神域に憧れて   作:典型的凡夫

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 今回は作中にデュエルがありません。


014 矜持

 冬を越え、季節は春。本州より南に位置するデュエル・アカデミア本校は孤島故に四季の変化に乏しいが、それでも1年のうちに気温の差は存在する。上着を羽織るような生徒も居なくなり、彼らはその変化を肌で感じていた。

 

 既に寒さも消えたそんな日、仁らの通う本校は姉妹校であるノース校との友好デュエルを行うことになっている。

 本校の代表者は十代。無論、元々この役割は学園最強を誇る亮が担う筈であった。しかしノース校の代表が1学年の生徒と聞いた校長は急遽予定を変更し、本校の代表者を同じ1年から選出することにした。紆余曲折を経て、最終的に亮の推薦した十代がその枠へと収まったのである。

 

 そして驚くべきことに、対するノース校の代表者は姿を消していた準であった。彼はこの短期間で分校の生徒全てを倒し、その頂点に立った。その事実に準を知る誰もが驚愕し、改めてデュエルの行く末を期待することとなる。

 

 一方、皆を驚かせた準にも予想外の事態が起きていた。

 

「どういう積もりなんだ、兄さん達!」

 

 控室にて、準は自身の兄を問いただしていた。その内容は長作と正司により突如決められた、友好デュエルのテレビ中継についてである。

 

 現代におけるデュエルモンスターズは単なるカードゲームの枠に収まらない。プロデュエリストであれば一個人にスポンサーが付くことも珍しくはなく、時には野良試合でさえ放映することもあろう。

 しかし今から行うのはアマチュアの、学園姉妹校のたかが対抗試合。常識的に考えれば公の映像記録に残すような代物かどうかも怪しい。テレビ中継など到底納得のいくものではなく、準が口調を荒げるのも無理はなかった。

 

 もっともそれは一般的な視点から見た、つまりは準自身の都合に過ぎない。当然、長作と正司の側にも明確な理由が存在していた。

 

「決まっているじゃないか。このテレビ中継は俺達兄弟の約束を実現に移す1プランなんだよ。今日はお前をプロモートし、カードゲーム界のスターにするのが我らの狙い」

 

 準の猛りも何処吹く風。感情的な準とは対照的に、長作が淡々と説明する。

 

「準。クロノス教諭とかに聞いたが……お前、3ヶ月前にここを退学したそうじゃないか」

「そ、それは……」

 

 続けざま正司に痛いところを突かれ、準が言葉に詰まる。

 2人の兄とて考えなしにテレビ中継を行う訳ではない。この事態を引き起こすことになった要因は現在の準の立ち位置にあった。

 

 長作と正司の2人は大きな夢を持っている。それは兄弟それぞれが政界、財界、カードゲーム界に君臨し、万丈目帝国を創り上げるという野望である。

 長男の長作は政界で、次男の正司は財界で、各々が既に相応の影響力を持っていた。そして準の卒業後は彼をプロの道へ進ませ、それをカードゲーム界へ進出する足がかりとする。それが2人の計画であった。

 しかし準が本校から退学、つまりエリートコースから外れたことにより、彼がカードゲーム界へ十分な影響を持つ存在になれるかどうかが危ぶまれてしまった。

 このままでは万丈目一族のカードゲーム界への進出は難しい。そう考えた2人は、今回の対抗試合を機に準が学生のうちから世間の注目を集め、彼を広告塔として祭り上げることを考えたのである。

 

「いいか準! お前は元々俺たち兄弟の落ちこぼれ!」

「我が万丈目グループ主催でテレビ中継するからには、絶対に負けることは許さん!」

 

 長作の言葉通り、ここまでお膳立てをして準が負けては話にならない。ここで負けるようなことがあれば万丈目家のカードゲーム界への進出は一層厳しくなる。そしてその中心に準を据えることはほぼ不可能になるであろう。

 故に普段以上に失敗は許されない。2人には準の勝利を磐石のものにするため、より確実に己が野望を実現せんがために用意したものがあった。正司がアタッシュケースを掲げ、それを告げる。

 

