今回はキューティクルネタが多いです
インサイド
現在の時刻・・・22:00
21時位には『表』の夏祭りも御開きなり、俺達はシツコイ織斑共と別れると真っ直ぐウィッチー邸に戻った
セシリアやラウラはウィッチー卿の進めで泊まる事になった。一応、簪に「家まで送る」と言ったんだが・・・
「・・・帰りたくない・・・」
・・・と言ってきたので泊める事になった
一時はセシリアやラウラ、シャーロット、簪、エミリーは一緒の部屋でキャイキャイと騒いでいた。しかしその内にエミリーがお眠の時間となり、次々と眠っていった
「ふぅ・・・やっと眠ったか・・・」
これより先は『普通』ではない『祭り』の時間・・・
真ん丸お月さんが輝く夜に俺は眼を紅くし、背中に翼を生やした
「お手をどうぞ?ウィッチー卿?」
「優しく頼むよ『アーカード』?」
屋敷の中庭からウィッチー卿の乗る車椅子ごと担ぎ上げ、『裏』の祭りの会場へと飛んだ
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ノーサイド
『月が輝く真夏の夜に今年も『祭り』の季節がやって来たァッ!!』
「「「「「うおぉぉぉぉぉッ!」」」」」
『表』の夏祭りが行われていた場所の裏側で厳つい者達の声が轟く
『さぁ!俺達の祭りをはじめよう!ウグイス嬢はこの人!ヴァレンティーノファミリーが誇る、天才科学者『ノア』!それではノアさん、どうぞ』
ここまでMCをしていた人物から小柄なヴァイオレットの髪を持つナース服の少女にマイクが渡された
『ありがとさん。それでは今回のメインイベント!全国裏組織、夏のトライアスロン『敵揶祭~花火のように散ってこそ~』をはじめるでぇ!』
『『『『『うおぉぉぉぉぉッ!』』』』』
敵揶祭の会場には多くの『カタギ』じゃない人達が騒いでいた
『あと、なんか優勝賞品が増えたでー。トロフィーと賞金の他に副賞つくでー。刀鍛冶『大場宗真』のバカ弟子『鬼塚鉄謙』の身柄や。日頃の恨み晴らしたいヤツはチャンスやで~。ピチピチ18歳がいらんヤツはウチに献体ヨロシクー♥』
「んー!んー!」ジタバタ
放送のテントではヤギと袋に段ボールの箱に詰め込まれる赤い髪の男がいた
「コーラコラコラ、賞品で遊ばんでや。出場するんやろ?さっさと準備してや」
ノアはヤギと袋に注意する。そんなヤギと袋は暴れる鉄謙を担架に乗せる
「箱に入らないのでせめてリボンを」
「んーッ!」
「騒がしいヤツやな、注射でもうって鎮めたろか?」
ブスッ
ノアはジタバタ暴れる鉄謙に注射を刺した
「そういや、ドン達に賭けとるヤツ、あんまりおらんで。万馬券になっとる」
「なんと!ヤギでも万馬!!」
注射された鉄謙を袋ことロレンツォが子守唄を歌う
「ねんねんころりよ~おころりよ~♪」
「一番人気は『大矢親子』とアキトとシェルス姉のペアやな」
「ほほー」
そんな話をしていると・・・
「あんなデカブツと弟分達に負けてられるか」
手錠を首にかけた『三澤夏輝』を連れたガブリエラが現れた
「姐さん、手錠やて・じょ・う。首輪とちゃうで」
「なんじゃガブリエラ、夏輝と出るのであろーか?頼りないであろ~」
「いやコイツ、影が薄くて、頭も悪いがアキトにつぐ怪力で足も速いんだぞ。頭は悪いが」
「2回言ったス!?」ガーン
「そーいやいつも『もやし』おぶって走っとったな・・・それよりドン?アキトはまだ来とらんのか?」
「そうなのよ」
「「「「わッ!?」」」」
いつの間にか、シェルスがノアの隣にいた
「び、ビックリしたっス!」
「あら夏輝、久しぶり」
「お久しぶりっス!シェルスさん!」
「あ~!相変わらずバ可愛いわね~♪」ナデナデ
「『バ』は余計っス!」
シェルスは夏輝の頭をぐしぐしと撫でる
「それよりシェルス、あのバカはまだ来てないのか?もうすぐはじまるぞ?」
「そうなのよ、ウィッチーと一緒に来るって言ってたんだけど」
「あろ?なんでウィッチーと来るであろ~?」
「実は―――」
シェルスはドン達に事情を説明した
「―――なのよ」
