駄兎の日々   作:陸のトリントン

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『束 大改造計画』と言う名の特訓です。

ちなみに、本編とあまり関与しないのでクラス代表戦はカットします。


30話 束は親友に特訓される

「束。まずはお前の運動能力を測るから、私のノックを取ってみろ」

 

「マッキー。さすがにそれは・・・」

 

「おいおい。監督がそんな弱気になってどうする?」

 

「だって・・・」

 

マッキーに運ばれた私は『束 大改造計画』と言う名の苦行をさせられる羽目になったのですが・・・

 

 

 

「何で山の中で特訓なの?しかも、誰も立ち寄らないような所に野球のグラウンドがあるなんて」

 

 

 

「特訓って言ったら、山の中でやるに決まってるだろ?」

 

それは無いと思う。

 

「とにかく、私のノックを3本取ってみろ」

 

そう言い、マッキーはバッターボックスに立ち、私が取れやすいように軽いノックから始めてくれた。幸い、私がいるピッチャーマウンドの方へ打ってくれた。

 

「これは取れる」

 

ボールを取ろうと構えたが、グラウンドの土があまり整正されていなかったせいで、ボールは小石に当たり・・・

 

「ぶふっ!」

 

私の顔にクリーンヒットした。

 

「大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫・・・じゃない」

 

「じゃあ、大丈夫か」

 

どこが!?

 

「マッキー・・・私、大丈夫じゃないって・・・」

 

「そういうジョークが言える時点で大丈夫だろ。さあ、続きを始めるぞ!」

 

マッキー・・・体育会系みたいな事を言わないで。

 

「でも、頑張らないと明日のアニメのイベントに・・・」

 

Prrrrr

 

マッキーの携帯に誰かが電話を掛けてきた。

 

「何だ?はい、もしもし・・・はい・・・束、クロエが話忘れてた事があるって」

 

クーちゃんが私に話忘れてた事?

 

私はマッキーの携帯を手に取り、電話に出た。

 

「クーちゃん、私だよ」

 

「博士、明日開催されるアニメのイベントチケットですが、先程売却しました」

 

・・・え?

 

「クーちゃん・・・え、その・・・」

 

「イベントと言う理由で博士が逃げるのを阻止する為に、チケットを売却しました」

 

「いや。普通、売却なんて・・・」

 

「とあるルートで何とか売却を成立させました」

 

とあるルートって何!?というより、どうやってクーちゃんはそこまで嗅ぎつけたの!?

 

「なので、頑張って大改造されて下さい」

 

そう言い、一方的に電話を切られた。

 

「束、どうした?膝なんか着いて」

 

「マッキー・・・私はもうダメだ。明日開催されるアニメのイベントに行けなくなった私は、もう頑張る気力がありません」

 

「そうか。よし、特訓を続けるぞ」

 

「だから、私は・・・」

 

 

 

ズドン!

 

 

 

「束、お前はまだ自分の強さに気付いてないだけだ。だから、私がそれを気づかせる!」

 

「マッキー・・・さっきの音は?」

 

「あれか。私の全力バッティングで巨木が砕けた音だよ」

 

どうやったら、私がマッキーより強くなれるのか分からないよ!

 

「さあ来い束!お前には魔球か新打方の一つを覚えさせるからな」

 

「無理無理!そんなの出来るのはちーちゃんとクーちゃんぐらいだから!」

 

「やってみなければ分からねぇぞ!」

 

「やらなくても分かるからぁぁぁ!」

 

その後、私は何度か三途の川を渡りそうになりました。

 

マッキー・・・私は超人野球がしたくて監督になったわけじゃないから。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

1週間後

 

束の自宅付近の土手

 

 

 

「キャッチボールとノックは何とかできるようになりましたね、博士」

 

「ふふーん。マッキーとの特訓の成果が実を結んだんだよ」

 

マッキーとの特訓のお陰で、キャッチボールと百本ノックは何とかできる様になりました。

 

「1週間でこれぐらいしか身に着かなかったのは残念ですが、今回は大目に見ましょう。博士にしては珍しく頑張りましたから」

 

相変わらず、クーちゃんの言葉が突き刺さりますが。

 

「ところでクーちゃん。今日はどうして監督業お休みなの?」

 

「理由は、礼子さんが持ってくる一昨日の試合映像を見れば分かります」

 

「マッキーをパシリに使うなんて・・・」

 

「博士に頼むと碌な物も一緒に持ってくるので、礼子さんに頼みました」

 

そんな他愛(?)のない会話をしていたら、マッキーがジュースを持って帰って来た。

 

「おい。ジュースを飲みながらでも、試合映像見ようぜ」

 

私は自宅に戻り、さっそく一昨日の試合を見る事にしました。

 

以下、一昨日の試合をダイジェストでお送りします。

 

 

 

「喰らえ!ファ〇トム大魔球!」

 

「あれは・・・ジャコビ〇流星打法!」

 

「アキレス腱が・・・逝かれちまった」

 

「殺人〇打法で、お前をあの世に送ってやる!」

 

「おい!死ぬな!死ぬなぁぁぁ!」

 

「これが・・・人間ナ〇アガラだ!」

 

「一試合完全燃焼だぁぁぁ!」

 

 

 

以上、一昨日の試合のダイジェストでした。

 

「クーちゃん・・・何があったの?」

 

「参考になるかと思い、選手達に『完全復刻版 アスト〇球団』を読ませました」

 

「いやいや!読んでもこうならないから!」

 

「これが最近の少年野球なのか・・・」

 

「マッキー!そこ、感心する所じゃない!」

 

「少なくとも、博士よりは随分成長しました」

 

「成長しすぎ!周りの予想を遥かに上回る成長を遂げてるよ!」

 

「ちなみに、相手チームは重軽傷者が三名でました」

 

「野球じゃないでしょ!」

 

「少年野球です、博士」

 

もう、ツッコんでもきりがないよ・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

時を同じくしてIS学園

 

「織斑先生」

 

「どうしたオルコット?」

 

「一昨日の試合で、一夏さんが言っていたラウラさんとは?」

 

「ドイツ代表候補生で弟の花嫁だ」

 

「は、花嫁!?」

 

「そうだ。ドイツでも知らない人がいない程有名な話だが」

 

「そ、そうなんですか・・・」

 

「見る限り、お前はまだラウラの事についてあまり知らないみたいだな」

 

「は、はい。イギリスではそのようなお話を耳にしたことはありませんので・・・」

 

「なら、私の部屋でラウラの魅力をたっぷり教え込まないとな」

 

「え?」

 

「お前にも分かるはずだ。純心無垢で、頑張り屋で、頭もよくて、いつも笑顔を絶やさず、私と一夏の心を浄化してくれるラウラの素晴らしさを」

 

「せ、先生!落ち着いてください!」

 

「私は冷静だ」

 

「息を荒げて、涎を垂らしてる姿が冷静に見えませんわ!」

 

「さあ行くぞ。ドイツの代表(アイドル)候補生ラウラの魅力を身体に染みつかせてやる!」

 

「誰か!誰か助けてくださいましぃぃぃ!」

 

その後、山田先生の介入によりラウラに関する教育(洗脳)は未遂に終わり・・・

 

 

 

 

 

 

「一夏さんに惚れたわたくしが馬鹿でした」

 

セシリアは『チョロイン』の称号を取らずに済んだ。




次回は、マッキーが自宅に帰れる話を執筆する予定です。

ご意見、ご感想、お待ちしております。
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