇をした
「ふ~ん・・・」
「な、何かな?」
「いいえ。それじゃあ―――」
「「「あッ!?」」」
ナターシャは一夏と同じようにアキトの頬にキスをしようとした・・・が
ムニッ
「え?」
「何をするだ?」
アキトはナターシャの頬をつまみ、顔から離した
「もう、何するの?」
「それはこちらの台詞だ。アンタはアホか」
「あ、アホって・・・」
「お礼ならそんな事しなくて良い・・・それよりアンタの専用機・・・『福音』は?」
「え?」
「福音はどうなって聞いてんだよナターシャ・ファイルス?」
「そ、それは・・・」
ナターシャは少し口をつぐんだが、真剣な顔になり答えた
「『凍結』になったわ」
「そうかい・・・」
アキトは少し悲しげな雰囲気を漂わせた
「ありがとう・・・充分な礼になったよ」
「そう・・・」
「それと・・・『アッシュフォード社』って知ってるか?」
「『アッシュフォード社』?・・・いえ、知らないわ。それが?」
「いや、知らないなら良いんだ・・・」
「アキト?そろそろ・・・」
「だそうだファイルス」
「そうね・・・それじゃあね『ナイトさま』」
「『ナイト』?まさか、俺は『ヴァンパイア』だよ」
「あら?変わってるのね貴方は?」
そうしてナターシャはバスから出ていった
「さて・・・シャーロット?」
「な、なに?」
「寝るから、着いたら起こしてくれ」
「あ、うん」
「ヤレヤレ・・・Zzzzzz ... 」
その10分後、バスはIS学園を目指してエンジンをかけた。こうして怒濤の面倒続きだった臨海学校は終わっていったのであった・・・
←続く
もっと甘いの書きたい!欲しい!