ハイスクールD×D SPIRIT OF GUN×BLADE   作:DECADE

1 / 5
 我慢しきれず、とうとう出してしまいました……。ちなみにまだ二つほどアイディアがあります。


第零廻 ちっちぇえな。

 ダンダンダン!

 

「ぅ……」

 

 ドサ。

 

 低くうめき声を上げて倒れた死体。目的のものも手に入ったし、仕事は終わった。

 神の像に背を向けて教会を後にし、大分離れたところで電話ボックスに入り、依頼主への報告をする。

 

 ガチャ。

 

「俺だ。例の情報を持ち出した奴だが、スパイの裏がとれたんで始末した。……ああ、カモフラージュに教会で取引をしようとしたようだが、教会でもなければ、増してや悪魔でもない。多分、禍の団(カオス・ブリゲード)だ。依頼通り、データはオリジナル以外全て破棄した。……わかった。じゃ」

 

 受話器を置いて電話ボックスを出ると、狭い路地へ歩いていき、やがて住宅街からは大分離れた、裏路地の広い一角で足を止めた。

 

「出て来い。回りくどいのは性に合わない」

 

 ザッ。

 

 黒い装束で顔を隠してはいるが、腕に見覚えのある紋章が刻まれた連中が姿を現し、殺気と共に武器を向けてきた。

 

「……『黒の審判』。悪辣極まりない手段で殺戮を繰り返した結果、教会から追放された暗殺集団か」

「単刀直入に言う。奪ったデータを返せ」

 

 最前列に出てきた一人が、冷たい声色で用件を告げる。

 

「返せ? これは『神の子を見張る者(グリゴリ)』の離反者が持ち寄ったものだろう? 俺はそれを取り返すよう依頼されただけだ」

「そんなことは知ったことではない。おとなしく渡すか、この場で死ぬか、好きに選べ」

「そんな殺気を向けてきておいて、よく言える」

「やれ」

 

 男の合図と共に、全員が一斉に襲い掛かってきた。

 

 まったく……

 

「―――ちっちぇえな」

 

 俺を中心に爆発的に広がった炎は、音も光も、周囲の建物への被害もなく、ただ純粋に敵だけを焼き尽くした。

 

「……教会の仕業と臭わせるかと思えば、教会から追われる身のやつらを寄越したりと。こいつらの依頼人は一体なにがしたいんだか」

 

 疑問を口に出したところで応える奴など一人もいないが、口に出すと少しスッキリする。

 

 一瞬、後ろに妙な気配を感じて振り返るが、幾ら神経を集中させてもそこには何もない。

 

「……」

 

 腑に落ちないものを抱えながら、俺は只管歩を進めた。

 

 

 

 

 

「ふぅ。驚かせてくれる。まさかほんの僅かとはいえ感づかれるとは……」

 

 メガネを上げながら青年が呟く。隣に立つもう一人の青年もまた、愉快そうに微笑む。

 

「『霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)』の影響下にある空間を、直感的に感じ取ったのか? やっぱり面白い男だよ、彼は」

「だが、まだ神器保有者かははっきりしない。かき集めた情報からも、何らかの特異な能力を有していることしかうかがい知れない」

「だから手の内を見ようと、刺客をぶつけてみたんだが、ああもあっさり片付けるとは。確か、剣と銃が得物じゃなかったのか? 今の炎は魔法かな」

「魔法にしろ神器にしろ、対象物以外を全く傷つけないであれだけの威力を出すとなると、人並みはずれた技術が要求される。当然、場所等に入念に準備をした上でだ。それをああも容易くやり遂げるとは、噂以上に不気味な男だ」

「他にも雷、風、氷、土か。まあ、とりあえずしばらくは要注意だな。噂の何でも屋――兵藤一誠には」




 もう一つのほうをメインに考えている為、こちらの更新はかなり遅くなるかと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。