駄兎の日々   作:陸のトリントン

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今回の話はみんな大好き(?)クリスマスのお話です。


12話 束はクリスマスを迎える

少年野球チームの監督になって数カ月が過ぎました。

 

私が監督になってから、チームは負け知らず。

 

抜群のチームワーク、絶妙な采配、完璧な作戦

 

この三つが私のチームの要です。

 

まあ、このままいけば夏の全国大会優勝間違いなしだ!

 

 

 

9割方クーちゃんのお陰ですけど。

 

 

 

「そんな事があったのですか」

 

「うん。もう、クーちゃん一人でいいんじゃないのって思うぐらいの活躍だったよ」

 

 

 

そんなこんなでクリスマスまで残り一カ月を切った頃、私はクララと久々の電話をしています。

 

最近、クララは自分の所属している部隊長の話を持ってくる。その部隊長は実力は部隊の中で落ちこぼれなのだが、可愛くて仕方がないため政府の偉い人達が部隊長のままにしてるって言ったけど・・・。

 

「クララ、その隊長さんの映像は観たよ」

 

「そうですか。どうでしたか?」

 

「すごく・・・可愛かった」

 

「やはり隊長はシュヴァルツェ・ハーゼの希望です!」

 

確かに可愛いけど・・・

 

 

 

以下、束が見たシュヴァルツェ・ハーゼ隊長の活動記録映像一部です。

 

 

 

『クラリッサ、おなかすいたー』

 

『わたしのせんようきがくるの?やったー!これでぶかのせいかつがらくになるぞー!』

 

『クラリッサ・・・かみなり・・・こわいよぉ・・・』

 

『わたしは、シュヴァルツェ・ハーゼたいちょうのラウラ・ボーデヴィッヒしょうさです!』

 

『おちこぼれだって、へいわをまもれるんだ!』

 

 

 

以上、束が見たシュヴァルツェ・ハーゼ隊長の活動記録映像の一部でした。

 

 

 

これ、ロリコンホイホイじゃん。

 

 

 

「織斑千冬さんは隊長を気に入ってくれるでしょうか?」

 

いっくんが誘拐された時にドイツ軍に(強制的に)協力したお礼として、ちーちゃんはドイツで一年間ISの教官をする予定だけど・・・

 

「うーん。ちーちゃんはブラコンだから難しいよ」

 

全ての行動基準がいっくんであるちーちゃんを落とすのは容易じゃない。いや・・・不可能だ。

 

「そうですか・・・」

 

「クララ、そう落ち込まないで。ところでクリスマスの日は大丈夫?」

 

「申し訳ございません・・・その日はシュヴァルツェ・ハーゼの皆でパーティーをやるので」

 

「そっか。じゃあ、そっちはそっちなりに楽しんでね」

 

「はい。では失礼します」

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

クリスマスまで、残り二週間。

 

 

 

「博士、今年は星飛○馬形式のクリスマスを迎えますか?」

 

「まだ私のバトルフェイズは終了していない!」

 

私は公衆電話へ猛ダッシュし、マッキーの携帯に電話した。今日はオフの日だから掛けても問題ない!

 

 

 

「ああ、ごめん。その日は旦那と・・・・・・ね?」

 

「爆発しろ!」

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

クリスマスまで、残り一週間。

 

 

 

「博士、花○満さんに手紙でも送りますか?」

 

「まだだ・・・まだ・・・終わらんよ!」

 

私は公衆電話へ猛ダッシュし・・・

 

 

 

「撤去されてるぅぅぅ!」

 

 

 

残酷な現実を目の当たりにした。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

そしてクリスマスイブの夜

 

 

 

「ジングルベール・・・ジングルベール・・・リア充爆発だぁ・・・」

 

 

 

今日は・・・仕事して・・・部屋で・・・ジャージの姿で・・・寂しいクリスマスイブ。

 

「クーちゃんは急用でいなくなるし・・・・・・もういいもん。一人でゴロゴロしながらゲームやってやる!」

 

私は棚の中からニューファミ○ンとドラ○エ2を取り出した。

 

「前回のパスワードはちゃんと書き留めてある・・・よし!」

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

カセットを挿し、電源スイッチを押そうとした時、インターホンが部屋に鳴り響く。

 

「誰・・・今ゲームしようとする時に」

 

私はやる気なくドアを開けた。そこには・・・

 

「メリークリスマス、博士」

 

「クーちゃん・・・」

 

サンタの姿をしたクーちゃんがいた。

 

「なんで・・・返り血を浴びたサンタコスなの?」

 

「クリスマスジョークです」

 

ジョークにも程があるでしょ・・・

 

「それより、クリスマスプレゼントです」

 

「え?・・・私に?」

 

「はい。メリークリスマス」

 

若干棒読みながらもクーちゃんは私に赤い小包のクリスマスプレゼントを渡してくれた。

 

「く、クーちゃん・・・」

 

嬉しいよ・・・いつもキツイ口調で私の心をガリガリ削ってくるのにこの日だけは・・・

 

「クーちゃん・・・開けていい?」

 

「どうぞ」

 

私は涙目になりながら赤い小包を開けた。そこには・・・

 

 

 

 

 

 

『これであなたも人見知り卒業! 駄目な人でも出来るコミュニケーション術』

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

「博士。私がクリスマスシーズンだけ甘いという考え自体甘いです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今夜はサンタ狩りじゃあ!」

 

その後、私はエアガン片手に街中を走りまわって警察にお世話になった。




次回、白騎士奪還作戦!?

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