ハイスクールD×D SPIRIT OF GUN×BLADE 作:DECADE
ダンダンダン!
「ぅ……」
ドサ。
低くうめき声を上げて倒れた死体。目的のものも手に入ったし、仕事は終わった。
神の像に背を向けて教会を後にし、大分離れたところで電話ボックスに入り、依頼主への報告をする。
ガチャ。
「俺だ。例の情報を持ち出した奴だが、スパイの裏がとれたんで始末した。……ああ、カモフラージュに教会で取引をしようとしたようだが、教会でもなければ、増してや悪魔でもない。多分、
受話器を置いて電話ボックスを出ると、狭い路地へ歩いていき、やがて住宅街からは大分離れた、裏路地の広い一角で足を止めた。
「出て来い。回りくどいのは性に合わない」
ザッ。
黒い装束で顔を隠してはいるが、腕に見覚えのある紋章が刻まれた連中が姿を現し、殺気と共に武器を向けてきた。
「……『黒の審判』。悪辣極まりない手段で殺戮を繰り返した結果、教会から追放された暗殺集団か」
「単刀直入に言う。奪ったデータを返せ」
最前列に出てきた一人が、冷たい声色で用件を告げる。
「返せ? これは『
「そんなことは知ったことではない。おとなしく渡すか、この場で死ぬか、好きに選べ」
「そんな殺気を向けてきておいて、よく言える」
「やれ」
男の合図と共に、全員が一斉に襲い掛かってきた。
まったく……
「―――ちっちぇえな」
俺を中心に爆発的に広がった炎は、音も光も、周囲の建物への被害もなく、ただ純粋に敵だけを焼き尽くした。
「……教会の仕業と臭わせるかと思えば、教会から追われる身のやつらを寄越したりと。こいつらの依頼人は一体なにがしたいんだか」
疑問を口に出したところで応える奴など一人もいないが、口に出すと少しスッキリする。
一瞬、後ろに妙な気配を感じて振り返るが、幾ら神経を集中させてもそこには何もない。
「……」
腑に落ちないものを抱えながら、俺は只管歩を進めた。
「ふぅ。驚かせてくれる。まさかほんの僅かとはいえ感づかれるとは……」
メガネを上げながら青年が呟く。隣に立つもう一人の青年もまた、愉快そうに微笑む。
「『
「だが、まだ神器保有者かははっきりしない。かき集めた情報からも、何らかの特異な能力を有していることしかうかがい知れない」
「だから手の内を見ようと、刺客をぶつけてみたんだが、ああもあっさり片付けるとは。確か、剣と銃が得物じゃなかったのか? 今の炎は魔法かな」
「魔法にしろ神器にしろ、対象物以外を全く傷つけないであれだけの威力を出すとなると、人並みはずれた技術が要求される。当然、場所等に入念に準備をした上でだ。それをああも容易くやり遂げるとは、噂以上に不気味な男だ」
「他にも雷、風、氷、土か。まあ、とりあえずしばらくは要注意だな。噂の何でも屋――兵藤一誠には」
もう一つのほうをメインに考えている為、こちらの更新はかなり遅くなるかと思います。