「ここには俺と兄貴が金にものを言わせたカードが山と入っている! これを使い、最強のデッキを組み立てるのだ!」

「いいな準! 決して万丈目グループの顔に泥を塗るようなことはするなよ!」

 

 長作がそう言い放つと、用は済んだとばかりに2人は退室していった。

 

 対照的に、1人残された準の表情は重い。長作らの言うように、これから行われるデュエルには兄の野望の行く末がかかっている。今までにもその重圧を感じることは度々あったが、今日のそれは格別。負けることの許されない戦いへの重責が準を苦しめていた。

 しかし彼とていつまでも思い悩んではいられない。

 

「駄目だ、駄目だ、駄目だ……! 俺は兄弟の落ちこぼれなんかである筈がない!」

 

 準は只管に声を張り上げ、己を鼓舞する。今の彼にはその程度しかできず、そうせずには居られなかったのである。

 準自身が持つ万丈目という姓。昔はその名を誇りに思いこそすれ、重荷と感じたことなどなかった。それを意識し出したのはいつの頃であったか。彼も覚えてはいない。

 確かなのは今この時、準の双肩にかつてない重責がかかっているということ。万丈目家の将来を担うものとして、彼は勝たなければならない。

 

「勝つんだ! 明日も、明後日も、その次も……その次の次も! 勝って勝って、勝ち抜くんだ!」

 

 万丈目家の一員として勝って当然、そう言われて久しい。準にかけられる言葉は常に「勝て」とただそれだけ。勝利に至る過程など気にされてはいない。

 つまるところ、注目されていたのは準の得た勝利という結果でしかなかった。周囲の者が媚びへつらい、逆らう者がいなかったのは彼のトップエリートという肩書きを恐れ入っていただけ。いつしか準自身を見ている者は誰も居なくなっていた。

 

 準が耐え難い重圧にさらされていることを誰も知りはしない。もっとも彼自身、己が苦しんでいることなど知られたくもない。しかし今の準は理解されないことを辛く感じてもいる。

 彼はそれを無理矢理に押しとどめようと、自身へ奮起を促す言葉を発し続けるのであった。

 

 デュエル会場はいつになく盛り上がりを見せている。

 それもその筈、アカデミアにて生徒同士のデュエルがテレビ中継されるなど、未だかつて行われたことがない。会場には期待と興奮の入り混じった声が満ち溢れていた。

 

「そ……それではこれより、デュエルアカデミア本校、ノース校、対抗試合を始めるノーネ! まず紹介するはドロップ……失礼。本校代表、遊城十代!」

 

 初のテレビ中継ということもあり、司会を務めるクロノスには緊張が見られる。危うく代表となった十代を貶める発言をしてしまうところであった。

 一方、当の十代は司会からの紹介を受け、自然体でフィールドの中央へと歩み寄る。本校の生徒からは数多の声援が送られた。

 

「対するはノース校……」

「要らん! 俺の名は俺が告げる」

 

 クロノスが続けて姉妹校生徒の名を上げようとするも、それを準自身が遮った。

 そして彼は一歩一歩踏みしめるように、余裕を持ってフィールド中央へ足を進める。その静かな気迫を備えた姿に司会だけでなく、直前まで騒いでいた観客までもが押し黙らされていた。

 

「お前たち、この俺を覚えているか! この学園で俺が消えて清々したと思っている奴! 俺の退学を自業自得だとほざいた奴!」

 

 本校の生徒を見渡すようにして準が言い放つ。1学年の生徒とはいえ、準は中等部からの生え抜きであった。それ故、彼を知らぬ者は少ない。そんな準の語りに対し、皆静かに耳を傾けていた。

 

「知らぬなら言って聞かせるぜ……その耳かっぽじって良く聞くがいい! 地獄の底から不死鳥の如く復活してきた俺の名は……! ……一! 十!」

 

 高々と拳を掲げ、準は自らの存在を強調する。そこへ今まで静かに見守っていたノース校の生徒が、声を揃えて「百! 千!」と続く。

 そして彼らに応えるように、準は会場全体へ向けて声高々に己の名を宣言した。

 

「万丈目さん(・・)だ!」

 

