駄兎の日々   作:陸のトリントン

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今年最後の投稿です。

今回は巻紙視点なので、束の出番は少ないです。


35話 束の親友は入国する

私の名前は巻紙礼子。私は今、デンマークとドイツの国境検問所にいる。

 

「今回、謎の人物が主催となって始まった世界異種格闘技大会。今回は3on3の勝ち抜きチームバトル」

 

「俺達は快調に勝ち進み、決勝戦が行われるドイツに行こうとしてる」

 

謎の人物が開催した世界異種格闘技大会。今回は3人一組の勝ち抜きチームバトルになったせいでチーム編成に苦労したよ。旦那と一緒に戦えるのは嬉しいけど・・・

 

「我らの魂は天上へ招かれ、各々の旋律を奏でるであろう!」

 

何でエムがいるんだよ!

 

「礼子。君が言いたいことは分かる。だけど彼女がいなければ大会の参加どころか、大会の存在に気付かなかったんだ。大目に見てやれ」

 

旦那の言う通りだ。こいつがいなければ私と旦那は、この大会に気付かなかったからな。

 

「けどよ、何であいつが今回の大会を知ってるのか聞こうとしても、訳の分からない日本語を聞かされる身にもなってくれよ。一回あいつの親の顔を見てみたいもんだよ」

 

どういう育て方をすればああなるんだ。

 

「ま、それはこの大会が終わってからでも遅くはないさ。俺達の出番が来たぜ」

 

そうこうしてる内に私達の出番が来た。

 

「パスポートを」

 

「はい」

 

「入国の目的は?」

 

「観光」

 

その後、いくつかの質疑応答と手荷物検査を終えて、私と旦那は無事にドイツに入国する事ができた。

 

「入国の目的は?」

 

「我が魂を天上へと召されるため、遥か古の地へ出向かんと」

 

「そこで何をする?」

 

「我が魔力の旋律を奏で、神々の許しをもらう」

 

「後は手荷物検査を受ければ問題ない」

 

何でこいつ(エム)の言ってる事が分かるんだ・・・

 

「なあ、あいつの言葉って世界で使われてるのか?」

 

「あれはフィーリングだと思う」

 

検問所の職員教育にはああいう言葉の勉強でもしてるのか?

 

「無事に三人共ドイツに入国できたことだし、気晴らしにどこかお食事でもするか礼子?」

 

「私は構わねえがエムは?」

 

「翼を休め、再び昇天されることを願う」

 

・・・言ってる意味が分からねえ。

 

「とりあえず、OKってことだな。じゃあ、どこがいい?」

 

「そのことだが、既に予約してあるレストランがあるんだがそこでいいか?」

 

「お前の用意周到さには毎度驚かされるよ」

 

「礼子は嫌かい?」

 

「そんなドヤ顔で言われて断れるわけないだろ。案内してくれ」

 

私は旦那が手配したタクシーに乗って、予約してあるレストランに向かった。全く、どこまで用意してるんだか。

 

「そういえば、礼子の友達はどこで何をしてるんだい?一度挨拶をしたいんだけどな」

 

「大会が終わったら挨拶させに行かせるからそれまで我慢してくれ」

 

束・・・お前は何をしてるんだ?世界はお前の望まない方向に進みつつある。早く手を打たないと大変なことになるぞ。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

時を同じくして、シュヴァルツェア・ハーゼ本部 指令室

 

「先生!次回のライブの衣装はスクール水着をイメージしたものが良いですか!それともブルマの方が良いですか!?」

 

「あの、私にそれを決める権利はないけど」

 

「大丈夫です!先生のセンスなら隊長を可愛くすることができます!」

 

「いや、それよりIS・・・」

 

「そんなものはどうでもいいんです!ISより隊長の可愛らしい服を!」

 

「クララ!?目から血が出てるよ!」

 

「何のぉぉぉぉぉ!」

 

「衛生兵!衛生兵!」

 

今日もシュヴァルツェア・ハーゼは平和です。




次回、篠ノ之束VS謎の組織の予定です。

ご意見、ご感想、お待ちしております。
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