白猫SSプロジェクト 作: § Jack
どこぞのfateと間違えて、何回イリアを「イリヤ」と書いた事やら…決して頭の中がロリの事でいっぱいだからではない。
では、どうぞ!
アンナ「ウィリアム、聞いてくださる?」
ウィリアム「はっ、お嬢様。」
アンナ「最近、イベントというか……刺激が無いとは思いませんの?」
ウィリアム「はて、そうでしたかな。」
アンナ「? なんですの、ウィリアム?」
ウィリアム「今日の午後は、イリア様、テトラ様がお見えになるのでは?」
アンナ「! そういえば今日は、手合わせプラスお茶会の約束日……」
ウィリアム「幸い、日頃は屋敷を離れております使用人共も皆、屋敷に帰っております。準備ならば心配無用でしょう。」
アンナ「そうですわね、それは安心で……ウィリアム。」
ウィリアム「はっ。」
アンナ「使用人が屋敷に全員戻っている……とおっしゃいまして?」
ウィリアム「……」
ボッコォオン
メキメキメキメキ ボギィン
バリバリバリ
アンナ「……この音は?」
ウィリアム「雷のようですね。いやはや、今日は晴天だと言うのに」
アンナ「そんな訳ないですわ! チェルシーーーーー‼︎」
〜1階廊下〜
アンナ「……」ズズズズズ
ウィリアム「……」ゴゴゴゴゴ
チェルシー「ひぃいいいい!」ウルウル
ウィリアム「廊下が一文字に断ち切られておりますが。」
チェルシー「そ、その……モップがけの時に、奥義を……」
アンナ「壁が二部屋ぶん、貫かれていますわ。」
チェルシー「そ、それはぞうきんがけの時に、奥義を……」
アンナ「槍術関係ありませんこと⁉︎」
ウィリアム「少しこちらへ。」
チェルシー「は、はぃぃ……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アンナ「セイクリッドの家にて、お友達に粗末な歓迎は許されませんわよ!」
大工「はっ!」
トンテンカン トンテンカン
シャーオラー!!
アンナ「ウィリアム、チェルシーはどういたしました?」
ウィリアム「しかと灸を据えました。あと、カナヅチならば奥義も出せぬでしょうから、大工を……」
ボギィン
アンナ「やりましたわね。」
ウィリアム「そのようで。」
チェルシー「ご、ごめんなさいぃ! すぐ修理、修理ぃいい!」
アンナ「チェルシー、もう動かなくて……」
チェルシー「奥義・ヴァール・ツァレーゲン!」
アンナ「ちょ、ちょっとそれは帝王の……」
ガキン ガキン
ギュォオオオン
チェルシー「ご、ごめんなさいぃ!」
アンナ「もう秘伝奥義ですらないですわ⁉︎ しかもジョブチェンジしやがりましたわね⁉︎」
チェルシー「み、見よう見まねで……」
アンナ「出来る方が凄いですわ⁉︎ あぁ、ロベルトに屋敷を改造してもらわなければ、屋敷が全壊なレベル……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アンナ「こうなったら、お茶の間と外装だけでも復活させますわよ!」
即席で雇われた大工屋「ウォオオ!」
シャーオラー!!
シャーオラー!!
アンナ「ウィリアム、チェルシーは?」
ウィリアム「屋敷の敷地外を外周させております。」
アンナ「いいでしょう。流石に何も出来ないでしょうし。」
⁇「おいアンナ! 居ないのか!」
アンナ「ぎくっ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イリア「アンナ!」
イリア「どうしたものか。日程は違えていないはずだが……」
ガチャッ
アンナ「あ、あらイリア? いらっしゃいですわ!」
イリア「居るじゃないか。入るぞ。」
アンナ「そそそその前に! 外で体を動かしませんこととと⁈」
アンナ(今の屋敷内を見せるわけには……)
イリア「どうした、汗ばかりかいて。確かに今日は少し暑いが……」
アンナ「そ、そう! 準備運動に精を出していましたの! 運動の後の休憩に紅茶、というのはいかが?」
イリア「そこまで準備されては断る理由もない。まずは槍を交わすとしようか。」
アンナ「え、ええ!」
アンナ(な、何とか時間稼ぎを……)
ドドドドドド
チェルシー「ひ、ひぃいいい!」
イリア「ん? 何か聞こえ……」
パカーン!
