駄兎の日々   作:陸のトリントン

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皆さん、お待たせしました。

「駄兎の日々 高校修学旅行編」のスタートです。


45話 束は修学旅行を楽しむ

修学旅行

 

それは高校2年生の行事の一つであり、高校生活の中で一番のビックイベントと言っても過言ではない・・・らしい。私にとっては、マッキー以外の人との触れ合いが恐ろしい。

 

3泊4日の京都旅行で、様々な歴史的価値のある名所を巡るんだけど・・・

 

 

 

「この高校とこの高校が京都に来るから、早く戦いの準備をしねえと」

 

「ここの女子高生・・・ナンパするか」

 

「ここのキノコ・・・美味しい・・・フヒ」

 

 

 

名所を巡る前に地獄巡りが始まりそう・・・

 

「君達!修学旅行だから気が舞い上がっているが、生徒会の監視がある事を忘れないでほしい!」

 

そうだった・・・生徒会がいるのを忘れてた。

 

「あいつらもモノ好きだな。私のクラスと戦い始めて1年半になるんだぜ?」

 

欠伸が出そうな口調でマッキーは退屈しているが、その通りである。

 

高校一年から私のクラスと生徒会の抗争は続いている。最初は私達のクラスが勢いで生徒会を押していたけど、高校一年の秋に生徒会長が変わった事を機に抗争が激しくなっていった。

 

ちーちゃんを中心に結成された『生徒健全推進委員会』の圧倒的武力と権力の前に、私のクラスは防衛戦を強いられることになった。ちーちゃんの一騎当千の剣術に生徒会長の知略、教師陣の全面バックアップ。この三本の矢とも言える存在を崩そうと挑んだクラスメイトもいるが、崩した生徒は未だにいない。防衛戦になってもクラスと生徒会の抗争は続いた。

 

高校二年生になっても、私のクラスはそのままだった。常に生徒会の監視があって、テストの時も生徒会の監視が目を光らせ、ストーカーの如くいるのだ。今回の修学旅行も例外ではなく、バスの中に『生徒健全推進委員会』の人達がいる。

 

「やれやれ。これじゃあ、つまらない修学旅行になりそうだ」

 

「少なくとも、安全な修学旅行になるがな」

 

無論、ちーちゃんはマッキーと私の監視役である。

 

「私は良いが、なんで束を監視するんだよ?お前と束は昔からのダチだって言うのによ」

 

「貴様と交友関係を持っていると聞いた。束が不良生徒にならないために、貴様の監視を兼ねて修学旅行に参加しただけだ」

 

「はいはい。お前は愛想良くした方が良いぜ。彼氏が一人も出来ないぞ」

 

千冬の乾いた返答にマッキーは呆れつつ、修学旅行のしおりに目を通し始める。

 

「金閣寺に行くみたいだが、何が面白いのか全然分からねえよ。お前との決着を着けた方が面白いんだけどな」

 

「貴様との決着など、京都(ここ)で着ける必要などない。私は生徒会として一緒になってるだけだ」

 

「ちぇっ。つまんねぇな」

 

決着を着けられない事に不満をこぼしつつ、バスは金閣寺に向かい走って行った。




この後も「駄兎の日々 高校修学旅行編」は続きます。
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