中々モチベーションが上がらず苦戦しましたが、話を完成させる事が出来ました。
レゾナンスでの買い物を終えた私達は紅椿の製作に取り掛かった。
珍しくクーちゃんが製作に手伝ってくれたけど、真顔で表情一つも変えずに空手チョップで鉄パイプを真っ二つにしないでほしいよ。夢に出て来ちゃうから。
そんなこんなで私だけは三日三晩、紅椿の製作に取り掛かり・・・
「や、やっと出来上がった・・・紅椿」
紅椿が出来あがった。
「出来たな束」
「完成でございます、博士」
「完成、おめでとうだな」
「血に染まりし魂無き鎧がこの現世に招かれた」
みんなは紅椿の完成を乾杯して祝ってる。
「束もお疲れ。今回はお前が一番の功労者だ」
「ま、マッキー達の手助けがあったから、紅椿は出来たんだよ」
「そう言うが、お前がいないとIS自体作れないんだが」
「礼子の言う通りだ。誇らしげに思ってもバチは当たらないと思うよ」
「そ、そうかな」
「別に誇ってもいいんだぜ。自分は一人でISを作ってるんじゃ無いって」
「マッキー・・・」
マッキーの言葉に、私の目頭が思わず熱くなった。
「おいおい。泣くことでも無いだろう?」
「だって・・・だって・・・」
やっぱり持つのは友情だね。
「お話の途中で申し訳ありませんが、紅椿の起動をさせないといけません」
「あ、そうだった」
盛り上がってるの中、クーちゃんの一言で肝心な事を忘れていた。
・・・・・・
PM9:30
とある廃工場
「それじゃあ、紅椿・・・起動!」
紅椿に触れた私は輝き、気付けば私は私服のまま紅椿を纏っていた。ISスーツ?そんな高価なモノはありません。
「紅椿に問題は無いと。後は飛行実験と・・・」
盗み取った箒ちゃんのIS稼働データを入れたけど、あんまり飛行した時のデータって少ないな。
「それじゃあ、紅椿の飛行実験を始めます」
その言葉と同時に私はその場から消え去った。
・・・・・・
「一瞬でこの場から飛び立つスピードを持ってるとは・・・」
紅椿が飛び去り、旦那は紅椿の性能に驚愕してるけど、私は別の意味で驚愕している。
「どうした礼子?」
「紅椿が完成して浮かれてたせいで、肝心な事を忘れてた」
「何だ?」
「束の奴・・・」
「運動が出来ない奴だって事を忘れてた」
私の言葉で周りは何とも言えない雰囲気に包まれた。
・・・・・・
時を同じくして、IS学園
「ラウラさん。UFOなんてモノは何処にも存在しませんわ」
「ほんとうに?」
「ええ」
ラウラさんったら、TVでUFOに関する番組を見て、『UFOが存在する』と勝手に思い込んでいますわ。そんなモノは人の関心を集める為の作り話ですわ。UFOより星座を調べてる方がラウラさんの教育には良い筈ですわ。
「いいですかラウラさん。夜空にUFOなんて存在しません。あるのは輝かしい・・・」
輝かしい星座と言おうと、カーテンを開けたら・・・
高速で不規則かつ直線に飛んでいる、赤い発光体が夜空を駆け巡っていました。
「「ゆ、UFO!?」」
他の生徒達も赤い発光体を目撃しており、学園は数日の間パニック状態に陥りました。
・・・・・・
時をほんのちょっと遡り、IS学園付近の海域
「ここは・・・どこ・・・うぷっ・・・気持ち悪い」
勢いよく紅椿を飛ばしたのはいいけど、とんでもないスピードで動くわ、あり得ない曲がり方するわ、箒ちゃんは一体どんな戦い方をしてるの。
「それより・・・早く家に戻らないと・・・気持ち悪い」
ちょっとでもISの制御に気を緩めると・・・
「うぼあぁぁぁぁぁ!」
紅椿が明後日の方向に向かって瞬時加速します。
「うぎゅぅぅぅぅぅ!」
気付けば、IS学園上空にいました。
「早く・・・コントロールを・・・」
コントロールを取り戻さないと、何らかの問題を起こしかねない。
「うごっ!ぐりゃっ!ごひ!」
学園上空で変な軌道を描きながら、紅椿のコントロールを取ろうと奮闘中。
「この・・・おりゃ!」
紅椿が止まり、何とかコントロールする事に成功できたけど・・・
「ここ・・・どこ?」
見知らぬ海域上空で迷子になりました。
次回、束達が海に行く話を執筆する予定です。
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