インフィニット・ストラトス トライエイジ 作:ガンダム好き君
side/真
六月も最終週に入って、IS学園は月曜日から学年別トーナメント一色にと変わる。その慌ただしさは予想よりも遥かにすごく、今こうして第一回戦が始まる直前まで、全生徒が雑務や会場の整理…まぁ、色々行っていた…それらからやっと解放された生徒たちは急いで各アリーナの更衣室へと走る。ちなみに俺たち男子組は例によってこのただっ広い更衣室を3人占めである…気前のいいところだ…多分だと思うが…反対側の更衣室では本来の倍の女子生徒を収容して、大変なことになっているのだろう…ラクス、大丈夫かな?まぁ、大丈夫だろ……多分だけど。
真「しかし、すごいなこりゃ…」
真魔「そうだな…」
俺たちは更衣室のモニターから観客席の様子を見る。そこには、たしか…各国政府関係者、研究所員、企業エージェント、その他諸々の顔ぶれが一堂に会していた…どんだけ多いんだよ…
シャルル「三年にはスカウト、二年には一年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね。一年には今のところ関係ないみたいけど、それでもトーナメント上位入賞者にはさっそくチェックが入ると思うよ」
真魔「ふーん、ご苦労なことだ」
真「そうだな…」
俺的にはあんまり興味ないけどな…まぁ…俺は一番戦いたい相手は…
シャルル「真と真魔はボーデヴィッヒさんとの対戦だけが気になるみたいだね」
真「まぁ、な…」
真魔「まぁ…」
鈴とセシリアはやはりトーナメント参加の許可が下りず、今回は辞退せざるを得ない状況になっていた…戦いたいたかったな…まぁ、二人は国家代表候補生でありその中でも選りすぐりの専用機持ちである。それがトーナメントで結果を出すどころか参加すらできないというのは、おそらく二人の立場を悪くする要因になるだろう…
真「自分の力を試せもしないっていうのは、正直辛いだろ」
真魔「そうだけど…!?」
真魔は例の騒動を思い出し、無意識のうちに左手を握りしめていた。それがあまりに力がこもっていたらしく、シャルルがさりげなく重ねた手でそれをほぐしている…
シャルル「感情的にならないでね。彼女は、おそらく一年の中では現時点で…」
真魔「ああ、わかってる…」
あはは…あいつら、いいコンビじゃねえか…
真「さて、こっちの準備はできたぞ」
シャルル「僕も大丈夫だよ」
真魔「俺も大丈夫だ」
お互いにISスーツへの着替えは済んでいる。俺と真魔はIS装着前の最終チェック。シャルルは相変わらずの男性用スーツ(ボディラインの肉付きを男のそれに見せる仕組みらしい)の確認をそれぞれ終えた
シャルル「そろそろ対戦表が決まるはずだよね」
まぁ…どういう理由なんだか知らないが、突然のペア対戦への変更がなされてから従来まで使っていたシステムが正しく機能しなかったらしい。本当なら前日にはできるはずの対戦表も、今朝から生徒たちが手作りの抽選クジで作っていたらしい…本当にお疲れ様です…
シャルル「あ、対戦相手が決まったみたい」
真「真魔!もし俺と当たったら、正々堂々と勝負な!」
真魔「あぁ!絶対に勝つからな!」
モニターがトーナメント表へと切り替わった。
真、真魔、シャルル「「「……え?」」」
出てきた文字を見て、俺と真魔とシャルルは同時にぽかんとした声をあけだ。なんでって、そりゃ、Aブロック一回戦の対戦表は俺とラクス対ラウラと箒だったから…まじかよ……ここは真魔とシャルル対ラウラと箒だろ…はぁ…最悪だ…
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〜ピット・ゲート〜
ラクス「真…準備が出来ましたわよ」
真「あぁ…わかった」
ハロ「シンガンバレ!シンガンバレ!」
真「あはは…wありがとうハロ…頑張ってくるからな…」
今、俺とラクスはピット・ゲートにいる……まあ…何故ハロがいるかと言うと…まあ…ラクスに教えてくれたんだ…因みにラクスの専用機は何かと言うと…
ラクス「いきましょう…『エールストライク』」
ラクスは綺麗な石をしたネックレスを手に持ち…専用機を展開した…そう…ガンダムSEEDにある機体…『エールストライクガンダム』だ…元はキラ・ヤマトが乗っていた機体たけど…しかも…俺はラクスが専用機持っていたのは知っていたが…まさか…エールストライクガンダムとは…俺はフリーダムガンダムだと思ったけど…因みに山田先生と織斑先生も知っている…
真「いくぞ…『ガンダムAGEー1 ノーマル』」
俺はIS(ビルドMS)『ガンダムAGEー1 ノーマル』を展開した…
ラクス「では…先に…(キラ…)」
ラクスはカタパルトを足元にセットし…
ラクス「ラクス・クライン…『エールストライク』いきます」
そう言ってラクスはピット・ゲートを出た…
真「さて、俺も行くか」
俺も、カタパルトを足元にセット…
真「新村 真!『ガンダムAGEー1 ノーマル』いきます!」
ピット・ゲートを出た……絶対に勝つぜ!俺たち二人がな!
