クロエのキャラが深まるはずです。
「クララ。明日までに来れる?」
「問題ありません。私が早急にそちらへ向かいます」
「じゃあ頼む。このままだと本当にIS学園に行っちゃうから」
「分かりました。では明日、会いましょう」
クララに連絡をし、明日私の地元に来るように連絡したけど・・・
「クロエおねえちゃん。きれい!」
「ありがとう。人に褒められるのは初めてですね」
「え!そうなの!?」
「はい」
「じゃあ、わたしはクロエおねえちゃんをはじめてほめたひと!」
「そうです」
クーちゃんとラウラちゃんの仲がすごく良いんだけど。おまけにクーちゃんは笑顔だし。
「博士、早くこの子を家へ連れてって下さい」
「は、はい」
クーちゃん、私を見る目がいつもよりキツイんですけど・・・
・・・・・・
「ここがおうち?」
「はい。暗くて居心地は良くないですが、一晩泊まるには問題ありません」
「きょういちにち、よろしくおねがいしまーす!」
家にたどり着いたのは良いけど、私は蚊帳の外だ。
「博士、今日の夕飯の食材を買いに行ってください」
「え!?いや、なんで・・・」
「買いに行ってください」
「だから、なん・・・」
「買いに行ってください」
「クー・・・」
「行ってください」
「・・・はい」
完全に主従関係が逆転している。
・・・・・・
さてと、博士は夕食の買い出しで出かけて行きましたか。
「ラウラさん。聞きたいことがあります」
「なに?」
「おうちが無いのは嘘ですね?」
「う、うそじゃないもん!」
私はラウラちゃんのネームタグを見せた。
「ネームタグにはきちんと住所が書いてあります。どうして嘘をついてまでIS学園に行きたいのですか?」
「うそじゃ・・・ないもん」
ラウラちゃんが泣きそうになってる。・・・どうも、対応の仕方が博士と同じになってしまう。
「では、教えてくれませんか。IS学園に行きたい理由を」
「いちかがいるから・・・」
「いちか?織斑一夏のことですか?」
「うん・・・」
博士の話を盗み聞きする限り、ラウラちゃんと織斑一夏は恋人同士と分かっている。ここは、優しく接しないと・・・
「一夏君もラウラちゃんと会えないことに悲しんでいると思います。だけど、皆に迷惑を掛けるのは違います」
「でも、しがつにいちかにあえるっていったのに、うそついたんだよ」
「だからです。嘘を言ったから家出をする。それは悪いことなんです」
「うそいったほうがわるいもん」
子供の屁理屈に悪戦苦闘しながらも私は対話を試みる。少なくとも博士よりは意志が強い。こんなところで諦めてしまってはいけない。
「ラウラちゃんを心配してる人はいるんだよ?」
「いないもん」
「どうしてですか?」
「だれもいないから」
「どうしてそれが言えるんですか?」
「だれもいないもん。だからしんぱいするひとはいない」
「私は心配しています」
「どこをしんぱいしてるの?」
「ラウラちゃんがみんなにちゃんと謝ってくれるのか」
「・・・」
ラウラちゃんが何も言わなくなった。
「誰もラウラちゃんをいじめたくて嘘を言ったわけではありません。ラウラちゃんとの約束を破ってしまって、それが原因で家出をしてしまって、皆はその事に心を痛めてるんです」
「いためてないもん。みんなおとなだもん」
「大人でも心を痛めることはあるんです」
博士の場合は自業自得ですけど。
「・・・クロエおねえちゃん」
「何ですか?」
「みんな・・・しんぱいしてる?」
「はい。だからおうちに帰ったら、ごめんなさいって謝ってね」
「うん・・・」
「良い子、良い子」
私は優しくラウラちゃんの頭を撫でた。この子は誰よりも純粋で優しい心の人なんだ。だから、その純情を汚さないようにしないと。それにひきかえ・・・
「どうして博士はダメダメなんだ・・・」
・・・・・・
「おい!有り金、全部寄越せ!」
「いや・・・無理です」
「いいから寄越せぇ!」
篠ノ之束
現在、駅裏で女のヤンキーにカツアゲされている。
次回は黒兎との別れを執筆する予定です。
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