クーちゃんのご褒美作戦が失敗して白騎士のISコアを置き引き(?)されて以降、クーちゃんの態度がより厳しくなりました。
「博士、いい加減現実と向き合ってください」
「博士、ゲームで世界を救えても、現実の世界は救えてません」
「博士、アニメみたいな展開を待ち望むのは滑稽です」
「博士、何時間見つめてもフィギュアは何も答えません」
「博士、ハーゲ○ダッツを買って来てください」
おかげで私の心はガリガリ削られています。
・・・・・・
「わははは!そんな事もあるよたっちゃん!」
「そう・・・なんですかね・・・」
私は勤め先の店長さんに、ご褒美作戦の出来事について話したけど・・・そんなモノなのかな?
「たっちゃんが他の所で働いていたら、周りの同僚や先輩は皆クーちゃんみたいに接しているからな!がははは!」
私以外クーちゃん・・・うわぁ、鬱まっしぐらだ~
「まっ、たっちゃんのお陰でこの店も少し繁盛してるから助かってるけどな!」
「い、いえ・・・」
店長さんはいつも明るくて、妻子持ちで結婚生活20年目というなんとも羨ましい人です。
「後は、ちゃんと人の目を見て話せたらいいんだけどなぁ」
「ま、まあ・・・」
「綺麗な顔をしてるのにもったいないなぁ!」
なんだかんだ私の心配をしてくれます。
「あ!そうだちょっと頼みたいことがあるんだ?」
「なんですか?」
店長は私にある紙を見せた。
「少年野球チームの・・・マネージャー?」
「実は地元の少年野球チームのマネージャーさんが辞めちゃったんだよ」
「え?」
「マネージャーさんの夫が転勤という名の左遷を喰らっちゃって」
なんか、聞いちゃいけない物を聞いた気がする。
「だから、今マネージャー急募してるんだ。たっちゃん、どうだい?他の人とのコミュニケーションをとってみるのも悪くないと思うんだけど?」
「いやぁ、遠慮しときます。ここで働くのが精一杯なので・・・」
そういう話はパ○ポケで十分です。
「それは残念だ。おっと、休憩時間もそろそろ終わりだ。仕事、仕事っと!」
そう言い店長は店のカウンターへと向かった。
・・・・・・
「ただいまぁ」
「お帰りなさい、博士」
「はぁ今日も働い・・・クーちゃん何なのその紙?」
クーちゃんが何かの紙にサインしていた。
「これは少年野球チームの監督容認届にサインしている所です」
「野球監督?」
「何か問題でも?」
「いや・・・そうじゃないけど」
クーちゃんが野球監督か・・・この束さんをもってしても
「ちなみに博士の名前でサインしていますので」
見抜けるかぁ!
「なんで私の名前でサインするのよ!私、野球なんてパ○ポケでしかやったこと無いよ!」
「あれは野球なんですか?」
「野球だよ・・・多分。でも何で私の名前で!?」
「簡単な話です。博士は休日になっても部屋から一歩も出ずにダラダラと遊んではネットで買い物をしています。はっきり言って引き籠りです」
うぐっ・・・
「なので、かなり強引ではありますが少年野球チームの監督を一年間やっていただきます」
「クーちゃん、私・・・」
「勤め先の店長さんがかなり困っていたので、私が何とかしますと言ってきましたのでご安心を」
店長!諦めが悪すぎですよ!
「店長から詳しい話があると思われますので、明日聞いてください」
・・・・・・
「いやぁ、たっちゃんがマネージャーじゃなくて監督がやりたかったなんてなぁ!」
「いや・・・そのぉ・・・」
「まっ!これでチームの士気が高まるってもんだ!」
クーちゃんの言うとおり、少年野球チームの監督の話で盛り上がっていた。営業中にも関わらず・・・
「あのぉ、店長」
「何だ?」
「前の監督ってどうなるんですか?」
「その点は安心しろ!」
ちゃんとフォローできるように・・・
「なんせ、前の監督はこの俺だからな!」
逃げの手段に使うなぁ!
次回、束の「少年野球チームの監督になろう!」
ご期待ください。