現在アレイシアの管制室は騒がしい。それは突如複数の精霊が出現したからだ。そのせいでアレイシアのサポートメンバーは慌ただしく動き回っている。
「現在精霊は3か所に出現し、暴れまわっています!」
「被害は!?」
「死傷者はいません、しかしこのままでは何が起こるかわかりません!」
「くっ!」
管制室の室長は眉をひそめ眉間には皺が寄るほど考えに没頭していた。
「室長、どうしましょう!?」
「・・いますぐ所長に連絡、そして主力部隊とサポート部隊の編成を!」
「「了解!!」」
いったい何が起きている!?、と愚痴りつつも頭では冷静に今回のことを分析していた。
複数の精霊が同時に出現することは稀ではあるが全くないというわけではない。だがその場合は大抵1ッ箇所に集中していた。しかし今回は出現ポイントはバラバラで路地裏や林など人気のあまりないところに出てきた。精霊は人の心や感情に敏感な存在だ。だから出現する場所も人の多いところが多い。今回はこれまでの中でも異例だ。
まさか・・・
「誰かが故意に精霊を出現させている・・・」
しかしそんなことができるのだろうか。そんな精霊を簡単に操れるはずがない。できるとすれば我々アレイシアのような組織。だがアレイシアがそんな事をするはずがない、だとすれば犯人は・・・まさか!
「室長!異変です!」
「っ!どうした!」
「精霊が1体、消滅しました・・」
「なに?もう主力部隊が対処に回ったのか?」
「いえ、そのような指示はこちらには来ていません」
「それじゃあ、いったい誰が?」
「こちらでは把握できません。精霊が消滅したとしか」
いったい誰だ?我々ではない誰かが精霊と戦闘を行っている?他の国の精霊使いの応援か?しかし所長からは何も聞いてはいない。だったら誰だ?
精霊が消滅するところを1人の少年が見ていた。見た目は普通の高校生だが1部違うところがあった。彼の両手にあるものだ。普通の高校生ならばそんなものは付けないだろう。さらに彼が纏う雰囲気もまるで猛獣のような猛々しさがある。
「どうかしら、調子は?」
彼の後ろから声をかけたのは翡翠色の髪の女性だ。世の男性が見れば誰もが美人と応えるほど端正な顔立ちの人だ。
「アンタか。あぁ、悪くねぇ。力が湧き出てくるほどだ」
「そう」
彼女は少年にほほ笑んだ。その笑みを見れば惚れない男はいないだろうというほど美しいものだったが少年は興味無さそうに顔をそらした。
「この精霊はアンタが放したのか?」
「あなたには必要でしょ、ちょうどいい腕試しじゃない」
「ふん、まぁいい。それじゃ俺は次に行くぜ」
少年はそのまま歩きだした。
もう、あんなことは起こさせねぇ!次こそは絶対守ってやるぜ・・・翔子
お久しぶりです。すみません最近忙しくて。ですがようやく片付いたのでこれからは少しずつではありますが投稿していきますので、これからもよろしくお願いします。