駄兎の日々   作:陸のトリントン

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今回はマッキーの旦那が登場します。


19話 束は親友と見張る

クリスマスが一週間後に迫ったある日の事、マッキーが訪ねて来た。

 

「マッキーが来るなんて珍しいねぇ。何があったの?」

 

「実はある事に協力して欲しいんだ」

 

「ある事?」

 

 

 

ここ最近、マッキーの旦那の帰りがかなり遅いと言う。

 

最初は仕事で遅くなってると思っていたが、それが二ヶ月も続いたので独自に調査を始めたら・・・

 

「私の組織と繋がりを持ってたなんて・・・」

 

「でも、いいんじゃない?旦那に会えるんだよ?」

 

「私、夫にOLとして働いてるって嘘付いてるんだ」

 

離婚まで秒読みか?

 

「ところで、マッキーの旦那さんってどんな人?」

 

「そういえば、写真見せてなかったな」

 

マッキーはスマホを取り出し、私にマッキーの旦那さんの写真を見せてくれた。

 

「え?誰、このイケメン」

 

「私の夫」

 

「二次元の旦那さん?」

 

「お前、表へ出ろ」

 

「ゴメンなさい。許して下さい」

 

だって、長身で金髪ロンゲのイケメン・・・髪を下した二階堂紅〇にそっくりだもん。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

クリスマス当日

 

 

 

私とクーちゃんとマッキーはト○サルディーでマッキーの旦那がある人物と取引をするという情報を得て、店内で待ち伏せしてるけど・・・

 

「マッキー、本当に旦那さん来るの?」

 

「ああ。亡国企業の情報網をなめんなよ」

 

職権乱用の気がするけど、まあいいや。マッキーの旦那さんの姿を生で拝見できるし。

 

「おい。夫が来たから、隠れろ」

 

マッキーは大慌てで隠れて旦那との取り引きをのぞき見しようとしたが・・・

 

「スコール・・・!」

 

隣にホルスタインのスコールがいた。

 

てか、スコールは赤のボレロを着ていて、マッキーの旦那は黒のジャケットを着ていてミスマッチ感が強い。

 

「この俺を直々にご指名するとは、一体どんな話なんだい。Ms.スコール?」

 

マッキーの旦那・・・ナルシストかよ。

 

 

 

「あなたの答えをまだ聞いてないのよ」

 

「答え?君の企業に5千万の資金提供をする話かい?」

 

「あれは白紙になったでしょ。新しい社長が就任した途端、亡国企業と繋がりのある社員を全員逮捕して情報を全世界に公表。企業のイメージダウンになるどころか、それを逆手に取って各国の亡国企業を合法的に壊滅させて社会的地位と名誉を積み重ねて、デュノア社をISシェアNo.3に落とし入れたじゃない。ISシェアN0.1会社の若社長さん」

 

「悪いが、あの会社は先祖代々受け継いできた会社だ。赤の他人が上手く経営できる程やわじゃない。それに、俺はデュノア社をNo.3に落とし入れたんじゃない。デュノア社が虚勢を張ってる証拠を突き付けたら、No.3になっただけだ」

 

「ホント、罪な男ね」

 

「褒め言葉として受け取るよ」

 

 

 

マッキーの旦那、ハイスペックすぎるだろ・・・

 

「スコール・・・何、夫とイチャイチャしてるんだよ・・・」

 

隣ではクーちゃんはペペロンチーノ食べてて、マッキーは怒りゲージを溜めてる・・・

 

 

 

「では、本題に入らせてもらうわ」

 

「そうだったな。で、本題は?」

 

「この紙にサインして欲しいのよ」

 

スコールがマッキーの旦那さんに差し出した紙。それは・・・

 

「契約書?」

 

「今はNo.1になってるけど、今後の事を考えたら私達と契約した方が良いわよ」

 

「悪いがこれは・・・」

 

「奥さんの為にも、契約した方が良いわよ」

 

「どういう意味だい?」

 

「私が調べた所、あなたの奥さんはOLなんかやってないわ」

 

うわ!あのホルスタイン、自分の部下を餌にして契約を迫ってる。

 

「へぇ。本当は何をしてるんだ?」

 

「私の部下よ。あなたの奥さん、業績悪化に随分苦労してるのよ。これ以上あなたが頑張ったらあなたの奥さんはそれ以上に苦労するわよ」

 

 

 

ベキッ

 

 

 

箸が折れる音がしたけど・・・

 

「もう我慢できねぇ・・・ちょっとスコールを殺しに行ってくる」

 

マッキーの怒りゲージが爆発した!これは止めないと、私達が出禁になっちゃう。それにあのホルスタインはマッキーの怒りでさえ快感に感じる変態なんだから、なおさら止めないと。

 

「ま、マッキー、落ち・・・」

 

 

 

「何だ、そんな事か」

 

 

 

・・・え?

 

「そんな事?」

 

「その情報は既に持ってるよ。君が俺の愛する女を奪おうとしてる事も」

 

「なら、どうして何もしてあげないのかしら?心配してたわよ」

 

「あいつは、唯一この俺を負かした女だ。そう易々と手が出せる女じゃないのさ。それに・・・」

 

そう言いマッキーの旦那は突然立ち上がり、華麗に契約書を破った。

 

「聖なる日に愛する女と一緒じゃないのは俺の美学に反する。だろ、礼子?」

 

マッキーの旦那は私達を指さした。

 

「・・・分かってたのか?」

 

「ああ。お前が近くにいる事ぐらい分かるさ」

 

「・・・どうして帰りが遅かったの?」

 

マッキーが泣きそうだ。てか、私とクーちゃん不要?

 

「これを渡すために世界のあちこちを飛んで来たんだ」

 

旦那はポケットからある物を出した。

 

「これは・・・!」

 

「君が俺を負かした時に使ったグローブだ。これを探すのに一苦労したってわけよ」

 

マッキーの旦那は赤の指ぬきグローブを探すために世界中を飛び回っていたのか。

 

「この・・・バカ野郎・・・」

 

「君のためなら、俺は世界中を飛び回る大馬鹿者さ。メリークリスマス、礼子」

 

礼子は泣きながら旦那さんに抱きついた。

 

「マッキーの旦那さん。どんだけハイスペックなんだ?ねえ、クー・・・」

 

「うぅ・・・ぐすっ・・・」

 

クーちゃんが泣いてる!?感動するか・・・夫婦の愛を再確認した場面もだもんね。

 

 

 

 

 

 

「どうして・・・博士はこんなにも・・・ダメなんだろう・・・ぐすっ・・・」

 

そんな理由で泣いてたの・・・




次回は、一夏がISを起動させた時期に起きた事件を執筆する予定です。

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