大晦日
「3、2、1・・・」
「「あけましておめでとうございます」」
私は地下室で年越しを迎えました。あのクリスマスの暴挙が原因でクーちゃんは悪い意味でよりクールになりました。
「ねえ、クーちゃん」
「何ですか博士?」
目つきがきついけど、重大発表しなくちゃ。
「実はクーちゃんに重大なお手伝いをしてほしいのです」
「何ですか?ゲームの新作を買って欲しいんですか?」
「違うよ」
「白騎士奪還を手伝ってほしいの」
私は大体の企業が休んでいる正月休みを利用し、白騎士奪還作戦を発令した。
内容はいたって簡単。倉持技研にある、白騎士のISコアを奪還する。
そのために倉持技研に関するありとあらゆる情報を収集し、奪還計画を練った。これにクーちゃんが加われば、この計画が失敗することはない。倉持技研!お前たちの恐怖の顔が目に浮かぶ。ふははははは!
・・・・・・
正月休みでも倉持技研は通常営業でした。
「博士、ちゃんと情報を収集したのですか?」
私とクーちゃんは倉持技研の門から100m離れたマク○ナル○でハンバーガーを食べながら作戦会議をしていた。
「し、したよ。今回はたまたま失敗しただけで・・・」
「どうやって潜入するんですか?正月休みという前提で建てた計画は使えませんよ」
クーちゃん・・・睨みつけないで。最近、胃の調子が悪いんだから。
「そんなこともあろうかと、ちゃんと考えているから!」
何とか虚勢を張っては見たが、クーちゃんの視線がキツイ。
「何ですか?」
「それはね・・・」
・・・・・・
「博士」
「何?」
今、私とクーちゃんは倉持技研のIS格納庫にいます。・・・まさか成功するとは。
「博士はこの方法でペンタゴンから脱出したのですか?」
「うん」
「どうして技術者はバカばっかりなのですか?」
「さあ・・・」
はっきり言おう、警備がザルにも程がある。ペンタゴン程のセキュリティーは期待してなかったけど、ペンタゴンで使った手段でペンタゴンの時と同じ反応をするって・・・
「そ、そんなことより!早く白騎士のISコアを奪還しないと」
「どうやって取り外します?」
そう、目の前に倉持が製作中のISがあり、そのコアが白騎士のISコア・・・自分で何言ってるか分かんなくなってきた。
「まあ、ここは・・・」
「そこにいるのは誰!」
げぇ!こんな時に何でばれた!?
「どうしよう、クーちゃん!?」
「仕方がありませんね。脱出です」
ここまで来て計画失敗だなんて・・・
「博士、落ちないでください」
次にチャンスが・・・え?
「うおわぁ!」
クーちゃん・・・何で私を両手で軽々持ち上げてるの!?
「な、何を・・・」
「脱走です」
そう言い、クーちゃんはIS格納庫の壁を蹴り壊しながら走り始めた・・・って!
「バイクより速いってどういうことなのおぉぉぉ!」
クーちゃんはエイトマ○ですか!?サイボーグ○○9のジョ○ですか!?
「加速装置と叫びながら走りますか?」
「結構です!あと、飛ばないでえぇぇぇ!」
なんか破れたけど、私の寿命が縮まる・・・
・・・・・・
「クーちゃん・・・もう・・・あんな真似は・・・やめて・・・」
「死ななければ問題ありません」
そういうレベルの話じゃないから・・・縦横無尽に駆け回られたら死んじゃうよ。
「ところで博士」
「何?」
「ポケットの中にある紙は何ですか?」
「これはMG『ヒャク○キ』の注文書とISの展開装甲や自動支援装備の設計・・・」
あれ・・・肝心の設計図が無い。おまけに『ヒャク○キ』の注文書も名前の部分が一部破れてるし・・・
「博士。あなたは倉持技研に無償の技術提供をしたいのですか?」
その後、私はクーちゃんの説教を正座で2時間聞く羽目になりました。
数日後、倉持技研はISの展開装甲及び自動支援装備の開発に成功した。
次回は箒を登場させる予定です。
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