駄兎の日々   作:陸のトリントン

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皆さん、ちょっとお待たせしました。

前回の話の感想でラウラちゃんの話を続けて欲しいと言う声が多数届けられました。

またいつか、「黒兎の日々」をやりますのでご期待ください。

それとも、ラウラちゃんにホイホイされたのかな?


33話 束は招かれる

IS学園に現れた謎の無人機。きっと、その原因を私に擦り付けようと起こしたに違いない!

 

だが、この天災束を甘く見ては困る。

 

現行のISを全て上回る「紅椿」が完成した暁には、私を甘く見たツケが来るだろう!

 

待ってろ!謎の悪の組織!

 

 

 

 

 

 

紅椿を製作して1週間。

 

「どうしよう・・・・お金が無い」

 

早くもピンチを迎えました。

 

「ゲームやフィギュアを売ればいいのでは?」

 

「いや、それはちょっと・・・」

 

「と言っても、それだけの価値があるかどうかの話ですが」

 

クーちゃんがいつにもましてキツイ。

 

作り始めたのは良いけど、展開装甲と自動支援装備の製作に掛かる費用がデカい。

 

紅椿の製作費用全体の4割が展開装甲と自動支援装備の製作費用だと知った時、開いた口が塞がらなかった。

 

「これじゃあ、展開装甲と自動支援装備の無い紅椿になっちゃうよぉ」

 

「お金の使い方に気を付けてくださいと警告しました。それを無視した代償ではないのでしょうか?」

 

「いや、そうじゃないと思うけど・・・」

 

「では、このBOXの山は何ですか?」

 

クーちゃんが指をさした先には、アニメのDVD、Blue-RayBOXの山である。

 

「総額は70万相当と思われるのですが、これらを売却すれば少しは紅椿の製作の足しにはなるのでは?」

 

「いやね・・・それは・・・」

 

「博士・・・私でもさすがに怒ります」

 

「怒らないで!お願い!」

 

そんな時、私の救いに応えたのかノック音が部屋に鳴り響いた。

 

「一体、誰なんだろう?」

 

機体と疑問を抱きながら、ドアを開けると・・・

 

「先生!ドイツに来てください!」

 

大慌てのクララがいました。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

「無人機を送り込んだ組織が分かったの!?」

 

「はい。部下からの情報によりますと、裏社会でかなり歴史のある組織でありながら大きな活動をすることなく陰に潜んでいる組織であります。ISが登場してから活動が活発化し、IS学園での無人機の投入は恐らく世界に自らの力を見せつけるためのものだと思われます」

 

「何で分かったの?」

 

「残念ながら、軍の機密事項に関わるのでお教えすることは出来ません」

 

とにかく、ドイツの科学力は世界一なのは分かった。

 

「それで、どうして私が必要なの?」

 

「はい。私の部下が組織の中枢コンピューターにハッキングを試みた所、独自のセキュリティシステムを採用しているためハッキングできなかったため、『知り合いにコンピューターが物凄く詳しい人がいるから紹介する』と言ってしまったためです」

 

前言撤回。ドイツの科学力は世界じゃあ、二番目だ。

 

「なので・・・お願いします先生!私と一緒にドイツに来てください!資金は全て軍が負担します!なので来てください!」

 

資金・・・

 

「ねぇ、クララ?その事件が解決しても、資金提供してくれる?」

 

「はい!このクラリッサ・ハルフォーフの名に懸けて!」

 

「じゃあ、行くよ。その前に店長に休暇をもらえるように相談してくる」

 

「本当ですか!ありがとうございます!」

 

ふふふ・・・これで紅椿の製作資金の問題は無くなった。

 

「それでは、先生とクロエさんの二人を連れて行くことにします」

 

・・・え?

 

「く、クララ?クーちゃんを・・・連れて行くの?」

 

「はい!」

 

「いや・・・あの、ほら!クーちゃんがいないと家の留守番は誰もやらなくなるからさ」

 

「博士の言う通りです。私はこの部屋の留守番と野球監督の業務を行います」

 

クーちゃんが珍しく、私の意見に同意した。

 

「そうですか・・・分かりました。では、先生一人をドイツへお連れします。先生、荷物の準備を」

 

「え?もう?」

 

「はい。戦況は一刻を争っています。一秒でも早く事態の解決をしたいのです」

 

「お、おお・・・」

 

クララの気迫に押された私は、30分で荷造りを終えて出発の準備ができた。まあ、必要最低限の生活必需品しかないからね。

 

「準備が出来ましたか。外で車が待っています。急ぎましょう」

 

「うん。クーちゃん、突然の留守番よろしく」

 

これで少しは羽が伸ばせるかな。

 

「いってらっしゃいませ。店長には私から話をします。あと、部屋にあるDVD、Blue-Rayは売却しますので、安心してドイツに行ってください」

 

「え!?」

 

別の意味で一刻を争う状態になりました。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

時を同じくして、IS学園

 

一夏の部屋

 

「いちか!おふろはいろう!」

 

「ああ!」

 

「待て、一夏!お、お前・・・お、女と一緒に風呂に入るのか!?」

 

「箒。女じゃなくてラウラだろ?」

 

「ほうきおねえちゃんもいっしょにはいるの?」

 

「い、いや!私は大丈夫だ。それより・・・ラウラの方は大丈夫なのか?」

 

「だいじょうぶ!シャンプーハットと『スクールきょうえい』があるから!」

 

「それ!俺が一番好きな水着じゃないか!」

 

「えへへ!いちかがよろこんでくれてうれしい!」

 

「私は嬉しくない・・・」

 

篠ノ之箒、一夏の特殊性癖に落胆。




次回は、「束ドイツに行く」の、予定です。

ご意見、ご感想、お待ちしております。
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