遊戯王 反逆のルルーシュ R   作:朧月琥珀

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約1年2ヶ月ぶりの更新になりますね…。
短めですが、楽しんでいただければ幸いです。

※感想でもご指摘があったように、ミドラーシュの効果適応にミスがありますが、演出上の観点からスルーして頂ければ幸いです。
時間ができたら直すかもしれません。


TURN 14 傀儡の決闘

††††

 

「決闘は別々に行い、あなた方のどちらかでも勝利を収めれば私達は対価をお支払いします」

 

 用意されていたのは講堂のステージに用意された二つの決闘ステージ。俺と遊戯がこの勝負を受けるのはお見通しだったということか…。

 

「それでは健闘を祈ります。望、頼みましたよ」

 

 天馬の言葉に天城はコクリと頷くと決闘盤を構え、俺と相対する。

 

「天城望……お前は……」

 

 その虚ろな瞳。紅い光こそないがギアスの支配下におかれた者達と同じ瞳……。この状態をもたらしているのは何なのか。その疑念を解くためにこの決闘を受けたのだ。

 俺の言葉に天城は答えない。ただ無言で決闘盤を構えるのみだ。

 

「話す気はないか……なら……」

 

 俺も決闘盤を構え天馬と相対する。

 

「「決闘(……)」」

 

「先攻は譲ろう天城」

 

 常通り俺は後攻を選択する。

 

「僕のターン……ドロー」

 

 初めて天城が言葉を発した。感情の動きが全く感じられない無機質な声。

 

「手札より『召喚僧-サモン・プリースト-』を召喚」

 

召喚僧-サモン・プリースト- レベル4 ATK 800 DEF 1600

 

 天城のフィールドに紫紺の法衣を纏った僧侶が現れる。名前から察するに特殊召喚関連の効果を有するモンスターだろう。

 

「手札の魔法カードを一枚コストに、デッキから『終末の騎士』を特殊召喚」

 

 その隣に覆面で顔を隠した黒い騎士が現れる。

 

「特殊召喚された『終末の騎士』の効果でデッキから闇属性モンスターを一体墓地へ送る」

 

 流れるように効果が連鎖する。見事なコンボだ。ここで墓地に送られたモンスターにも何かしら効果があると見ていいだろう。

 

「墓地に送られた『シャドール・リザード』の効果発動…。デッキから【シャドール】カードを一枚墓地に送る。『シャドール・ビースト』を墓地に送る」

 

シャドール…聞きなれないカテゴリ名だ。先程のカークもそうだが、I2社が本拠を置くのはアメリカ。そこで新たに発表されたカード郡ということか…。

 

「『シャドール・ビースト』が効果で墓地に送られた時、僕はデッキから一枚ドローできる」

 

 おそらく墓地へ送られた時に発動する効果持ちのカテゴリ。だが、それだけで決闘に勝てるわけがない。まだ何かあるはず…。

 

「伏せカードを二枚出してターンエンド」

 

 盤面上は静かな立ち上がり。常ならばあの二枚の伏せカードは防御・妨害系の罠で次のターンに上級モンスターを出す布石と見るのが普通だが…。

 

「俺のターン。ドロー。手札を一枚捨てて『フジ鉱山~サクラダイトの採掘~』を発動。デッキから三枚ドローする」

 

 三枚ドローのカードを発動させても天城に反応はない。(普通このカードを見ると「インチキ効果もいい加減にしろ!」的な反応を見せるのだが…)

 

「さらに相手フィールド上にのみモンスターが存在するとき、手札から『第五世代 グロースター』を特殊召喚する」

 

 紫の装甲を纏う機械騎士が特殊召喚されたタイミングで天城の表情に微かに動きが見られた。だが何らかのカードを発動させる気配はない。

 

「続けて手札より『内務掃拭賛助官 黒の騎士団の不死鳥』を発動。墓地の『第四世代 無頼』を特殊召喚…「伏せカード発動『神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)』を発動!」なに…?」

 

 速攻魔法、しかしフュージョンとということは…。

 

「僕はフィールドの『終末の騎士』と手札の『シャドール・ハウンド』を融合…。闇に潜みし猟犬よ、漆黒の騎士よ、今交わりて闇を制する傀儡とならん。来たれ『エルシャドール・ミドラーシュ』…」

 

 エルシャドール・ミドラーシュ ATK 2200

 

「融合…それがシャドールの切り札か…」

 

 しかもこのタイミングで出したということは…。

 

「『エルシャドール・ミドラーシュ』がフィールドに存在する限り、お互いのプレーヤーは一ターンに一度しか特殊召喚を行えない。つまり…」

 

「俺の騎士団の不死鳥は不発に終わるというわけか…」

 

(また俺はこんな役回りかー!?)