イリア「ぐはっ⁉︎」
アンナ「あ……。」
イリア「刺客か……不覚……。」ガクッ
チェルシー「あ、あのぅうう‼︎ 外周を走ってたら、また奥義が……。」
アンナ「そろそろわたくしも胃が痛くなるのですけど……」
テトラ「あれ? どうしたのみんな?」
アンナ「ぎっくーん。」
テトラ「あれ? イリア……頭にモップ刺さってない⁉︎ っていうか頭にモップ刺さるって何⁉︎」
アンナ「あ、あぁ! 手合わせの時にイリアが新しい槍投げを披露したら頭に直撃したんですわ!」
テトラ「え、えぇえ⁉︎」
アンナ「た、確か名前が……ミノブーメランですわ‼︎ そう、それで今死体ごっこしてるんですの⁉︎」
テトラ「……えっと、つまりどういう?」
アンナ「つまり今すぐ助けてくださいな、テトラぁーーー‼︎」
テトラ「わわっ、どうして泣くの⁉︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アンナ「ご、ごめんあそばせ……」
イリア「謝罪より、使用人の管理をちゃんとするんだな。」
アンナ「反省していますわ……」
イリア「……いい。メイドごときに背後を許したのは、私の不覚もある。」
テトラ「ほんっと、アンナの屋敷の人ってみんな強いよね〜。」
アンナ「ロベルトはまだまだ可愛い部類ですけど、この家に仕える最低条件ですから。」
テトラ「あはは、許したげなよ。使用人じゃなくて、パトロンの関係でしよ?」
イリア「奴の兵器はなかなか新鮮だったな。ドリルと言ったか。」
アンナ「ああ、可愛くなかったので最近デコレーションしましたわ♪」
イリア「デコレーション……?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ロベルト「ふぅ、ザックはいつも人使いが荒いというか、金遣いが荒いというか……」
ロベルト「さて、武器の調子を確かめないとね。」
ドリル「ウイーン……ガガ」
ロベルト「……ん?」
ドリル「可愛い可愛いロベルトドリル♪ 可愛い可愛いロベルトドリル♪ 可愛い可愛い……」
ロベルト「⁉︎」
ドリル「可愛い可愛い……」ウイーン
ロベルト「え、ドリルが開いて中から……」
ロベルト人形「ドリルに合わせてクルクルクルーww」
ロベルト「うわぁあああ‼︎ 油断してた‼︎ そういえば、この前オルゴールとルーン蓄音機の作り方きいてきたのはこのためかぁあ‼︎」
ドリル「可愛い可愛いロベルトドリル♪ 可愛い可愛いロベルトドリル♪ 可愛い……」
ロベルト人形「回れまーわれメリゴーランッww」
ロベルト「うわぁああああ‼︎ どうしよう、こんなので討伐いけないぃ‼︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イリア「……耐えかねるな。」
テトラ「大変なんだね……」
アンナ「ロベルトはやっぱり可愛いですわ♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜イリア編〜
イリア「どうにかセイクリッド公と手合わせが出来ぬものか……」ヌイヌイ
イリア「アンナの友達だから手が出せぬというのなら、友達でなくなってしまえば……いや、それは迷惑をかける。」ヌイヌイ
イリア「こちらから手を出せばどうか……いや、あの勢いでは死ぬまで抵抗すらせんぞ……」ヌイヌイ
イリア「というか、喋りながら裁縫をするというのは難し……あっ」
人形「」ボロッ
イリア「……手先の不器用さとは、直らんものだな。ケガの手当ては一人で出来るぐらいでなければ……」
イリア「もう一度だ。」
ヌイヌイ……ビリッ
イリア「ええい、貧弱過ぎる‼︎ そこになおれ、腕立て伏せ500回‼︎」
人形「」ベチーン
イリア「……いかん、つい昔の癖が。ここまで純粋に腹が立ったのは久々だな……」
イリア「寝るか。」
〜三日後〜
イリア「……」
ジュリア「ねえ、どうしたのイリア?」
イリア「……自分が情けない。」
ジュリア「イリアらしくないな〜。元気出さなきゃダメだよ?」
イリア「元から元気ではない。お前こそ、今日は蜂の着ぐるみを着てはしゃがないのか。」
