駄兎の日々   作:陸のトリントン

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皆さんお待たせしました。

中々、更新が短くならず悩んでいる作者です。

今回から銀の福音戦の話が始まります。


43話 束は海に行く

紅椿で迷子になった私は、マッキーの通信による誘導で何とか自宅に戻り、臨海学校まで3日まで迫った。

 

稼働データを入れただけなのに、こんな動きをするなんて・・・箒ちゃんが使えばまさに鬼に金棒。そんじょそこらのISが太刀打ちできない姿が目に浮かぶ。

 

だけど、紅椿を箒ちゃんに渡しても使う場面が学園以外に無い。組織は壊滅したから、もう無人機が作られることは無い。うーん、紅椿はこれから一体何と戦わせればいいんだ?

 

「おい束。何、土手で寝転んで考えてるんだ?」

 

考え事してたら、いつの間にかマッキーが隣に座っていた。しかも、スカジャンを今も着ているなんて・・・

 

「紅椿を完成させたのは良いけど、箒ちゃんが喜ぶのか考えてた」

 

「まあ、喜ぶんじゃねえか?それに、紅椿(こいつ)には一仕事しなければならないからな」

 

「一仕事?」

 

「ああ。謎の組織を壊滅させたのは良いんだけど、壊滅する前に操縦者の意思を無視して暴走するシステムアメリカとイスラエルが共同開発した軍用ISに入れたみたいなんだ」

 

「それが、紅椿の一仕事と関係があるの?」

 

「話を最後まで聞け。で、そのISが臨海学校二日目に飛行テストを行うっていうんだ。ここまで言えば分かると思うが・・・」

 

マッキーの言葉に私は久々に冷や汗が額から頬へ流れた。

 

「箒ちゃん達を襲うかもしれない?」

 

「そうだ」

 

「う、嘘だよね?そ、そんなことをしたらアメリカとイスラエルが・・・」

 

「バレると思うが、気付いている人物が何故か一人もいない。私達が教えようとしたら、情報を盗み取った疑いで逮捕される。かと言って、束が止めようとしても世界を滅茶苦茶にしかねないからな」

 

「じゃ、じゃあ・・・」

 

「紅椿を箒に渡して、残りの専用機持ちと協力して倒させるしかない」

 

うわぁ・・・とんでもない事をしてくれたよ謎の組織。

 

「IS学園の臨海学校まで残り3日。それまでに色々と準備をしないとな」

 

物凄く重大な事なのに笑顔を絶やしてマッキーに違和感を感じつつ、私は紅椿を調整するために自宅に向かった。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

そして、IS学園臨海学校当日。

 

私達はマッキーの旦那さんの車で箒ちゃん達がいる海の近くまで来ましたが・・・

 

「よーし!海だあ!」

 

「・・・」

 

オレンジのビキニを着けたマッキーは海ではしゃぎ、フリルが付いた黒のビキニを着けたエムは海に向かって高笑い、白のワンピース水着を着たクーちゃんは砂場で精密なIS学園を作ってるけど・・・何か違う。

 

「おい束!どうしたんだよ?ピーチフラッグの下で体育座りしてさ」

 

「マッキー、どうしてここに来たのか分ってるよね?」

 

「ああ。軍用ISの暴走を止めるため、紅椿を箒に渡して、残りの専用機持ちと協力して倒させるだけだが?」

 

「じゃあ何で、海水浴を楽しんでるの?」

 

「何、言ってるんだ?水着を買ったんだから楽しまないと。旦那が準備している間は、海水浴を楽しんでいいから」

 

「いやいや、ここは準備を手伝わないと・・・」

 

「そういう気難しい事を考えずに楽しむぞ!まずは、水着の上に纏ってる服を剥ぎ取る!」

 

マッキーは私の腕を引っ張り、服を脱がされた。

 

そこから現れたのは、青に白い水玉模様の入ったビキニ姿の私だ。恥ずかしくて顔を真っ赤にしてるのに、マッキーは物凄く笑顔でいる。

 

「よーし!束、エムとクロエと一緒に・・・」

 

ビーチバレーをやるぞと、言おうと二人がいるであろう方向を見たら・・・

 

「二人共、潜りに行っちゃた・・・」

 

その後、私はマッキーに泳ぎのレクチャーをしてもらってその日の海水浴は終わった。




次回は臨海学校初日の夜、束達は何をしてたのかを執筆する予定です。

ご意見、ご感想、お待ちしております。
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