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ピット・ゲートから出て地面に着地して、目の前にいるのは、ISを展開しているラウラと箒がいた……
ラウラ「ふん…1戦目が貴様が相手とはな…」
真「なんだよ…ダメなのか?」
ラウラ「ふん…」
そろそろ試合開始まであと5秒、4、3、2、1……開始。
真、ラウラ「「叩きのめす!!」」
試合開始と同時に俺は先制攻撃を行う。この一手目が入れば戦況はこちらの有利になると思う……俺は、ビームサーベルを手にとり、振り下ろす……
真「くらえ!」
ラウラ「ふん……」
ラウラが右手を突き出す…来る…
前に俺とラクスと真魔とシャルルはラウラと直接戦った鈴とセシリアの意見を聞いていた時のことを思い浮かべた…
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〜回想〜
真『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー?』
鈴『龍砲を止めたアレのことよ』
ラクス『あれのことですね』
セシリア『そう……通称AIC、慣性停止能力ですわ…真さんと真魔さんとラクスさんはPICは理解してますわよね?』
真魔『えっと…なんだっけ…』
真『俺はなんとなくわかるけど…』
ラクス『わたくしはわかります…』
鈴『パッシブ・イナーシャル・キャンセラー!ISを浮遊・停止・加速させてる基本システム!!授業で習わなかったわけ!?』
真魔『あぁ、そういえば習ってた気も……』
セシリア『AICはPICを更に発展させた物と聞いていますわ…噂で聞いてはいましたがあれほどの完成度とは…』
鈴『第三世代兵器の中でも群を抜いて厄介よね…』
真『あれはエネルギーで空間に作用を与えている…と見ていいのか?』
鈴『厳密には違うでしょうけど…あたしの龍砲…空間圧作用兵器と同じくエネルギーで制御していると思うわ』
真『ということは零落白夜で…』
鈴『でも真…実際は止められたでしょ?』
真『うっ…!』
鈴『ずばりあんたの動きが読みやすいからよ!と言いたいけれど…』
セシリア『零落白夜に触れずに真さんの腕を止めたのですわ』
真『うっ…!じゃあ、どうすれば』
真魔『そうだな…』
鈴『それを考えるのはあんたたちの役目でしょ!!』
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回想は終わったが…結局、確実な手段でAICを破る方法は思いつかなかった…はぁ…
真「くっ…!」
これがAICか……!
ラウラ「開幕直後の先制攻撃か…わかりやすいな」
真「…そりゃどうも。以心伝心で何よりだ」
ラウラ「ならば私が次にどうするかもわかるだろう」
あぁ…わかるさ…けどな…一対一じゃないんだ…な?
ラクス「離れなさい!!」
ラクスは『エールストライクガンダム』にある『ビームライフル』を装備してラウラ向かって撃った…相変わらず…銃の扱い上手いな…
ラウラ「ちっ……!」
ラクスの攻撃に、ラウラは急後退をして間合いを取った…
真「ありがとう…ラクス」
ラクス「いえ……でも…油断はしないでください」
真「ああ…」
ラクス「……では」
ラクスはそう言って、ラウラに向かって追撃をしようとするが…
箒「私を忘れてもらっては困る」
ラウラへの追撃を遮るように…打鉄を纏った箒が現れた…たしか防御型ISである証明とも言うべき実体シールドを展開し、銃弾を弾きながらラクスへと斬りかかったが…
真「それじゃあ俺も忘れられないようにしないとな!」
ラウラのAICから解放された俺はすぐさまラクスの背中へと移動した…ぶつかる瞬間…ラクスが後ろに下がって…してお互いの場所を入れ替えた。観客席にいる真魔とシャルルと鈴とセシリアはびっくりしてるけど…
ガキンッ!
俺と箒、箒の近接ブレードと俺のビームサーベルがぶつかり合って、火花を散らす。俺は箒と刀を何回となく打ち合いながら、スラスター推力を上げた。加速度を増した斬撃は徐々に箒を後方へと押していく…いける!
箒「くっ!このっ……!」
押され続けたことに焦れた箒が大きく刀を頭上に振りかぶる……チャンス!
真「ラクス!」
ラクス「当たって!!!」
ギィィンッ!左手を添え、真横にしたビームサーベルで俺は箒の一撃を受け止める。その刹那、俺の背中にずっと控えていたラクスが手を伸ばす。その手に握られているのは『ビームライフル』だ…この至近距離ならまず外しはしない。箒が青ざめるのがわかったが、もう遅い。ラクスは引き金を引いた…が!?
箒「!?」
ふっと突然目の前の箒が消える。ビームライフルの射撃はむなしく空を切った…なにがおきたんだ?
