「博士、私が何で怒ってるのか分かりますか?」
「私が勝手に・・・外出したことですか?」
クーちゃんに救出(?)され、私は
「いいえ、違います」
「え?」
「私は博士が仕事を増やした事に怒っているのです」
仕事を増やした・・・もしかして。
「もしかして・・・見てた?」
「はい。待ち合わせから、レストランの会話まで」
「あれは仕方がなかったの。ああでも言わなければマッキーは・・・」
「博士。ISの資材はどこから調達するのですか?」
「クーちゃん・・・この私を甘く見てるね」
「はい。ものすごく蔑んだ目で甘く見ています」
一言多いよ・・・
「なら、そこにある段ボール山の向こうを見よ!」
私はポケットから何かのスイッチを取り出し、ボタンを押した。
「これは・・・」
「そう。これは私専用機を作るのに必要な資材だ!」
私は稼いだお金で必要な資材をちょっとずつ買ってきてはこの段ボールの山の裏に置いといていたのだ。
「クーちゃん。私だってやれば・・・」
「博士。まさか、この部屋の中で作るのですか?」
「そうだけど」
「外で作ってください」
「え?」
「IS一体作るのに、どれだけの騒音が鳴り響くと考えているんですか?」
「い、いや、そんなことしたら、上の病院が・・・」
「誰も病院の近くで作れとは言ってません」
クーちゃん、目が怖いよ。
「後、製作中の事故、事件等は一切責任を負いませんのでご理解のほどを」
「ちょ、ちょっと待って!外が雨降ったり・・・」
「自己責任です。いい加減、自分の立場というものを理解してください。家に帰ってアニメ鑑賞かゲームしかしていない『ISの開発者』の篠ノ之束博士」
こうして私は、外でエム専用機の名を借りた束専用機の開発をしていた。
「ちなみに仕事と監督業は休まず働いてください。家計が火の車になりそうなので」
家庭はブラック企業です・・・
そして、あっという間に三か月が過ぎました。
「もうそろそろだけどなぁ・・・」
私は廃工場でエムが来るのを待っていた。
この情報はマッキーが教えてくれたから良かったけど、スコールっていう人が怖いなぁ。
「おっ!来た来た」
約束通り、一人でやって来たけど・・・
「何でゴスロリファッション?」
黒いドレスに黒い傘。そして黒いアクセサリー類・・・たぶんあれがゴスロリファッションというものか。
「我が魂に共鳴する鎧が現世にて生誕されたか?」
言ってる意味が分からないからさっさと渡すか。
「えっと、専用機が・・・出来たから・・・その、渡すよ」
私はエムの専用機『黒騎士』の
「待たれよ」
エムに止められた。もしかして・・・私を抹殺!?
「あ・・・あ・・・あり・・・」
蟻?
「あり・・・ありが・・・とう・・・・・・ございます!」
顔を赤くしたエムは颯爽と廃工場から去った。
「・・・似た者同士なんだ」
とりあえず、私と同類なのは分かった。
「あぁ~。緊張したぁ」
私は問題なく地下室に帰れたことに安堵している。あのエムという人、悪い人じゃないかも。
「博士、一つ聞きたいことがあります」
「何?」
「博士はエムを利用して、博士自身の専用機を作ったんですよね?」
「そうだよ。
「どうやって、
「センサーがあるから、それが現在地と一緒に知らせてくれる」
「どうやって、エムから専用機を奪取するのですか?」
「束特製の
ふふふ。クーちゃん、この私を甘く見ては困るなぁ。
「では・・・」
「どうやってエムと接触するのですか?これ以降、接触できる確証なんてありませんよ」
「・・・・・・」
それは考えてなかった・・・
次回、巻紙礼子の離婚危機!?
ご意見、ご感想、お待ちしております。