「不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
上条当麻は今日も厄介事に首を突っ込んでいた。
もちろん通りすがりに。
ファミレスで絡まれている女の子を助けようとしたのが運の尽きである・・・・・
「やめてください!!」
「いいじゃねぇか。俺たちと遊ぼうぜ~」
「いや!やめて!」
こんな現場を見たら首を突っ込んではいられないほどお人好しな上条当麻はもちろん首を突っ込んでいった。
「おい!!てめぇら!」
「あぁ?」
「大勢で女の子囲んで楽しいかよ?情けねぇ。」
「んだと?やるってのか?」
「いいぜ・・・・お前らが大勢で女の子を囲んで遊ぼうとしてんなら・・・・・」
「まずはその幻想をぶち殺・・・・・・・っ!!!」
決め台詞を言おうとした瞬間、奥から今目の前にいる不良たちの仲間らしき奴らが出てきた。
ざっと数えて10人以上。
「・・・・・えっと・・・・逃げるぞ!!」
上条当麻は絡まれていた女の子の手を引っ張り店を出て行った。
「不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
で、現在に至るわけだ。
「待てこの野郎!!!逃げんな!!!」
「逃げんなって言われて止まるほど上条さんはお人好しじゃないんですよ!!!」
シュン!!
逃げている上条当麻の前に中学生ぐらいの女の子が現れた。しかも突然。
「街を走り回っている輩がいるとの通報を受けてきてみれば・・・・・またあなたですの?類人猿さん。」
「し、白井!!!」
上条当麻の目の前に現れた中学生は白井黒子であった。
彼女は空間移動能力者のレベル4。風紀委員をしている中学生。
「はぁ・・・なんであなたは厄介事に首を突っ込むんですの?今日も通報してくれたのはあなたが助けた女性でしたのよ。」
「そうか。あの子無事だったんだな。」
「えぇ。・・・・・それより・・・」
「??」
「後ろから追ってくる輩をどうにかできませんの?」
「無茶言うな!!上条さんはレベル0ですよ!?」
「仕方ないですわね・・・・」シュン!!!
追ってきていたやつの一人、一番前の男が突然倒れたようで、後の全員がつまずいて転んだ。
その隙に上条当麻と白井黒子は逃走していった。
「ふぅ・・・・ありがとうな白井。助かった。」
「いえ。風紀委員のお仕事ですので。では。」
「あ、待てよ!」
「何か・・?」
「今度何かお礼をさせてくれ。なんでもいい。」
「お礼?いりませんわ。そんなの。わたくしは当然の事をしたまでですの。」
「でも・・・」
「でもも芋もありませんの。あなたはそれなりに強くても、レベル0。一般市民ですわ。」
「・・・・・」
「ですから、一般市民を守ることは当然ですので、お礼は必要ありませんわ。それに・・・」
「それに?」
「あなたにお礼を言いたいのはこっちですのよ。」
「どういうことだ?」
「いつもいつも助けていただいて。ありがとうですの。」ニコッ
「!!!・・・・あぁ・・俺も当然の事をしただけだしな。」
「??」(なんですの?今の驚いた顔は・・・?)
「じゃあ俺はこれで。」
「また何かありましたら助けに行きますわ。もちろん風紀委員のお仕事として。」
「あぁ。頼む。」
「考えて見ると俺と白井が長く話したのって初めてだよな・・・」
「白井・・・・・」
助けてもらったその日から上条当麻の頭には白井黒子がいた。