ラウラ「邪魔だ」
入れ替わりにラウラが急接近してくる…なるほど…さっきの緊急回避はこのワイヤーか…
箒「なっ、何をする!」
おいおい…
こうして…俺とラウラの接近戦を繰り広げながら…同時にワイヤーブレードを駆使してラクスを牽制、俺から引き離している…さすがだな…
真『ラクス、無事か?』
ラクス『ええ。わたくしは無事です』
真『ラクスは箒と戦ってくれ』
ラクス『わかりました』
プライベート・チャンネルで短くやりとりを交わした…
ラクス「わたくしが相手をします…」
箒「なっ……!?バカにするなっ!」
ラウラの射程圏内から離脱したラクスはすぐさま箒へと間合いを詰める。よくわからないが挑発だったのだろう……まったく…さっきの一言でいきなり箒は頭に血が上った。
箒の刀をラクスは右手で止めて、左手を思いっきりストレートパンチをした…
箒「ぐはっ!」
おっ、くらったようだな…
ラウラ「先に片方を潰す戦法か。無意味だな」
真「それは…どうかな」
ラウラは両手のプラズマ手刀+ワイヤープレードの波状攻撃。俺はその攻撃をかわしながら…ビームサーベルからビームダガーに変えて手に持ってラウラの方へ投げた…
ラウラ「くっ……!」
ちっ!避けたか……フラッシュエッジを戻ってきて手にとった…
ラクス「真」
真「ラクス!」
ラクスが来たってことは…
ラクス「箒ならそこに…いますわ」
真「うん?」
そう言って視線を向けると…アリーナの隅ではシールドエネルギー残量0、IS各部損傷大の箒が悔しそうに膝をついていた。まさか…凄いな…
真「さ、さすがですね…因みにどうやったらこうなるのですか?」
ラクス「内緒ですわ!」
そ、そうなんか…
ラクス「ここからが本番です」
真「そうだな」
あの言葉を言ってみるか…
真「さーて、名コンビってやつをお見せしますか!」
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side/真魔
真魔「す…凄え…」
シャルル「う、うん…僕も今でもびっくりしてるよ…」
鈴「うん、あの二人…結構なコンビネーションしてるじゃない…悔しいけど…」
セシリア「そうですわね…」
俺たちは今、観客席で真とラクスの戦い方を見てすごいと思った…しかし…ラクスの専用機が『エールストライクガンダム』とは…しかも全身装甲だなんて…
真魔「しかも…ラクスは箒を倒したし…」
シャルル「そ、そうだね…」
あれは驚いた…真から聞いたけどラクスと一緒に特訓をして…強くなったけど…まぁ、一回俺とラクスで戦ったけど…見事に俺の完敗でした…専用機が装備するまえに…しかも打鉄でだぞ…
鈴「そんなことより見ときましょ」
セシリア「そうですわね」
シャル「うん」
真「そうだな」
真…絶対に勝ってくれよ…
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side/真
真「はぁぁぁ!」
ラウラ「くっ!」
俺はラウラに接近し、ビームサーベルで斬撃を繰り返してる…
ラウラ「ちっ!」
ラウラはAICを発動するけど…
ラクス「させません!」
ラクスのビームライフルの射撃を繰り出す…
ラウラ「ぐっ!」
ダメージが与えてる…ならば!
真「これでどうだ!」
ラクスは背後に下がって…俺は二本のビームサーベルを右手と左手を持ってラウラに急接近をし…
真「はぁ!てゃ!」
ラウラ「ぐはっ!」
よし見事に入った…そのせいでラウラは倒れてしまった…ラウラの残りシールドエネルギーは少ない…
ラクス「……嫌な予感がします」
真「どういう意味なんだ?……うん?」
その機体にも紫電が走り、IS強制解除の兆候を見せ始める…たが次の瞬間、異変が起きた…
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side/ラウラ
ラウラ(こんな……こんなところで負けるのか、私は……)
確かに相手の力量を見誤った。それは間違えようのないミスだ。しかし、それでも……
ラウラ(私は負けられない!負けるわけにはいかない……!)
そうだ…私は…
ラウラ(敗北させると決めたのだ。あれを、あの男を、私の力で、完膚なきまでに叩き伏せると!)
私は…
ラウラ(真を倒せる力が、欲しい)
ドクンドクン……と、私の奥底で何かがうごめく。
そして、そいつは言った。
『ーーー願うか…?汝、自らの変革を望むか……?より強い力を欲するか…?』
言うまでもない。力があるのなら、それを得られるのなら、わたしなど……空っぽのわたしなど、何から何までくれてやる!だから、力を……比類無き最強を、唯一無二の絶対をーー私によこせ!
Damage Level ……D.
Mind Condition ……Uplift.
Certification ……Clear.
《VaIkyrie Trace System》…… boot.
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side/真
ラウラ「あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
突然、ラウラが身を絶叫を発する。と同時にラウラのIS『シュヴァルツェア・レーゲン』から激しい電撃が放たれ……
ラクス「っ!?ラウラ!」
真「いったいなにが…!?」
俺とラクスは目を疑った……視線の先は何かのISになっていく姿だった……まさか…ラウラはあの中に…
?「…………」
ED「君の中の英雄」
どうだったでしょうか?
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