ジュリア「実は、この前ビリッとやっちゃって……後で直しとかないと。」
イリア「自分でか。」
ジュリア「うん。」
イリア「……てくれ。」
ジュリア「え?」
イリア「裁縫、教えてくれ。」
ジュリア(……あぁ、指先が血まみれなの、自分の指さしてたからなんだ……てっきり返り血かと)
イリア「私の裁縫はよほど下手らしくてな。最近、妙な噂のせいで付きまとわれて余計に面倒だ。」
ジュリア「妙な噂?」
イリア「例えば……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テトラ「イリア⁉︎」
イリア「どうした、朝早くから……」
テトラ「悩み事があったら、何でも言ってね! 私で力になれるか分からないけど……」
イリア「?」
テトラ「とにかく、私に出来ることは何でもするから! じゃあ、またね!」
イリア「……?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イリア「手入れに必要な道具はこれで全てか……よし、帰……」
ダリア「イリア⁉︎」
イリア「どうした。」
ダリア「買い物袋の中、ちょっと見せて!」
イリア「な、何をする⁉︎」
ダリア「あー、よかった。怪しいもの無くて……」
イリア「なに、どういう事だ?」
ダリア「イリア、最近『シャーマンに転職して、夜な夜な人形の首を刈り落として呪術の研究をしてる』って噂がさ……」
イリア「根拠もないものをいちいち信じてどうする。」
ダリア「そ、そうだよね。ごめん……」
イリア「全く、賑やかな連中の悪いところだな……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アンナ「あら、イリアーー!」
イリア「どうした、アンナ」
アンナ「キャトラちゃんをモチーフにして作らせたオーダーメイドのお人形、どちらが可愛いとお思い?」
イリア「聞く相手を間違っているだろう。」
アンナ「あらイリア、最近では人形遊びに目覚めたという話を聞いたのですが……?」
イリア「……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イリア「ふぅ、一息つくか……」
ロベルト「あ、イリアさん。」
イリア「……今度は何だ」
ロベルト「えぇ⁉︎ なんか機嫌悪い……」
イリア「……話せ。」
ロベルト「えっと、最近『人の代わりに人形の首を獲って食う』という噂が……」
イリア「………………………はぁ。」
ロベルト「えっ? もしかして怒って……」
イリア「かかって来ないのなら、こちらから行かせてもらう。」
ロベルト「た、助けてぇええ‼︎」
スキル2:クロノ・ブースター
イリア「逃げられると思うな‼︎」
ロベルト「槍! 槍投げないで!」
チェルシー「あ、ロベル……」
ロベルト「あぁああ‼︎ チェルシー、ちょっとどいて! 逃げ……」
チェルシー「汗をお拭きしますぅ♪」
ロベルト「……えっ?」
チェルシー「奥義……<風雅烈閃陣>!」
ロベルト「いつものじゃないかぁああ!」
キラーン
イリア「……今日もセイクリッド家は平常運転だな。」
チェルシー「すすすすいませんっ、すいませぇぇん‼︎」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イリア「と、こんな調子だ。いくら嘘の噂と言えど、浸透すればやってられん。」
ジュリア「ロベルト……ロベルトッ……」
イリア「もう、いっそお前の所にでも住み込みで特訓を、と考えてな。」
ジュリア「え、えぇええ⁉︎」
イリア「何だ、無理なのか。」
ジュリア「い、いや無理じゃないけど! そういう事言うと思わなかったから……」
イリア「……まぁ普段は……な。」
ジュリア(うわ、だいぶ困ってる……)
今回は色んな意味で苦労したのでボロが出てるかも…w
やはり勉強は大事ですね、持ってないキャラも書かねば偏りますし。
(そういえば、設定崩壊とか余裕でありえるので、最近茶熊が怖くなってきた。)
愛読ありがとうございます!