 

 何か幻聴が聞こえた気がするが、気のせいだろう。

 

「もう一つ。手札から素材として墓地に送られた『シャドール・ハウンド』の効果であなたのモンスターは守備表示に変更させてもらう」

 

 グロースター DEF 1600

 

「ルール介入型の効果…ステータスはさほど高くないとはいえ厄介なモンスターを出してくれる…」

 

 俺のデッキは特殊召喚を多用する。仮にシャドールが特殊召喚をメタとする場合、長期戦に持ち込まれるのはこちらが不利だ。ならば…。

 

「まだ俺はこのターン通常召喚を行っていない。グロースターを生贄に『第七世代 紅蓮弐式』を通常召喚」 

 

 紅蓮弐式 ATK 2500

 

「バトルフェイズ! 紅蓮でエルシャドール・ミドラーシュを攻撃!」

 

 地を駆ける紅蓮に対し、空へと逃れようとするミドラーシュだが、紅蓮のハーケンが鳥の足を絡めとり地上へと引きずり落とされた。そのまま紅い閃光が瞬き、ミドラーシュを消し飛ばす。

 

 天城 LP 3700

 

「っ…。ミドラーシュが墓地に送られたとき、僕は墓地から【シャドール】魔法・罠カードを手札に加える。『影衣融合』を回収」

 

「(サルベージ効果もあったか…。だが!)俺のバトルフェイズはまだ終了していない! 手札のモンスターカードを全て捨て、『太平洋上奇襲作戦』を発動! 翼を手にした紅き騎士よ、来たれ『第七世代 紅蓮可翔式』!」

 

 第七世代 紅蓮可翔式 ATK 3000

 

「紅蓮可翔式の効果発動! 相手フィールド上のモンスターを三体まで選び、破壊する!」

 

 再び迸った紅き閃光が、サモンプリーストを飲み込む。

 

「紅蓮でプレーヤーに直接攻撃!」

 

「……」

 

 紅蓮は呂号乙型特斬刀で天城の目前まで迫り、寸止めで元のフィールドへと戻った。かなりの威圧感があったはずだが、天城は微動だにしない。

 

 天城 LP 700

 

「バトルフェイズを終了。手札から永続魔法『キョウトからの支援』を発動。さらにカードを一枚伏せてターンエンドだ(天城のライフは1000を割った。このまま押し切れれば…)」

 

 天城の異常なまでの感情の希薄さ。その原因を突き止める必要がある。自分でも気づかぬ程の焦り。それゆえに俺はまだ気付かなかった。

 俺の決闘を横目で見ている天馬の薄笑いに…。 




琥珀「久しぶりの更新! なんかテンション上がるね!」

ルル「久しぶりすぎるだろ…もはや怒る気力も湧かん」

琥珀「ははは…。すみませんでした(ジャンピング土下座)」

ルル「まぁ、学生の本分を疎かにしてなければ文句は言わん。今年は最終学年なんだろ?」

琥珀「うん! 試験前で現実逃避してる時って筆が乗るよねw」

ルル「貴様…」

琥珀「いや、真面目に勉強もしてるよ? ただまだ感想を書いて下さる方もいらして、息抜きがてらに書いてたんだよ」

ルル「…まだこの作品を読んでくださっている方がいたとは…」

琥珀「自分もめっちゃ嬉しくてね…。お待たせしました!」

ルル「まぁ、楽屋ネタはそこまでにして今回の解説に移ろうか」

琥珀「了解」

ルル「今回は今まで使ったカードをフル稼働させてるな」

琥珀「結構即興で書いてるからね。しかも相手のデッキが本気と書いてガチと読むって言いたくなるくらいのガチデッキだからw」

ルル「シャドール…OCGでも猛威を振るった屈指のカテゴリじゃないか…」

琥珀「いや~前回がロマンデッキ(サイファースカウター)だったから今度はガチで行こうと思ってw」

ルル「俺もかなり飛ばしたが、それでもここから逆転ワンキルを食らいそうな気がするんだが?」

琥珀「うん。それは自分も思った。いくらシンクロやエクシーズを無くしてもシャドールは強いよ。だから本気でぶん回したら多分無理w」

ルル「おい? 大丈夫なんだろうな?」

琥珀「多分ね? 自分も大会とか出る決闘者じゃないからそこまでシャドール詳しい訳じゃないから回し方とか少しおかしいと思うからどうにか?」

ルル「……」

琥珀「一応TFSPではやってるから大丈夫!」

ルル「まぁいい。いや、良くはないが流す。で、聞くだけ無駄だと思うが、次回の更新予定は?」

琥珀「予定は未定って様式美だよね?」

ルル「はぁ…」

琥珀「すみません本当に…。今年はほんとに余裕がないです」

ルル「まぁ、頑張れ」

琥珀「更新は期待せずに待っていて下されば、それはとっても嬉しいなって思います。いつになっても必ず完結させるつもりですので。それでは読んでいただきありがとうございました。」
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