・・・とは言っても前半部分ですけどね。
箒ちゃんとの再開から一か月が過ぎました。
私は世界と家族を元に戻すため頑張っています。
まあ、仕事と監督業をこなしながらISに関する情報を集めてるんだけどね。
パソコンとかはジャンク品を使ってスーパーコンピューター以上のパソコンを作ったし、通信料なんてあの手この手で無料でやってるから問題ないか。
「何、夢みたいなことを語ってるんですか博士」
・・・だったらいいのになぁ。
実際は雑誌を読み漁って、安い高性能パーツで自作PCが完成したばかり。あとはネット環境を整えれば・・・
「そんな事より博士、お手紙です」
お手紙・・・そっか。私、電話もメールもできる環境じゃないんだ。
どれどれ・・・
篠ノ之束へ
◯月×日 午後8時 駅前のト○サルディーに来てくれ。
実はお前と一緒に日本武○館に行った時、私の上司・・・スコールっていう奴が尾行しててお前との関係を問いただされたんだ。
『お互い初対面だから何とか情報を手に入れようとした』って言って何とか誤魔化したけど、『お前の居場所を突き止めてスコールとMエムも会わせろ』と命令されたんだ。もし、突き止めることができなかったら旦那をもらうと脅されたから仕方なく命令に従うんだけどさ・・・
だから、事前に打ち合わせをして何とかその場を凌がないかと考えたんだ。
多分私はマークされている。だから・・・早くて30分、長くて60分で打ち合わせを終わらせたい。
すまないが、私のわがままに付き合ってくれ。
「マッキー、手紙を使ってまで私を助けたいんだ・・・」
なら私もマッキーの約束を守らないと・・・
追伸
千冬の弟、織斑一夏っていう奴なんだけど・・・・・・
ラウラの恋人でロリコンだってことが分かった。
そんな情報いらないからマッキー・・・
・・・・・・
○月×日 午後7時55分 ト○サルディー前
「もうそろそろマッキーが来る頃だ」
私はいつものジーパンとデニムとハンチングと黒縁メガネでマッキーが来るのを待っていた。
まあ、友達と遊ぶ服ってこれぐらいしかないんだけどね・・・
「ん?マッキーだ」
そんなことを考えてる内にマッキーを見つけた・・・ん?
「あの二人・・・誰?」
いつものようにグレーのスーツを着てるマッキーの横に金髪のホルスタインと女の子の二人がいる。
とりあえず、私はマッキーとは赤の他人のように振舞って接近し、話を盗み聞きすることにした。
幸いマッキーは気付いてくれて、二人が私を見ないように移動してくれた。
「スコール・・・どういうつもりだ。この命令は私一人で行うもんじゃねえのか?」
「オータム、私に隠し事をしても無駄よ」
「悪いが私は同僚にも隠し事をする人だ。仲が良くなければ良くないほどな」
「そう言っても無駄よ。あなたの経歴、調べさせてもらったわ。あの篠ノ之束とクラスメイトだったじゃないの」
「てめぇ・・・調べたのか」
「ええ。それに随分仲が良かったんじゃない」
あのホルスタイン凄く嫉妬してるけど・・・何か引く。
「私の経歴を調べたなら、もう一人束と仲のいい奴を知ってるだろ?仲の良さならそいつに聞け」
「織斑千冬の事ね。彼女は今ドイツにいるじゃない。それに仲の良さなら本人から直接聞けば良い話だし」
「その本人はどこにいるんですかねぇ・・・」
「あら、オータム。あなたが私達の会話を盗み聞きしやすくするために誘導してくれたじゃない?」
・・・え?
「てめえっ!!」
「もう遅いわよオータム」
ガチャッ
「え?」
私の背後に銃を持った小さいちーちゃんがいた。・・・小さいちーちゃん?
「ちー・・・ちゃん?」
「・・・」
あの目つきの鋭さもちーちゃんそっくりだ。
「初めまして、篠ノ之束。私はスコール。そしてあなたの背後にいるのがエム。そしてオータム・・・と言うより、巻紙礼子というべきかしら」
スコールと名乗るホルスタインは私を睨みつけていた。
「オータム。私はあなたを組織のスパイにはしたくないの。だから、今は私の言うことに従いなさい」
「くっ・・・!」
マッキーがあんなに悔しがるの初めて見た。
「この話の続きは、予約した高級レストランでたっぷりしましょう」
そう言い、私とマッキーはホルスタインとチビちーちゃんに連行された。
篠ノ之束、人生最大のピンチを迎えています。
次回、束は亡国企業と出会う その2
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