 直後。先程までとは一転し、ノース校の生徒からは万丈目サンダー(・・・・)と熱い声援が送られる。呼び捨てにされることを嫌う準の入れる訂正が変化し、愛称として定着した結果がこの呼び名である。

 その信望はトップエリートであった頃のカリスマを髣髴させるどころではない。皆の目に映る準は、以前の彼を確実に凌駕していた。

 

「行くぞ十代! このデュエル、負ける訳にはいかないからな!」

「来い! 万丈目!」

「万丈目さんだ!」

 

 準は勢い勇んでデュエルを挑むも、相手は以前敗北を喫した十代。そう簡単に勝ちは拾えない。一旦準が優勢になるや否や、即座に十代が切り返す。一進一退の攻防を繰り広げる2人のデュエルは観客の目を釘付けにしていた。

 そんな素晴らしい戦いと言えど、いつまでも続く訳ではない。白熱したデュエルにもついに幕が下りる。準にとっては負けられない戦い。しかし、最終的に彼へもたらされたのは敗北であった。

 

 勝敗が付くや否や、怒りの様相を露にした長作と正司が準の元へ駆け寄る。

 

「準! 貴様何をやっているんだ! 自分のやったことがわかっているのか!?」

「万丈目一族の顔に泥を塗りおって!」

「すまない……兄さん達……」

 

 敗北に項垂れる準へ追い討ちをかけるように、長作と正司が準を怒鳴りつける。準とて己のしでかした結果を理解していない訳がない。兄の期待に応えられなかったことを含め、敗北によって自責の念に苛まれている。そんな彼には謝罪することしかできなかった。

 しかし事はそう単純ではない。

 

「貴様、俺達の与えたカードはどうした!? そうすればもっと強いデッキができた筈だ!」

「俺は…………自分のデッキで、勝ちたかったんだ……」

 

 長作らの予想に反し、準は彼らの用意したカードを使用しなかった。2人にとって最も腹立たしかったのはそれ。勝利のために最善を尽くさなかったことである。

 一方、絞り出すように己が真情を吐露した準の考えは兄とは異なっていた。確かに勝利は重要である。が、その勝利のために己を捨てては意味がない。勝つのは万丈目家ではなく、あくまで自分でなければならない。準はそう考えていた。

 

 もし万が一、そのカードがただただ準のために用意されたカードならば、彼も使用を拒まなかったかもしれない。しかし実際に渡されたのは財力に物を言わせ、万丈目家の繁栄のために集められた物。準の矜持がその使用を許さなかったのである。

 

 以前の準と比べれば、それは大きな変化であろう。過去、彼は十代に勝利するためクロノスからの施しを受け取っており、また大地との戦いでは相手のカードを捨ててまで勝利を得ようとしていた。その行為、行動原理は兄の集めたカードを使わなかった今の準とは程遠い。

 このように心境が変化した要因には挫折を味わったことも勿論ある。

 しかしそれよりも大敗を喫したことで守るものがなくなり、それまでの重責から一旦解放されたことが大きい。エリートとしての準など誰も知らない未知の場所。純粋に戦うためだけの戦いが彼の心境に大きな変化をもたらした。

 

 無論、勝負する以上勝つことは重要である。しかし勝てば何をしても良いという訳ではない。事実、過去のそれは準の元に何も残していない。

 一方、ノース校では違った。相手を圧倒するデュエルを見せ付け、今や準は生徒達の羨望の的となっている。

 それは準の持つ地位や名声、権力によるものではない。彼自身の力とその性質を認められた結果である。それ故に矜持が必要と、その勝利が己に誇れるものでなければ無意味と、準はそう思い直していた。

 

「この馬鹿弟が!」

「だから貴様は落ちこぼれだというのだ!」

「いい加減にしろよ! 万丈目は一生懸命戦ったんだ!」

 

 準と彼を罵倒する2人の間に十代が割って入る。

 十代にしてみれば、ともに熱い戦いを繰り広げた相手に賞賛を送りたいほど。その準が罵られるのを黙って見ていることなどできなかった。

 

