今日は私の少年野球チームの監督業務初日です。
私はこの日までの間にクーちゃんと店長に野球監督のイロハから応用まで学んで、練習として使ってるグラウンドに向かってるけど・・・
「ねえ、クーちゃん」
「何ですか博士」
「今日さ、クーちゃんが・・・」
「分かりました。私が引き受けましょう」
おおっ!クーちゃんが私の代わりに監督を・・・
「ここに良質なバットがありますからね」
・・・え?
「クーちゃん。良質なバットって?」
「そこにあるじゃないですか」
私を指差さないで!
・・・・・・
結局、私はそのまま少年野球チームの監督業務をやることになったけど・・・
「え、えっと・・・今日からこのチームの・・・か、監督になりました・・・篠ノ之束です。み、みんな・・・よ、よろしく」
「「「「「・・・・・・」」」」」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
「あと、この野球チームに・・・マネージャーがつきました」
「マネージャーのクロエです。よろしくお願いします」
「「「「「はい!」」」」」
「何で返事するの!?」
「監督、今日の特訓メニューは何ですか?」
クーちゃん、何事も無かったようにスルーしないで!
「え、ええっと・・・今日は、グラウンド10周して・・・チーム内の・・・」
「グラウンド走り込みを開始してください」
クーちゃん!?
「私の事をむ、無視・・・」
「弱気な監督についてくる選手などいません」
「ぐはっ!」
けど、私が監督やらなくてもいいって・・・
「グラウンド10周の次は監督のノック練習です」
やらせるんですね。
・・・・・・
「博士、選手より先に倒れるとは情けないと思います」
「私は・・・クーちゃんじゃ・・・ないから・・・」
ノック練習を始めて5分で倒れた私は、クーちゃんに放置気味の看護を受けながらクーちゃんの練習風景を見てるけど・・・
「ボールを取ったらすぐ投げる」
「はい!」
「膝をもっと曲げる」
「はい!」
「前に出なさい」
「はい!」
クーちゃんが監督兼コーチに向いてる気がする。
じゃあ、私はここでのんびりと・・・
「次は監督をバット代わりに・・・」
「私を殺さないで!」
イジメ。ダメ!ゼッタイ!
・・・・・・
「き、今日の練習は、ここまで。みんな・・・お、お疲れ様」
私だけ疲れ果てて、監督業務初日は無事終わった。
選手達は野球道具を持って帰ったけど・・・
「何で私がグラウンドの掃除をするの?」
「まともに働いてないからです」
クーちゃんのスペックが高すぎて私が出る場面がなかったんですよ。
「クーちゃん。私は頭脳労働がメインだから・・・」
「言い訳をしないで、業務を果たして下さい」
「いや、私はISの・・・」
「因みに明日の朝から博士のトレーニングがありますので」
このまま言われっぱなしではいけない。反論しないと!
「そんな決定権がお前にあるのか?」
このセリフを言えば・・・
「次からウサ耳を付けて監督業務を勤めますか?」
「・・・嫌です」
これが若さか・・・
次回はクリスマスの話を執筆する予定です。
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