「そうやったんやな・・・あ、だから祭りの準備に来なかったんか~」
「それでもシェルス、心配だな」
「?・・・なんでよ?」
ニヤニヤと笑顔を浮かべるガブリエラにシェルスは怪訝な顔をした
「だって、アキトはウィッチーと『深い仲』なんだろ?心配だろう?」ニヤニヤ
「そうであろ~。心配であろ~」ニヤニヤ
周りはニヤ気顔でシェルスを見るが・・・一方のシェルスはポカンとした後にクツクツと笑った
「シェルスさん?何が可笑しいんスか?」
「だって、私はウィッチーより、アキトとは『深い仲』よ?」ニヤ
その顔は自信に満ちていた
「こ、これが『正妻』の余裕っスか?!」
「そうであろー・・・」
「あら?噂をすれば」
「あろ?」
ドンがシェルスの声に反応し、夜空を見た。するとそこには・・・
「WRYYYYYYYYYYY~!」
「きゃあぁぁぁぁ!」
大きな翼を広げ、ウィッチーが乗った車椅子を担いで飛ぶアキトがいた。そのままアキトはテントの前に着陸した
「俺・・・参上ッ」
「遅いであろー!アキト!」
「いや、ゴメンゴメン。ウィッチー卿を担いでたら案外スピードが出せなくてね」ガシャン
「それは・・・どういう意味・・・だい?」
ウィッチーは目を回しながら、アキトを睨んだ
「大丈夫、ウィッチー?」
「久しぶりにジェットコースターに乗った気分だよ・・・」
「もうアキト!祭りのスポンサーを酔わせたらおえんで!」
「結構、スピード落としたんだけどな・・・ごめんよウィッチー卿」
アキトは頭をかきながら、ウィッチーに謝った
「まぁええわ、ウィッチーさんはこっちで手当てするから、皆はさっさと移動してぇな。はじめるで」
「「「「「「ハーイ」」」」」」
ノアの声に6人は会場へと向かった
「ヤレヤレやで・・・」
「フフ♪だね・・・」
ノアが溜め息を吐いていると・・・
「ノア」
・・・とノアを呼ぶ声が聞こえた。振り返るとそこには見知った顔の『佐々木優太』と『野崎圭』がいた
「優太!来とったんか」
「『九条組』の蔵見さんの相方が変更になったんで、申込みに・・・」
「ノアはずっとここにいるの?」
「これからゴール地点に移動すんねん。一緒に来たらええよ」
「行く行く~~!」
「久しぶりだね圭くん?」
「はい!お久しぶりです!ウィッチーさん!車椅子押しましょうか?」
「うん。頼むよ」
こうしてノアとウィッチーは優太達とゴール地点に行く事になった。ついでに副賞になっている鉄謙を連れて
「ねえ大丈夫?!ねえっ」ユサユサ
「たぶん起きないよ。麻酔でも射たれてるんだろう」
「え~・・・」
圭は車椅子を押しながら担架と並走し、その上で白目をむく鉄謙をゆすった。そんな事は他人事にノアと優太は話をする
「レースの様子は見れないの?」
「監視カメラがあちこちにあんねん。ゴール地点の放送テントの方でモニター出来るで。レース中は追跡カメラ使うしな」
「へ~」トコトコ
「レースは簡単や。各所で待ち構える的屋の課題をクリアして進むだけ!最後にゴール地点の花火を打ち上げればゴールや」
「危なくはないの?」
「殺しは失格やけど、武器所持は自由や。飛び入りでもくじ引きで買えるで?」
「的屋で本物売ってんの!?」
驚愕する圭にノアはヤレヤレと首を振った
「当たり前やで助手。ここは裏組織の祭り会場やで?なんでもありや。ヤクザもマフィアも人狼も・・・ついでに吸血鬼もな」
「お、おう・・・」
「やっぱり日本の祭りは一味も二味も違うね」
そんなこんなでゴール地点の放送テントに着く。着くとノアはマイクを手に取り口を開いた
『んじゃ、そろそろ始めるで~。全国裏組織夏祭りのメインイベント!『敵揶祭~花火のように散ってこそ~』スタート!!!』
『・・・って言ったらスタートね』
ガクッ!と会場の参加者達は膝を着いた
「「「「「「「「ベタな!!!」」」」」」」」
『コラ優太!いらんこと言うな!』
「「「「「「「「え!?どっち!?」」」」」」」」
そんなハプニングもありながら、『裏』の祭りははじまった
←続く
次回ぐらいで最後・・・