駄兎の日々   作:陸のトリントン

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今回の束は旧友と再会します。


4話 束は旧友と再会する

私、篠ノ之束は東南アジアのどこかで路上生活を送っています。

 

 

 

飛行機が墜落した時は冷や冷やしたよ。まだ観てないアニメ作品がたくさんあるのに、死んでしまうのは嫌だった。

 

その時不思議な事が起こったのか、飛行機は墜落したけど私達は生き残った。他の乗客達も怪我無くすんだけど・・・

 

 

 

今度は無一文になった。

 

 

 

墜落した時、五万円とポイントカードが海の底に沈んでしまった。

 

あるのはUSBと会員証と白騎士のISコアだけ。

 

「神様・・・あなたは残酷です」

 

お店の試食品とかで飢えを凌いでるけど限界だ。水分だって満足に摂れてないし、風呂だって入ってない。

 

「パトラッシュ・・・何だか眠たくなってきたよ」

 

ああ・・・目をつぶればそこはアニメの世界。カッコいいロボットが出てきたり、楽しい日常を永遠に過ごしたり、あんな事やこんな事ができたり・・・

 

「ぐへへへ」

 

「おい、道端で何笑ってるんだ?」

 

ああ聞こえる。マッキーが私を迎えに・・・マッキー?

 

「え!?」

 

「え!?じゃないだろ!お前そこで何寝てんだよ!?」

 

茶髪のロングヘアー・・・口は悪いけど、なんだかんだで優しい・・・

 

「マッキイィィィィィ!」

 

巻紙礼子ことマッキーだ。

 

「お、おい!抱き着くな!気持ち悪いだろ!」

 

「だっでぇーマッギイに会えだんだもん!」

 

「分かった!分かったから落ち着け!」

 

「ぐう・・・」

 

「とりあえず、そこのレストランで話をしようぜ」

 

「マッキー」

 

「何だ?」

 

「頼みがあるの」

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

私は久しぶりに会ったマッキーとレストランで話をしていた。だけどここの料理、辛すぎて涙が出ちゃうよ。

 

 

 

「はぁ!?居候させてくれって!?」

 

「うん」

 

「いや・・・難しいなぁ」

 

「なんで?」

 

「あんた、世界から追いかけられてるのは知ってるよな?」

 

「うん」

 

「どこかに居続けるよりは、逃げ回ってた方が無難だと思うが」

 

「無一文なんですが」

 

「・・・マジで?」

 

「うん。だから料理も一番安いものを頼んだ」

 

「ったく、しょうがねぇな」

 

頭を掻きながらマッキーは私にある資料を見せた。

 

「これは、ここの近くにあるISの開発工場だ。人体実験とか怪しい噂が流れている工場なんだが、仕事仲間とそこを襲撃するんだ。私達が襲撃している間に、ありったけの金を奪い取ってくれても構わん。後、人体実験のサンプルとか実験体とかを拾っても私は何も言及はしないから。ただ、仕事仲間が言及してきたら自分で何とかしろ」

 

「えぇっと・・・マッキーは何の仕事をしてるの?」

 

「世界に喧嘩を売る仕事だ」

 

「それはソレスタルの連中で十分です」

 

「いや、マジでケンカ売ってるから」

 

マッキー大丈夫かな?そういうのは結構人が捨てられるから。

 

「働いて七年経つけど、二人の仕事仲間は私の本名を偽名だって言い続けてるし、一人はレズでババァだし、もう一人は自分の力に自惚れてるバカだし、嫌になっちゃうよ」

 

「マッキーって、仕事上ではなんて呼ばれてるの?」

 

「・・・オータム」

 

「ださっ!」

 

「言うんじゃねぇ!仕事やらせないぞ!」

 

「すいません。仕事をやらせてください!というより、なんで仕事を与えてくれるの?」

 

「そこには小型のロケットが製造されてるそうだ。ちゃんとお前の地元には帰れるぐらいの性能と燃料はあるはずだから、さっさと泥棒してロケットでトンズラしろっていうこと」

 

マッキー・・・私のためにここまで親切にしてくれるなんて・・・

 

「後、これは私のプライベートの携帯の番号。愚痴ぐらい聞いてやるからさ」

 

そう言って私に携帯の番号が書かれた紙を渡し、襲撃する場所と日時を言い、マッキーは二人分の代金を払い去っていった。

 

「これで、私は日本に帰れる・・・」

 

私は微かな希望の灯火を消させないと決め、今夜の襲撃に備えて女子トイレで仮眠をとることにした。

 

 

 

 

 

 

「日本に帰ったら、風呂に入ってやる」




次回こそ、クロエの遭遇を執筆します。

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