「俺もサンダーも、全てを出し切ってデュエルしたんだ!」

「我々は途中経過などに興味はない。結果を問題にしているのだ!」

「我々兄弟にとって重要なことは結果だ。結果こそ全て! 勝利こそ全てなのだ!」

「だけど……あんたたちには勝った。苦しみながらも、サンダーはあんたたちを乗り越えたんだ! ……デュエルの意味は勝ち負けだけじゃない。もっと大事なことを教わることなんだ!」

 

 過程に見向きもしない長作と正司に対し、十代はデュエルそのものの意味を説く。この場の大多数の者はそれに賛同したが、2人とて譲れない信念がある。理が全てではない以上、議論は平行線。いつまで経っても交わることはない。

 終わりの見えないそれに終止符を打ったのは、他ならない準であった。

 

「黙れ……十代!」

「万丈目……」

「これ以上……俺を、惨めにさせないでくれ」

 

 敗者が勝者に庇われるなど、準の誇りが許さない。そもそも彼自身も勝利を重視している。勝てば良いという訳ではないが、やはり勝たなければ意味はない。少なくとも今回は確実にそうであったと準は考えていた。

 

「兄さんたち、帰ってくれ」

 

 準の思うところはどちらかと言えば兄よりであろう。しかし準の口から出たのは拒絶の言葉。それを引き金にして、会場からは長作らを非難する声が殺到する。

 

「見損なったぞ準! ……行くぞ正司!」

 

 会場から煽りを受け、長作と正司の2人はその場を後にした。

 今、敗北した準に向けられているのは侮蔑や嘲笑ではない。健闘を称える、心からの賞賛である。しかしその歓声も、今の彼は何処か人事のように感じている。取り残された準は2人の兄に思いを馳せるのであった。

 

 試合終了後、準は本校に残ることを表明した。彼にはまだ本校でやり残したことがあるらしい。が、ここで1つ問題が浮上する。

 そのまま本校に戻る、即ち準の退学をなかったことにする場合、彼は3ヶ月もの期間欠席した扱いになる。当然、進級はできない。

 一方ノース校からの編入扱いにしてしまえば、成績には問題がなくなる。しかしアカデミア本校へ編入する場合、成績を問わず最初はオシリス・レッドに入るという決まりがある。今まで敵愾心を燃やしていた十代と共に住むことに、準はいささか抵抗があった。

 

 そんな進級と等級との板挟みに悩む準であったが、結局彼はオシリス・レッドに所属することを選んだ。既に準は階級を気にしてはおらず、たとえ最下層のクラスであってもさほど抵抗はない。十代と同じ寮というのは気に食わないが、留年するよりはマシであろう。準はそう結論付けたのである。

 

 そうして宛がわれた部屋へ到着した準の眼下には、予想外の光景が広がっていた。

 

「……おい、他に空いている部屋はないのか?」

 

 部屋を見るなり開口一番、準は他の部屋の状況を問いかけた。

 高等部に入学してから早半年が過ぎようとしている今、最底辺のオシリス・レッドからは退学者も出てきていた。故にレッド寮には多少の空席が生じており、仁も今は1人で生活することとなっている。準が宛がわれたのはその仁の住む部屋であった。

 

「あるにはあるが、誰も居ないところはない筈だ。それに何処も広さは変わらないぞ?」

 

 部屋の主である仁は準の意図を汲み取り、何処も変わりはないと返す。

 レッド寮の1室は狭い。以前準の住んでいたオベリスク・ブルーに比べればその差は歴然。3人の相部屋にもかかわらずイエローの1室と大差なく、ブルー寮に至ってはそちらのほうが広いのである。

 更に準は万丈目グループの直系。このような貧相な生活を目にしたこともないのであろう。準が文句を言うのも無理はないと考えての仁の発言であった。とはいえ、準の思考にあるのはそれだけではない。

 

「そうか、あるのか……。よし、デュエルだ!」

「は?」

「俺が勝ったら貴様は他の部屋に行け。万が一貴様が勝ったらその時は仕方ない。同室を許可してやる」

 

 唐突な要求。傲岸な物言いであるが、準にはそれこそ相応しいのかもしれない。しかしこの要求はあまりに無茶苦茶であろう。仁から見れば勝って漸く現状維持。何のメリットもない。

 

「……まあ、仕方ないか。わかった、受けよう」

「ほう? 良い心がけだ」

 

