ちなみに、本編とあまり関与しないのでクラス代表戦はカットします。
「束。まずはお前の運動能力を測るから、私のノックを取ってみろ」
「マッキー。さすがにそれは・・・」
「おいおい。監督がそんな弱気になってどうする?」
「だって・・・」
マッキーに運ばれた私は『束 大改造計画』と言う名の苦行をさせられる羽目になったのですが・・・
「何で山の中で特訓なの?しかも、誰も立ち寄らないような所に野球のグラウンドがあるなんて」
「特訓って言ったら、山の中でやるに決まってるだろ?」
それは無いと思う。
「とにかく、私のノックを3本取ってみろ」
そう言い、マッキーはバッターボックスに立ち、私が取れやすいように軽いノックから始めてくれた。幸い、私がいるピッチャーマウンドの方へ打ってくれた。
「これは取れる」
ボールを取ろうと構えたが、グラウンドの土があまり整正されていなかったせいで、ボールは小石に当たり・・・
「ぶふっ!」
私の顔にクリーンヒットした。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫・・・じゃない」
「じゃあ、大丈夫か」
どこが!?
「マッキー・・・私、大丈夫じゃないって・・・」
「そういうジョークが言える時点で大丈夫だろ。さあ、続きを始めるぞ!」
マッキー・・・体育会系みたいな事を言わないで。
「でも、頑張らないと明日のアニメのイベントに・・・」
Prrrrr
マッキーの携帯に誰かが電話を掛けてきた。
「何だ?はい、もしもし・・・はい・・・束、クロエが話忘れてた事があるって」
クーちゃんが私に話忘れてた事?
私はマッキーの携帯を手に取り、電話に出た。
「クーちゃん、私だよ」
「博士、明日開催されるアニメのイベントチケットですが、先程売却しました」
・・・え?
「クーちゃん・・・え、その・・・」
「イベントと言う理由で博士が逃げるのを阻止する為に、チケットを売却しました」
「いや。普通、売却なんて・・・」
「とあるルートで何とか売却を成立させました」
とあるルートって何!?というより、どうやってクーちゃんはそこまで嗅ぎつけたの!?
「なので、頑張って大改造されて下さい」
そう言い、一方的に電話を切られた。
「束、どうした?膝なんか着いて」
「マッキー・・・私はもうダメだ。明日開催されるアニメのイベントに行けなくなった私は、もう頑張る気力がありません」
「そうか。よし、特訓を続けるぞ」
「だから、私は・・・」
ズドン!
「束、お前はまだ自分の強さに気付いてないだけだ。だから、私がそれを気づかせる!」
「マッキー・・・さっきの音は?」
「あれか。私の全力バッティングで巨木が砕けた音だよ」
どうやったら、私がマッキーより強くなれるのか分からないよ!
「さあ来い束!お前には魔球か新打方の一つを覚えさせるからな」
「無理無理!そんなの出来るのはちーちゃんとクーちゃんぐらいだから!」
「やってみなければ分からねぇぞ!」
「やらなくても分かるからぁぁぁ!」
その後、私は何度か三途の川を渡りそうになりました。
マッキー・・・私は超人野球がしたくて監督になったわけじゃないから。
・・・・・・
1週間後
束の自宅付近の土手
「キャッチボールとノックは何とかできるようになりましたね、博士」
「ふふーん。マッキーとの特訓の成果が実を結んだんだよ」
マッキーとの特訓のお陰で、キャッチボールと百本ノックは何とかできる様になりました。
「1週間でこれぐらいしか身に着かなかったのは残念ですが、今回は大目に見ましょう。博士にしては珍しく頑張りましたから」
相変わらず、クーちゃんの言葉が突き刺さりますが。
「ところでクーちゃん。今日はどうして監督業お休みなの?」
「理由は、礼子さんが持ってくる一昨日の試合映像を見れば分かります」
「マッキーをパシリに使うなんて・・・」
「博士に頼むと碌な物も一緒に持ってくるので、礼子さんに頼みました」
そんな他愛(?)のない会話をしていたら、マッキーがジュースを持って帰って来た。
「おい。ジュースを飲みながらでも、試合映像見ようぜ」
私は自宅に戻り、さっそく一昨日の試合を見る事にしました。
以下、一昨日の試合をダイジェストでお送りします。
「喰らえ!ファ〇トム大魔球!」
「あれは・・・ジャコビ〇流星打法!」
「アキレス腱が・・・逝かれちまった」
「殺人〇打法で、お前をあの世に送ってやる!」
「おい!死ぬな!死ぬなぁぁぁ!」
「これが・・・人間ナ〇アガラだ!」
「一試合完全燃焼だぁぁぁ!」
以上、一昨日の試合のダイジェストでした。
「クーちゃん・・・何があったの?」
「参考になるかと思い、選手達に『完全復刻版 アスト〇球団』を読ませました」
「いやいや!読んでもこうならないから!」
「これが最近の少年野球なのか・・・」
「マッキー!そこ、感心する所じゃない!」
「少なくとも、博士よりは随分成長しました」
「成長しすぎ!周りの予想を遥かに上回る成長を遂げてるよ!」
「ちなみに、相手チームは重軽傷者が三名でました」
「野球じゃないでしょ!」
「少年野球です、博士」
もう、ツッコんでもきりがないよ・・・
・・・・・・
時を同じくしてIS学園
「織斑先生」
「どうしたオルコット?」
「一昨日の試合で、一夏さんが言っていたラウラさんとは?」
「ドイツ代表候補生で弟の花嫁だ」
「は、花嫁!?」
「そうだ。ドイツでも知らない人がいない程有名な話だが」
「そ、そうなんですか・・・」
「見る限り、お前はまだラウラの事についてあまり知らないみたいだな」
「は、はい。イギリスではそのようなお話を耳にしたことはありませんので・・・」
「なら、私の部屋でラウラの魅力をたっぷり教え込まないとな」
「え?」
「お前にも分かるはずだ。純心無垢で、頑張り屋で、頭もよくて、いつも笑顔を絶やさず、私と一夏の心を浄化してくれるラウラの素晴らしさを」
「せ、先生!落ち着いてください!」
「私は冷静だ」
「息を荒げて、涎を垂らしてる姿が冷静に見えませんわ!」
「さあ行くぞ。ドイツの
「誰か!誰か助けてくださいましぃぃぃ!」
その後、山田先生の介入によりラウラに関する
「一夏さんに惚れたわたくしが馬鹿でした」
セシリアは『チョロイン』の称号を取らずに済んだ。
次回は、マッキーが自宅に帰れる話を執筆する予定です。
ご意見、ご感想、お待ちしております。