 しかし意外にも、仁はその要求を素直に受けた。

 準はこのデュエルに負けることがあるとは露ほども思っていない。オシリス・レッドの生徒に負ける可能性など、彼の頭には万に一つもないのである。

 故に考え込んだことで何らかの対価でも催促されるのかと準は思っていたが、それもない。これは彼の予想に反していた。

 

 仁とて受ける必要がないことはわかっている。正論を振りかざせば、準が大人しくこの部屋に住まうことが正しい。

 しかし無理に共同生活をしようとしても不満が募るだけであろう。これはそう考えてのこと。

 

 もっとも、この要求を受ければ仁は出て行くことになる可能性が高い。準と仁とのデュエルではどんなに贔屓目に見ても7:3で仁が負ける。実際の勝率は2割が精々といったところ、ここぞという場面であれば彼が勝ちを拾えることはまずない。

 しかし仁にも挑まれた勝負は受けるという、デュエリストとしての矜持がある。負けたところで取り返しの付かない痛手を負う訳ではない。ならばここは勝負をしたい。それが彼の心情であった。

 

「準備は良いな?」

「ああ、いつでも」

 

 再び外に出た2人はデュエルディスクを構え、互いに相手を見やる。

 実態は賭けになるとはいえ、2人にとってはそう重いものでもない。戦いそのものが目的となる勝負が今、始まった。




今日の最強カード

《アームド・ドラゴン LV5》
効果モンスター
星5/風属性/ドラゴン族/攻2400/守1700
手札からモンスター1体を墓地へ送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
また、このカードが戦闘によってモンスターを破壊したターンのエンドフェイズ時、フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、手札またはデッキから「アームド・ドラゴン LV7」1体を特殊召喚する。

「今日の最強カードは《アームド・ドラゴン LV5》。友好デュエルで万丈目が使っていたカードだな。墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の相手モンスターを破壊できる……が、実際これはかなり使いにくい。
 当然のことだが、より効果的に相手モンスターを破壊するには高い攻撃力を持つモンスターをデッキに投入する必要がある。万丈目自身も言っていたことだが、そうするとどうしても事故率が上がってしまう。この点は妥協召喚できる《神獣王バルバロス》等を使えば解消されるが……その場合、悲しいことにアームド・ドラゴンがないほうが強い。
 基本的にこの効果は戦闘破壊耐性を持つモンスターの除去や、リクルーター潰しを行うものと考えたほうが良いだろう。どちらも下級モンスターで対処できるから事故率を気にする必要もない。リクルーターに対してはメイン1ではなくメイン2で破壊することになるな。除去としては微妙だと思うかもしれないが、更なるレベルアップを可能にした上で後続を途絶えさせることができれば十分な仕事をしたと言える。
 微妙な点ばかり挙げてしまったが、《アームド・ドラゴン LV5》の強さは効果よりも出し易さと打点の高さにあると俺は思う。スタンバイフェイズにLV3がフィールドにいるだけで進化でき、感覚的にはリクルーターから出せる攻撃力2400のモンスターと変わりない。この点は非常に優秀だ。更にLV3は《仮面竜(マスクド・ドラゴン)》と《ドラゴンフライ》の2種類に対応している。種族統一でも属性統一でも投入は可能、活躍の場は広いだろう」

 無理やりに思われるかもしれませんが、ラストの展開にも一応理由はあります。それは原作でレイが来た時に部屋が足りないという発言があったことです。
 アニメにおける数話前、長く見積もっても2ヶ月ほど前の時点では満員になっていた筈なのに、レッド寮を改装する前から万丈目は1人で住んでいました。しかしこの短期間で何処かの部屋の生徒3人ともが丸々居なくなったというのは少々考えにくいです。これによって誰かが追い出されたのではないかという疑いが浮上しました。要するに実際は誰かがこういう目にあったのではないか、という作者の妄想です。
 もっとも、実際は例の如くアニメスタッフに忘れられただけでしょう。フレイム・ウィングマンや《ヒーロースピリッツ》の効果、カミューラの設定など、GXの1期は何回先週の話を無視すれば気が済むのか……。矛盾や奇妙な点が幾つあるのか探すのも面白いかもしれません。
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